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こんにちは、スタメンで新卒育成を担当した久保田です!
7月初旬から下期がスタートしました。組織体制や昇格など、さまざまな変化があるタイミングでもあり、4月に入社した新卒メンバーもこのタイミングで本配属となり、いよいよ独り立ちのフェーズに入っています。
今回は、2025年4月に実施した新卒研修「Stmn BootCamp」について、設計〜実施まで担当した立場から振り返りを共有したいと思います。
▍研修設計に込めた想い
ー 新卒研修の名称「Stmn BootCamp」
情報があふれるこの時代、ビジネスマナーや業務知識は、自分で学ぼうと思えばいくらでも学べます。そんな中で、スタメンという会社をファーストキャリアに選んだ新卒メンバーに、どんな研修を届けるべきか——。私たちは、「今だからこそ身につけるべき力」や、「ベンチャー企業で働くからこその挑戦」を研修に落とし込むことを意識しました。
研修名に選んだ「BootCamp」には、「新兵訓練」や「短期間での集中的なトレーニング」という意味があります。少し前に流行したダイエットプログラムのように、筋トレさながらのストイックな環境にしたいという想いから、「Stmn BootCamp」と名付けました。
ー 研修テーマは “Break the Limit!”
多くの企業では、「ようこそ社会人へ」「ようこそこの会社へ」といった、ウェルカムな雰囲気から新卒研修がスタートすることが一般的です。ですが、スタメンはあえて、挑戦的なテーマを掲げました。
Break the Limit! 〜限界を打ち破り、共に進化しよう〜
このテーマには、「ただ社会人になるのではなく、圧倒的な成長を遂げてほしい」という願いが込められています。また「共に進化しよう」という言葉には、同期同士が支え合い、時にはライバルとして刺激し合いながら、高め合える1年にしてほしいという想いも込めました。
▍研修の設計と進め方
ー “ミッションクリア形式”で挑戦を積み重ねる設計に
BootCampでは、1週間ごとにテーマと合格基準を設定し、“ミッション型”で進行する構成にしました。まるでRPGのように、毎週用意された高めのチャレンジに挑み、クリアしていくスタイルです。
初週は、TUNAGの初回商談プレゼンに挑戦し、プレゼンとして成立する水準を目指すことからスタート。2週目には、想定顧客に向けたロールプレイングと、TUNAGのデモ画面作成に取り組みました。3週目では、実際にアポイントを獲得し、先輩社員とともに商談を経験。そして最終週の4週目には、1ヶ月間の学びや変化を振り返り、今後の決意を語る「修了プレゼン」を社員の前で発表しました。
ー アウトプットを前提にしたインプット設計
インプット型の講義も多数取り入れました。各部門の責任者による部署ミッションや業務内容のレクチャーをはじめ、TUNAGの価値を深掘りするセッション、MarkdownやGmailといった業務ツールの使い方、ビジネスメールの基礎など、スタメンのカルチャーや事業理解、そして社会人としての基本スキルまで、幅広くバランスよく学べる構成にしています。
ただし、これらはすべて“アウトプットすること”を前提に設計しました。講義の中で「どう思う?」と問いかけたり、チャットで意見を発信してもらうのはもちろん、バナーを制作してみたり、チームでディスカッションしてプレゼンを行ったり、ビジネスメールを書いたり、名刺交換のロールプレイングを行ったりと、実践型のワークをふんだんに取り入れています。
ただ聞いて終わるのではなく、自ら手を動かし、考え、言語化して発信する。そんな“アクティブラーニング”の要素を随所に散りばめた設計です。ラーニングピラミッドでも示されているように、「学びを深めるには、アウトプットが不可欠」——その考え方を、研修全体に反映させました。
参考:https://resilient-medical.com/nurse-management/active-learning?utm_source=chatgpt.com
▍研修で大切にしていたこと
ー「まずやってみる」に慣れる
