▼就活を乗り越えた21卒学生インタビューの前編はこちら
こんにちは!広報・PRインターンの住岡です。これから就職活動がより一層本格化する22卒が、納得できる就職活動を送る手助けになることができればと思い、Wantedlyを駆使して就職活動を乗り切った2021年3月に卒業予定の学生5人のインタビューを企画しました!
今回は後編として3名の21卒学生に、就活の軸や就活で気をつけていたこと、使ってよかったサービスなどを詳しくお伺いしました。自分が就活を始めるときに知っておきたかったことだらけの内容になっておりますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
インタビュー参加者紹介
帯広畜産大学 土屋 玄さん(株式会社クラウドワークス入社予定)
株式会社クラウドワークスに入社予定の帯広畜産大学畜産学部4年生の土屋玄さん。大学では農業経済学という、酪農業における労働環境、離職率を下げるための研究をしている。サークル活動では、ダチョウサークルに所属しダチョウを飼育していた。アルバイトはスターバックスや農家のお手伝いなどを経験。人形劇をしている両親のHPを作成するなど精力的に両親のサポートを行う。
慶應義塾大学 浮田 翠さん(株式会社土屋鞄製造所入社予定)
株式会社土屋鞄製作所に入社予定の慶應義塾大学総合政策学部4年生の浮田翠さん。特技は8歳からしていたクラシックバレエと裁縫。サークルはアカペラサークルに所属し、コンサートに参加するなど充実した大学生活を送っている。
桜美林大学 小林 紗英さん(ランク王株式会社入社予定)
ランク王株式会社に入社予定の桜美林大学リベラルアーツ学群4年生の小林紗英さん。大学ではフェイクニュースに関する研究をしていた。特技はアーチェリーで50m先の的を射抜ける。All Aboutでアルバイトとして、情報メディアの運営や編集・ライティング業務に携わっている。
インタビュアー 明治大学 住岡 広亮(Wantedly, Inc. PRインターン)
インタビュアーを務める明治大学商学部4年生の住岡広亮。学生時代に、大学生向けWEBメディアの立ち上げと女性ファッションメディアでの編集者インターン、ウォンテッドリーでのPR・広報インターンを経験。
オンライン就活で良かったこと・悪かったこと
——コロナ禍により21卒は初めてのオンラインでの就活を経験したと思いますが、良かったことについて教えて下さい。
土屋さん メリットとしては時間や場所の制約が無いため、田舎からでも気軽に就活のイベントに参加できたことですね。今まで民間企業を受けようとすると、都市圏にまで赴かないと受けられなかったので、興味があるだけで説明会に参加できるのは本当にありがたかったですね。
——コロナ前後の就活関連イベントに参加した数は増えたのでしょうか?
土屋さん とても増えましたね。3年生の8月から就活をやっていたのですが、以前は毎回インターンに参加するためだけに東京に行くのが金銭的・時間的に大変でした。それがオンライン化によって、1日に何社も自宅から参加できたのは非常に助かりました。
浮田さん 私も移動に時間やお金のコストがかからないため、より気軽に、様々な企業の話を聞いたり、面接を受けたりできました。また、授業が全面オンラインだったという事情もあり、大学の授業や卒論準備への支障が少なかったので就活に集中できました。
小林さん 交通費などのお金が掛からないので、積極的にイベントに参加できました。リラックスできる家の中で説明会や面接に望めたのも良かったです。
住岡 お金と時間のコストがかからなくなったことによって、より積極的に色々な企業の説明会に行けるようになったのは、就活生にとって非常に大きかったと思いますね。
ーー就活系イベントへの参加のハードルが下がるなどオンライン就活の良さがあったと思いますが、悪かったことについても教えて下さい。
土屋さん 面接での空気が読みづらかったことと、通信環境に気を遣う必要があったことですかね。
小林さん Zoomを使い慣れておらず、電波が悪くて途切れてしまうことや、音声が伝わらないようなアクシデントがあったことですね。また、会社や社員の雰囲気がつかみづらかった点も気になりました。
浮田さん 人事以外の社員・他の就活生にあまり会うことができなかったことで、担当の人事の方1人の印象でその会社の印象が決まってしまうことと、体を動かさないため自分の記憶と会社が結びつきにくいと感じたことですね。会社に赴いて話を伺った場合、会社説明会や面接の前後の記憶がセットになりますが、全てがパソコンの画面上だと、説明会の内容や面接の内容などが、複数の会社で混同してしまいそうになりました。
——人事以外の社員や他の就活生と会えない中で、どう情報収集をしていたのでしょうか?
