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「ゲーム開発に比べたら、なんでも簡単だろうと思ってました」
「好き」を語って仕事にし、数々のヒットゲーム開発をリードしてきた、仲間思いの声優オタク! 毎週更新するクラフトバンクのメンバー紹介、第2弾の今回は、Productチームのテックリードエンジニア、新田さんです。
子育てと仕事を両立するためにフルリモート環境を求め、クラフトバンクに辿り着いた新田さん。カオス極まるゲーム開発現場を知る彼を唸らせた、CraftBank Officeの複雑性とは? 課題解決や改善への思いと共に教えてもらいました。
好きなことを仕事に! ゲーム開発にのめり込む日々
自己紹介をお願いします!
バックエンドエンジニアの新田 竜規です。フルリモートで働いていて、休日は3歳の娘と遊んだり、犬を愛でたりしています。
昔から物を作ることが好きで、弟と一緒に工作をして遊んでいました。最近では娘のために、ラップの芯とかビー玉を使った簡単なピタゴラ装置を作ったりしてます。割と遊んでくれるので嬉しいです。
プログラミングは高校の頃から始めたんですが、そのきっかけは「自分が学校に行ってる間もゲームが進むように自動化したい」と思ったこと。かなり不純な動機です(笑)。
立命館大学の情報理工学部に進み、スマートフォン活用の研究室に所属していたので、就活でもスマホ関連の事業に興味がありました。中でも元々好きなゲーム×スマホの領域に魅力を感じていたので、当時からスマホゲームに本腰を入れていたDeNA・GREE・コロプラあたりを中心に受け、最終的にサイバーエージェント(CA)を選びました。
どこの会社の面接でも必ず語って割とウケていた話は、学生時代に友人と毎週、徹夜の本気スマブラ会をしていた時の話です。負けた人には激辛料理の罰ゲームがあったんですけど絶対食べたくなくて、めちゃくちゃ真剣にスマブラを研究していたんですよね。だからスマブラについて語れることがめっちゃあって。
好きなことを勝手に喋ってただけなんですけど、入社後は自分が希望するまでもなく、ゲーム開発の部署に配属されました(笑)。
CAでは200人くらい新卒同期がいたんですが、それでもちゃんと個々の適性を見てくれる文化があって。おかげさまでめちゃめちゃ仕事にのめり込むことができたし、しっかり成果を出せたかなと思っています。
これまでのキャリアについて教えてください
「ガールフレンド(仮)」の開発に始まり、その後リードエンジニアとして「バンドリ!ガールズバンドパーティ!(バンドリ)」「プロジェクトセカイ(プロセカ)」などスマホゲームの立ち上げ・運用に携わってきました。
CAには「ここの部署に行きたいです」と自分から手を挙げて他部門またはグループ会社への異動を希望できる制度があって、それを使って行きたいチームを渡り歩かせてもらいました。
たとえば、僕は声優のライブにいくのが好きなオタクなんですね。で、バンドリは声優が実際に楽器を弾いてライブするっていうコンテンツだったので、めちゃめちゃやりたいと思って。異動希望を出したら、上司からも「君にはそこしかないと思ってたよ」くらいの反応をされました(笑)。
バンドリで3年くらいやった頃に、エンジニアリーダーから「一緒に来ないか」と誘われたのがプロセカです。プロセカを作る子会社が立ち上がってすぐ、バックエンドのリードエンジニアとしてプロジェクトに入りました。
望んで立ち上げに参画したんですけど、ゲームのリリースってめっちゃ大変なんですよね。リリース予定日まで残り半年とかになってくると大体「やばい、間に合わないぞ」って話になって、必死でやっても結局半年くらいローンチが伸びる。つまり、1年くらい死ぬ気で頑張ることになるわけです。
だから、子どもが生まれるって状況になったタイミングで「このままゲーム開発の現場にいたら、僕はたぶん子どもに何もしてあげられないな」と思うようになって。本当に自分に合っていると感じる職場だったんですけど、別の道に進もうと決めました。
転職先のWARC(ワーク)は、バックオフィス特化型の転職サイトを作っている会社です。僕は今までずっとtoCサービスを作っていたので、toBシステムを作ってみたいと思っていたし、転職サービスならtoCの知見も活かせるのでちょうどいいなと魅力を感じました。
入社に際しては、最初に1ヶ月ほどの業務委託をしてから意思決定しました。初めての転職でやや不安があったので、フルリモートでの働き方やメンバーの人柄など、社内の空気を確かめたくて。おかげでミスマッチなく、安心して転職できました。
当時は社員が50人くらいの小さいベンチャーで、そのうちエンジニアはたった3人。ほとんど僕ひとりでバックエンドを全部見てるような感じでした。けど、ゲームに比べるとそこまで複雑性は高くなかったので、さほど難しさは感じなかったですね。
決め手は、子育て世帯の多さとフルリモート
クラフトバンクとの出会いのきっかけは?