今回のBootCampでは、正解がわからない中でも発信する——そんな“わからないけど飛び込む経験”をあえてたくさん用意しました。これまでの学生生活では、「しっかり準備して、正解を出す」ことが求められるテスト形式に慣れていたはずです。そんな中、講義中にいきなり意見を聞かれたり、未経験の分野で即興でプレゼンを求められたりすることに、戸惑いや怖さを感じたことも多かったと思います。
でも、ベンチャーの現場には“正解のない問い”が溢れています。誰もやったことがないことに取り組む。誰に聞いても正解がわからない。それが日常です。99回トライして、1回成功する。そんな世界だからこそ、「まずはやってみる」しかありません。
スタメンには、「Work Bravely ー 大胆に攻め、失敗や挑戦を讃える」という行動指針があります。やらずに悩むより、まず一歩を踏み出す。たとえズレていても、一歩踏み出したこと自体を称賛し、そこから学べばいい。そんな文化を早い段階から体感してほしいと思い、アウトプットの機会を多く設けました。
ー 「当たり前」の基準を引き上げる
この研修では、スキルの習得以上に、マインドセットの形成を重視しました。なぜなら、スキルはあとからいくらでも身につけることができますが、思考や行動の基準は、社会人1年目の早い段階で形成され、その後のキャリアを大きく左右するからです。
だからこそ、「少しずつ慣れていこうね」ではなく、最初から「Break the Limit!」というテーマを掲げ、あえて高いハードルを設定しました。実際、「この短い時間で本当にやり切れるのか?」と思うような、負荷の高いミッションにもあえて挑んでもらいました。
大切なのは、その課題にどう向き合うか。自分自身がどこまで本気でコミットできるか、周囲に助けを求められるか、社内ナレッジやAIなどをどう使いこなすか。そうした“自走力”と“巻き込み力”を育みたいと思っていました。
▍新卒メンバーの成長とこれから
ー 成長を言語化する「修了プレゼン」
BootCampの最終日には、研修の集大成として「修了プレゼン」を行いました。この1ヶ月で何を経験し、どう乗り越え、どんな成長を遂げたのか。それぞれが自分自身と向き合い、その言葉を自らの声で届けてくれました。
「圧倒的成果を出す」「社内外にインパクトを残す」「最速でG4(※社内の評価基準)に昇格したい」など、今後に向けた力強い宣言も多く、自分なりの意思を持って次のフェーズに進もうとしている姿が印象的でした。
元々期待していたメンバーたちではありますが、研修を通じてさらに醸成された覚悟や責任感が、プレゼンでの言葉や姿勢からもしっかりと伝わってきました。
当日は、Zoomや現地で多くの社員が見守ってくれており、発表が終わるたびに自然と拍手や声援が送られる温かな時間となりました。またプレゼンの後には、サプライズとして70名以上の社員からの応援メッセージを集めた「スゴヨセ」をメンバー一人ひとりに贈呈。研修期間の締めくくりとして、気持ちよく次のステップに向かうきっかけになったと思います。
▍さいごに
ー ここからが、本当のスタート
4月のBootCampを経て、新卒メンバーは5〜6月には実践の場で営業活動に取り組み、7月には予定より少し早く本配属となりました。今ではそれぞれが担当を持ち、現場での一歩を踏み出しています。
研修の中で見せてくれた成長や覚悟を、これからは現場で発揮し、実際の成果として証明してくれると信じています。お客様にしっかりと価値を届け、着実に活躍の場を広げていってほしい。これからの成長を、心から楽しみにしています。
ー 次にこの場所に立つのは、あなたかもしれない
スタメンの新卒研修は、決して“守られるための期間”ではありません。自分の限界に挑み、仲間とともに進化し、圧倒的に成長していくための場です。
大変なことも多いけれど、その分だけ成長のスピードも速い。ファーストキャリアで本気の挑戦をしたい——そんな想いを持つ方は、ぜひスタメンでの挑戦を選んでください。私たちは、次の仲間との出会いを楽しみにしています。
今回の記事はいかがだったでしょうか?
この記事を通じて、スタメンらしい熱量やカルチャーが少しでも伝わっていたら嬉しいです!
スタメングループでは、今まさに仲間集めを本気で強化中。「一緒に働いてみたい」と思ってくださった方、ぜひご応募お待ちしています!