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こんにちは。ウォンテッドリーでバックエンドエンジニアをしている小室 (@nekorush14) です。今回は、2025年10月2日から2025年10月4日にかけて開催されたDevRelKaigi 2025の3日目に参加してきたので、その参加報告をしたいと思います。
目次
はじめに
DevRelKaigi 2025 Day3 (デベロッパー・コミュニティデー)
気になったセッションの紹介
10年の共創が示す、これからの開発者と企業の関係 ~ Crossroad
Developer Advocate/Community Managerになるには?スキル・ロール・キャリアをグローバルな文脈から考える
「発表する登壇」から「伝わる登壇」へ ─ 思いやりの「テクニック489」とは?
まとめ
参考文献
はじめに
先日公開した入社エントリーにて詳細を書きましたが、私はDevRel (Developer Relations)のDeveloper Advocateに興味を持っており、将来的にDevRelに関わっていきたいと考えています。しかしながら、まだ足を踏み入れたばかりで、DevRelに関わって活躍されている方々はどのような活動をされているのか知りたいと考えていました。
ちょうど昨年の10月あたりに、前職でDevRelのodasho(@odashoDotCom)さんが講師を務める研修に参加した際に、「来年DevRelKaigiというカンファレンスをやるから、参加してみては」という話をいただいたので、ぜひともということで参加しました。本稿では、イベントへ参加した所感と学んだことをまとめます。
DevRelKaigi 2025 Day3 (デベロッパー・コミュニティデー)
DevRelKaigi 2025はDevRelや開発者マーケティング、開発者コミュニティなどに関わる方々が集まり、日々の活動や知見を共有する日本発の国際カンファレンスです。
DevRelKaigiは日本発のDevRel国際カンファレンスです。日本語・英語のトラックをサポートします。 主なカテゴリーはDevRel(Developer Relations)・開発者マーケティング・開発者教育、開発者コミュニティ、DevX(開発者体験)、開発者ブランディングなどになります。DevRelの基本からエキスパートまで幅広いコンテンツをお届けします
ー DevRelKaigi 2025
DevRelは自社や自社製品と外部の開発者との良好な関係性を構築するためのマーケティング手法の1つです。
今回は、2025年10月2日から2025年10月4日の3日間開催されました。それぞれ、「ワークショップデー」、「ビジネス・マーケティングデー」、「デベロッパー・コミュニティデー」といったテーマに分かれての開催でした。私は3日目の「デベロッパー・コミュニティデー」に参加し、以下の9つのセッションを聴講しました。
- 10年の共創が示す、これからの開発者と企業の関係 ~ Crossroad
- 勉強会から始まった僕のDevRel~新卒エンジニアがつないだ2年間の軌跡~
- Developer Advocate/Community Managerになるには?スキル・ロール・キャリアをグローバルな文脈から考える
- “界隈”でつなぐLINEヤフーのテックカンファレンス
- ユーザーと一緒に育てる!1年半の実践で得たコミュニティ成長のヒント
- 「発表する登壇」から「伝わる登壇」へ ─ 思いやりの「テクニック489」とは?