登録していた転職サイトでスカウトをもらいました。ビジネスの内容はほとんど見ていませんでしたが、フルリモートってところに惹かれて面談に進みました。
当時はコロナ禍が明けてきて、前職も出社しようという方針になっていて。でも娘がまだまだちっちゃかったので、僕だけフルリモートを継続させてもらっていました。とはいえ自分だけというのも申し訳ないし、情報の行き違いも多くなってしまったので、完全フルリモートの会社を探していたんです。
面談や面接を通じて、経営陣含めて子育て世帯が結構多いなと思いました。同じぐらいの年齢の子どもがいるエンジニアがいたり、育休も取ろうと思うって話していたりしたので、子育て世帯への制度が充実していて、かつ理解者がいるなら心強いなと思ったのが入社の決め手ですね。
選考過程で印象に残っていることは?
覚えていることで言うと、面接の時に「うちの作ってるシステム、複雑だけど大丈夫?」って聞かれました。でも全然気にならなかったというか、むしろ複雑なものには自信があったんですよ。
ゲーム開発はゼロベースで作ることってなくて、基本的には過去のコードを改変して組み立てています。けど、そうすると要らない機能も積み重なって、カオスの塊になることがよくあるんですよ。長い間そういうものを触ってきたので、ゲーム開発に比べたらなんでも簡単だろうと思ってて。
でも入社して触ってみたら……思ってた数倍、複雑でした(笑)。
顧客ごとにカスタマイズできるようになっていたり、複雑な権限管理を実現していたりと、各機能が複雑に絡み合って連携してて。ゲームとはまた別の難しさがあるなと思いながらやっています。
今はどんなお仕事を?
エンジニア組織は3チームに分かれているのですが、そのうち主にカレンダーや仕入れ周りの機能を開発・運用するチームをまとめています。
バックエンドをメインに、コードレビューやチームのメンバーへの技術指導・タスク管理をして、システムの安定性や品質維持をするのが僕の役割です。あとはPdMと連携して、やりたいことをどう実現するか、技術的にどこまでできるかを一緒に考えたり、調整したりして前に進めていく感じです。
作った機能がちゃんと使われて、欲しいって言われてたものがちゃんと実現されて、お客様の喜びの声が届くのが、やっぱすごい嬉しいなと思ってますね。
自分の仲間が困ってるから、なんとかしてやろう
資金調達や会社の成長をどう見ていますか?
サービスがちゃんと成長しているっていうのは、すごくいいことだなと思ってます。それだけ人に必要とされていて、期待に応えられてるってことだと思うので。
一方で、サービスや会社の成長に伴って増えた人たちをちゃんとまとめることには課題を感じてます。この前まで、全社事業共有会「斫会(はつりかい)」の実行委員をやってたんですけど、全国各地にいる150人を超えるメンバーを1箇所に毎月集めて何かするっていうのはすごく難しいなと思いました。今後は別のやり方も考えて行かなきゃいけないんだろうなーと。
あとは、ここからのエンジニア採用も難しいなって思ってます。優秀なエンジニアが転職市場にいたとしても、うちに振り向いてもらうのがなかなか難しいですし。僕自身、なんでここに辿り着けたのかなって自分で不思議に思ってたりするんで(笑)。
今後の目標は?
一番は、サービスを大きくしていくこと。同時に、エンジニアチームももっと大きくして、みんなが開発しやすい仕組みを作っていくことかなと思ってます。
誰かの「困ってる」に気づけるように、チーム内の雑談の場を含め、いろんな人と話して課題を見つけていけるといいのかなと。ここがフルリモートの難しいところなんですけど。
僕は新卒の頃から社内のいろんな問題を雑談がてら拾ってきて、「自分の仲間が困ってるからなんとかしてやろう」的なマインドで課題解決に取り組んできました。困ってるってことは、それを改善したら良くなるってことだし、仕組みを作れば解決する簡単な課題もありますから。
自分1人の課題だと「頑張る」で解決できてしまうとしても、チーム全体・会社全体のことを考えると、仕組みで解決できた方がいいですよね。
どんな人と一緒に働きたいですか?
開発チームに入ってほしいなと思っているのは、自走できる人。課題を自分で拾って、相談の場に持ち込んで、解決まで導けるような人と働きたいです。
言ってしまえば、自分自身が困ってる課題を拾ってもいいと思いますよ。自分が困ってるってことは、おそらく周りも困ってるので。それを無視せず取り上げるのが大事ですね。
かつ、素直な人。課題に対する相談を持ちかけて意見をもらったのに、その意見を聞けないのはちょっと良くないですね。ちゃんと受け入れるなり、建設的に議論するなりできるといいなと思ってます。
複雑なシステムに挑んでみたい方、フルリモートでプライベートと両立しながら働きたい方。一緒に開発してくれる仲間を絶賛募集中ですので、まずは気軽に雑談でもさせてください!
(執筆・撮影:青柳ゆみか https://x.com/aopan_na )