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Wantedly JOB Talk!〜「コピーライター/コミュニケーションディレクター」編〜

今回は「JOB Talk!」の第16回目として、ランニングホームラン株式会社にご協力いただき「コピーライター/コミュニケーションディレクター」のシゴトについてご紹介します。



【ご協力いただいた企業】

■ランニングホームラン株式会社

「CONCEPT MAKE COMPANY」として、あらゆる組織・サービス・プロジェクトのコンセプトメイクを起点とした世界観作り・クリエイティブ制作を行う。クリエイティブの領域は、会社の指針となる企業理念や採用コンセプト策定から、書籍の販促ツール制作やWebサイトのライティングなど、幅広く対応。その強みを活かし、最近はDAO(分散型自立組織)におけるコンセプト視点からのプロジェクト推進にも力を入れている。

ランニングホームラン株式会社の会社情報 - Wantedly
ランニングホームラン株式会社の魅力を伝えるコンテンツと、住所や代表・従業員などの会社情報です。働く仲間たちは、 野生に戻り自分本来の姿を。 そして、 ランニングホームラン社は、 山のような存在へ。 山とは、雄大な自然 山とは、登るもの 山とは、目印 山とは、歴史 山とは、ロマン 山とは、癒し 山とは、地球の鼓動 山とは、文化や文明 山とは、恐ろしさ 山とは、原風景 山には、ぜんぶある。 生きるものの原点であり頂点。 山で生きるように、人が躍動し、物を生みだし、事を起こしていく。 そんな存在でありたい。
https://www.wantedly.com/companies/running-hr



【ご協力いただいたスタッフさま】

濱田 あゆみさん

大学卒業後、新卒1期生としてランニングホームランに入社。先輩社員にサポートをしてもらいながら、1年目からWebサイトのディレクションを担う。入社4年目の現在は、自ら案件を動かしながら、自分らしいクリエイティブをどう実現していくかを模索中。

岡嶋 航希さん

美術大学を卒業後、新卒でコピーライターとして株式会社たき工房(現たきコーポレーション)に入社し、マス広告の制作や企業ブランディングに従事。その後フリーランスのコピーライターとして活動し、2019年にランニングホームランに参画。現在はコミュニケーションディレクターとして、さまざまなプロジェクトに取り組みながら、自社の経営戦略策定にも携わっている。



ーー「コピーライター/コミュニケーションディレクター」のお仕事を選ばれた理由について教えてください。


濱田さん:就職先を考えた時に一番重要視していたのが「ストレスがあっても続けられる仕事かどうか」ということでした。「どんな仕事に就いてもストレスがかからない仕事はない」と考えていたので、自分に負荷がかかってもモチベーションを保って続けられる仕事が良いと思いました。学生時代から自分が企画して、みんなでそれを作り上げていく楽しさを感じていて「これを仕事にするのが一番心地が良くて、苦にならない」と気づいたので、クリエイティブの仕事を中心に探すことに決めました。加えて「自分のアイデアを試行錯誤しながら、いろんなアウトプットで形にしたい」と思ったので、同時に企画ができる環境であることも重視していました。その過程で惹かれたのが、RHRで募集していたコピーライター兼ディレクターという仕事でした。

岡嶋さん:学生時代はデザイン情報学科に在籍していて、周りもデザイナー志望が多かったことから、就活を始めた当初はデザイナーを志望していました。しかし、就活を進めるうちに自分には向かないと思い始めました。自身のデザインスキルが高いと思えていない中で、デザイナーに必要とされる膨大な量のインプットにモチベーションがついてこなかったんです。そんな中で、偶然見つけたのがコピーライターの募集でした。高校生の時から映画を制作していて、シナリオやセリフを考えるのが好きだったことに加え、プレゼンテーションも得意だったので、向いているかもしれないと思い応募しました。


ーー「コピーライター/コミュニケーションディレクター」のお仕事で、どんな時にやりがいを感じますか?

濱田さん:色んなプロたちの協力を得て、自分が生み出したものが増えていくことにやりがいを感じます。コンセプトの言語化から納品まで全てに関わるので、一つ一つ思い入れも大きいですし、自分が丹精込めて作ったものだからこそ、サイトやパンフレットという形で世の中に出て、誰かが使ってくれているのを見ると、ホクホクした気持ちになります。自分が生み出したクリエイティブは子どもや、自分の分身みたいな感覚なので、認められたり、誰かの役に立っていたりすると、嬉しい気持ちになりますね。

2024年春に行なった社内合宿の様子。自社のコンセプトについてワークショップを実施して議論した。


岡嶋さん:デザイナーやイラストレーターやフォトグラファーやエンジニアなど、あらゆるクリエイターと一緒にコンセプトを具現化していく過程にワクワクします。学生時代にみんなでワイワイ映画を作っていた時と同じで、自分の強みを活かしながら周りの人を巻き込んで一つのものを作るということが好きなんだと思います。また、クライアントを含め、受発注の関係を超えたコミュニケーションやプロジェクトによって、町の「お祭り」のように上下関係なくフラットで、誰もが入ってこられて、みんなが同じ景色を共有しているような仕事ができた時にやりがいを感じます。


ーー「コピーライター/コミュニケーションディレクター」のお仕事で、どのような点が楽しいですか?

