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ラクスル株式会社から株式会社ラクスルファクトリーへ出向し、急成長の最前線を牽引する生産本部長、君塚さん。製造業の生産技術者としてキャリアをスタートし、経営コンサルタント、そしてAIベンチャーでの営業職と、多様な経験を積んできた君塚さんが、そのユニークなキャリアの先にRAKSULを選んだ理由、そして製造業の常識を覆す急成長の舞台裏に迫ります。
入社から1年半の軌跡、そして経営者としての揺るぎない覚悟と組織への想いを伺いました。
目次
製造業、コンサル、AIベンチャー。異色のキャリアの先に、RAKSULのSCMを選んだ理由
RAKSULで挑戦する、サプライチェーンの最前線
急成長の裏側にある「ならではの課題」と「確固たる強み」
経営者としての覚悟と、組織のグランドデザイン
RAKSULは「日本で一番、業界を変えるチャレンジができる会社」
《編集後記》
製造業、コンサル、AIベンチャー。異色のキャリアの先に、RAKSULのSCMを選んだ理由
── 君塚さんはRAKSULにいつ入社されたんですか?
君塚: 私は2024年1月1日にSCM(サプライチェーンマネジメント)統括部のメンバーとして入社し、その日から生産の責任者としてラクスルファクトリーに出向しています。今は入社して1年半ぐらい経ったところですね。
── RAKSULご入社前はどのようなご経験を積まれてきたのですか?
君塚: 大学院を卒業後、ファーストキャリアは大手ガラスメーカーのエンジニアでした。エンジニアといっても、いわゆる生産技術者という職種で、RAKSULの中では比較的珍しいバックグラウンドかもしれません。4年半ほど勤めた後、外資コンサルティング会社に転職しました。
── 生産技術者からコンサルタントへの転職とは、ずいぶん大きなキャリアチェンジですね!何かきっかけがあったんですか?
君塚: 現場の仕事にはやりがいがあり、ものづくりの最先端で働いているという自負はありました。しかし、大企業の中では上が決定したことを実現する立場だったので、もう少し企業の意思決定に触れてみたいという思いがありました。また、当時は中国勢の追い上げなどもあって、製造業にいるからこそ自分のやっていることが旧態依然としているようにも感じられ、このままでいいのかという焦りもありました。それで、思い切ってコンサルティングの世界に飛び込んでみたんです。
── 製造業でのご経験は、コンサルタントとしての仕事にどのような影響を与えましたか?
君塚:会社として『論点抽出や課題解決のプロセスはどの業界でも共通』というスタンスだったので、基本的には業界を選ばない方針なのですが、当時の私は社内でも珍しい製造キャリア出身だったため、結果的に製造業や、オペレーションが重要な物流などの業界を担当することが多かったです。
── コンサルティング会社の後、製造業をテックで変革するAIベンチャーに転職されたそうですね。
君塚: はい。コンサルタントは“企業のお医者さん”とも言われるように、クライアント企業の抱える課題や問題と向き合いサポートするのが仕事です。しかし、言い方が難しいのですが、「病気を抱えている企業」ではなく、もう少し「若くて元気な企業」に関わりたいという気持ちが芽生えました。そこで、製造業界とコンサルティングという自分のキャリアが活かせそうだと思って、AIを使って製品の検査や監視を効率化するソフトウェアを開発していたアーリーフェーズのベンチャー企業に転職しました。が、ここでは思うように自分のバリューを発揮できず挫折を感じました。
── 挫折、ですか?
