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個の力を最大限に引き出す。フロントエンド領域を率いるリーダーの挑戦とは

ウォンテッドリーにフロントエンドエンジニアとして2018年に入社した原 剛士(はら つよし)は開発チームに参加後、現在は Frontend Chapter Leader(フロントエンドチームのリーダー)とプロジェクトマネージャーを務めている。

今年で入社6年目を迎えチームを率いる原は、ウォンテッドリーの魅力をどのように見ているのだろうか。個人だけでなく、チームの成長を考えて突き進む彼に内に秘めた熱意を語ってもらった。

成長の壁を越えた先に見つけた、新たな挑戦

―― まず、ウォンテッドリーに入社した経緯と理由を教えて下さい

前職には約5年半ほど在籍をしていました。当時の僕は、同期の中で一番になりたいという思いで研鑽を重ねていましたし、技術力にも自信がありました。しかし、しばらく同じ環境で過ごし続ける中で、どうしても刺激が不足し、自分の成長も次第に頭打ちになってきたと感じるようになりました。さらに成長できる環境に身を置きたい、優秀なメンバーから刺激をもらいながら仕事をしたいという想いが強くなったというのが、転職活動を始めたきっかけです。

ウォンテッドリーのカジュアル面談で話を進めていく中で、『優秀な新卒や若手の人がいそうだぞ』と感じ、選考に進むことを決めました。エンジニアとの会話は技術の話が中心で、全体を通して技術が好きで自分より高いレベルでエンジニアリングを考えているメンバーがいるという印象を受けました。この人たちに囲まれて仕事をすることで、さらに成長できると確信して入社を決めたのを覚えています。  

―― 面接で印象に残っていることはありましたか

特に印象に残っているのは、当時のフロントエンドチームのリーダーと行った技術面接です。面接では一方的な質問を受けるのではなく、ホワイトボードを使いながら対話形式の技術面接を行いました。ウォンテッドリーではフロントエンドに React を使っていますが、僕は前職で Angular を使っていたこともあり、面接では Angular を使ったアプリケーション開発・コーディングの話をしました。

ホワイトボードに点をたくさん描かれて「この中から正方形を見つけ出すにはどうする?」というアルゴリズムに関する質問もありましたが、そういった問題は大好きで、ディスカッションをしていたらあっという間に終了時間になっていました。今でも鮮明に話せるほど記憶に残っていて、今まで受けた面接の中で一番楽しかったです。  

チームとは一人ひとりの才能を束ねて、無限の可能性を創り出すこと

―― 入社してみて、実際に期待通りの環境だったのでしょうか。

難しいですね。僕は一度ウォンテッドリーに入って挫折してるんです。優秀な人と仕事をしたいという気持ちで入社したものの、周りの人が優秀すぎて『え、本当に新卒1年目ですか?』と思うメンバーがいるほどでした。

周りと自分を比較した時に『もしかしたら彼らのようにはなれないのかもしれない』と感じました。しかし、自分にできないことがあったとしても、それができるメンバーに任せれば良いわけで、それこそがチームの意味だと思います。なんでも自分でできないといけない訳ではなく、苦手なことがあれば、それを得意とする人に任せて、チームで大きな成果を出せれば、万々歳だと考えられるようになりました。

もちろんエンジニアとしての成長を諦めたわけではなく、いちエンジニアとしてスキルを高める努力をしつつ、他の方向性・彼らが苦手な領域で自分が価値を発揮できないかということを考え始めました。

―― 2022年からはプロジェクトマネージャーも担当されていますが、意識の変化はありましたか?

目標がかわりましたね。メンバーとして一人で成果を出すフェーズから、メンバーをリードしたりマネジメントするポジションへと移り、最近ではチームで成果を生み出すことを目標に掲げて取り組んでいます。組織全体で見ると一人で出せるインパクトは限られますが、チームであればできることが広がり、非常に大きな成果を生み出せます。そのためには、チームを効率的にワークさせる優秀なマネージャーが必要であり、僕はこの領域で挑戦したいと思っています。 

そして「一人ひとりの能力を活かし、優秀なメンバーをマネジメントする」ことを強みに、今の環境でさらにマネジメント力を磨くことで、今後のキャリアに活かしていきたいです。  

分解思考で技術的負債を乗り越え、プロジェクトを前進させる

―― 仕事を進めていく中で、普段から意識していることはありますか?

