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株式会社フォワード 採用広報担当です!
今回は、公務員からエンジニアへと大きなキャリアシフトを遂げ、現在はエースジョブ開発の中心として活躍する北田さんにお話を伺いました。
安定した環境から飛び出し、技術の道へ挑戦した北田さん。その決断の背景には、「人が本当に輝ける場所をつくりたい」という強い想いがありました。
エースジョブをどう成長させていくのか、AIを活用したプロダクト開発にどんな価値を見出しているのか。フォワードのリアルに迫ります。
★弊社プロダクト「エースジョブ」のご紹介はこちら
目次
安定の中で気づいた「満たされない気持ち」
カナダから日本のスタートアップ、そしてフォワードへ。
優秀な人が集まる理由、それは「この人と働きたい」と思える存在がいるから
使い手目線の開発成功経験
Q. 自己紹介をお願いします
僕は大阪生まれ大阪育ちで、大阪の松原市でずっと育ってきました。小中学校の頃はずっとサッカー一筋で、今でもフットサルをしたりと体を動かすことが好きです。
私立の中高一貫校に通っていて、当時はまだ「これがやりたい」というものがなく、とりあえず偏差値の高い大学を目指して勉強し、同志社大学の法学部に進学しました。
法学部を選んだのも消去法に近い理由ではありましたが、法律を学ぶ中で物事をロジカルに考える力が身につき、今のエンジニアとしての仕事にも活きていると感じています。
この頃までは IT に触れることもほとんどなく、「エンジニアになろう」という意識も全くありませんでした。
安定の中で気づいた「満たされない気持ち」
大学卒業後は国土交通省の航空局で、トータル4年間働いていました。
最初の2年間は経理の部署で、空港の管理に関わる予算の管理をし、その後の2年間は健康保険の保険証の発行業務を担当していました。 公務員の仕事は、よくも悪くも「決められた仕事をミスなくこなす」ことが最重要で、変化が少ない世界です。
安定はしているけれど、「成長」「挑戦」「目標達成」といった感覚があまりなくて、そこにずっとモヤモヤを感じていました。 ある時、ふと「一生公務員をやるのか、今やめるのか」の二択で考えるようになって、「このまま一生公務員をやる気力はないな」と思ったんです。
どうせなら一度きりの人生、やりたいことをやろうと決めて、公務員を辞めました。
元々海外に住んで働いてみたいという思いがあったので、公務員を辞めたタイミングでカナダに行き、向こうのカレッジで Web 開発のプログラムを選びました。
カレッジでは、2年のプログラムに通っていて、最初の1年は座学でプログラミングや Web 開発の基礎を学び、2年目は働きながら学ぶようなスタイルでした。それまで IT とは無縁だったんですけど、元々 Web 開発には薄く興味があったので、「せっかく環境を変えるなら、1回本気でやってみよう」と思ってチャレンジしました。
毎日12時間の勉強でエンジニアを目指した
エンジニアになると決めてからは、ほぼ毎日12時間くらい勉強していました。
図書館にこもって、ひたすらコードを書いたり、サービスを作ったり。不思議とそれが全然苦じゃなくて、「あ、これは自分に合ってるな」と思いましたね。もともとゲームが好きで、RPGでひたすらレベル上げするのが好きなんですけど、あの感覚に近いです。やればやるほど自分のレベルが上がっていく感じがあって、それが楽しかったです。
カナダから日本のスタートアップ、そしてフォワードへ。
Q.その後のキャリアの流れを教えてください。
カレッジでの勉強と並行して、日本のスタートアップ企業でオンラインのインターンとして働き始めました。そこは AIを使ったプロダクトを扱う自社開発・受託開発の会社で、AIを使用した官公庁向けのシステム開発に携わっていました。
ただ、その会社では日々の業務で精一杯で、本当はプロダクトをもっと良くする提案をしたり、会社全体を良くする仕組みづくりにも関わりたかったんですが、そこまでできる余白があまりない環境でした。
一方で、「もっとプロダクトを良くしていきたい」「自分の成長を感じられる環境で働きたい」という思いは強くなっていって、「次はもっと裁量を持って働ける環境に行きたいな」と考えるようになりました。
そのタイミングで、日本の求人も並行して探し始めて、たまたま求人サイトで見つけたのがフォワードでした。最初はカナダ現地の IT 企業に就職することも考えていたんですが、フォワードのサービス内容やミッション、プロダクトへの共感が大きくて、「ここで働きたい」と思い、日本に戻ってフォワードにジョインする決断をしました。