君塚: これまでの経験はどちらかというと大企業中心でしたが、プロダクトマーケットフィットを目指すくらいのアーリーフェーズでバリューを出せるのは“尖り”のある人。圧倒的なスピードでサービスの磨き込みが求められる状況下では、業界知識か技術知識か、どちらかに圧倒的な解像度がないと役に立たないんだな、と。このフェーズではまだキャリアの掛け算ではなく、一点突破のユニークさが必要なんだということを学びました。 そんな経験を経て「大企業とベンチャーのちょうど中間くらいに位置する会社で、自分のバリューを発揮できる環境」を求めていたところ、RAKSULと出会い、今に至ります。
RAKSULで挑戦する、サプライチェーンの最前線
── 様々なキャリアを歩んでこられた君塚さんが、最終的にRAKSULというフィールドを選ばれたのはなぜですか?その決め手となったエピソードがあればお聞きしたいです。
君塚:実は私、選考過程の一つであるワークサンプルの開始時間を1時間勘違いしていたんです。当日「開始まであと1時間あるからちょっと外に出よう」とランチをしていたら電話がかかってきて慌てて戻った、というハプニングがありました。でも特段怒られることもなく、ちゃんとプレゼンテーションも聞いてくれて、普通にワークサンプルができたので、度量の大きな会社だな、と(笑)。
それは半分冗談として、真面目な話をすると、私はラクスルファクトリーへの出向前提で選考が進んでいたので、最終面接でラクスルファクトリーの浦上社長と面談をしました。その際、長年中小企業を引っ張ってここまで大きくしてこられた経営者の凄みというか迫力みたいなものをひしひしと感じて。この人と一緒に働いて色々と学ばせてもらえたらものすごい価値になるなと確信したのが決め手です。「爪の垢のひとかけらでももらって、煎じて飲みたい!」と思ったくらいです。
── RAKSULの社風と浦上社長への強い共感が決め手となり、RAKSULにご入社された君塚さんですが、現在ラクスルファクトリーでは具体的にどのような役割を担われているのでしょうか?
君塚: 現在は、社長、副社長に続く、生産本部長というポジションで、生産部門のほぼすべてを統括しています。ラクスルファクトリーはコーポレート機能の一部を除けば、ほとんどが生産部門です。現在、アルバイトを含めると約200名ほどの体制で業務にあたっています。そんな状況なので、具体的に「これ」と一つに絞るのは難しいほど、生産に関わるあらゆる業務に携わっています。日々のオペレーション管理から、数百万円〜時には億単位に及ぶ設備投資の意思決定、そして人のマネジメントまで、非常に幅広い業務を担当しています。現場の採用面接をした直後に、経営陣に向けて数億円規模の設備投資の稟議について説明している、なんてことも日常茶飯事です。
── RAKSULのSCMポジションは、パートナー企業やM&Aをした企業に入り込んでさまざまな業務支援や改善を行うんですよね。ある意味、“よそ者”として組織をリードする立場に立つことがほとんどだと思うのですが、やりにくさなどは感じませんでしたか?
君塚:もともとコンサルタントをしていた時もクライアント企業に常駐して仕事をすることがほとんどだったので、環境の変化や出来上がった組織に入り込むことにそこまで違和感はありません。SCMってそういう仕事だなって。その上で、自分なりに意識していることは3つあります。
- 確固たる自分の信念を持つこと。
- 自分の考えを押し付けずに、リスペクトの気持ちをもって相手の考えや言い分を聞くこと。
- 1と2を踏まえて、「より良い方向性を見出して明示する」気概を持つこと。
この3つがないと、相手との良い関係は築けないと思うんですよね。逆に、これがあればどんな環境に飛び込んでも道は切り開けると思っています。
急成長の裏側にある「ならではの課題」と「確固たる強み」
── 君塚さんの1年半は、まさにラクスルファクトリーの急成長とシンクロしていると思います。その中でも、特に印象的だった、あるいはご苦労されたエピソードがあれば教えていただけますか?
君塚: 印象に残っている出来事はたくさんありますが、やはり会社の成長スピードにサプライサイドが追いつかないことが目下最大のチャレンジですね。普通のやり方では体制の拡張が追いつかないほど早く成長しています。トップラインが指数関数的に伸びる中で、サプライサイドをいかに合わせていくかが非常に難しい。人員の採用も、このスピードではなかなか追いつきませんし、人の成長やマニュアル化も至難の業です。そもそも物理的な工場スペースが足りないといった課題も常に抱えています。会社が勢いよく成長する中、このままいくとキャパシティの限界を超えてしまうんじゃないかなという危機感も感じているので、採用による体制構築が急務ですね。そうはいってもすぐに採用ができるわけでもないので、優先順位付けながら持っているリソースの中でできるだけ最大化して成果を出すように動いています。
── なんだかとても大変そうですね・・!
