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“自分の担当外”をどう扱うかで、信頼は決まる― チームの境界を越えて動ける人が、成長する

プロジェクトが大きくなるほど、担当領域は細分化されていきます。設計、実装、テスト、運用──それぞれの役割が明確に分かれ「自分の担当はここまで」と線を引きたくなる瞬間があります。けれど、成長する人ほど、その線を越えようとします。たとえば、テスト担当であっても、仕様の意図を読み取り、設計の整合性やユーザー動線の違和感に気づける人。実装担当であっても、UIやUXの視点で「この動き、ユーザーは迷わないか?」と考えられる人。それは「越権行為」ではなく、チーム全体を見渡す“視座の高さ”であり、信頼の土台です。一方で「それは自分の担当じゃないので」と言ってしまえば、その瞬間、成長のチャンスを自ら閉ざし...

何度説明しても伝わらない理由──脳の仕組みから考えるチームのコミュニケーション

何回説明しても伝わらないのはなぜ?「同じことを何度も説明しているのに、相手に伝わっていない」「何度聞いても、理解できないと言われる」チームでのやりとりの中で、こうした場面は珍しくありません🐈誰かが悪いわけでも、理解力が足りないからでもなく、人間の「脳の仕組み」に理由があります。1. 人は自分のフィルターを通して理解している脳は、入ってきた情報をそのまま受け取るわけではありません。過去の経験や、今持っている知識、思い込みをフィルターとして通したうえで理解します。だから、同じ説明を聞いても、人によって「受け取る意味」が違ってしまうのです。たとえば、ある人には「便利になる」と聞こえても、別の人...

「人」を責めるのではなく「事」に向き合うー矢印を向ける先を変えるだけで、あなたの未来は変わる✨

ある会議で、議論が白熱していきました。仕様の解釈が食い違い、予定通りに進められないリスクが浮き彫りになったのです。そこで出てきたのは「あなたが確認不足だったからだ」という言葉。その瞬間、空気はピリつき、場の目的──問題をどう解決するか──は見えなくなってしまいました。感情的になると、つい「人」に矢印を向けてしまう。でも本来、矢印を向けるべきは「事実」や「課題」です。リーダーシップとは、問題が起きたときに冷静に「何が起きているのか」「どこに修正ポイントがあるのか」を切り分けること。「誰が悪いか」ではなく「何を改善するか」に集中できる人が、信頼を得ていきます。チームに必要なのは、感情的に相手...

報告はできても、理由が語れない─目的を理解し、理由を語れる人がキャリアを切り拓く

定例ミーティングでの一幕。あるエンジニアに「なぜそのように対応したのですか?」と質問したとき、返ってきた答えは──沈黙、もしくは全く関係のない説明。その瞬間、私はこう感じてしまいます・・・作業そのものが目的化してしまい「何のために」行っているのかが見失われている、と。実はこの構図、開発現場でよく起こります。タスクが与えられ、その消化に意識が集中するうちに、本来の背景や理由が抜け落ちる。結果として「やったこと」は説明できても「なぜそうしたのか」が語れなくなる。しかし、この“なぜ”こそが一番大切です。背景を理解していれば、仮に想定外の事態が起きても軌道修正ができます。逆に「作業」だけを追って...

「設計書の先にある“全体像”を描け」視座の広さが、リーダーへの最短距離になる

あるエンジニアがいました。十分な経験を積み、そろそろプロジェクトリーダーを任されたい──そう思っていました。面談の場で、彼はこう言いました。「設計書は全部渡されているわけじゃないんです。だから、自分が渡された部分しか把握できないんです」その言葉を聞いて、私は思わず考え込みました🤔本当にリーダーを目指す人が「渡されたものしか見ない」という姿勢でいいのだろうか、と。プロジェクトリーダーとは、自分の担当領域を超えて全体を把握しようと動く存在です。設計書が部分的にしか手元になくても、周囲に聞けばよい。関連ドキュメントを探しに行ってもよい。プロダクトを実際に触り、仕様の背景を推測することもできる。...

