本記事は、2022年11月16日(水)に「LITALICOジュニアで働く新卒1年目の保育士と話そう」と題して開催したオンラインイベントについてお伝えします。
本イベントでは、学生時代に保育士資格を取得したのち、LITALICOジュニアに児童指導員として入社した須藤愛理さんに話を聞きました。
参加者の皆さんからリアルタイムでチャットにていただいた質問をファシリテーターから投げかけ、順次回答していきました。本レポートでは、イベントで取り上げた質疑の一部を抜粋・編集してお伝えしていきます。
まずは登壇者2名の自己紹介パートから。
須藤愛理(以下、須藤):2023年4月に入社して児童指導員として働いています。幼稚園教諭を目指していましたが、学生時代に受けた実習での体験がきっかけとなり、発達が気になるお子さま向けの支援がしたいと感じてLITALICOに入社しました。
渡邉晶子(以下、渡邉):今日はファシリテーターとして須藤さんに質問を投げかけていきます。よろしくお願いします。私ももともと教師を目指していたんですが、実習で自分のやりたい教育ができるのか疑問に感じて。LITALICOでは自分の目指す個別最適な教育ができると感じて入社しました。現在は採用担当としてはたらいています!
学生時代の実習体験がきっかけとなり、発達支援の分野への就職を決めた須藤さんへ、就活生だった時期のことを聞いてみました。
ー(渡邉) まずは、なぜ児童発達支援の分野をファーストキャリアに選んだのかを教えてください。
(須藤)就職先を選ぶ前に、学校で責任実習、部分実習などがあり、実際にお子さまがいる現場をみて大きく考えが変わったのがきっかけです。
保育園に実習に行った際に全員を集団生活の中で責任をもって担当できるかどうか不安に思ってしまったんです。保育関係の就職はやめようか…とまで思った時期もありました。でも、施設実習のときに児童相談所の一時保護所に行く機会があって。「この状況を何とかできないだろうか」と感じました。
※須藤の入社までのストーリーは下記の記事からより詳しくお読みいただけます
ー(渡邉)LITALICOが最終的な入社の決め手になったのはどんなところでしたか?
(須藤)LITALICOジュニアが掲げている「自分らしく生きる力を育み、家族とともに 子どもの今と未来の幸せに貢献する」というコンセプトはやっぱり好きです。明るいイメージを持てるので。
教室を実際に見学しにいった時に、自分一人で授業を背負うのではなく、チームでみんなで一人のお子さまについて考えるスタイルだと感じました。保護者さまも授業をリアルタイムでモニターを使ってお子さまの成長を見守っていてくれるんです。全体として体制がしっかりしていると感じたのが入社の決め手になりました。
あとは、感覚過敏のお子さまも過ごしやすいように半個室があるなど、様々なファシリティがお子さまの刺激にならないように細かい配慮があって保護者さまも安心するだろうなと思いました。
ー(渡邉) 保育士を目指す学生さんの中には、発達支援の分野は「難しそう」と考えられる方もいるかもしれません。
(須藤)私も「専門性が高くないと働けないのかな?すごく難しい分野なのでは?」というイメージをもっていた時期もありました。
しかし、実際に働いてみると、指導方針自体は専門家の監修下のもと構成されたものである一方、指導のなかでの実際の声かけや支援内容の難易度が高いことはなく、授業の内容は小さな工夫の積み重ねによるものだとわかりました。
例えば、発語に課題があるお子さまだと、「〇・×」の音が鳴るおもちゃを使って肯定・否定を表す方法を伝えたり。「姿勢が崩れやすい」などの着席維持が難しい子に対して「クッションをひいたら座りやすくなる」といったものだったり。研修や教材のポータルサイトも充実していますし、指導内容については先輩からのアドバイスによって徐々に覚えていくことができます。
LITALICOジュニアでの授業や支援の具体的な内容、大切にしていることなども聞いてみました。
ー(渡邉) 常に1対1の授業なのでしょうか?
(須藤)基本的にはマンツーマンの形がおおいですが、人数はペア(2名)、トリプル(3名)、クワトロ(4名)とかいろんなパターンもあります。お子さまの状況や発達段階に応じて、先生も数も調整してやっていく感じですね。固定の曜日には、就学前の準備(給食、掃除、板書の練習など)をしたりする集団授業もあります。
集団をやるにしても、お子さまに無理のないようプランを考えています。初めての集団授業を受けるお子さまの場合は、いつもより内容を簡単にするなどして、お子さま同士がかかわりやすい環境をつくります。
ー(渡邉)お子さまを複数の先生が見ることもありますよね。チーム間で情報共有はどのようにしていますか?
(須藤)お子さまの情報を指導員同士で共有するためにつかうポータルサイトがあります。その子の好きなおもちゃはなんだったか、どのようにアクションしたら何ができたか、などのポイントで次の担当の先生に情報を送っておきます。授業全体を録画した記録もあるので、初めてかかわる子の場合は前回の指導の様子をみてから準備することができます。
この後、教材ポータルサイトの画面を見ながら授業教材をどのように準備しているのかや、研修について説明する場面もありました。
LITALICOに入社してもうすぐ1年となる須藤さん。仕事にどんなやりがいや変化があったのかも聞いていきました。
ー(渡邉)入社されてからは、どんなことでやりがいを感じていますか?
(須藤)授業の中でお子さまの好きなものや関わり方を色々と探っていき、自分に心を開いてくれたときは嬉しくなります。
このイベントの開始前も、お子さまに「あいり先生と一緒に遊びたい!先生、ちょっと来て~」と言われて予定よりも入室が遅くなっちゃいました!(笑)
LITALICOの授業は「幼稚園の1日を45分にまとめたイメージ」だと友達に伝えています。
初めの会→プリント→お友達とかかわってあそぶ…などを45分間に凝縮するので、1つ1つの時間はとても短いですが、小さなことでも授業で新たなステップを1つ進めるサポートができたらすごくうれしいなと感じます。
私は「子どもとかかわる」というより、「人とかかわる」のが好きなのかもしれません。
自分を介して、目の前の相手が笑顔になってくれるのがモチベーションになっていると感じます。
ー(渡邉)保育士資格をいかしてLITALICOで働きたい方が、学生時代や実習中にやっておくといいことはありますか?
(須藤)実際のお子さまに会って、学びを実践できる場はすごく大事にしてほしいですね。実習の中で出会ったお子さま一人ひとりの「好きなこと」を知ろうとする姿勢は大事かもしれません。最近はこういうものが流行ってるんだな、こういう遊び方をする子もいるんだな、とか。
お子さまとの授業をやる際に、より入口できっかけを作りやすいと思います!
ー(渡邉)最後に、働く環境についても教えてください!
(須藤)すごく働きやすいよ!と後輩や友人にもすすめることも多いです。
お子さまへの教育スタイルもそうですが、指導員自身もその人に合わせて覚えていける環境はありがたかったです。
私はまだ入社して1年以内なので、お子さまとの接し方のバリエーションがまだそこまで多くはないのですが、熟練の先輩からアドバイスをもらったりすることは多いですね。
同じチームで様々な年齢層の指導員が働く中で、休憩中にコンビニのスイーツの話で盛り上がったりもしますよ(笑)。
どの教室のチームもすごく仲良しで働きやすい環境なので、新卒で入社される方には安心して来ていただきたいです。
皆さんが自分らしく、いきいきと働ける場が見つかりますように!今日はありがとうございました。