Q. フォワードのプロダクトやミッションで特に共感したポイントはどこですか?
「世界中の才能を解き放て」というミッションに共感しました。僕自身が、公務員からエンジニアにキャリアチェンジした経験があるので、「人にはそれぞれ輝ける場所がある」という感覚を強く持っています。
どの会社がその人に合っているかは本当に人それぞれで、同じ人でも環境が変わるだけで人生が大きく変わると思うんです。
僕も公務員の時は自分のやりたいことや、才能が発揮されている実感が全くなかったんですけど、環境を変えたことで「自分の価値を発揮できている」と感じられるようになりました。
フォワードの提供する「エースジョブ(AceJob)」は、まさに「その人が輝ける場所」を見つけるためのプロダクトだと思っていて、そこにすごく共感しました。「みんなが自分の価値を発揮できる場所に出会えるようにする」という世界を、プロダクトを通じて実現していくところに惹かれましたね。
Q. 現在の役割と、担当している業務について教えてください。
今は、エースジョブのメインプロダクトのフロントエンドとバックエンド両方の開発を担当しています。それに加えて、要件定義や、簡単な UI デザイン、最近だとインフラまわりのタスクなども担当することがあります。
フルスタック寄りに、プロダクトの一連の流れに関わることが多いですね。
また、AI を使った機能開発も多くて、AI モデルをどうプロダクトに組み込むか、どのモデルをどう使うか、プロンプトをどう設計するか、なども含めて考えています。
Q. チームの雰囲気や、コミュニケーションのスタイルについて
エンジニアチームは、フルリモートのメンバーと出社するメンバーが混在していて、僕は完全フルリモートで働いています。他のメンバーは週1〜2で出社している人もいれば、ほぼ在宅の人もいて、かなり柔軟です。
コミュニケーションは主に Slack と、定例のオンラインミーティングで行っています。木曜日には「木曜スクラム」という軽い開発状況の共有会があって、そこで困っていることを相談したり、雑談も交えながらコミュニケーションをとっています。
あと、バーチャルオフィスもあって、そこで一緒にオンラインで雑談したり、作業したりすることもあります。テキストだけだと壁を感じる人もいると思うんですが、オンラインでも顔を見ながら話せる場があるので、リモートでもあまり距離を感じないですね。
Slack では、絵文字文化がかなり根付いていて、みんな自作の絵文字を作ってスタンプでリアクションしたりと、和気あいあいとした雰囲気です。
意見もすごく出しやすくて、「こうした方がいいんじゃないか」という提案も皆よくします。お互いの意見が食い違うことももちろんありますが、その場合は Slack 上で議論しているうちにどちらかが納得したり、それでまとまらなければ第三者に意見をもらったりして、フラットに決めていきます。
議論が終わった後に引きずることもなくて、「じゃあそれで行きましょう」で切り替えられる文化があるのも良いところだと思います。
たくさんコミュニケーションを取るタイプの人も、技術を磨いて尖らせたい人も、双方がそれぞれ得意なところで活躍できるところもいい環境だと思います。
優秀な人が集まる理由、それは「この人と働きたい」と思える存在がいるから
エンジニアのメンバーは、コミュニケーションを取るのが好きな人が多いです。みんな本当にフラットで話しやすく、こちらから相談しなくても積極的にコミュニケーションをとってくれるので、すごく働きやすい環境だなと感じています。ちなみにメンバー同士のコミュニケーションを積極的に取れる環境ではありますが、たくさんコミュニケーションを取るタイプの人も、技術を磨いて尖らせたい人も、双方がそれぞれ得意なところで活躍できるところもいい環境だと思います。
先日もCTOのおうちにある「森田さんバー」にみんなで集まって、お酒を飲んだりご飯をご馳走になったりと、仕事以外でも自然と集まる場があるんです。そういう距離感の近さは、フォワードならではだと思います。
僕の上司は森田さんなのですが、「上司」という感じが全然なくて、普段から友達みたいに話せます。一緒に旅行に行ったり、今日も泊まりに行く予定だったり(笑)。
技術力も本当に高くて、何でも知っているので、分からないことがあればすぐに相談できる安心感があります。優秀な人が多く、その中で働けるのはありがたいです。
優秀な人がフォワードに集まってくる理由として、森田さんの存在が大きいと思います。技術力も人柄も本当に魅力的で、「この人と働きたい」と思わせてくれるんです。
Q. ワークライフバランスや、仕事以外の過ごし方について
会社は出社推奨というスタンスではありますが、僕は地方に住んでいるということもあり基本フルリモートでやらせてもらっていて、だいたい朝10時くらいから仕事を始めて、夜7時くらいまで働いていることが多いです。
緊急のバグ対応やリリース前後などで残業することもありますが、平均するとあまり残業はしていません。調子が悪い時は昼に休んで夜に働くとか、そういった調整もしやすいので、ワークライフバランスは個人的には良いと思っています。プライベートでは、フットサルをしたり、友達とご飯に行ったりすることが多いですね。
この前は1日で終わるフットサル大会に急遽誘われて出たんですけど、3チームだけの小さな大会で、優勝しました(笑)。地元の友達とも仲が良くて、外で遊ぶこともあれば、一人で家でゆっくり過ごす時間も好きです。
Q. フォワードならではの制度や、成長を支える仕組みはありますか?
AI や技術に関する投資にはかなり積極的で、生成 AI の利用費用を会社が負担してくれたり、技術書の購入補助があったりします。
最近だと、月に1万円まで技術関連書籍の購入を補助する制度ができたりして、個人の学習を後押ししてくれる環境です。
Q. 新しい技術やツールは、どのように取り入れていますか?
基本スタンスとしては、「新しい技術が出たらまず試してみる」というカルチャーがあります。開発中の会話やスクラムイベント、普段の雑談の中で「これ使ってみたいよね」という話が出たら、とりあえず誰かが触ってみる。良さそうなら採用し、微妙であれば「今回は見送り」で終わりという、いい意味で軽やかな判断が多いです。僕自身も、そういう“まず試す”スタイルはすごく好きですね。
情報共有のスピードも速くて、Slackではみんなが「こんなAIサービス買ってみた」「こう使ってみた」という知見をよくシェアしています。さらに、社内にはAIの猫キャラクターがいて、毎朝技術系の最新ニュースを流してくれたりもします(笑)。
▼詳しくはこちらの記事をご覧ください!