「言われた通りやりました」は評価されない。 “考えた痕跡”こそがエンジニアの価値

ミーティングの一幕。あるエンジニアが提出した実装に対して「ここは、なぜこの方法を選んだの?」と尋ねると、返ってきた答えはこうでした。「仕様書にそう書いてあったので、その通りに実装しました」確かに、仕様通りに動くコードは完成している。動作も問題はない。でも、その答えを聞いた瞬間、私は不安を覚えました。なぜなら「言われた通りにやりました」では、仕様の意図を考えていない証拠だからです。その場で仕様が少し変わったら?ユーザーの利用シーンが想定と違っていたら?問題に気づけず、柔軟な対応ができなくなってしまうのです。一方で、とあるエンジニアは、同じ仕様を読んで実装する際に、「この処理はパフォーマンス...

実装メンバーが「この仕様は本当に正しいのか?」と考え、必要に応じて設計者に確認できるチームは強い

開発の現場では、実装レビューのタイミングで「設計そのものがおかしい」と気づくことがあります。レビュアーがコードを確認しながら「いや、そもそもこの仕様では動かないよ」と指摘する──そんな場面、あなたも見たことがあるのではないでしょうか。レビューで問題が明らかになるのは悪いことではありません。ですが、問題はそのタイミングです。設計の不備がレビューまで放置されると、すでに実装が進んでいるため修正コストは大きく膨らみます。スケジュールに余裕がなければ、チーム全体の負担となってしまう💦本来なら、その違和感に最初に気づけるのは「実装を担当するメンバー」のはずです。設計を受け取った時点で「この仕様は実...

「質問が多い=未熟」じゃない─ 成長できるエンジニアほど“聞き方”が違う

エンジニアとして働いていると、こんな悩みを抱えたことはありませんか?「質問ばかりしていると、自分が未熟に見えないだろうか」「自分で調べきれないのはスキル不足なのではないか」面接や現場でも、そう不安そうに話すエンジニアの方に出会うことがあります。ですが、私たちは“質問が多い=未熟”だとは考えていません。むしろ「質問の質」こそが、エンジニアの成長を加速させる大事な要素だと思っています✨たとえば、次のような違いがあります。「これはわからないので教えてください」「自分ではこう理解しましたが、この認識で正しいでしょうか?」前者は“答えをもらう”ための質問、後者は“理解を深める”ための質問です。この...

仕様を完全に理解していないと、手戻りが発生する─ ドメイン理解はエンジニアの最重要スキル

開発現場でよくある光景。実装を進めていたエンジニアが、ふと気づきます。「この処理、そもそも設計の前提が間違っていないか?」慌てて確認すると、仕様の解釈が食い違っていて、設計自体を修正しなければならないことが判明。結局、コードだけでなく設計書まで手戻りし、スケジュールに大きな影響を与えてしまう…。手戻りの原因は「仕様を理解しきれていないこと」「仕様書に書いていなかったから」「このケースは想定外だと思ったから」こうした判断ミスが積み重なり、手戻りを引き起こします。小さな食い違いでも、設計・実装・テストと全体に影響が広がり、プロジェクト全体を揺るがしかねません。本質的な原因は、技術力不足ではな...

知識レベルが異なると、会話がかみあわない─ でも、それを埋める力こそエンジニアに必要なスキル

開発の現場では、こんな場面によく出会います。あるエンジニアは専門用語を次々と並べ、もう一方は「何を言っているのかよくわからない…」と戸惑う。結果として会話が空回りし、仕様の確認や設計の議論が前に進まなくなる。これ、実は“誰が悪い”わけでもないんです。知識レベルの差があるから、同じ言葉を使っても頭に浮かんでいるイメージが違う。だから会話がすれ違ってしまう。本当に価値のあるエンジニアは、知識の差を埋められる人相手の理解度に合わせて説明できる専門用語をかみ砕いて伝えられる「なぜそうするのか」を背景から説明できるこれは単なる“コミュニケーション能力”ではなく、相手に合わせて会話を設計する力 です...

