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「オフィスの”いま”の役割について考えてみた〜Findyの場合〜」

Findy採用チームの田村です。
新オフィスへの移転に伴って、Findyの今の「オフィスのあり方」についてCFO河島が想いを綴りました。(元記事はこちら

Findyにご興味頂いている方へ、少しでも参考になれば幸いです。

エンジニア組織づくりが得意な会社、ファインディでCFOをしている河島です。

2022年5月頭にファインディは新オフィスに移転しました。(場所は大きく変わらず五反田〜品川エリアです)

今回のオフィスを選ぶ上で重視した点は、「ワンフロア」であること。

組織が大きくなると、徐々にワンフロアが難しくなります。そうすると、色々な部署の方とのコミュニケーションが自然と減っていきます。

社員がチームや職種に関係なくさまざまな方とコミュニケーションを図り、もっと生き生きと仕事が楽しめる環境を作りたい。

オフィスという場が、ファインディのカルチャーやバリューをつくる上において重要という考えのもと、今後も続く組織拡大を見据えこの移転を決定しました。

一方で、リモートでの働き方が広がる中で、なぜオフィスが必要なのか。

この問いに向き合い、何が一番ベストなのか、私の中で考えていることを以下に整理してみました。

正解がない話であるため、ぜひ色々な意見をお聞きしたいです。

前提として、弊社はフルリモートで働く社員がいますし、出社ベースの社員もリモートと出社を組み合わせて働いています。

さまざまな働き方がある中で、”いま”におけるオフィスの役割を考える一つの事例になればと思い書いています。

今のオフィスの役割ってなんだろう

・ワーキングスペース(空間)
・コミュニティ(交流)

大きく分けるとこの2つであるという本質は変わっていないと思います。

ただし、明確に変わったのは、より一層オフィス以外から仕事をする機会が増えたこと。

リモートワークが普通になってきている中でオフィスは改めてなぜ必要か。

私が思うオフィスの一番の役割は、「カルチャー(企業文化)を一番感じられる場」 であるということ。

オフィスにヒトが集まっていて、コミュニケーションが活発に行われている。ヒトが集まっていることが、社会を形成する上でのカルチャーのコアになっているということは、会社に限らない話だと思います。

では、次に。

なぜカルチャーは企業にとって大事なのか

この方のnoteが参考になりました。

なぜ「企業文化」が大切なのか?|カルチャーデザイン|Kenji Tomita / Runtrip|note
皆さん「企業文化」と聞いて、一体どのようなものを思い浮かべるだろうか? ...
https://note.com/symsonic/n/n45d67c3df3f6

要約すると、
・企業は、長期的に価値を提供し続けられる会社を目指す
・企業文化は、他社が簡単に真似できない強み
・集団が特定のものを力強く信じ、それに基づいて判断、行動、学習した結果が独自性を持ったアウトプットになる
・優れた企業文化を持っている会社が成功している

企業文化は、一朝一夕でできるものではなく、会社全体でデザインするもの

世の中で上手くいっていると言われているような勢いのある企業は、良いビジネスモデル x オペレーション力 のバランスが優れており、その会社固有の文化が根付いています。

このオペレーション力の土台にあるのは、企業文化という発射台なのだと思います。

オンラインでは企業文化は養えないのか

では、企業文化は、オンラインだけの環境では作れないのか

答えは、そんなことはない。オンラインでも企業文化は作れる。だと思います。

ただし、以下の点から現時点の技術においては、対面コミュニケーションのほうが比較的、カルチャーを創る上では有利なことが多い、と私は考えます。
・対面から得られる非言語情報から得られる情報が、対面のほうがオンラインより現時点では多い
・周りにさっと聞く話す点で、オフィスにいるほうが、ハドルやZoomより早い
・様々な部署の方と簡単にすぐに話せる
・活気あるオフィスから得られる空気感

ちなみに繰り返しにはなりますが、

対面であるべきだ!!みたいなマウントを取るつもりはまったくありません。様々な働き方があるべきだと思っています。
ただ今の技術では、対面であるほうが早い、情報量が多いことは一定事実だと思います。

特に企業文化やオペレーションを急速に作り、磨き上げているフェーズにおいて、対面で得ることができる情報は貴重だと思っています。

ユーザーと相対するユーザーサクセス、クライアントと相対するカスタマーサクセスやセールス、リードを獲得するマーケティング、プロダクトを開発するエンジニアやデザイナー、働く場を整えるコーポレートと、皆で事業をつくっていく上で、周りが何をしているか理解しやすいため、連携する上で効率的である点があると思います。

これに対しては色々な意見があると思いますし、職種によってよりオンラインのほうが効率的であることも多いと思っています(特にエンジニアなど)

あくまで、会社のスタンスとして、リモートやフルリモートといった様々な働き方をリスペクトしながらも、ファインディはリアルなオフィスでのコミュニケーションもなぜ大事にするのか、というところを整理するきっかけとして書いています。

オンライン環境は、働く場としての“オフィス”のひとつ

今現代において、インターネットの進化により、働く場は多様化され、オフィスだけでなく、家や違う場所でもインターネットで接続されていれば仕事ができるようになりました。

つまり、今”オフィス”という概念は、リアルなオフィスだけにとどまらないと思っています。

ファインディの事例にはなりますが、slackを日常的なコミュニケーションで使用しています。全社ミーティングはslackでチャットしながら、zoomで行うなど、オンライン環境を上手く活用しています。

フルリモートの社員が“お茶会”と称した誰でも参加できるslackのハドルを活用した音声ミーティングを毎日開いたり、月一で各部署ランダムで集まったメンバーでzoomに繋げて一緒にランチするシャッフルランチというイベントを催したりしています。

こういったオンラインコミュニケーションと、オフィスでの対面コミュニケーションが組み合わさり、リモートなど多様な働き方が存在しながら、企業文化を皆で作り続けることができていると感じています。

アフターコロナでリモートが普及するのか、オフィスに戻るのか

答えは両方だと思っています。たとえば、GoogleやAppleは従業員に原則週3日のオフィス復帰を求め、リモート勤務からハイブリッド型勤務に移行しています。一方、AirBnBは全社フルリモートを今後もコミットするなど会社によって対応は様々です。

オフィスは主にコミュニケーションの観点で便利な点が多く、若手育成や雑談といったカルチャー作りに適している側面があります。

一方で優秀な人は地方にもいるし、子育て中の人もいます。うまく、両方を活用しながら、時にはダブルスタンダードな部分に苦悩しながら、優秀な人が活躍し成長する会社を作っていきたい。

これからも上手くインターネットを活用しながら、ファインディにとって一番ベストな方法を探し続けたいと考えています。

長く書きましたが、シンプルにやりたいこととしては社員の皆が100%以上の力を発揮でき、ファインディのビジョンを一緒に達成するぞ!とやる気になっている環境を作ることになります。

皆が会社のビジョン達成に向けて、長時間より長期間頑張れる組織であるべきだし、ファインディが長期間、ユーザーや顧客に価値を提供し続け、「挑戦するエンジニアのプラットフォーム」として、社会に価値を提供していく存在にし続けたいです。

お金をかけてオフィスを借り続けるという意思決定をしている以上、オフィスは皆が来たくなる場となってほしいし、リモートの方も定期的にオフィスにきて、オフィスで空気を感じながら色々な方との対面コミュニケーションを楽しんでいただきたい、そう思っています。

みなさんはオフィスのあり方について、どう思いますか?

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