私たちトレノケート株式会社は、"世界を変える「人」を育てる"をビジョンとし、創業より約30年、IT人材の育成に尽力し続けています。1,500を超えるさまざまなラインナップの研修コースや自主学習教材を取り揃え、お客様のニーズに合わせて提供しています。
今回は、IT講師として活躍している安江 秀明に、エンジニアから講師への転身の背景や、講師デビューに向けた準備について語ってもらいました。講師未経験からスタートした安江の体験を通して、なぜ「教えるプロフェッショナル」になれるのか、その理由に迫ります。
IT講師としてのキャリアに興味を持っている方、ぜひご覧ください!
【プロフィール】
安江 秀明(やすえ ひであき):システムエンジニアとしてMicrosoftのサービスを中心に設計、構築、保守運用、テクニカルサポート、教育、と幅広い経験を持つ。現在はその知見を活かし、Microsoft分野のIT講師として顧客企業のIT技術教育に従事している。
後輩育成から始まった転身劇、ITエンジニアからIT講師へ
ーー安江さんの、トレノケートに入社するまでのキャリアを聞かせてください。
新卒から現在まで、10年以上にわたって一貫してIT業界で経験を積んできました。
1社目は電気メーカーの子会社に入社し、主にITシステムの保守・運用・開発を担当していました。そこでは基礎的なIT技術や運用のノウハウを学び、技術者としての土台を築くことができました。
その後、コンサル系のSIerに転職し、開発や運用に加えて、お客様からの問い合わせサポートやプロジェクト管理など幅広い業務を担当しました。リーダー職としてプロジェクトを進める中で、チームの成長を支えたり、クライアントとのコミュニケーションを円滑にするスキルも身につきました。
そして、2023年5月にIT講師としてトレノケートにジョインし、現在に至ります。
ーーエンジニアから講師へ転身された経緯を教えてください。
前職時代にはシステムエンジニアとして多岐にわたる業務を担当していましたが、特にやりがいを感じていたのが後輩の育成でした。具体的には社内での勉強会を開催して技術を共有したり、プロジェクトに新しく配属されたメンバーに対して、技術教育や業務支援を行ったりしていました。その過程で、人に教える楽しさややりがいを強く感じたんです。
自身のキャリアを振り返ったときに、『これからもIT技術を磨きながら、誰かの成長を支えたい』と考えるようになり、ちょうどその頃にIT講師の求人を目にしました。トレノケートの「IT技術教育」に興味を持ち、これまでの経験を活かせる場だと感じて応募しました。
とはいえ、実際に「講師」として教えた経験はなかったので、『うまく教えられるだろうか』という不安や、『エンジニアの現場から離れても、IT技術を学び続けられるだろうか』という心配も当時は正直ありました。
社内受講制度や先輩のサポートで築いた自信と、講師を目指す過程で感じた”実践的な学びの大切さ”が講師としての幅を広げてくれた
ーー転職活動中は講師になることに対して不安もあったとのことですが、どのように払拭していったのでしょうか?
講師としての技術面への不安は、採用選考の前のカジュアル面談で和らぎました。当社では、講師の育成に非常に力を入れているということを知り、『これなら安心して講師デビューできそうだ』と感じることができました。
実際に入社してからは、「トレイン・ザ・トレーナー(※1)」という、講師に必要な、教える技術や心構えを学ぶ講座を受講しました。講師デビューまでには、先輩社員が講義の練習を見てくれたり、フィードバックを何度も行ってくれたりと、10回以上もレビューを重ねました。こうした手厚いサポートのおかげで、自信をもって講義に臨めるようになりました。
また、ITの新しい技術のキャッチアップにも不安がありましたが、それを解消できたのが社内受講制度(※2)でした。この制度を活用して、自分が得意としていなかった分野を中心に研修を受けることができたんです。たとえば、これまでエンジニアとしての経験があったサーバーやクラウドに関する技術はもちろん、セキュリティなど新しい分野も深く学び、講師として研修を実施できるレベルにまで成長できました。
※2 社内受講制度は、当社でお客様へ提供している研修を従業員が無料で受講できる制度です。業務上必要な研修を中心に上長と相談の上ではありますが、受講できる研修の回数上限等はなく、業務時間内で受講ができる仕組みです。
ーー講師デビューを果たすまでに様々な研修を受けたとのことですが、その中で特に印象に残っているものはありますか?
