― 上流ポジションを目指すあなたへ
「設計や要件定義に関わっていきたい」
「上流工程にキャリアをシフトしたい」
そう思っていても、実際に上流ポジションで求められる人物像は、
“技術力”だけでは語れません。
上流を任される人には、共通する“信頼される力"があります。
今日は、採用担当として実際の現場から見えてきた
「この人なら任せたい」と思われるエンジニアの共通点をお伝えします。
1.「設計できます」ではなく「設計を導けます」
「基本設計経験あり」「画面設計やAPI設計に携わりました」といった経験はよく見かけます。
ですが、それだけでは「任せたい」とは思われません。
上流で任される人は、“設計ができる”こと以上に、“設計の方向性を導ける”ことが求められます。
たとえば、
- ビジネス要件から技術的制約を整理し、選択肢を提示できる
- ユーザーや業務フローを想定した構成を、関係者に説明できる
- 「どう作るか」より「なぜそうするか」の判断軸を持っている
判断と説明の力があって、初めて「上流を任せたい」と感じてもらえます
2.「仕様通りに作る人」から「仕様を整理できる人」へ
上流ポジションに求められるのは「仕様を実現する人」ではなく「仕様を整理・調整する人」です。
- クライアントの要望をそのまま鵜呑みにしない
- あいまいな要件に気づき、明文化・設計へと導く
- 現場の実態とすり合わせながら、妥当な落としどころをつける
こうした動きができると、プロジェクト全体の信頼を集める“ハブ”のような存在になっていきます
3.「言語化できる人」だけが任される
上流では、技術力そのものよりも「言葉の力」が重要です。
「なぜその設計にしたのか」「どういう前提で選択したのか」――
これらを曖昧にせず、関係者に伝わる言葉で説明できる人が、任されます。
職務経歴書でも、
- どういう立場で判断したのか
- どんな前提をもとに進めたのか
- その結果、どういう効果があったのか
こうした点が書かれていると、「この人は上流を担える」と感じます
最後に
上流工程を目指すなら、スキルセットを増やすだけでは不十分です。
任される人には、「周囲からの信頼」と「判断の積み重ね」があります。
「ただできる人」から、「任される人」へ。
その一歩を踏み出したい方へ、私たちはその想いを全力で受け止めます😊