【実践型ラボプロジェクト始動】未経験から、"検証"を通じてキャリアを築く場所 | 株式会社クリエイティブリソースインスティチュート
株式会社クリエイティブリソースインスティチュート(以降、CRI)の富田です。今回は、東京都港区麻布台にある【検証ラボ】についてご紹介します。このラボは、未経験からIT業界に挑戦したい方が、「安心...
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こんにちは。
株式会社クリエイティブリソースインスティチュート(CRI)の渡邉です!
今回は麻布台検証ラボで事業部マネージャーをしているT.Nさん、QAチームのリーダーをしているO.Rさんにお話を伺いました。
マネジメントをされている立場から見たテスターのキャリアとは?
ぜひ最後までご覧ください!
【お名前】T.Nさん
【年齢】30歳
【性別】女性
【役職】麻布台検証ラボ 事業部マネージャー
【お名前】O.Rさん
【年齢】35歳
【性別】男性
【役職】QAチームリーダー
O.R:自身もプレイヤーとして働きながら、17名のメンバーが在籍しているQAチームのリーダーをしています。案件は様々で、最近では予約アプリのシステムの検証を行っています。
T.N:麻布台検証ラボの事業部マネージャーとして、エンジニアになりたい人たちの様々なサポートをしています。エンジニアになるための入口として検証業務があるのですが、どうキャリアアップしていくのかの教育プランを立てたり、案件のアサインをしたりといった管理をしています。
O.R:僕はすごい良いルートだなと思っています。
これだけ言うとマイナスになっちゃうかもしれないのですが、テスターって誰でも始められることなんですね。でも意外とそこが重要で、品質を大切にしたり、ユーザー目線になって考えられたり、今後モノづくりをする上で活きてくるスキルが身に付くと思っています。
特に未経験から入る人だと、正直最初にできることがないので、テスターからキャリアアップしていくのはとても良いことだなと思っています。
T.N:私も同じ意見です!
でも制作において上流工程・下流工程という言葉があって、検証って下流工程に属するじゃないですか。人によっては上下関係みたいに捉えられることもあるのですが、実際は「しっかり検証ができる」というのは誰にでもできることじゃないと感じています。Oさんはどう思いますか?
O.R:確かにそういう現場も少なからずあると思います。最近は僕の周りではみんなの意識が変わってきてるのかなと感じます。AIが普及してきてコードが簡単に書けるようになっている中、本当の意味でユーザー目線で品質を担保しようとしたら、テスターの業務ってすごく大切で、自分が入っているプロジェクトではその辺への理解がある人が多くて、上下関係とかはないですね。
T.N:でもどうしても「検証?ただのテストでしょ?」みたいなイメージを持たれちゃうことがあって…
O.R:個人的な意見ですが、開発をしたことがない未経験者の方が持つ印象なのかなと思います。開発の経験があったら検証が大事なことはみんな知っているので。やっぱり未経験で入ると「最初にやるのは検証」「早く抜け出したい」という意識があるのかもしれません。
T.N:そうかもしれませんね。私もエンジニアだったので検証の工程がどれだけ大事かというのと、その工程を業務として経験できるのがとても有難いことなんだと痛感しています。
検証観点が分かっていないと、コーディングをした時にとんでもないバグを生み出してしまうこともあるんですよね(笑)。なのでエンジニアを目指す人はなるべくテスターを経験した方が良いなと思っています。
O.R:今の現場でも、未経験でテスターとして入ってきて、インフラエンジニアになった人も何名かいます。
共通して言えるのは、コツコツ勉強をしているところですね。会社の勉強会以外でも見えないところですごく勉強をしていたのだと思います。仕事面でも色んなところで頑張っているのを見ていたので、そこからインフラエンジニアになったのは納得でした。
T.N:確かにテスターからエンジニアになった人ってめちゃくちゃ勉強熱心なイメージです。
O.R:キャリアアップする人たちは例外なく努力していると思います。運でキャリアアップすることはないし、現場でもちゃんと働き方は見られていますからね。それが直接評価に繋がったんだと思います。
O.R:現場に入ってきた人たちの業務面でサポートしています。検証の基本は「テスト仕様書通りの結果が出ているか」ですが、そこだけじゃなくて、「ユーザー目線で本当に良いものか」を見てほしいと伝えています。
設計書通りには動いているけどすごく使いづらいものって世の中に出たら評価が低いものになるじゃないですか。それであれば検証のタイミングで「この動きで大丈夫ですか?」と声を上げられるような人になってほしいと思っています。なので一緒に案件をやる人に対しては「気になることがあればどんどん言ってね」と声をかけています。
