クルージングヨット教室

「セイルを出して、セイリングをしようか」隆は、香織たちに言った。「了解！」香織は、マストのところへ移動すると、セイルを出す準備に入った。「香織、おまえがやるんじゃなくて、明子ちゃんに教えてやるん... Read more

「お昼は食べ終わりましたか？それでは授業の続きを始めます」クルージングヨット教室の午後の授業が始まった。「風がこちらから吹いています。左と右からヨットがやって来ました。こちらは風上、こっちは風下... Read more

「こんなところにヨットハーバーがあったんだ」その日、横浜のマリーナにやって来た松下明子は思った。ここのマリーナでクルージングヨット教室を開講していることを横浜市の市報で知って、毎年応募者多数で抽... Read more

「え、何それ？」麻美子は、先週の横浜のマリーナでのことを聞いて羨ましがっていた。「それじゃ、子供たちと一緒にヨットに乗ったの？」「うん。まあ、子供たちと乗ったというよりも、ボートから指導したとい... Read more

「なになに、どうかしたの？」練習を終えて、ポンツーンに戻ってきた。これからヨットを陸上に上げて、艤装を解除して片付け始めるのだったが、ポンツーンの周りに少年たちが集まっていた。「なんかいるの？」... Read more

「ねえ、君たち。君たちも、これからヨットを出すのかな」ヨット教室の先生に、陽子たちは声をかけられた。「これから出そうかどうしようか考えているところでした」「もし、出航しないのならば、ヨット教室の... Read more

「そうだね。そこの穴に立てて、マストを立てるんだね」香織は、ジュニアヨット教室の生徒たちとＯＰの艤装をしていた。「じゃ、お姉ちゃんがこちら側を持つから、２人で向こう側を持ってくれる」陽子がしょう... Read more

ピーーーー！片桐先生の吹く笛の音が響いて、愛菜のヨットは１番でゴールした。ピーーーー！愛菜に続いて、２番目にゴールした洋ちゃんたちのヨットにもゴールの笛を吹いてもらえた。「ああ、負けちゃった」洋... Read more

「ね、お母さん。けんちゃんなんだけどさ」洋ちゃんは、学校から帰ってくると、お母さんに話しかけた。「健ちゃんがどうかしたの？」「うん。健ちゃんなんだけどさ。昨日、一緒にヨット教室でヨット乗ったんだ... Read more

片桐一郎には、今年６年生になる息子が１人いた。「俺だけじゃなく、息子がヨットを楽しめる環境も作ってやりたいな」いつも自分だけが、日曜日になるとヨットへ乗りに横浜のマリーナに来てしまうのではなく、... Read more

「だから、それは対象者が大人たちだけですよね」片桐一郎は、理事会での討論に思わず熱が入ってしまっていた。「そうじゃなくて、少年少女たちのものを始めたいのです！」片桐一郎は、ヨットマンだった。今井... Read more

「皆、クリスマスパーティーに参加するってさ」麻美子は、クリスマスパーティーのことをラッコのメンバーに伝えたことを、隆に報告した。横浜のマリーナにヨットを保管している艇の年間スケジュールは、毎年だ... Read more

「なんか清々しい朝だね」「そうか、いつものクルージング先の朝だけど」隆は、漁港の岸壁を陽子とお散歩しながら歩いていた。「それは隆さんは生徒じゃなかったからよ、今日からクルージングヨット教室は卒業... Read more

「続いては、クルージングヨット教室の卒業式に移ります」司会が会場の皆に言うと、ビンゴ大会が終わって、いよいよ今期のクルージングヨット教室の卒業式が始まった。「今回も、事故もなく皆さん無事にクルー... Read more

「それでは、今年も大きな事故もなく、横浜のマリーナが運用できましたことを祝して乾杯！」横浜のマリーナ理事長の挨拶で、横浜のマリーナ一同は、保田のばんやにて乾杯をしていた。ビールやお酒類も運ばれて... Read more