濱田さん:変わり種の企画を提案して、お客さんにはまった時です。第三者目線でお客さんの中では出てこない提案をすることが、制作会社が案件に入る意義だと思うので、その意義が見出せると嬉しいですね。例えば「採用で使う会社案内のパンフレットを作ってください」というご依頼があった時に、会社概要や事業説明、社員インタビューを載せるのが一般的な流れだと思います。ところが、私が担当した企業の社員の方々は、見た目は普通なのに性格や営業スタイルがバラバラだったので、それを企画にしたいと思いました。社名が「地球」や「宇宙」の要素がある会社だったので、社員さんを宇宙人のキャラクターとして図鑑のようにして、パンフレットを作成するアイデアを考案しました。デザイナーさんやイラストレーターさんを交えながらアイデアを考え、クライアントさんに提案して面白がっていただけた時はすごく嬉しかった記憶があります。

岡嶋さん:「お祭り」のように楽しくプロジェクトを進めて、関係者みんなで乾杯できた時です。みんなが笑顔で乾杯できるということが、良いプロジェクトだったという証明だと思います。私自身は「お祭り」の音頭をとって、みんなが向く方向を示せる存在を目指したいと思っています。


ーー「コピーライター/コミュニケーションディレクター」のお仕事で、大変なことを教えてください。

濱田さん:コミュニケーションです。何もないゼロの状態からクリエイティブを作っていくので、お客様やクリエイティブチーム内で、イメージの齟齬があるとその都度案件がストップしてしまいます。関係者全員が閲覧できるタスクリストを作成することで、お客様からもらったフィードバックをデザイナーも見えるようにしたり、定期的にミーティングの場を設けて口頭で意図などを伝え合ったりすることで、同じ目線を共有し、何を作っていきたいか丁寧にすり合わせるようにしています。

岡嶋さん:一緒に「お祭り」を作ろうとしている関係者と思うように関係性が築けない時には難しさを感じますね。とはいえ、相手にも立場や事情があるので無理やり巻き込むのも違う気がしますし、かといって忖度しすぎると良いクリエイティブは生まれないし…というところでいつも悩んでいます。


ーー今後のキャリアビジョンについてもお聞かせください。


濱田さん:自分の頭の中のものを形にする過程が好きなので、お客様から感じた魅力を自分で咀嚼してクリエイティブに体現する精度を高めていきたいです。制作にはさまざまな人が関わるので、必ずしも最初に自分がやりたかったことがそのまま実現できるわけではありません。お客様の主観やクリエイターのセンスが合わさって形作られていくものだと思います。最初はそれらをまとめ上げるだけでいっぱいいっぱいでしたが、少しずつ自分の中の理想のイメージをお客様やクリエイター陣に齟齬なく伝えられるようになってきました。今後は案件を通して、自分の中の「こうしたらお客様がもっと魅力的になるはず」というイメージを純度高く表現できるコピーライター兼ディレクターになりたいと思っています。

岡嶋さん:「コピーライター・ディレクター」から「コミュニケーションディレクター」に今季から肩書きをアップデートし、コミュニケーションや言語化を通じたクリエイティブプロジェクトの推進や場づくりにより深く携わっていきたいと考えています。いわゆるコピーライティングの領域を広げ、「お祭りのようなプロジェクト」を増やしていこうと模索中です。


ーー今回の記事は、学生さんのキャリアづくりをサポートする「CAREER VISION SUPPORT PROGRAM」の一環としてお届けするのですが、キャリアビジョンの発見に役立ったな、と思うことは何かありますか?

濱田さん:ランニングホームランでは自分が何を「快い」と感じるのかメンタリング手法を使った深ぼりを行っています。私の場合は【見た目は普通でも内面に変なところや面白さがあるのに、伝わっていないお客さん】を見つけて、どうすれば目に見える形で表現できるかを考えることが楽しいと感じるようです。自分の快を体現するための方法として仕事があるので、どんな案件なら快を体現できるか、どんな情報発信をすれば、快を体現できる仕事が舞い込んでくるのかを考えるきっかけになりました。

岡嶋さん:私もメンタリングの取り組みがキャリアビジョン発見に役立ちました。メンタリングには相当の自己開示やメタ認知が必要で、痛みが伴うものでもあるのですが、私自身はそれによってキャリアに対する肩の荷が降りたように感じています。例えば、コピーライターとしての社会的評価を求めようとすると、受賞歴や世の中への影響度の大きさで人と比べたりしてしまいがちですが、そこから外れることをよしとすることで「コピーを書かなくても良いクリエイティブを作ることができる」と考えられるようになりました。


ーー最後に、キャリアビジョンの発見に向けて奮闘されている学生さんに向けて、メッセージをお願いします!

濱田さん:他者からの目線をできる限り無くして、自分がどう生きたいか考えたほうが、結局は気楽に働けると思います。私自身も経験がありますが、自分のやりたいことを分析すると、「誰かにすごいと思われたい」「親を安心させたい」など他者の評価軸が混ざっていることがよくあります。他者の目線を排除することで、本当の自分の欲求が見えてくることもあると思います。多くの人はあと30〜40年は仕事をすることになると思うので、自分を大切にした選択をしてほしいです。

岡嶋さん:目標やビジョンよりも、自分が一番気持ちよく生きるための働き方を模索してほしいと思います。自分が気持ちよく仕事するために必要な要素を挙げて、それが揃った状態をシーンとして思い描くといいと思います。私の場合「ものづくり、仲間、熱量、文化、大衆性、フラットな関係性、お酒……」といった要素が必要で、それが揃った状態が「お祭り」でした(笑)。

2024年10月31日に開催した創業10周年記念イベントの様子。自社のコンセプトを関係者に向けて発表した。


いかがでしたか?
次回の更新もどうぞお楽しみに!


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