浮田さん 就活媒体でキーワードで検索して情報を探すよりは、就活エージェントから届くメールやスカウトメッセージなどから情報をよく得ていましたね。元々大手志望で、ESを書き始めたくらいで外に出られなくなったので、情報収集が難しいとは思わなかったですね。
住岡 私は就活エージェントのメールを大体見ずにスルーしてしまっていたので、アンテナを張って色々な就活媒体から情報を取りに行くのはとても重要だと思いました。
就活の軸や志望業界について
ーー就活をしていく中で重視していたことや志望業界について教えて下さい。
土屋さん 就活の軸は2つありましたね。1つ目は理念・ビジョンが形骸化していないかです。2つ目は人が「働く」ということにおける、企業と労働者の両側面の問題解決に携われるかどうかです。私の大学は農業系の企業や農家に入る人ばかりで、一般的な就活をしていた人は少なかったこともあり、とにかく最初は大きい企業を受けていました。就活をしていく中で農業の人材課題に興味を持っていることに気づき、農業界を受けていましたが、農業の現場をリアルに見てきた分、農業の理想を掲げる会社と気持ちがマッチするか懸念がありました。さらに他産業でも労働に対する課題を感じ、志望業界を広げていきましたね。
住岡 理念・ビジョンが形骸化していないかどうかは、モチベーションに響く内容だと思うのでとても重要な判断基準だと私も思います。
浮田さん 私は会社が何をしているか、そしてその中で自分が何ができるかの「What」を重視していました。最低限の条件などはありましたが、これから長い期間でずっとその会社にいるかもわからなければ、会社や社会の状況もわからないので、まずは今やりたいと思える仕事なのかを見ていました。
——どのように「What」を決めていったのでしょうか。
浮田さん サークルの先輩に紹介された就活エージェントとの面談ですね。最初は人と人とをつなげる仕事をしたいと思ってデベロッパーを志望していたのですが、壁打ちしてもらう中で「本当に自分はそれがしたいのだろうか」と危機感を持ち始め、業界よりもそこの会社で何が出来るか考えていきました。
小林さん 私が就活をするうえでの軸は2つありました。1つ目は自分のやりたいことと、会社のビジョンや事業がマッチしているかどうかです。2つ目は、交通費や家賃補助などの福利厚生があるかをチェックしていました。
——小林さんの将来やりたいこととは何だったのでしょうか?
小林さん ユーザーに寄り添った、ユーザーのためになるメディアを作ることですね。私自身が、商品やサービスをランキングするメディアで編集・ライティングするバイトをしていたこともあり、ユーザーのためにストイックに、役立つものを届けることにやりがいを感じるようになりました。
就活で気をつけていたこと
ーー自分が納得の行く就活をしていくために気をつけていたポイントなどあれば教えて下さい。
土屋さん 気をつけていたことは2つあります。1つ目は時々自分自身の就活軸に立ち返ることですね。多くの人と話すことで、さまざまな意見は聞けたものの、軸自体を見失ってしまうことがありました。自分はなぜ就活をしていて、どういった企業に属したいのかということを自分の言葉で持っておくことは重要だと思います。
——自分の言葉で言語化していくプロセスの中で意識していたことはありますか?
土屋さん 昔と乖離したことを考えていないかチェックできるように、パワポの一枚一枚に理想の社会ややりたいこと、志望理由や、家族のエピソード、学生時代の過ごし方などどんどん書いて言語化していき、たまに見返していたことですね。2つ目は理念、ビジョンを見せるためのものになっていないかというところを重視していました。企業としても良い姿を見せるために、キャッチコピーを押し出されますが、それだけみても本質的ではないので、実際の現場の乖離がないかどうかOB訪問を重ねて見ていましたね。
住岡 頭の中でモヤモヤしているものを書き出して自分の言葉で整理すると、説得力が増すだけでなく、自分が重視しているものが浮き彫りになりますよね。また、企業の本当の姿を見るためにOB訪問を複数こなすのは、自分とマッチする企業を探す中で必須だと私も思います。
浮田さん 様々な媒体に目を通し、興味を持ったらとりあえず話を聞いてみるということです。志望の会社や業界があると、その中でしか会社を見なくなってしまうことがありましたが、自分が知っている会社には限りがあり、会社を検索するにしても検索ワードが自分の中にはないような会社もたくさんあると思います。就活媒体から送られてくるメールなど、あまり興味がなくてもさらっと見てみて、少し興味があったら話を聞いてみるようにすることで、それまで知らなかった分野で興味のある会社が出てくることもありました。
——いろいろな媒体に目を通し、積極的に情報を取りに行くことは頭でわかっていてもなかなか難しいと思うのですが、就活以前にもそのようなことをやっていたのですか?
