近年の中途採用市場では、かつての「できることが多い=即戦力」という価値観から、大きな変化が起きています。
それは――
「できること」より「任せられること」で選ばれる時代が来ている、ということです
なぜ「できること」だけでは評価されないのか?
面接で「こんな技術が使えます」「こういう開発をやっていました」と語られる方は多くいます。
けれど、現場が本当に知りたいのは、「その技術をどう使って、どんな判断をしてきたか」ということ。
たとえば、Javaでの開発経験があっても…
- サービス層やドメイン層の設計は自ら主導していたか?
- フレームワーク(Springなど)の構成方針にどの程度関与していたか?
- ビジネス要件をどうコード設計に落とし込んだか?
「使ったことがある」だけでなく「判断していたか」「責任を持っていたか」が評価されるのです
“自分で決めて進める力”が見られている
技術力はもちろん大事ですが、それ以上に求められるのが「自分で判断し、周囲と連携しながら業務を前に進められるか」という力です。
これは、上流工程だけでなく、どのポジションでも重要です。
- 「この実装方針で大丈夫か?」とチームに確認する
- 「この要件だと、想定ユーザーにとって操作しづらいのでは?」と提案する
- 「進め方にリスクがある」と気づいて報告・改善できる
こうした行動ができる人は「この人なら任せられる」と評価されやすくなります
職務経歴書も、“任せられる根拠”が伝わるかが重要
今、採用担当者が職務経歴書で見ているのは、単なるスキル一覧ではありません。
- どんな課題に直面し、どう対処したのか
- どの範囲を裁量持って進めていたのか
- どんな価値をチームに還元したのか
これらが明確に記されていると「この人に任せたら再現できそう」と感じてもらいやすくなります
「任せられる人」には、成長機会も集まる
不思議なことに「任せられる」と感じられる人には、自然とチャンスや相談が集まってきます。
- プロジェクトの立ち上げフェーズに声がかかる
- 方針の検討や意思決定の場に呼ばれる
- 若手やクライアントから頼られる存在になる
こうした“次の成長”に触れられるのは「任せたい」と思われた人だけに与えられるものです。
最後に
自分に何ができるか――だけでなく、
「どこまで責任を持ち、どんな場面を任せてもらってきたか」*を振り返ってみてください。
そして、それを自分の言葉で伝えること。
それが、これからの時代で選ばれるキャリアのカギになります🔑
「できること」は広げられる。
でも「任せられること」は、信頼と積み重ねが必要ですね😊