こんにちは!広報インターンの浅野です。
この記事は、1社で1ヶ月以上のインターンシップを経験したことのある方にインタビューし、長期インターンを通して実際にどのような経験ができたのか、その経験が自身のキャリア観にどう影響し、インターンに参加することでどのようなメリットがあるのかをまとめています。
今回は、関西大学経済学部経済学科を卒業された、家田計悟さんです。人材紹介会社REERACOEN(リーラコーエン)のベトナム支部で営業の仕事をしていた、海外インターン経験のある家田さん。なぜインターンを始めたのか、インターンを通して自身のキャリアに対する見え方は変わったのかをお聞きしました。
兄の影響で広がった、海外インターンという選択肢
―海外インターンは、インターン経験者の中でもかなり少数派なのではないでしょうか。なぜ海外でインターンをしようと思ったのですか。
元々海外で働いてみたいという願望があったんです。初めは、大学を卒業したら外資系の企業に就職して、2〜3年経ったら海外支部に転勤というキャリアを考えていたのですが、兄が中国でインターンを始めて、学生でも海外で働けると知って。それなら自分もやってみよう、ということで始めました。
海外で働くためには一定水準の英会話スキルが必要なので、大学4年生になるタイミングで一年休学し、4〜8月まではフィリピンに語学留学に。終わってから12月までベトナムでインターンをしていました。
ベトナムの実際に住んでいた部屋の様子
―海外インターンは、どのように見つけたのでしょうか。
留学をしていた時、語学学校の代表と仲良くさせていただいていて、その方に5社くらいインターンの求人を紹介してもらいました。そのうち4つはすでに行ったことがある国だったので、まだ行ったことがないという単純な理由でベトナムを選びましたね(笑)
ーインターン先の会社にはどれくらいの人が働いていましたか。
僕がインターンをしていた頃は20人弱くらいの小さな会社でした。ちょうど立ち上げのタイミングの日系企業だったのですが、日本人は僕以外に代表の方が一人で、残りはベトナム人がほとんどでした。
テレアポをする家田さん
目に見える成果にこだわり、200件のアポ取りに成功
―インターン先では、どのような仕事を任されていたのでしょうか。
新しいお客さんを獲得するために、現地の日系企業にテレアポをして、上司と相手先に訪問する仕事をしていました。当時、ベトナムのオフィス自体が立ち上げのタイミングだったので、当然最初はお客さんが0の状態からのスタートです。その時は夢中でやっていたので、気がついたら訪問数が200件くらいになっていましたね。
―200件って、すごいですね!?
200社訪問したと言えばすごいですけど、僕自身が求職者の方を紹介して採用していただいたのはたったの2件です。やっとの思いで契約までこぎつけた2社なので、印象深いですね。「学生なのによく頑張ってるよね」「普通の社会人かと思ったよ」と声をかけていただいた時は、素直に嬉しかったですし、やってて良かったなと思えました。
ーどうしてそのように頑張れたのですか?
実は、高校までずっとサッカーをやっていて、大会などに大きな目標に向けてずっと成果を出していました。でも大学のサッカー部があまりにも強くて、入るのを諦めてしまって。しょうもない理由なんですけど……(笑)
それもあって大学3年生の時に、卒業するまでに死ぬほど頑張って、自分が立てた目標に対して成果を出す経験がしたいと思い始めて。なので、今回インターンで成果にこだわり、実際に結果を出すことができて本当に良かったです。
―本当に、かけがえのない経験だと思います。逆にもっとこうしたら良かった、という出来事はありますか?
企業サイドの営業をずっとやっていた一方で、求職者であるベトナム人に対するヒアリングはやっていなかったんです。その辺りのコミュニケーションは、同じベトナム人の社員が担当していました。ただ、そこの業務にも並行して携わっていれば、もっとインターンの仕事の幅が広がったんじゃないかなと思います。
どんな場所にも「やりたいです!」と言って飛び込めるのは学生の特権なので、もっと色々やらせてもらえばよかったなと思っています。
ローカル企業のスタートアップ交流会に参加した時の様子
自分で人生を描き、やりたいことに全力で向かっていく
―海外インターンによって、働くことに対するイメージはどのように変化したのでしょうか。
休学してインターンをする前は、定年まで同じ企業に務めて、適当に仕事をこなしていれば年功序列で上に行けるのかな、みたいな甘い考えでした。でも実際に海外で働いてみると、日本人の方も多く駐在されていて、その人達の働き方を見ているうちに、「もしかしたら最初にイメージしてたキャリアは自分に合わないかもしれない」と思うようになりました。
自分のやりたいように人生を描きながら、そこに向かって全力で突っ走っていく。そういう働き方をしたいなと考えるようになったのは、海外へ行き、インターンを通して実際にそのように働いている人を見られたからだと思います。それから、ベトナム人の自由な働き方を見ていたので、ずっと日本だけで働くのはより一層嫌になりましたね(笑)
―今後の目標を教えてください。
今は1年目の下っ端ですが、3年目には4,5人をまとめるようなリーダーポジションに就きたいと思っています。あとは、自分自身が専門家という立場になって企業と関わりたいなと。本来なら、企業はフリーランスや個人事業主に業務を委託しますが、その委託先として自分を選んでもらえるようになることがこの先3年以内の目標です。そのために、自分自身の価値を磨いていきたいと思っています!
―最後に、これから海外インターンに行きたいという学生に、何かアドバイスがあればお願いします。
悩んでいるなら、とにかく悩んでいるうちに行ったほうがいいです。とにかく若いうちに日本から出て、海外の働き方に触れてみるのが重要だなと思いました。結局チャンスは地道に自分で掴みに行くしかありません。動いた数だけ結果がついてくると思うので、頑張って欲しいです!
おわりに
自分が将来働きたいと考えている場所でインターンをすることは、キャリアを考える際に非常に有効であると考えています。なぜなら仕事の内容だけでなく、その場所での雰囲気も実際に感じることができ、実際の現場と自分の持つイメージを擦り合わせることができるからです。
また、周囲の人の働き方を見ることによって、自分の中でまた新しい考え方が生まれてくるのだと思います。例えば、今回インタビューをさせてもらった家田さんは、ベトナムでインターンをして、現地の人や日本人駐在員の働き方を見て、今まで自分がイメージしていた働き方は違うかもしれないということを考えていました。
このように、自分が将来どのように働いていきたいのかを考えるための経験を、インターンからはたくさん得ることができるのだと思います。
それでは次回もお楽しみにー!
Writing:Moeka Okada
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