浮田さん 長期のインターンを探す際も同様に様々な媒体に目を通し、興味を持ったらとりあえず話を聞いてみて参加していましたね。大学1年生の冬にWantedlyやグッドファインド、キャリアバイトでインターンを探し、大学2年生9月から1年間、研修で使うビジネスゲームを開発する会社でインターンしていました。
小林さん 就活で気をつけていたことは2つあります。1つ目は話し方です。敬語や受け答えの「そうですね」など、崩れた話し方にならないように注意していました。また、オンラインでやりとりをするので、ハキハキと聞き取りやすい声で話すように心がけていました。2つ目は就活メイクですね。悪い印象を与えないように、Youtuberなどに頼りながら、ナチュラルなメイクを心がけました。またオンラインでの見映えは画質と部屋、ツールによって仕上がりが全然違ったので、面接前日に自分の写りを見てメイク調整もしていましたね。
おすすめの就活サービスTOP3とその理由について
ーー就活を控える22卒の学生のために、使ってよかった就活系サービスTOP3とその理由について忖度なしで教えて下さい。(とはいえ気を遣っていただいたかもしれません。)
土屋さん
1位:Wantedly
2位:Twitter
3位:Offerbox
1位はWantedlyですね。理由は就職活動は条件での絞り込みになりがちですが、Wantedlyは条件よりも、なぜこの事業をやっていてこれからどうしていきたいのか、またこの行動の根幹にあるのはどんな思いなのかなどの会社の思いを重視できるためですね。加えて、比較的気軽にエントリーすることができ、心理的な障壁が少なかったです。最初は給与が書いていないことが不満でしたが、後々良かったですね。給与が書かれていると、考え方に影響してしまい、「ここ初任給から30万!?」と自分の軸がブレてしまうこともあるので、カルチャーマッチで判断できたのは非常に良かったですね。
また足跡機能や募集の中身も良かったですね。面接を受ける前に足跡機能を見ると、誰が面接に出てくるかがわかったので、担当者を調べていました。また募集を検索すると、社名、配属部署だけがでてくるのではなく、「こういうことをしませんか?」という誘い文句や画像がでてきたことですね。Wantedlyはひと目で募集がどういうもので、この会社は何を目指していて、どう実現しようとしているかまでスッと理解できたので他の媒体と比べても良かったです。中途採用の募集に応募したのも含めて24社申し込んで、選考受けたのは13社でした。
2位はTwitterですね。就活生との交流はしていませんでしたが、興味のある企業の人や役員をフォローして調べていました。「会社名 入社」「会社名 ブログ」などでアカウントを見つけて、半年くらい見たり、面接官のTwitterをチェックしたりしていましたね(笑)。またOB訪問でも使いました。Matcherなどのサービスもありますが、TwitterのDMで「帯広畜産大学の土屋です!OB訪問させてください!」と送っていました。OB訪問を引き受けてくれたり、行動力が認められたりしましたね。
——Twitterはデマでも声の大きい人=正しいような風潮があるイメージだったのですが、どう情報を取捨選択していたのでしょうか?