- なぜあの開発者はDevRelに伴走し続けるのか
- 職種別ミートアップで社内から盛り上げる アウトプット文化の醸成と関係強化
- 越境するテック情熱:AIツールとの出会いが導いた海外スタートアップとの協働
このほかにも、ランチタイムで同席になった方と交流したり、懇親会で多くの方と情報交換をすることができました。本稿では、私が聴講したセッションの中から特に気になった3つのセッションを紹介します。
気になったセッションの紹介
10年の共創が示す、これからの開発者と企業の関係 ~ Crossroad
このセッションでは、10年間のコミュニティ活動を振り返りつつ、これからの開発者と企業の関係性、コミュニティに求めるものが示されていました。
コミュニティとは「信頼できる場」であり、参加者・企業はそのコミュニティの「仲間」であることが紹介されました。参加者は学びという価値が得られ、企業は「No Sell(売り込みされない)/No Job(勧誘されない)/No Lead(流用されない)」を約束することで参加者からの信頼を得て「関係人口」と「生の声」という価値が得られる点が印象に残りました。
また、DevRelに関連する役割として、「エバンジェリスト・アドボケイト」が「自ら道を示して共に歩む」アクティブな支援に対し、「コミュニティマネージャー」がそれらを実現する場を提供するパッシブな支援を行うことが紹介されていました。この点についてはカンファレンスに参加する前になんとなく思い浮かべていたイメージと一致していて、かつ言語化されたことで更に納得感が得られました。
Developer Advocate/Community Managerになるには?スキル・ロール・キャリアをグローバルな文脈から考える
このセッションでは、DevRelの役割(ロール)の関係性やDevRelの代表的な役割(ロール)であるディベロッパーアドボケイトやコミュニティーマネージャなどになるために、どのようなスキルセットが必要か紹介されていました。
DevRelには「Community Manager」や「Developer Advocate / Developer Relations Engineer」、「Evangelist」、「Technical Writer」などが存在し、「Community Manager」と「Developer Advocate / Developer Relations Engineer」の主な業務とスキルセットが深掘りされました。
このセッションて特に印象に残ったのは、「Developer Advocateは技術力だけでなくスピーチ力が大きく求められる」と言うことでした。登壇して発表することが多いDeveloper Advocateのイメージ通りでしたが、スピーチ力が求められるので、技術的バックエンドを前提に、より伝わりやすい工夫をすることが必須なのだと感じました。また、Dev RelEng (エンジニアの文脈を含むDevRel)では技術力が大きく求められるため、バックエンドエンジニアとしての現在のスキルを磨き続けることが、将来DevRelキャリアを築く上での揺るぎない土台になると再認識しました。
「発表する登壇」から「伝わる登壇」へ ─ 思いやりの「テクニック489」とは?
このセッションでは「登壇の目的をは相手(聴衆)の心に訴え、結果として行動を起こしてもらうこと」、「相手に伝わる登壇とするために余白を活用すること」が紹介されていました。
プレゼンの目的として「聴衆の行動に繋げる」ことが挙げられていましたが、プレゼンに限らずコミュニケーションにおいては重要な考え方だと感じました。また、「余計なことを言わない」と言うポイントが紹介されており、これまでの自分を振り返るとよくやっていたなと気付かされる場面もありました。
たしかに、これまでプレゼンテーションの聴講者として参加した際、ゆっくりと情報量を減らして大事なことが繰り返し伝えられると、情報を理解することが楽であったと感じました。今後の登壇でぜひ活用したいと思います。
まとめ
DevRelに関係するカンファレンスに初めて参加し、様々な背景・文脈で活動されている方のセッションや懇親会を通して「自分の思うようにDevRelを定義して活動して良いのだな」と感じました。自分の目指すDevRelはスピーチ力が求められるため、今回セッションで紹介されていた「伝わる登壇」を意識しつつ、活動に取り組んでいきたいと思います。(私はまだ社外向けに登壇したことがないのですが、LTなどへ登壇してみたい意欲が高まりました)
素晴らしいカンファレンスを開催いただいた運営のみなさま、スピーカーのみなさま、そして懇親会やランチタイムに交流いただいたみなさまへ改めて感謝申し上げます。
参考文献
- 10年の共創が示す、これからの開発者と企業の関係 ~ Crossroad
- 勉強会から始まった僕のDevRel~新卒エンジニアがつないだ2年間の軌跡~
- Developer Advocate/Community Managerになるには?スキル・ロール・キャリアをグローバルな文脈から考える
- “界隈”でつなぐLINEヤフーのテックカンファレンス
- ユーザーと一緒に育てる!1年半の実践で得たコミュニティ成長のヒント
- 「発表する登壇」から「伝わる登壇」へ ─ 思いやりの「テクニック489」とは?
- なぜあの開発者はDevRelに伴走し続けるのか
- 職種別ミートアップで社内から盛り上げる アウトプット文化の醸成と関係強化
- 越境するテック情熱:AIツールとの出会いが導いた海外スタートアップとの協働