T.N:ユーザー目線で確認するというのが一番大事にされているポイントということですね。
私は現場にいるわけではないので技術的なことは教えていないのですが、マインドをより良くしたいと考えています。個人的にはモチベーションに左右されないような、目標を持ってほしいと思っています。モチベーションがベースになると「今日は勉強したくない気分だな」「眠いからやめようかな」ってなるんですけど、「3か月後に絶対インフラエンジニアになる」という目標があったら眠くても勉強するんですよね。
なのでモチベーションに左右されるのってもったいないなと思ってしまいます。
O.R:実際には難しい話ではありますよね。話を聞いていて思ったのは、目標を持つこともモチベーションに繋がっていて、そこでやれるかやれないかは結局その人次第になってしまうので、やれる仕組みを作るのが一番良いかなと思いました。
T.N:そうなんですよね。私も検証ラボで仕組みを作りたいと思っています。
O.R:今は一部で勉強会をしていますが、それがどんどん広まって、「業務が終わったらここに集まる」みたいな空間ができるだけでも1つの仕組みになるかなと。そういった環境の仕組み作りもできたら良いですよね。
T.N:良いですね!やっていきましょう。
O.R:未経験からだと開発現場に入るのにどうしてもそれなりの時間がかかっちゃうんですよね。その期間で、「向いてないんだな」「きついな」とかで辞めちゃう人は一定数います。
なので、検証ラボでそういう人たちでも携われる案件があると良いなと思っています。「この機能の部分を少し修正してみる?」と渡せるような。そういった場を用意できたら、開発に少しずつ触れていけて、楽しさも感じて貰えるのではないかと思っています。
T.N:そうですよね。クライアントの案件じゃなくても、「社内でこういうツールがあったら良いよね」「じゃあそれを作ってみよう」というような開発もありだと思っています。
あとは時間もかかるし、目指していたところに到達できて第一歩を踏み出したとしても、さらにそこに想像した何倍以上もの壁が待っていたりすることも。
O.R:そういうのもありますね。
T.N:ただそれを乗り越えるとまた新しい世界が見えるんですよね。
O.R:はい、できることも増えていきますよね。
O.R:キャリアアップの道筋を示せたことです。他のメンバーも話では聞いていたけど「本当にできるの?」みたいな不安はどこかにあったと思うんですよ。でも実際に目の当たりにすると「あ、本当にいけるんだ」というポジティブな考えを持ってくれるようになりました。
T.N:あとはさっき仰っていたように、自主的に勉強をする人がキャリアアップをしているのを見て、そこも良い影響になっているんじゃないですかね?
O.R:それもあると思います。「そういえばあの人この資格の勉強してたな」「本当にキャリアアップできるなら自分もやろう」とかはありますね。
O.R:これまでの話にも出てきましたが、ユーザー目線で業務に取り組めることですね。開発段階でもその視点を持てると、事前に考えた上で制作ができるので、そこはテスター出身だからこその強みかなと思います。
T.N:あとは開発する人が単体テストをすることもあるので、テスター出身のエンジニアは強みになると思いますね。
テスターの経験が少なくて検証項目が洗い出し切れていない案件もあったりしますが、やっぱりバグの発生率は高いですよね。
O.R:もちろん検証項目が少ないほどバグの発生率は上がりますが、大事なのは要点を押さえられていることだと思います。
「ここだけは守っておきたい」「動きやすくしておきたい」というのがユーザー目線で押さえられていれば、何かあった時の損害も少なくできるので、そういったところに気付きやすいのはテスター出身の強みだと感じます。
O.R:当たり前のことなのですが、コツコツ頑張れる人が一番強いなと思います。実際に未経験から入ってちゃんと技術や知識をつけるってすごく時間がかかるし、努力が必要なことです。
だからこそ自分のペースを崩さずにコツコツと続けられる人であれば、いずれは技術も知識もついてきます。今できないからと挫けるのではなく、小さな積み重ねをしていくことが大切だと思っています。
T.N:この業界って、キラキラしたイメージで憧れから入ってくる人もいると思います。いざ入ってみると膨大な情報量の壁があって、みんなすごい努力をしてキャリアを積んでいます。正直憧れだけではやっていけない部分もありますが、それをぜひ仲間と乗り越えてほしいなと思います。
お話を伺っていて、業務面とマインド面の両方からメンバーを支えているお二人のバランスがとても良いなと思いました。
検証ラボがどう変わっていくのか、これからも発信しますので、ぜひご注目ください!
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