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「こんな社会、イヤだな」と思ったのが入社のきっかけ。学びたいときに、子どもたちがわくわく学べる社会をつくりたい。


吉田 有里(よしだ ゆり)
2012年4月に新卒で入社。LITALICOジュニアの児童発達支援事業所・学習教室にて0歳~18歳のお子さまの指導を担当しながら、指導員の育成・研修実施等に従事。2017年からおよそ1年間の産休育休を取得し、復職。その後、LITALICOジュニアで使用する教材・サービスの開発をおこなう部署にてマネージャーを担当。現在はクオリティマネジメント室とHRラーニングサポートグループを兼務し、教材や支援システムの設計と、LITALICOジュニア指導員の育成研修の企画・実施および人事制度の設計・運用等を担当。

「障害のない社会をつくる」をビジョンに掲げ、お子さま一人ひとりに合わせた支援を提供する教室(児童発達支援や放課後等デイサービスなど)を運営しているLITALICOジュニアでは、現在 一緒にお子さまの支援と向き合う22新卒の仲間を募集しています。

この連載では、LITALICOジュニアで働く様々な職種の5人のストーリーをお届けします。

LITALICOジュニアの立ち上げから共に歩んで10年目

今年で事業の開始から10年目を向かえるLITALICOジュニア。現在は首都圏・関西圏を中心に全国100以上の事業所を運営しながら、保育園や小学校、児童養護施設などへの訪問支援にも取り組みを広げ、LITALICOジュニアの教材や研修は全国の児童福祉施設に導入されている。そんな10年の歴史と歩みを重ねながら、LITALICOジュニアをここまで育ててきたキーパーソンの一人とも言えるのがHRラーニングサポートグループの吉田有里だ。

現在はクオリティマネマネジメント室とHRラーニングサポートグループを兼務して、教材や支援システムの設計と人事制度の設計の両面からLITALICOジュニアのサービスの根幹を支えている。

「HRラーニングサポートグループでは、LITALICOジュニアで働くスタッフの人事制度の設計や運用を担っていて、研修や育成や評価などをとりまとめているのですが、そこでマネージャーをしています」

12年に新卒でLITALICOに入社。大学在学中、LITALICOジュニアの事業の立ち上げの時からアルバイトをしているので社歴は今年で10年目。面接を受けていた時はまだ社員が200名程度だったと語る吉田は、LITALICOのベンチャー企業時代を知る社員の一人だが、大学入学当初は将来自分がベンチャー企業で働くことは想像していなかった。

「教育系の大学で、教育学部の中で心理学を学んでいました。はじめは心理系の道に進むことを考えてたんですけど、途中で特別支援教育に興味を持って、大学院では特別支援教育を専攻していました」

課題を知ってしまったからにはなんとかこの状況を変えたいと思った

心理学に関心を持つ普通の大学生だった吉田が支援の仕事に関心を持ったのは、何気なくはじめた家庭教師のアルバイトがきっかけだった。

「大学生の時に、家庭教師のアルバイトをしていました。家庭教師センターに登録して、はじめて紹介されたお子さまが、もしかしたら学習障害かもしれませんという引継ぎを受けました。当時の私はなんの専門知識もなかったので、『そうなんだ』くらいの軽い感覚で引き受けたんです。実際にお子さまに会ってみると教科書を見て写せばいい問題を写せなかったり、そもそも勉強が大嫌いで、授業中も寝るみたいな状態で、はじめはどうすればいいのか分からなかったんです」

戸惑いながらも家庭教師として訪問を続けているうちに、家族との関係が出来てくる。家庭環境や子どもの特性についての理解が深まるにつれて、吉田の中になんとかしたいという思いが芽生えた。

「そのご家庭が抱えている課題やお子さまが抱えている課題に現実に直面した時に、これまで私の身近にはいなかったけど、きっとこういうことで困っている人はいっぱいいるんじゃないかと思ったんです。当時はなんの専門知識もなかったからとにかく向き合って試行錯誤するしかなかったけど、これまで学校や塾や他の家庭教師でどうにもならなくて、自分に繋がったのだとしたら、自分がなんとかこの状況を変えたいと思いました」

学習障害や発達障害が背景にあって困っているお子さまを支援するためには、まずはその分野を勉強しないといけない。それまでは将来カウンセラーになることを目指して心理学を学んでいた吉田は、特別支援教育を本格的に学ぶために進路を変えることを決めた。

「なんで、横に教科書があるのに書けないのか。当時の私には分からなかったんですよ。なんで書けないかが分からないのに、どう支援したらいいのかなんて分かるはずないですよね。だから、なんで難しいのかをちゃんと知りたいって思ったんです。課題を抱えているお子さまに対してはなんで分からないのか分からないから知りたいと思って、家庭に対しては、困っていることに対してまわりの人たちに見過ごされてそのままの状態になっているというのが私はイヤだなと思いました」

