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風ガ吹ケバ桶屋ガ儲カル
タイトルにある「風が吹けば桶屋が儲かる(かぜがふけばおけやがもうかる)」とは、ある事象の発生により、一見すると全く関係がないと思われる場所・物事に影響が及ぶことの喩え・日本の有名なことわざですある人はこの因果を「無理やり」だとか「こじつけ」と言い、ある人は「事象Aが引き起こす事象B」等と関連付け、株式等の投資行動に活用したりしますさて、AIの昨今における急速な台頭を受けて「AIが流行れば、何がどうなる?」とあれこれ考えたり、AI自身と会話したりしました。AIは割と上品なので最初は当たり障りない、優等生デキスギ君みたいな回答でしたが「つまらん」「やり直せ」を繰り返したら、以下の帰結となりま...
搾取する会社、搾取する社員
「搾取」とは元々、動物の乳や草木、果実の汁などを文字通り「搾り取る」ことです。転じて「中間搾取」「やりがい搾取」などの慣用的な例に見られるように、搾取とは・他人に帰属すべき権利や利得を不正に侵害したり取得すること・優越的立場を濫用し他人を使役して不当な利益を得ること・労働者を必要労働時間以上に働かせそこから発生する剰余労働の生産物を無償で取得することとされ、他人を自分本位に又は非倫理的に利用することを言いますなんだか「ブラック」に直結しそうなこの搾取ですが、冷静または厳しく見た場合「される側にも責任がある」「搾取されるのは情弱」というべきか「考える力があればそうならずに済む」と論じられる...
事実を上書きするミームの世界
60歳近い私がにわかにタイトルにある言葉の意味を説明するのは避けておきますが、今やネットに拡がる情報に「その真偽を問う」のは殆ど意味を成さない時代となりました時間潰しになればいい、面白ければいい、楽しければいいといった刹那的な快楽が勝ってしまっているためであり、実際、SNSによるネットミームの威力は凄まじいものがあります模倣、改変、拡散がミームの意義であって、ネット社会が真偽や質よりも「関心を得ることが正義」であることを示唆していますところで、最近仲間と「生命とは何ぞや」と議論になりました。わたし的には従前から「複製の連続」と表現したことがあります。親から子への遺伝子のバトンしかり、自分...
Re:ある政治家たちの話
あきらかに周りの信頼を失い辞任要求をされているにも関わらず「その席」に居座り続ける人がいます。まるで、退去命令が出されているのに居住権を掲げて居続けるいわく付きの住人のように前者と後者はまるで違う話なのでそれを論じるのはやめにして、前者でいま話題になっている「政治家」について考えたいと思います政治家の本分は政治を行うことです。誰でもこの職に就ける訳ではなく、選挙という厳正な審査プロセスを経てようやく選出されます。選挙では「この人なら託せる」「この人なら応援できる」と認められるから当選するのであって、そこに基礎としてあるのは【信頼】に他なりませんその【信頼】を失う言動をしたらその職を辞すべ...
教えてくれない先輩
ある会社で営業部に配属されたAさんの話ですその会社には、やり手と評される有名な先輩Xがいました。成約高もエリア内つねにトップAはある時からこの先輩Xと一緒に仕事をすることになりました。Aはこれを千載一遇のチャンスと歓喜し、先輩Xの何がすごいのか、なぜ高い成約をなし得るのか、どうにかしてその手法を盗んでやろうと虎視眈々と狙っていましたところが、何日経っても「その場面」に立ち会うことが出来ませんというのも、先輩Xはいざお客様との成約の場面になったり商談において大切な局面になろうとすると、決まってAに「飲み物(替え)をご用意して」とか「コピーをとって来てくれ」と雑用を頼むからですたまりかねたA...
ポピュリズム
我が家の三連休は、参院選挙2025(第27回「参議院議員通常選挙」)の話題で持ち切りでした。ただルールとして「自分がどこ(誰)に投票したかは言わない」ことにしているため、お互いにそのことには触れず、主義主張だけで会話を交わす感じです(笑)たまたま帰省していた長男と長女も住民票は地元のままだったので、家族で選挙に行きました※せっかちな私は期日前投票済みさて、今回の選挙、巷でも賑わっていましたよね。結果は皆さんもご承知の通りですで、今回のこの選挙、普段政治になど興味がなかったり、選挙制度すらよく知らなかったりでも、投票所に足を運んだ方は大勢おられたのではないかと想像しますそうすると「政治の基...
なんで電車が動かないんだ?
この記事を書いている本日は荒天。電車も止まりがちです異音があったり線路へ誰か何かが進入したりした場合など、電車が急に止まることがありますよね。緊急停止したのち社内放送すらされない時は不安になりますむろんそれらこそがJapan Qualityな訳で、職員さんの徹底ぶりあっての安全走行なのですが。数年前、私の管轄にいた経理スタッフがぼやいていたのを思い出します。「経理ってちゃんとして当たり前で、ミスったら鬼の首とったように非難の矢を刺されてたまったもんじゃない」と。鉄道会社も同じだなと今は新緑の夏、今年は特に梅雨なのかどうか分かりにくい気候ですが、私が出張で山梨から東京へ向かう折、こんなこと...
