Feedly: Track the topics and trends that matter to you
Feedly is the fastest way to research the topics and trends that matter to you. Solutions for cybersecurity teams, market intel teams, or curious individuals.
https://feedly.com
この記事は夏のアドベントカレンダー4日目の記事です。
こんにちは。ウォンテッドリーのEnablingチームでバックエンドエンジニアをしている冨永(@kou_tominaga)です。技術の変化が激しい今キャッチアップだけでも大変です。私自身、情報収集の方法を常にアップデートしながら「変化に対応できるエンジニア」であり続けたいと思っています。本記事ではそんな私が日々実践している情報収集法とその考え方をお伝えします。取得する情報の選定やキャッチアップ方針に悩んでいる方にとって、情報収集の参考になれば幸いです。
はじめに
情報過多な時代においてなぜ情報収集が大切か
廃れないエンジニアでいるために必要な視点
Feedly(RSSリーダー)で「定点観測」する
技術ブログを継続的に追う意義
RSSリーダーを気軽に確認する方法や習慣
はてなブックマークで「世間の注目」を押さえる
社内Slackで「仲間経由で」学ぶ
まとめ
インターネット上には膨大な情報があふれています。にもかかわらず情報を「どう集め、どう選ぶか」で、日々の学びの質が大きく変わります。特にソフトウェアエンジニアという職種は、技術の進歩に取り残されるリスクが高いです。新しいフレームワークやライブラリ、クラウドサービス、AI技術などは日進月歩で進化しており、数ヶ月前まで最新だった知識がすぐに陳腐化してしまうことも珍しくありません。
例えば、数年前には存在しなかった生成AI関連の技術が今では多くのサービスに組み込まれ、業務効率化やプロダクト価値向上の鍵となっています。この変化を知らずにいると、気づいたときには競争力を失ってしまう可能性さえあります。だからこそ、自分なりの情報収集の軸を持ち継続的に知識をアップデートする習慣が欠かせません。
「廃れないエンジニア」とは、技術変化に対応できる知識と、変化に対する感度を保ち続けるエンジニアを指します。情報収集の目的は、最新技術をキャッチアップして変化に置いていかれないようにすることと、特定の技術スタックを深掘りしスキルを磨き続けることの二つです。この二つをバランスよく続けることで、廃れないエンジニアであり続けることができると考えています。
本記事では、情報収集を効率的に行うために活用できるツールとして、Feedly(RSSリーダー)、はてなブックマーク、そして社内Slackを紹介します。これらのツールを使うことで、日々の情報収集がより効果的かつ効率的に行えるようになります。
Feedlyは「RSS(Really Simple Syndication)」という仕組みを活用した情報収集サービスで、複数のWebサイトやブログの記事更新を一元的に確認できます。気になるサイトを登録しておけば新着記事が自動でフィードに流れてくるため、効率的に情報収集が可能です。
信頼できる情報源や技術ブログは良質な知見の宝庫です。FeedlyでRSSを登録しておけば1箇所で情報を確認する事ができます。例として私は以下のようなフィードを登録しています。
Wantedlyのエンジニアたちが取り組んでいる技術や開発の裏側をいち早くキャッチアップしたい方は、ぜひ Wantedly Engineer Blogを登録してみてください。きっと役立つ発見があります。
私はスマホアプリとPCブラウザでFeedlyを通勤時間や昼休憩、夜寝る前など、一日のスキマ時間を活用してFeedlyを流し読みするようにしています。iPhoneではFeedlyをウィジェットとして表示する事で、アプリを開かずとも記事の概要を見る事ができます。また、ウィジェットをトップ画面に設定してiPhoneを起動すると必ず目に入るようにしています。
ただ、フィードを登録しすぎると未読がどんどん溜まってしまい情報を追うのが辛くなってしまいます。そんなときはタイトルだけざっと眺めて気になった記事だけ読むなど、無理なく続けられる工夫をすることが大切です。
はてなブックマークの「テクノロジーカテゴリ」は、いわば「日本のエンジニア界隈の関心ごと」が見える場所です。最新の技術トピックや業界の動向、注目されているツールやフレームワークについて簡単にキャッチアップできるため、非常に有用な情報源となります。特に、これから注目すべき技術や話題がリアルタイムで浮かび上がってくるので他の情報源と合わせて利用することで、より深い知識を得ることができます。
また、はてなブックマークの人気エントリーは、RSSでFeedlyに取り込むこともできます。これにより、最新の注目記事をFeedly内で一元的に確認できるため、情報収集の効率がさらにアップします。気になった記事はその場でブックマークしたり、Web Clipperを使って後からじっくりと読むことができます。
私はObsidian Web Clipperを利用しており、気になる記事を簡単に保存し、週末に確認する時間を設けています。週末にまとめて記事をチェックすることで、平日は忙しくて読めなかった記事をじっくりと読むことができ、技術的な知識をしっかり深めることができます。週に一度の確認が習慣となり、継続的に学び続けるためのリズムを作っています。
ウォンテッドリーでは技術系の共有チャンネルが複数あり、ここで流れてくる話題は非常に参考になります。特に、最新の開発トピックやチーム内で進行中の技術的な問題に関する情報がリアルタイムで共有されるため、個々の技術的な理解を深める絶好の機会となります。また、Slack上での議論を通じて、他のメンバーの視点を知ることができ情報をただ受け取るだけでなく、自分の考えを整理して意見を交わすことが可能になります。
「誰かに紹介する」つもりで情報を集めると自分自身の理解がより深まります。例えばあるトピックについての情報を自分がメンバーに共有する際、その内容をきちんと理解して説明できるように調べたり整理したりすることが求められます。このプロセス自体が学びを促進し知識の定着につながります。
さらにSlackでコメントのやりとりが活発に行われると、その話題についてさらに深掘りするきっかけとなります。技術的なディスカッションに参加することで、実際の開発現場での問題解決方法を学び、より実践的な知識を得ることができます。自分だけでなくチーム全体が技術的な成長を促進できる環境が生まれるのです。
情報収集は単一の情報源に依存せず、複数のツールを組み合わせてバランス良く行うことが重要です。また、情報収集を続けるためには「習慣化」することも重要です。何かを「やったりやらなかったり」といった状態では効果が薄くなってしまうため、自分のペースで無理なく続けられる方法を見つけることが大切です。
まずはFeedlyに1つ技術ブログを登録してみることから始めてください。小さな習慣から情報収集を始めることで、少しずつ知識が積み重なり、エンジニアとしての成長を実感できるはずです。