土屋さん 就活のノウハウを得るためでなく、行きたい会社の人のツイートやOB訪問のアポ取りをするためだけに使っていました。Twitterはポジショントークが強く、人材紹介の業者が利益を取るために混ざっていることも多い為多くの情報は鵜呑みにはできませんが、取捨選択することで有益な情報を得ることができる場所でもあると思っていました。
3位はOfferboxです。オファーをしていただけるのは嬉しかったですが、私の場合はあまりマッチしないことが多い印象でした。面談でフィードバックがもらえたのが良かったのと、業界の枠に囚われている時に可能性を広げるためには良いサービスだと思います。
浮田さん
1位:Wantedly
2位:就活エージェントTRAILS
1位はWantedlyです。長期インターンを探すときに使ったのがきっかけで、就活でも使いました。スカウトメッセージがきた企業が興味あるところばかりで、他にもリクナビ、マイナビなどもスカウトサービスもありますが、それらよりも興味を惹かれましたね。スカウトがきたのは20件弱ほどで、6社ほど話を聞きにいきました。カジュアル面談は最初なぜやるのか疑問に思っていましたが、今まで見ていなかった業界や会社の話をカジュアルに聞くことができたので良かったです。
2位は就活エージェントTRAILSです。就活支援をメインとしない会社で、イベントや面談は完全招待制を取っているエージェントでした。先輩がそこでインターンをしていて、そのつながりで紹介してもらいました。個別面談を数回しましたね。色々話をしていく中で、取り組むべきワークを勧められ、それを見ながら色々アドバイスもらったり、疑問を投げかけてもらったりしてもらいました。
小林さん
1位:Wantedly
2位:大学の就活サポートセンター
3位:マイナビ
1位はWantedlyです。大学2年秋から使っていました。編集などWEB系の仕事につきたい人の就活やバイト、インターン探しに強いと聞き、Wantedlyを使い始めました。良かったことは、自分が頑張っていたところをプロフィールでアピールできた点ですね。37,000社を越える多くの企業さんに見てもらえるので、自分を知ってもらえるきっかけになりました。また、Wantedlyを介したカジュアル面談は、気を張らずに話ができるので、自然体で参加できました。
2位は大学の就活サポートセンターです。エントリーシートを添削してくれたり、面接の練習に付き合ったりしてもらっていました。パーソナルトレーナーのように、悩みや相談したいことがあればその都度予約してアドバイスを貰っていました。
3位はマイナビです。企業探しや面接の予約、最新の就活情報をチェックするために登録しました。ただ、コロナでマイナビの面接がほとんどキャンセルされたこともあり、21卒としてはマイナビを活用できていませんでした。規模も大きいこともあり、得られる情報量は一番多かったのですが、コロナ禍の就活において、絶対に活用しなければいけないわけではないと思います。
これから先、挑戦してみたいことや22卒の皆さんへメッセージ
ーー就活も終わり、春から社会人生活を迎えますが、これから先挑戦してみたいことや22卒の皆さんへのメッセージを教えて下さい。
土屋さん 生き生き労働できるような社会を作るという軸が有るので、自分も生き生き労働し、将来的に自分のゴールを達成できるように頑張りたいです。また、内定先は副業が可能なので、両親が運営している人形劇をサポートしながら、自分が副業のモデルケースとしても活躍していけるようになりたいです。22卒へのメッセージとしては、最初から就活の王道を探すと失敗します。そのため、どのサービスを使う、どの自己分析をしたらよいというのではなく、試行錯誤する中でこれだというものを見つけ、それを正解にしていくのが大事だと思うので頑張ってください!
浮田さん 私自身手仕事が好きなのと、日本が好きでありながら知らない場所がまだたくさんあるので、大学生の間にできるだけいろんな都道府県を巡って、現地のいいものに触れたいです。就活のやり方は誰も教えてくれませんでしたし、自分もいわゆる「就活」という就活をできていないのではないかという不安もありました。ですが、受験と比べて正解は無いと思いますし、去年は実際、コロナ禍の初めての状況に人事の方も困っているのを感じていました。自分の中で何が合っているか試していって、納得がいけばそれが成功だと思っています。
小林さん プログラミング、動画、画像編集などの新しい技術を学んでいき、1年後、自分が成長したと感じられるように頑張りたいです!コロナ禍の就活では、オンライン面接でZoom、Google Meetを頻繁に使います。なので、事前に使って慣れておくことが非常に大切です。また、自己分析も重要ですが、面接やSPI、グループディスカッションに積極的に参加して場数を踏むと、緊張せずに話せるようになりますよ。22卒のみなさんは本当に大変な時期だと思いますが、体調に気をつけて、悔いの残らないように頑張ってください。
住岡 土屋さん、浮田さん、小林さんありがとうございました!
あとがき
住岡 22卒のみなさんは、コロナ禍で将来が見えない中で不安を抱いている方も少なくないでしょう。さらに、就活は受験と違い正解がありません。ですが「自分は何がやりたいのか」「自分は将来どうなっていたいのか」をひたすら考えていき言語化することで、おのずと最適解が見つかると思います。ですので、周りに流されずに自分のペースで納得のいく就職活動を送ってください。応援しています。最後まで読んでくださりありがとうございました。
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