スタメンでは、12月1日〜25日まで note relay 2025 を実施しています🎄
今回はその企画の中で投稿されている記事を転載します。
スタメンの人や組織、事業など、リアルが詰まっている内容になりますので、ぜひ御覧くださいませ。
日達直樹と申します
TUNAGの営業マネージャーとして日々未だ見ぬお客様に対して「ご検討自体」から支援しております
ありがたいことにチームのメンバーも複数名いる中で毎日出社して各企業様とのMTGを重ねていると「一人」思索に更けいる時間は少ない
これから示すことは過去の記憶のことになる
あまり自分の昔話をしないようにしているのでこういう企画は苦手だ
そして誇るべきキャリアも特にないのでこれから積み上げていく前提での語りになることご了承いただけるとありがたいです
僕は色々なアルバイトをしてきて色々な人に会ってきた、その経験が確実に今の職業や今の仕事へのスタンスに結びついている
2025年11月
ちょっと仕事から離れて考え事したくなる日がある
仕事終わりにリフレッシュのために少し夜のドライブに出かけた
束の間の開放感
少し海が見たくなって、こういう時は決まって首都高を羽田空港方面に向かう
空港をすぎると、川崎市の京浜工業地帯に差し掛かる
ここで高速をおりた
工業団地にはディアンジェロのブラウンシュガーという曲が似合う
ドラムがなんとなく工業団地で聞こえる金属の擦れる音に空耳する
「夜行」という名前の交差点が見える。
地名が夜中も煌々としている京浜工業地帯を示唆しているようでクールだと思った
この時既に街は煙を吐いていた。少しコンビニで一服して携帯のMAPをふと見る
このエリアにはコンビニと工場しかない
そして工場は有名な企業の工場ばかり
まるで株価の動向を確認するサイトの様だと感じた
工場の側面には整列するパイプがついている。
ガスが流れているらしい
無機物であるのに、人体の不思議展でみた人間の胃や腸といった臓物の様にも感じられるのは僕だけだろうか
この一帯には夜勤のアルバイトでよく来ていた。
2010年 夏
川崎や平和島の工業団地の物流倉庫に夜勤のアルバイトに通っていた
バイクとそれに乗るための免許、その他諸々の事情ですぐ手に入るお金が必要だった
目標金額を得るためには少なくとも18回は出勤する必要がありそうだ
生産性を求めるとなると全てはハイペースになる
働いていたや倉庫の現場では名前も呼ばれることはなく、冷凍食品や医療器具、時には輸入されてきた自転車を決められたルールに則って仕分けていく
僕はこの時派遣のスタッフとしてきていたので、名前すらも呼ばれなく、まさに「社会の歯車」として8H過ごしていた。
そこで感じた、人間関係の希薄さ
この希薄を求めてこの働き方を積極的に選んでいる人たちもいることも同時に理解した
夜通し、あるいは一日中、何百人もの人間が同じ空間で、同じラインで、黙々と作業に没頭する
隣にいる人の名前さえ知らないことが当たり前
挨拶もなければ、雑談もない
求められるのは「効率」と「正確さ」だけ
そこにあるのは、皆がそれぞれの「何か」を達成するために、互いに干渉しないという暗黙の了解に守られた、ある種「安心」だった
バイクを買うという明確な目的があった僕にとって、それは効率の良い手段だったし
誰にも詮索されないことはある種の自由でもあった。
だが、ふと休憩時間に無機質な蛍光灯の下で夜食のカップラーメンを啜る時、
あの、何処までも個人として孤立し、他者に全く関心を持たれないことの切なさが、今も時折、胸の奥を刺す
出勤も10回を超えてこの環境にも慣れてきたころ
珍しく早上がりだった、始発のバスまでまだ時間があったので
いつもいるカーハートのニット帽を被ったおじさんと平和島の駅まで一緒に歩いた
「他愛もない」話をしていて駅前のデイリーヤマザキでパピコ買ってもらい分け合った
この日々の中で「人」とコミュニケーションをとったのを久々に感じて、僕自身も「歯車」から「人間」に戻ったような気がして少し胸が熱くなった
僕は少しこの人の「人となり」を知ったが名前も知らず、お礼もできなかった
次の出勤からはそのカーハートのニット帽を被ったおじさんはこなかった
日雇いの刹那の人間関係
僕はその後、18回出勤して目標金額を貯金した
2025年12月
今日も「検討の支援者」としてお客様と組織のあり方に関して本気でディスカッションしている
チームでは一緒のチームのメンバーのこと、少しでも知っていく
もう少し知りたい、そう思える人がいること
それこそが、あの現場にはなかった人間関係における信頼であり、安らぎである気がしている
それがあれば自分を「歯車」から「一人の人間」だと思える
そういうエネルギーがいわゆるエンゲージメントなのだろうと解釈している
僕はそういうことを価値として共感できる人・そういうチームを作りたい企業・担当者様に出会いたいと考えている
私たちはコミュニケーションツール「TUNAG」として提供しています、
セールス担当として組織内のエンゲージメント(信頼と安らぎ)を築く重要性を説いている
ここに共感がある組織が増えればきっと安心がある世の中を作れる
人生における労働の占有率は高い
だからこそ少しでもそこに安心と楽しさがあればいいと今も変わらず考えている