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2025/09/19から3日間行われた、iOSDC Japan 2025が無事に終了しました。参加した皆様、スタッフや関係者の方々お疲れ様でした!
ウォンテッドリーはスポンサーとしても参加し、ブースの出展とスポンサーセッションを行いました。そちらについては別にストーリーを公開していますので、こちらのストーリーもぜひご覧ください。ブースやスポンサーセッションお越しいただいた皆様、ありがとうございました。
このストーリーでは、参加した弊社のエンジニアが、それぞれの観点でiOSDCを振り返ります。
目次
参加にあたって
各自の振り返り
長尾 光
朴 智賢
原田 祐也
湊 航太
黒沼 疾風
久保出 雅俊
まとめ
参加にあたって
スポンサーセッションでもお話しましたが、弊社のモバイルチームはこの1年で社員数が3名から6名と2倍になりました。iOSDCにチームで参加するにあたって、「チームとしての学びにつなげて業務へ活かす」、「学んだ内容を社外にも発信し、アウトプットを通じて知見を還元する」ことをチーム内の共通認識としました。
ウォンテッドリーのモバイルチームでは、定期的に「モバイルお茶会」という社内勉強会を実施しており、今後の回ではiOSDCの内容を振り返って活用していきたいです。また、チームラボ株式会社様とSansan株式会社様と共催しているMobile勉強会でもiOSDCを振り返った話ができればと思います。
各自の振り返り
ここからは、学んだ内容を社外にも発信するために、各自の振り返りを記載します。
長尾 光
今回のiOSDCで特に印象に残ったのは、「テストコードすら書けなかったレガシーアプリがAIと上手に協働できるようになるまでの軌跡」というセッションでした。このセッションで最も興味深かったのは、iOS開発未経験のAndroidエンジニアが、あえてAndroidの知見を応用してレガシーアプリを再生させた点です。多くの開発者が「iOSはiOSの流儀で」と考えがちですが、チームの状況とプロジェクトの目的を優先し、慣れ親しんだレイヤードアーキテクチャを導入してプロジェクトを成功に導いたとのことでした。このアプローチは、プラットフォームの壁を越え、技術的な負債と向き合う際の柔軟な思考と、現実的な問題解決の重要性を教えてくれる、大きな学びとなりました。
朴 智賢
iOSDCで一番学びになったセッションは、株式会社サイバーエージェントの服部 智さんによる「Apple Vision Proでの立体動画アプリの実装と40の工夫」でした。Apple Vision Proはまだ未知の領域が多く、空間UIを制御する難しさがあると感じていましたが、本セッションでは技術的な工夫だけでなく、ユーザー体験や運用面でどのように課題を解決していたのか、なかなか聞けない貴重な体験談を聞くことができて非常に学びになりました。
全体を通しては、初めてのiOSDC参加でしたが、DroidKaigiとはまた違う雰囲気やコンテンツを味わえて新鮮でした。土日の開催だったため多くの方にお越しいただき、非常に濃密な時間を過ごせました。
参加した感想としては、モバイルエンジニアとして、AndroidだけでなくiOSの知識もしっかりと身につけていきたいという気持ちが強くなりました。来年はもっと技術と知識を身につけ、より深くセッションを楽しめるように準備していきたいです。そして、いつか自分もLTで話せるようになりたいです。
原田 祐也
今回AIに関するセッションがいくつもあり、ウォンテッドリーのスポンサーセッションでもAI活用についてお話ししました。個人的に「4100万ユーザーを支えるTVer iOSアプリ開発 〜0人から始まったチームのAI活用による挑戦〜」が印象に残っていて、テストパターンの網羅性を担保するためのテストパターン生成や、リンク切れとなったFigmaリンクをAIで書き換えるなど、普段の開発で直面しがちな課題に対してAIを活用していた点が参考になり、普段の開発でもすぐに実践できる内容だと感じました。
また、iOSDC当日は多くの方にブースへ足を運んでいただき、本当にありがとうございました。個人的にはセッションを聞くよりもブースに立っている時間が多かったのですが、我々の技術やAI活用について熱心に質問してくださる方や、今回のために制作したMobile Techbookを褒めてくださる方、チームの雰囲気を楽しそうと言ってくださる方など、多くの方と交流できてとても楽しい時間になりました。今年のiOSDCでも、多くの出会いと学びを得られたことを嬉しく思います。ぜひまた来年もお会いできたらと思います!
湊 航太
特に印象的だったのは、「iOSエンジニアの可能性を広げる:ソニーがKotlin/Compose Multiplatformに挑戦した理由(あなたもぜひ)」のセッションです。セッション内で語られた、Kotlin Multiplatform (KMP) の導入は、iOSエンジニアがモバイルエンジニアへと視野を広げる機会になるというメッセージは、今後のキャリアを考える上で非常に示唆に富むものでした。共通のビジネスロジックが多いプロジェクトなど、KMP/CMPを試すべき具体的な条件も提示されており、大変参考になりました。
イベント全体を通して様々な来場者の方々と交流する中で、改めてKMPが現在の大きなトレンドであることを肌で感じました。また、私たちがノベルティとして配布したMobile Techbookが大変好評だったことも、嬉しい発見の一つです。このイベントで得た知見と繋がりを、今後の開発に活かしていきたいと思います。
黒沼 疾風
一番学びになったセッションは、「iOSエンジニアの可能性を広げる:ソニーがKotlin/Compose Multiplatformに挑戦した理由(あなたもぜひ)」です。iOSDCでもやはりKMP/CMPの話題が出てきてプラットフォームに関わらず注目のテーマだと感じました。iOSエンジニアからするとKotlinであるために敷居が高く感じてしまいがちな領域ですが、「iOSエンジニアからモバイルエンジニアになりたいならKMP/CMPに挑戦すべき」という内容が本当にその通りだと思いました。ウォンテッドリーでもKMPを採用しているので、私もiOSに限らずモバイルエンジニアとして活躍すべく精進していきたいと思います。
全体を通して、登壇者の皆様の発表方法が本当に勉強になることが多いなと思いました。内容はもちろんのこと、スライドの作り方から、話し方などとても参考になる部分が多く刺激になりました。私も今後の発表機会に活かしていきたいと思います。
先日のDroidKaigiではMobile Techbookが全て捌けてしまい、終盤はPDF版をお渡ししていました。今回のiOSDCで、その時の方が「やっぱり紙で読みたい!」とブースに受け取りに来てくださったのは、本当に嬉しい出来事でした。ブースに足を運んでくださった皆様本当にありがとうございました!
久保出 雅俊
今回私は「「iPhoneのマイナンバーカード」のすべて」の内容が特に印象に残っています。デジタル庁の中の人が、マイナンバーカードについて話すという内容でした。日本のデジタル化は世界的に見ても進んでいることを改めて知り、AppleやGoogleといった巨大なステークホルダーと協力する壮大なプロジェクトであることを知りました。マイナンバーカードの裏では様々な国際標準規格があり、Appleが日本のマイナンバーカード専用のAPIを実装して提供しているとは知りませんでした。紹介されていた年齢確認などのユースケースは申請することで利用可能とのことで、プロダクトでの年齢確認や本人確認などで利用機会もあるのではと考えています。
まとめ
今年のiOSDCについて振り返りました。様々なセッションを通して得た学びを今後に活かせるようにしたいです。改めて、運営の方々、参加した皆様、お疲れ様でした。次回もまたiOSDCの場があれば、ぜひ参加したいです。
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