結局、最後にたどり着く「あれ」
人を評価する時や面接における採用の基準がどうあるべきかについてよく議論になります今も多くの企業が「(新卒採用の場合)学生時代に打ち込んだこと」とか「(中途採用の場合)職務経歴」を確認した上で候補者の採用可否を判断する訳ですが、その本来の目的は、AIが台頭したこの近年もまるで変容はしていないのではないでしょうか?けだし多くの採用担当者は、候補者に【責任感】があるか否かを見ている筈です。業務上の知識は人より遥かに優秀なAIが補う時代になった今はなおさら、それらが人に備わっていなければならない理由などありません我々は仕事の上で、これからも新種の課題にぶつかり続け、経験したことのない問題に挑んで...
作法
作法(さほう)という言葉があります。もともとは仏教用語にその由来を持つようですが、ビジネスではあまり使われないですよねでも「ビジネスマナー」だったり「礼節をまもる」という言葉で表現されることはよくあると思いますこの作法っていったい何なのか?を考えた時、どのシーンでも当てはまりそうな意味合いとしては「相手を不快にさせない」ことを【目的】とする最低限の心遣いではないかと思うわけですただそうすると「不快になるレベルなんて人それぞれだろ」という突っ込みを覚悟しないといけません。そこに「最低限の」という形容をそえてもなおです。なのでちょっとやっかいではあります私自身は小さなころ「品のないことをして...
守るべきは国か、目の前の命か
今から五年前に登場した謎の新型ウィルスは、人の体内に侵入し細胞を攻撃しただけでなく、当時の我々の考え方や価値観にまでその触手を伸ばし、広い範囲で予期せぬ影響を及ぼしました中国の古典思想にある「性善説」と「性悪説」よろしく、人が本来持ち合わせている良い性質とそうでない性質を否応なしに浮き彫りにし、最悪は人間関係までも壊すこともあり、その後【五類】に定義されるまでの約三年間、じわじわと世界の経済活動までも破綻させて行きました。新型コロナ関連倒産は、おおよそ計13,000件以上、比率的には300社に1社が倒産した計算になるといいます(東京商工リサーチ、2025年1月現在の統計)さて、タイトルの...
謝罪の王国
現代日本では「まずは謝る」を基本姿勢としないと、多くの場合「火に油」となり大火事へと発展してしまうようで。かつては「謝罪しない王様」だった政治家先生たちも、何かあれば「訂正して謝罪」「発言を撤回」するなど、謝罪会見などが毎日のようにマスメディアに流れています私見。政治家は政治をするべきであって、メディアで言葉尻を拾われたり切り取られたりする都度、謝罪などする必要はないのです。がしかしマスコミとノイジーマイノリティがそれを許さない。結果政治家はその生存戦略として「何を言いたいのかわからないフレーズ」をその【特殊構文】として完成させ、脈々と受け継ぐことになります。例えば ...①遺憾である ...
限りある時間
何のために仕事をするのか?というお題を投げかけられることがあります。下記例にあるように、答えはひとそれぞれ。或いは抽象度高く、或いは具体的だったりします・自分のため・大切な人のため・人生をよりよく生きるため・会社のお客様のため・自分が生きた証を残すため・毎日笑って過ごすため・お金のため・可処分時間をより充実させるため・分からない・考えたこともない仕事を「時間」でみてみます。仮の話として22歳で社会人デビューし70歳まで働くとします。完全週休2日制、祝祭日は年16日とします。一日の稼働時間は少なくみて8時間(つまり残業無し)とし、睡眠時間は一旦6時間で計算します。結果は● ビジネスパーソン...
真摯(しんし)
皆さんは、タイトルにある「真摯(しんし)」という言葉、使いますか?私はよく、人を見るときの重要な要素にしています政治家がいう「ご批判は真摯に受け止める」、あれは特に中身がない挨拶文みたいなものです。私の意図は日常のビジネスシーンにおいて誰に対しても根源的にあってほしいという願いがベースになっています似た言葉に「正直」「まじめ」「誠実」がありますが、どれもいまいち抽象度があり、例えば小さな子供に説明するのは難しいので、今回は私が考える「つまりこういうこと」を列挙してみました真摯な(さま・こと・人)とはつまりこういうことではないでしょうか?※ビジネスシーンをイメージ下さい・まっすぐ物事に向き...
地頭(JI-ATAMA)
皆さん、「地頭(じあたま)」というWORDを知っていますか?或いは使いますか?または、あなたが所属する組織(会社や団体)で飛び交うことはありますか?実は、私の特殊且つ偏向的尺度(じぶんで言う!)の1つに「地頭というWORDが日常的に飛び交う組織はロクなものではない」というのがあります。以下にその理由をツラツラ書きます・まず意味が曖昧です。そして人によって定義が異なります。その証拠にあなたの友人や同僚に「地頭がよいってどゆこと?」と問うてみて下さい。多くが即答出来ない、あいまいな回答しか出来ない、且つ回答内容が人によってバラバラのはずです・私の知る限り、公式な辞書に「地頭(じあたま)」とし...
人は成長する、のではない
企業の採用ページや募集要綱には「業務を通じて【成長】する」とか「やりがいがあなたを【成長】させる」などといった耳触りの良いWORDを並べていることがあり、若くて素直な人たちはつい吸い寄せられてしまいがちですが、この【成長】という概念。ファンタジー(空想であり幻想)ですこう言い切ると多くの人は脊髄反射で「そんな訳ない」「なんてひどいこというのか」となるかもですが事実、私たちの素養や能力の半分以上は、親からの遺伝で決定付けられており、私たちはその遺伝的要素を基点にして、自分らが生存し易い道筋や環境を無意識に選択して生きているに過ぎませんそれらはいうなれば「順応」または「適合」であって【成長】...