はじめに FANTS事業部で開発部長をしている田中 亮佑です。
▼ 自己紹介 1993年生まれ。三重県四日市市出身。名古屋工業大学大学院 工学研究科 情報工学専攻卒。「異なる技術を結びつけて新しい価値を作る」を合言葉に、学生時代は「音声対話 × 位置情報、地図」に関する研究に従事。研究と並行して実証実験システム( しゃべるバス停プロジェクト )のソフトウェア開発をリードしました。また、「おうちハック(自宅のあらゆるモノをIoT化すること)」をきっかけに、IoTに大きな関心を持ち、BLEビーコンを用いた屋内センシングに関する研究にも携わりました。
大学院卒業後の2018年に大手企業へ新卒入社し、システムエンジニアとして製造業向けの財務会計システムの開発に従事。その後、自社サービス開発に携わるエンジニアとしてキャリアを歩みたいという思いから株式会社スタメンに2019年4月に入社しました。
入社後は「 TUNAG 」の機能改善や新規機能開発を担当し、Ruby on Railsを用いたバックエンド開発からReact、TypeScriptを用いたフロントエンド開発まで担当しました。また、新規事業「 FANTS 」の立ち上げから開発に参画し、主に決済システムの開発で貢献しました。その後2021年1月からFANTS事業部に異動し、本格的にFANTSの開発に携わっています。
また、2020年10月よりマネージャーとしてチームのマネジメントを行い、2021年9月から現在にかけて、FANTS事業部の開発部の部長として、組織運営や事業運営を行なっています。
本記事では、私のこれまでのキャリアやエンジニアとしてのやりがい、FANTS開発部長としての想いについてご紹介します。
新卒で大手企業に就職した理由 学生時代の企業選びの軸としては以下の点がありました。
・名古屋にある会社 ・IT企業 ・メーカー系ではないこと
それぞれの理由は、
・生まれ育った東海地方の企業をITの力で支えたかった ・学生時代に学んだことを活かしたかった ・ハードウェアではなく、ソフトウェアの力によって価値提供をしたかった
また、IT業界のビジネスモデルを知っていたこともあり、仕事でプログラムを書くことについてはこだわらず、趣味としてやっていこうと思っていました。
当時はベンチャー企業に就職することは全く頭になく、就職先として考えていた企業についても大学でよく聞く名前の企業ばかりでした。その中で、上記の軸をもとに、選考を受けて入社しました。
スタメンへの入社理由 スタメンを知ったきっかけについては以下の記事でも紹介しているのでご覧ください。
まず転職した理由についてですが、もともと学生時代の頃からプログラムを書くことが好きで、社会人になってからも趣味で書いていました。
仕事ではシステムエンジニアとして働いていたものの、プログラムを書くことからは離れており、振り返ってみるとあまり楽しめていなかったと思います。
当時は「仕事は仕事として割り切ろう」と思っていましたが、なかなか割り切ることが出来ず、仕事と趣味の楽しさのギャップがどんどんと広がっていき、とても悩みました。
そんな中で、今後のキャリアを見据えて転職を考え始めた時に、以前名前を聞いたことがあった「スタメン」という会社の存在を思い出し、ちょうど開催されていたWelcome Officeという採用イベントに参加しました。
その際に、現VPoEの小林をはじめとしたスタメンの社員とお話をする中で、
・この人たちと働きたい ・ソフトウェアエンジニアとしての開発スキルを高めていきたい ・自社サービスを自分の手で開発していきたい
という思いが強くなりました。その後、選考を受けてスタメンに入社しました。
部長に抜擢されたことについて 私の考えとして「やったことがないことの向き・不向きは分からないし、とりあえず全力でやってみてから決めよう」というものがあります。これは「誰だって未知・未経験のことに飛び込むのは怖いけど、実際にやってみると楽しいことも多いよね」と思っているからです。
スタメンに入社した当時はソフトウェアエンジニアとして開発技術を高めていきたい、好きでやっていたプログラミングをやり続けたいと思っていました。そのため、マネジメントや役職・役割については全く頭になく、ただただ目の前の開発に没頭して楽しんでいました。
そんな中でマネージャーの打診を受け、とりあえずやってみようという精神で引き受けてみました。途中で新規事業FANTSへの異動もあり、開発以外の組織や事業への関わり方も増えていきましたが、視点を広げるきっかけになりましたし、何よりその状況を楽しんでいました。
しばらくして部長の打診を受けた際も、マネージャーの時と同じように引き受けてみましたが、部署のあり方やメンバーの成長はもちろんのこと事業全体のことをこれまでよりも考えられるようになり、それもそれで楽しくて今に至っています。
ここまでを振り返ってみると、自分が大切にしていることは以下の3つになるかと思います。
・とりあえずやってみるの精神 ・目の前の課題に向き合い、それらを乗り越えるために努力する ・どんなことでも楽しむ
スタメンで働く魅力 何より、任せてもらえることだと思っています。
私自身が典型例だと思っていますが、マネージャーになったのが入社して1年半後、部長になったのがマネージャーになってから11ヶ月後でしたので、短期間で大きなことを任せてもらっています。社会人として、まだ4年目であるにも関わらず、このような機会をいただけるのはとてもありがたいことです。
そのため、私自身も部署のメンバーに同じように任せることを意識しています。これは「最初から仕事内容や進め方が決まっているタスクをこなせたとしても、それって面白くないよね」という考えからです。任せることで、頭を使って考え、事業やプロダクトに向き合い、課題を解決してほしいと思っています。一方で、1人で全てを抱えてほしいというわけではありません。周りの力を借りつつ、その人がリーダーとして推進する気持ちをもって取り組んでほしいと思っています。1つ1つの機会がメンバー皆さんの成長に繋げられるように考えています。
ただ、こういった機会が生まれているのは、スタメンという会社が短期間で成長しているからです。会社や事業が成長するとやるべきこと・やりたいことが増えます。そのため、私のような役割の抜擢や他のメンバーに開発機会を任せるといったことが起こります。これは急成長している会社であり、なおかつ若いメンバーに任せてくれるスタメンだからこその魅力だと思っています。
これからのFANTS開発部 現在のFANTS開発部の体制については先日記事を公開しているので、そちらをご覧ください。
開発部としてはここから更にプロダクトの力で事業の成長スピードを加速させていく必要があります。
FANTSは昨年、年間売上高が1億円に到達しました。事業部として目指していた数字ではあるのでとても嬉しく思います。
一方で、昨年の成長によってプロダクトとしてやるべきこと・やりたいことが大きく増えました。それらを実現していくためには今までよりも開発スピードとクオリティが求められると考えています。期待する事業の変化をプロダクトによって起こせるような開発体制を構築し、事業の成長を後押しできるようにしていきたいです。
自分もチームも事業も、もっと成長させていきたい 現在の私の関心領域は、大きく分けると組織・事業・技術の3領域です。
組織については、今後拡大していく際の開発組織の体制を作り上げていくこと、各メンバーの成長を促進できるようにマネジメントすることです。
事業については、FANTSをここから更に成長させていくためにも、プロダクト開発のみならずビジネスサイドとより連携しつつ、開発に活かしていく体制や事業運営への関与を進めていきます。
技術については、エンジニアリングはもちろんですが、企画・デザイン領域についても知識を深めていきたいです。
抜擢はされているものの、スキルや経験がまだまだ足りていないので知識や理解を深めつつ、自分がやれることはなんでもやりきって、自身はもちろんのことチームをより成長させていきたいと思っています。