『そもそも、企業で行う研修とは』といった研修が特に印象に残っています。たとえば、学校教育では暗記が重視されることもありますが、企業研修では”課題解決”が目的とされます。そのため、単に知識をインプットするだけでなく、受講者が実務で使えるようにサポートすることの重要性を強く感じました。研修を通じて、企業研修ならではの”実践的な学び”の価値を理解できたことがとても大きかったですね。
さらに、先輩からのフィードバックも印象に残っています。特に、『ストーリー立てて伝えることの大切さ』を教わりました。エンジニア時代は、細かい説明に偏ってしまい、「物事の全体感やメリットが見えづらい」と言われることが多かったんです。でも、講師デビューを目指す中で、「専門知識がない人にも、どうすればわかりやすく伝えられるか」を考えられるようになり、ストーリーを組み立てながら話すスキルを磨けたと感じています。
講師デビュー後も安心できる、成長を止めない継続的な支援
ーー講師デビューした後も研修実施に関するサポートはあるのでしょうか?
はい、大きく分けて3つあります。
まず1つ目は、日々先輩方からいただけるサポートです。やはり教える仕事をしている方々なので人と話すことが好きで、アドバイスを惜しまない方が多く、講義の進め方や内容の改善はもちろんのこと、機材の使い方やトラブル対応のコツなど、幅広くサポートしてくださいます。困ったときにはオフィスで直接相談できるのはもちろん、チャットでも気軽に質問できるので、いつも安心して研修実施に臨めます。
2つ目は、継続的な技術研修の提供です。デビュー前だけでなく、講師デビュー後も最新のIT技術に触れる機会が豊富に用意されています。これにより、新しいテクノロジーを常にキャッチアップし、研修内容に反映させることができるので、受講者に最新の知識を提供できるのが大きな魅力です。
最後に、上司との定期面談があります。私のチームでは3ヶ月に1度、これから担当してみたい講義の希望を伝えたり、受講者からのフィードバックをもとに自身の講義を振り返ったりする場が設けられています。この面談では、今後の目標や改善ポイントについてを話し合うことができるので、成長を実感しながらスキルアップを目指せます。
ーーデビュー後もサポート体制があるのは安心ですね。
安江さんは講師になられて約1年半が経過しますが、どんなところにやりがいを感じますか?
自身が担当した講義の受講者の方から、「今日の講義内容を持ち帰って職場でこれから実践してみます!」と言っていただけた瞬間が、やはり一番のやりがいですね。自分の教えたことが誰かの仕事やキャリアに役立つと実感できる瞬間は、本当に嬉しいです。
私自身、受講者に興味を持ってもらえるように、ITの時事ニュースを交えながら講義したり、受講者の知識レベルに合わせて説明を工夫するように心がけています。たとえば、深く理解してほしい部分は丁寧に、基礎的な部分はスピーディーに進めることで、理解度に合わせた最適な講義を提供できるよう努めています。だからこそ、「これから実践してみます」といったお声をいただけると、受講者にとって有意義な知識を提供できたんだと感じ、非常に大きなやりがいを感じます。
ーー最後に、「講師」に興味を持っていただいている求職者の方へ、メッセージをお願いします!
技術が好きな方、そして自分のアイデアや工夫を活かして仕事を進めるのが好きな方には、IT研修講師の仕事はとてもおすすめです。
講師として働く魅力のひとつは、自分が学んだ最新技術をすぐに受講者に届けることができる点です。これまで以上に、学び続ける楽しさを実感できるようになりました。また、研修プログラムはしっかりと用意されていますが、トークスクリプトが細かく決まっているわけではないので、伝え方や進行方法などを自由に工夫できるのも大きな魅力です。
『講師になると、現場感覚が薄れて理論だけに偏ってしまうのでは?』と心配される方もいるかもしれません。でも安心してください。日々の講義では「実際に現場でどう使うんですか?」「今こういう課題が現場であるのですが・・・」といった具体的な質問を多くいただきます。こうしたやりとりを通じて、現場に直結した講義ができるので、技術のアップデートを常に意識せざるを得ない環境です。
実際、私自身も講師になってからの方が、より深く技術を理解できるようになったと感じています。
少しでも興味を持たれた方は、ぜひご応募いただきたいです。
私たちの仲間になって、一緒に学びの楽しさを広げていきましょう!