〜弊社Slackに棲まうAI猫ちゃんのお話 『全員でプロダクト開発する組織』を支える秘書猫ちゃん〜
また、月に1回「Ace Study(AS)」という社内勉強会があり、1人あたり5〜10分ほどで「最新AI動向」や「最近学んだこと」を共有する時間があります。自分の知見をアウトプットする機会にもなりますし、他のメンバーから学べる場にもなっています。
使い手目線の開発成功経験
Q. 「これはうまくいった」と思う開発事例はありますか?
印象に残っているのは、「ポジションごとに候補者とのマッチ度をスコアリングして見せる機能」です。単に AI がマッチ度を出すだけだと、「なぜこの結果になったのか」がユーザーから見えづらいことがあります。そこで、必須要件・歓迎要件にどれだけ当てはまっているのかを可視化する「評価ポイント(根拠)」を設計して、候補者ごとに「どのポイントがマッチしているのか」を分かりやすく UI に落とし込みました。
▼エースジョブ/マッチ度判定結果画面
AI って、毎回アウトプットが少しずつ変わったり、「中で何を考えているか」がブラックボックスになりがちなんですが、そのプロセスをできるだけ見えるようにすることで、ユーザー側の納得感を高めることを意識しました。
実際に社内の人たちからも「これのおかげで、全部の候補者を一人ひとり長文で確認しなくてもよくなった」「かなり作業が楽になった」といった声をもらえたのは、すごく嬉しかったですね。
PM 的な整理、UI のデザイン、フロントエンド・バックエンドの実装、プロンプト設計まで、フルで任せてもらえた案件だったので、自分としてもやりがいの大きい仕事でした。
Q. AI を活用した開発の難しさや工夫しているポイントは?
AI は常に期待通りのアウトプットを返してくれるわけではないので、どう書けば安定して質の高い結果が得られるのか、日々試行錯誤しています。
フォワードでは、ChatGPT だけでなく Claude、Gemini、Perplexity など複数のモデルを用途に応じて使い分けています。さらに LangChain のエコシステムを活用し、プロンプトのA/Bテストやモデルごとの品質管理、トレース分析を行うことで、改善サイクルを高速に回せる仕組みを整えています。
単にモデルを呼び出すのではなく、「どのプロンプトが最も再現性高く動くのか」「どのモデルが特定のケースに最適なのか」といった部分をデータをもとに検証し、自社独自のノウハウとして蓄積しています。
例えば、AIエージェント開発では、Tool利用が得意なGPT-5を採用し、逆にエージェントから利用される側のモデルには、安価で高速なモデルを使うなど、コストと性能を踏まえた最適な設計を行っています。
Q. これからのプロダクトやサービスにおいて、エンジニアが果たすべき役割は何だと思いますか?
AI がどんどん進化して、できることが増えている今だからこそ、「どうプロダクトに落とし込むか」がエンジニアに求められる役割だと思っています。単に新しい技術を追うだけでなく、それをユーザーが本当に使いやすい形で提供できるかどうか。AI ができることと人間がやるべきことのバランスを考えながら、「どこまで AI に任せて、どこを人がやるか」「どうやって人の仕事を効率化するか」を設計していくことが重要だと感じています。
フォワードのエンジニアチームは、スタートアップとしてのスピード感を持ちながらも、フローを整えたり、自動化したり、仕組み化したりすることにかなり本気で取り組んでいるチームです。その中で、エンジニアは単なる実装者ではなく、「プロダクトそのものを良くしていく存在」として、これからも役割が大きくなっていくと思っています。
Q. 最後に、「フォワードに向いている人」はどんな人だと思いますか?
プロダクトをもっと良くしたい、会社を大きくしたい、そんな思いを持てる方にぜひ来てほしいです。ただ言われたことをこなすのではなく、「ここをこうした方がもっと良くなるんじゃないか?」と、自分から提案していける人と一緒に働きたいと思っています。
エースジョブは、まだ生まれたばかりのプロダクトです。これから育っていく過程を、最前線でつくっていけるフェーズでもあります。
まだ自分が輝けていないと感じている方はもちろん、さらなる挑戦やより大きなインパクトを求める方にとっても、ここは一緒にプロダクトを育てながら、自分自身のキャリアも育てていける環境だと思います。
「誰かの可能性を解き放つプロダクト」を、一緒につくっていける仲間と出会えたら嬉しいです。