君塚:楽しく仕事をさせていただいていますが、年々忙しくなってきているのは本当に感じます(笑)。ただ、元々製造業界に身を置いていたので感じるのですが、日本の製造業は全体的に減速していくことが多い中、このような高成長を経験できる環境は非常に珍しい。毎年、設備を10個単位で入れ替えるようなスピード感は、他ではなかなか味わえません。私はまだ入社して1年半ですが、プロパーの社員たちはもう10年近くずっと右肩上がりの成長を経験し続けているはずです。そんな経験をこの時代に、しかも日本の製造業界で経験している人は少ないでしょうね。
── 異例とも言える成長を成し遂げているラクスルファクトリーですが、君塚さんが現場に深く関わる中で、その強みは具体的にどのような点にあると感じていますか?
君塚:私が今いるラクスルファクトリーの強みは、先人が積み上げてきた確固たる競争力にあります。特に、独自の生産技術とオペレーションは大きな優位性です。生産ラインは非常に柔軟性が高く、多品種少量生産にも対応できる点が大きな差別化要因になっています。また、緻密な需要予測と生産管理のオペレーションが、コスト効率と顧客満足度を両立させている点も強みです。
この競争優位性を最大限に活用することで、売上は右肩上がりに伸びています。ラクスルの成長に加え、ラクスルファクトリーとしての独自の取り組みもあり、事業はどんどん拡大しています。この素晴らしい基盤があるからこそ、私たちはさらに挑戦し続けられるんです。
── 多岐にわたる業務で多忙を極める君塚さんを突き動かす一番の原動力、つまり「やりがい」はどのような点にありますか?
君塚: やりがいという点では、先人が培ってきてくださった競争優位性を更に磨きこみ、より早く、より広い市場に提供できることですね。自分たちが生み出す価値が、会社の成長に直結しているのを肌で感じられるのは大きな喜びです。
経営者としての覚悟と、組織のグランドデザイン
── 入社の決め手にもなった浦上社長と日々業務を共にする中で、君塚さんご自身の今後のキャリアについて、何か心境の変化や新たな展望は生まれましたか?
君塚: 実は以前、浦上さんに将来どうなりたいかを聞かれたことがあって、その時はあまりはっきりとした目標などもなく、日々楽しければいいやくらいの感覚だったんです。でも、その後改めて「経営者になりたいか」と聞かれた時に、正直まだ覚悟は決まってないんですけど、なれるんだったらチャレンジしてみたいなと思いました。そもそも「経営者を目指す」という打席に立てる人はそうそういないと思うので、そのチャンスを与えていただいているんだと受け止めています。
── 浦上社長から多くの学びを得ているとお話しされていましたが、特に心に残っている言葉や、指針となっている教えがあれば教えていただけますか?
君塚: 浦上さんから言われた「経営者は優しくないといけないが、甘くあってはいけない」という言葉ですね。優しさというのは、しっかり相手へのリスペクトの気持ちを持って対峙することであり、甘さというのはそこから目を逸らすことだと教えてもらいました。例えば、誰かが失敗したとして、それをしっかり指摘することは優しさであり、逆にそれに向き合うことなく目をつぶるのは甘さであって必ずしも優しさではない、と。
── 優しさと甘さは違う、ということですね。その言葉を受けて、ご自身の日々の仕事やメンバーとの関わりになにか変化はありましたか?
君塚: 特にメンバーへのフィードバックや業務の指示、日々のコミュニケーションでその考え方を意識するようになりました。また、採用の際にもそういった接し方ができそうな人かどうかを見るポイントの一つになったので、かなり影響があったと思います。
── それにしても「優しく、しかし甘くあってはならない」という教えは、本当に奥深いものですね。君塚さんはこの「優しさと甘さのバランス」をどのように見極め、実践されていますか?簡単なようで、実はとても難しいことなのではと想像するのですが。
君塚: そうなんですよね。これは甘いんだろうか優しいんだろうかというのが、なかなか難しくて。かといって人の失敗を全部指摘していたら、組織がギスギスしてしまいます。そのあたりのトレードオフは必ず発生するので、自分の行動の原理として持っておく必要がある言葉だと思い、今でも割と日々意識しています。
── 先ほど「経営者を目指す打席に立てている」とお話しされていましたが、その将来像を見据える中で、足元で特に力を入れたい目標や、挑戦したいことは何でしょうか?