ドメイン大事ですよね─ 技術の前に“解くべき問題”を理解する力

「この機能、どうやって作ろう?」エンジニアであれば誰もが考える問いです。でも本当に大切なのは、「なぜ作るのか?」 という問いを持つこと。つまり ドメイン(業務領域や課題の本質)を理解することです🐈ドメインを軽視すると何が起きるか作ったものが実際の業務フローにフィットしないユーザーが本当に解決したかった問題をすり抜ける技術的には完璧でも「現場では使えない」システムになるよくある失敗は、技術やフレームワークの選定にばかり意識が向き「誰のどんな課題を解決するのか」 を置き去りにしてしまうことですドメイン理解がエンジニアを強くする一方で、ドメインを理解しているエンジニアは強い。ユーザーの業務や課...

エンジニアに求められるのは“聞き取り力”より“汲み取り力”

要件定義の現場でよくあるのが、ユーザーからのヒアリング。多くのエンジニアが「しっかり聞き取ること」を意識します。しかし、本当に重要なのは 「聞き取り力」ではなく「汲み取り力」 です聞き取れた“言葉”だけでは足りないユーザーは必ずしも自分の課題を正確に言葉にできるわけではありません。「問題は特にないです」と言っていたのに、実際には裏で膨大な手作業をしていた――そんな経験はありませんか?言葉にされた内容だけを要件として捉えると、本当の課題は見過ごされてしまう のです沈黙や曖昧さにこそヒントがある短い「はい」に隠された不安説明を避ける場面に潜む非効率言葉にできなかったモヤモヤこれらを察知し、掘...

『一人でできる』から『任せられる』へ 。信頼されるエンジニアの条件

「一人でできる」から「任せられる」へ─ 信頼されるエンジニアの条件エンジニアとしてキャリアを積んでいくと、必ずぶつかる壁があります。それは「技術力がある=信頼される」とは限らない、という現実です「一人でできる」スキルは確かに大事です。しかし現場で本当に求められるのは、“任せられる人” になること。ということで、今回は、その違いはどこにあるのかまとめてみました🐈1. 技術力は前提、信頼は「見える化」から生まれるどれだけ優れたコードを書けても、その過程や意図をチームが理解できなければ、安心して任せることはできません。進捗の共有、設計の背景の説明、課題の早めの相談。これらが「任せても大丈夫」と...

【社員インタビュー】“締切を守る”ことから始まった、現場で信頼を築く私の成長ストーリー

石阪さん2024年5月に入社し、同年8月には早くもプロジェクト先へ。現場に立つにはまだ早いと思っていたタイミングでの配属に、不安とプレッシャーを抱えながらも、石阪さんは「まずは締切を守ること」を自分の武器にして、お客様の信頼を積み重ねていきました💡目の前の課題に食らいつきながら、少しずつ、でも確実に成長を実感していく日々。今回は、経験が浅いからこそ見える景色や、チームの中で居場所をつくるまでの軌跡をお届けします✨◼️プロフィール石阪 友紀さん現在、松井さんがプロジェクトマネージャーとして参画しているお客様案件にメンバーとして参画してもらっています。◯趣味アニメ、漫画、一人カラオケ◯好きな...

「知識がある」だけでは足りない「理解している」人の違い― 技術の先にある“文脈を読む力”

「知識がある」だけじゃ届かない“理解している人”は、なぜ信頼されるのか?「この技術、知ってます」だけでは、現場で評価されづらい――そんなもどかしさを感じたことはありませんか?エンジニアとして勉強し、知識を身につけてきた。でも、実務になると、何かが足りないような気がする。そう思う瞬間は、誰にでもあると思います💡私たちが現場で何度も見てきたのは、「知っている人」と「理解している人」の間にある、決定的な差です。たとえば、仕様レビューの場で「この技術の使い方は合っている」とだけ答える人と、「この処理が、実際の業務のどの場面で活きるか」「将来的にどんな影響が出そうか」まで読み取って提案できる人。知...

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