タスクを小さな単位に分解して考えることを常に意識しています。自分が担当する施策やチームの課題は抽象度の高いものが多く、一人でこなすには負荷がかかります。中には、数年や数ヶ月単位で取り組む施策もあるので、頭の中で抱えているだけでは何も進みません。だからこそ、自分が手を動かせるレベルまでタスクを分解して、それぞれを一つずつ着実にこなしていくことが重要だと考えています。

―― 現在のプロジェクトや施策の具体的な業務内容について教えて下さい。 

Visit Growth の施策や開発がメインの業務となっています。直近は、性格診断のフロントエンド開発をメインのタスクとして取り組んでいました。あとは、Frontend Chapter のリーダーを担当しているので、社内のメンバーと調整しながら、プロジェクトを牽引する仕事も多いですね。例えば、デザイナーのアイコン刷新をプロダクトに反映させるために、仕組みを整えながらスケジュールを調整するなど、プロジェクトをリードすることもあります。Frontend Chapter が抱える技術的な負債も規模を問わず見ているので、優先度をつけながら解消したりもしています。   

巨大なコードベースと向き合う。10年以上の歴史が生むプロダクトの難しさ

―― エンジニアや Frontend Chapter Leader としてのやりがいと難しさについて教えて下さい

プロダクトの改善に対して意見できる環境に非常にやりがいを感じています。特に、Wantedly は転職のタイミングで使われることが多いサービスなので、Wantedly で人生が変わる人がいると考えると自分ごとのように嬉しいですね。プロダクトの改善をすることによって、新たな出会いを繋ぐことができたり、ユーザーの人生に良い影響を与えたりすることができるのは非常に貴重な経験になっています

一方で、難しい点としてはユーザーの持つ本質的な要求を見つけ出すことです。ユーザー体験を上げるために新しい機能を出したのに、逆に体験が悪くなってしまうこともあるので、プロダクトをグロースさせることは簡単ではないと感じます

また、Wantedly はリリースから10年以上経過していますが、今日に至るまでに巨大なコードベースや様々な技術が使われてきたため、未だに情報が散在していたり明文化しきれていない部分があります。このような技術的な難しさは課題意識としてずっとあるので、チーム全体で今後どのように解決していくか考えていきたいです。 

―― これまで様々な課題を乗り越えてきた原さんが、前に進み続けるために必要なこと、心掛けていることはありますか

周囲の人を頼ることですね。状況に応じて『この問題についてはあの人が詳しい』とか『これはあの人に頼ったほうがよさそう』というのがあるので、一人で抱え込みすぎないことは大事です。もちろん、一人で乗り越えるべき場面というのはありますが、心身ともに不調になってしまったら元も子もないからです。

大事なのは、自分の力で最善を尽くした結果、最後のもうひと押しで仲間の力を借りて課題を乗り越えることだと考えています。 

―― 現在の、Frontend Chapter に必要なのはどのような人だと考えていますか?

まず、最新技術に常に関心を持ってキャッチアップしながら適切にプロダクトコードに導入できる人だと考えています。フロントエンドは、技術トレンドの移り変わりが短い周期で訪れる領域です。少なくとも過去10年くらいはそうだったと思います。今後も同じようなトレンド変化が起きるかは分かりませんが、我々はその潮流をうまく読みながら開発を続ける必要があると考えています。

新しい技術が出たときに、安易に飛びつくのではなく『なぜこの技術ができたのか』という点を考えた上で技術をツールとして使える能力が求められます

また、Wantedly のような歴史のあるプロダクトは、コードベースの中で様々な技術が使われている箇所があります。これらの技術とはこの先も何年か付き合うことになるため、どのように改善していくかを考えられる人が必要です。

過去の歴史を無視して目先の目的や根拠のない意思決定をせず、過去の技術と新しい技術の境界線を維持しながら、長期的な視点で改善や継続的なメンテナンスを一緒に考えていきたいですね

理想のチームを築く鍵は、素直に頼れる人の強さにある

―― 最後に、今後リーダーやマネージャーポジションを目指すエンジニアに向けて一言お願いします

優秀な人は領域問わず色々なところで活躍をしていますが、最初からできる人はいないと思います。周りと自分を比較してその差を一気に埋めることは難しいので、まずは1つずつ、焦らずに自分の得意を活かして進むことが大事です。そのために 1on1を有効に活用したり、周囲のサポートを得たり頼ったりしながら成長していけたら良いと思います。

人に頼ることは少し勇気のいることですが素直に頼れる人ほど強いと僕は思います。一生懸命に取り組む人には、周りも同じ熱量で向き合ってくれると思いますし、そういう人の周りには良い仲間が集まり、良いチームができ上がっていくと信じています。

僕自身もそんなチームができるようにこれからもシゴトに向き合っていきたいです。一緒に僕らのミッションに向かって走ってくれる人とお会いできることを楽しみにしています。

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