君塚: 正直なところ、未だに経営者になりたいかどうかはよくわかりません。ただ、今の目標としては、組織のグランドデザインをもっと描けるようになりたいと考えています。日々の課題に工数と体力と時間を投下するだけでは組織は成長しないので、北極星のようなビジョンを描き、組織をそこに向かわせていくことが経営者の仕事だと思っています。そのためにもっと時間を使えるようになり、しっかりとビジョンを描けるようになることが、今の自分がやるべきことだと認識しています。
RAKSULは「日本で一番、業界を変えるチャレンジができる会社」
── これまでのお話からは、RAKSUL、そしてラクスルファクトリーの成長性と課題の両面がよく伝わってきました。君塚さんがこれからラクスルで新たな一歩を踏み出したいと考えている方々へメッセージを送るとしたら、どのようなことを伝えたいですか?
君塚: 製造業やオペレーションに特化していて、それを極めたいと思っている方にとっては、ビジネスが成長していないと活躍の規模や機会が限られてしまいます。インターネットビジネスで成長している企業はAIなどたくさんありますが、日本でオペレーションやサプライチェーンを重視して、さらに成長環境下にある会社はそうそうありません。そういうことにチャレンジしたいけど機会がなくて、自分のやりたいことができないと思っている方はぜひチャレンジしていただきたいですね。
── RAKSUL、そしてラクスルファクトリーを一言で表すと?
君塚:難しいな・・そうですね、日本で一番、『業界を変えるチャレンジ』ができる会社です。
── 力強いですね!「日本で一番、業界を変えるチャレンジができる」と断言される、その真意をぜひ伺いたいです。
君塚: まず、旧態依然とした印刷業界をテクノロジーでアップデートできること。そして、デジタル印刷という新技術でアナログ印刷を置き換えにいけることです。さらに、私たちは今、体制構築が追いつかないほどのスピードでビジネスが急成長しています。何度も繰り返しますが、この勢いある環境は他ではなかなか経験できません。そして、業界随一のコネクションと人脈を持っていること。これらがあるからこそ、大小さまざまなレバーを引いて、本当に大きな挑戦ができると確信しています。
── 最後に、君塚さんご自身、そしてRAKSULが今後目指す展望についてお聞かせください。
君塚:実は最近、ラクスルファクトリーの他にもう1社担当領域が増えたんですよ。そのくらいRAKSULは成長のポテンシャルに溢れた会社だと感じています。新たな挑戦が次から次へとやってくる。SCMとして生産能力の拡大という目の前の課題を着実にクリアしながら、中長期的にはさらなる事業拡大を目指していきたいと考えています。そのためには、現場の改善と同時に、経営レベルでの戦略的な意思決定が重要になります。そして私自身、より高い視座で組織をリードできるよう、日々成長していきたいと思います。
《編集後記》
君塚さんの多様なキャリアと、ラクスルファクトリーでの挑戦の日々を伺い、「業界を変える」という言葉が単なるスローガンではないことを肌で感じました。旧態依然とした業界にテクノロジーと情熱をぶつけ、前例のないスピードで成長を続けるRAKSULの姿は、まさに「挑戦」そのものです。
君塚さんの言葉の端々からは、製造現場への深い理解と、未来を見据える経営者としての視点、そして仲間への温かい眼差しが伝わってきました。「打席に立てるチャンスを与えられている」という彼の言葉は、RAKSULが提供する圧倒的な成長機会と、個人が会社を動かす手応えを象徴しているでしょう。もしこの記事を読んで、少しでも「自分もRAKSULで、この大きな挑戦の一員になりたい」と感じたなら、ぜひ私たちのドアを叩いてみてください。
🕊️ 君塚さんのように、自身の経験を活かし、新しい価値を創造したいと願う皆さんと出会えることを楽しみにしています!