こんにちは、ウォンテッドリーでiOSエンジニアをしている原田 祐也 (@yuya_h_x) です。この記事はWantedly Advent Calendar 2024 の17日目の記事です。気づけばクリスマスまであと1週間ほどとなりました。
ウォンテッドリーでは社外への技術情報の発信を推奨しており、多くのメンバーが登壇発表しています。私は今年の7月にウォンテッドリーへ入社し、それをきっかけにカンファレンスやイベントで登壇してきました。初めての登壇を行う前は「話に価値があるのだろうか」「うまく伝えられるだろうか」という不安がつきまとっていましたが、実際に挑戦してみると、自身の経験を共有することの意義や、新たな気づきや学びを得ました。
この記事が、不安で登壇することに一歩踏み出せない方の背中を押すきっかけになれば幸いです。
目次
登壇を通じて得た学び
自身の経験を共有することが他者の学びとなる
他者の視点を理解し、自身の視野が広がる
挑戦そのものに価値がある
おわりに
登壇を通じて得た学び
結果的に今年は以下の3つのイベントで登壇を行いました。
Mobile Dev Japan
KMPとは何か、優れている点とともに、実際に使って感じたチャレンジな部分についても話しました。
iOSDC Japan 2024
KMPを使った開発の進め方やチームの取り組み、今後の方向性について発表しました。
Mobile勉強会
文字列管理の負債返済のプロセスと、小さな改善が効果を生むことを発表しました。
ここからは、登壇を通じて得た学びを紹介します。
自身の経験を共有することが他者の学びとなる
技術的に高度な内容でなくても、学習の過程で得た知見や直面した課題を共有することには、十分な意義があります。初めて登壇する際、「登壇するからには、技術的に高度な内容や、日々の開発に大きな変化をもたらす内容を提供しなければならない」と考えてしまいがちです。しかし実際には、技術的に完璧でなくとも、自分自身の経験や取り組みを共有することにも価値があります。
技術を知らない人にとって、技術共有することは新しい学びにつながります。また、技術を知っている人にとっても、まだ知らない落とし穴や困難を未然に知る学びになります。自分がどのような立場であっても、その経験や学びを共有することは他者にとって価値ある情報となり得ます。
他者の視点を理解し、自身の視野が広がる
登壇は自身の意見や経験を発信する場ですが、それだけで終わるものではありません。他者の視点や考えを知ることで、自分の視野を広げ、次の成長につながる機会にもなります。
特に登壇後の質疑応答やネットワーキングの時間は、他のエンジニアとの具体的な対話が生まれる貴重な場です。発表内容に対する質問や感想を通じて、他者がどのような課題を抱えているのか、どのように物事を捉えているのかを理解することができます。実際に「負債返済日の取り組み」の発表では、「どうしてこの方法を選んだのか?」といった質問や、「ちょうど同じ課題に取り組んでいて、参考になった」といったフィードバックをいただきました。
また、参加者の経験や現在直面している課題について共有いただくこともあり、同じ問題でも人によって課題意識やアプローチが異なることを学びました。こうした対話を通じて、新たな視点を得ることができます。私の場合、フィードバックに対する自分なりの答えを深堀りする行動へと発展しました。
登壇は一方通行の発信ではなく、他者の視点やフィードバックを通じて自身の学びを深め、次の成長を促す場になります。 そのため、登壇を重ねることで自分の技術や考え方がブラッシュアップされ、より広い視野を持って業務や発表に取り組めるようになります。
挑戦そのものに価値がある
登壇は単なる一度の経験で終わるものではありません。挑戦を重ねることで、新たな学びや気づきを得られ、次の成長や行動につながるサイクルが生まれます。
登壇後には必ず、参加者からのフィードバックや、自身の振り返りを通じて改善点が明確になります。その後も発表、振り返り、改善のサイクルを繰り返すことで、登壇することそのものや、準備や発表に対するハードルが少しづつ下がっていきます。
また、個人的には以前からの目標であった英語での発表にも挑戦しました。社内の英語話者メンバーにサポートしてもらいつつ、無事に発表をやり遂げたことで、今後さらなるアウトプットの幅を広げる一歩になりました。
これらの経験を通じ、挑戦することそのものに価値があると実感し、次の成長や行動につながる新たな一歩を踏み出すことができます。
おわりに
登壇は、不安や緊張を乗り越え、挑戦するたびに成長できる機会です。その過程で得た学びや気づきは、自分自身の成長を促すだけでなく、技術コミュニティ全体への貢献にもつながります。もし登壇に興味がありながらも「自分の話に価値があるのだろうか?」「うまく伝えられるだろうか?」と不安を感じている方がいれば、ぜひこの投稿をきっかけに一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
そして、Wantedly Advent Calendar 2024 では、ウォンテッドリーのメンバーが日々の業務や学びについて発信しています。ぜひ他の記事もご覧いただければ幸いです。