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CTO自ら育休取得の理由とは?

育児休暇取得を決めた理由①:会社の成長のため

DIGGLEのカルチャーは「誠実に仕事に向き合う」です。これを取締役という立場に立って考えれば、「仕事」とは単なる業務を指す以上に、「社員の仕事環境を作ること」になります。仕事というのは当然、プライベートとの両立があって初めて皆さんの仕事が成り立つ訳ですから、経営者の1人として、育児のようなプライベートへの理解と支援には、誠実に向き合わなければなりません。

「そんなこと言って、休みたいだけなんじゃない?」

と、思われた方がいらっしゃるかもしれません。私自身、子供が生まれる前であれば、育児休暇に休息的なイメージを持ったかもしれません。最近、土日は妻のオフ日にするため、子供を見ていることが多いですが、今のところの感想としては「仕事している時間の方が全然ラク」です。

育児は、体験しないことには分からないことが多いものだと思いました。私自身は、まだまだ育児に対し理解が未熟であるといえますので、まずは身を持って経験するというのが、最も自分の為になりますし、自分に閉じたものだけではなく、会社の制度の進化やカルチャーの土台にもなると考えられます。逆にこの機を逃せば、育児休暇を経験することは難しいかもしれません。

また、個人的な考えでは、企業の社会的責任(CSR)の一貫として、次世代の育成という視点は、現代の会社には必要不可欠であると考えており、子育てはその一環であると捉えています。

日本では、育児休暇に対して後ろめたい空気感が出がちだというニュースを良く見ます。私は社員にそういう空気を感じてほしくないですし、出してほしくもないなと思っています。まずは自分が率先して取得することがそういう空気を打破する最も有効な手であると考えました。

また、私の長期不在は、属人性を減らす点で組織的に強くなれる機会だとも思いました。創業から5年間走り続けたことによって、私の身体とDIGGLEのプロダクトが密結合になっている部分が多くあります。今回の育児休暇が、私に属人化した部分がどこにあるのか、どういった潜在リスクがあるのかを見つけ出すきっかけになると思っています。この観点では、是非育児休暇後に色々と社員からフィードバックをもらい、次に活かしたいと考えています。

育児休暇取得を決めた理由②:家庭へのフェアネス

私の家庭では「男は仕事、女は家事」というような、いわゆる「性別役割分担」はしない、というポリシーを持っています。とは言っても、出産のようにどうしても肩代わりできないものもあります。そうしたものを除けば、原則として性別によらずフェアになるように、可能な限り行動を取るべきだと考えています

実は私は改姓しています。結婚当時は、改姓したいなどとはお互い一ミリも思っていませんでした。しかし、妻と話し合って、出産のように妻だけ避けられない一方的に負荷のかかる事由とのバランスを鑑みれば、改姓に伴う負担程度は、自分が負担することは妥当であろうという点で合意し、改姓しました。

我が家は夫婦でお互いキャリアがあります。私の妻は現在、産休育休をとって育児に専念していますが、育児にかなり疲れている場面をよく見かけます。やはりここも、フェアな形にするためにバランスを取る行動の必要性を感じました。もちろん、子供にとってその方が良いことは言うまでもありません。結果として、私も育休を取得するという手段が我が家にはフィットした、ということになります。

ちなみに、改姓もかなり面倒事で、避けることができればベストではありましたが、残念ながら、日本は世界で唯一、改姓しないで結婚することができません。最終的に自分が改姓したことは、苦労もありましたが、大きな学びと行動変化があり、今回の育休取得に大きく通じています。多かれ少なかれ、会社のカルチャーや風土に影響を与えているものと考えています

今回の私の行動が我が家にとっても会社にとっても良い影響を与えることを願っています。

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