新卒採用は締め切ってたけど会社の問い合わせフォームに直接連絡を送った

大学院で特別支援教育を学ぶ中で、やりたいことは徐々に明確になっていったが、就職活動ではなかなか思い描く支援の仕事が出来そうな環境が見つからなかった。

LITALICOとの出会いは、そんな将来の進路を模索している時だった。

「家庭教師や塾みたいに民間企業から困っているお子さまを支援する仕事が出来たらといいなと思っていたのですが、10年前にはそんなことをやってる企業なんて全然なくて。教育系の企業の面接をいくつか受けて内定をもらった会社もあったんですけど、自分の中で腑に落ちなくて。ある時、深夜にインタ―ネットで「発達障害 療育」みたいなワードで検索してたら、LITALICOの求人が出てきて、なんか面白そうと思って会社のHPを見ているうちに、私がやりたいことに一番近いのはここだと思ったんです。当時その年の新卒の募集は既に閉め切ってたんですが、思い切って翌日会社の問い合わせフォームにお話だけでも聞かせてくださいって送りました。そしたら、すぐに採用担当の人から電話がかかってきて、面接を受けることになりました」

吉田が会社に内定したのはLITALICOジュニアの1号店中目黒教室がオープンした直後。

数か月後にまた新しい店舗の出店が控えていた。会社からの熱いオファーに応えるかたちで、さっそくアルバイトとして教室で指導員をすることになった。

LITALICOに入社後は、LITALICOジュニア自由が丘教室に配属。

指導のプログラムや人員の育成などいちから組織の土台をつくっていった。

「スタッフの育成も、一番最初は指導員の人数が少ないから、2、3人の先生が直接教えていたんです。そのうち研修センターと研修の制度をつくって、さらに組織が大きくなってきたら、エリアごとのマネジメント、スーパーバイズの体制をつくってと、組織の進化に合わせながら、組織をつくっていきました」

ビジョンを達成するためのプロセスのどこに私がいてもいい

LITALICOジュニアの中でマネージャーやスーパーバイザーなど重要なポジションを担い活躍する一方、在職しながら大学院の博士課程に進学するなど充実したキャリアを歩む吉田。自身のキャリアについてどう考えているのかと質問をするとこんな答えが返ってきた。

「私、キャリアについて、何者かになりたいとかこういうポジションに就きたいとかはあんまりないんです。だから、自分からこの部署にいきたいですって言ったことは一度もなくて。もっと先にある大きな目標、民間企業から教育を変えたいとか、地域の人が繋がって子育て出来るネットワークをつくりたいとか、子どもがわくわくして学べる場をつくりたいとかに興味があるので、そこに至るプロセスのどこに私がいてもいいと思っています。私がやろうと思っていたことを他の人がやってくれるならそれでいいじゃんって。だから、いただいたご縁に応えるっていうキャリアを歩んでいるうちに今ここにいるという感じですね」

ビジョンの実現を第一に考える吉田は、キャリアについて、自分でやりたいことを考えるよりも、まわりから求められていることに全力で応えていくスタイルを大切にしている。

そんなキャリアに対する考えが固まったのは、迷っていた時に背中を押してくれた上司の一言がきっかけだった。

「ある時、異動のオファーをいただいたことがあったんですけど、自分に出来る気がしなくて、はじめは渋ってたんです。そしたら、当時の上司から、『人から是非来て欲しいって言われることなんて何度あるか分からないぞ。このグループから君が抜けるのは痛手だけど、その痛手を負ったとしても、何度あるか分からないチャンスだと思うから、君を送り出したい』って言われたんです。それまでキャリアについてちゃんと考えたことなかったんですけど、いただいたご縁に応えていくことで、次が見えてくるってこともあるのかなと思って。それからは、手伝って欲しいって言われたら、出来る限り断らない。120%の成果を出すことで、次につながると信じてやるということを心に決めました」

心が動いたら、一旦、それをやってみて

吉田がLITALICOと歩んだ10年、LITALICOジュニアは業界一位の事業所に成長して、日本の児童福祉をとりまく環境も進歩したように思える。それでも、ビジョンに向かって挑戦する吉田には、まだまだやりたいことが山積みだ。

「子ども達が学びたいと思った時にわくわく学べる社会をつくりたいということです。そのためには子どもに関わる大人、親だけじゃなくて学校の先生や地域の人まで、自分が出来る範囲で子どもにとっていいと思うことをやって、苦手な部分は手を取り合って支え合えるネットワークを地域の中につくりたいなと思っています。そのためには、私一人がスペシャル支援者になっても足りないから、もっともっと、仲間を増やしていきたいですね。その思いはずっと変わらないです」

これから社会に出る人たちには、自分の心に素直になればいいんじゃないかと話す。

「心がときめくことを一旦やってみたらいいと思います。やってみて違うなと思ったら、いつ辞めてもいい。その時、一瞬恥をかくとか、一瞬イヤな思いをすることはあるかもしれないけど、死にやしないから。(笑)興味があるとか、ちょっとわくわくするなとか、思うことがあるんだったら是非一旦それをやってみて欲しいです。わくわくじゃなくても、私みたいに社会の課題に対してこれはイヤだなって思うことがきっかけでもいい。心が動いたら、一旦それをやったらいいと思います」

※本インタビューは2021年3月末に実施したもので、当時の役職を記載しております。

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