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現在株式会社キズキの学習支援事業部でインサイドセールス(入塾前の皆さまへの最初の段階でのご相談対応)を担当しています半村進です。
電話、LINE、ホームページなどを通じて全国から寄せられるお問い合わせに対し、ご不安やご希望を丁寧に伺いながらお話を聞くだけでなく、キズキでできることをご提案するのが主な役割です。
特にキズキには、不登校や引きこもり、学習面でブランクのある方や学び直しを希望する大人の方など、背景や状況が多様なご本人・親御さんが多くご相談にいらっしゃいます。私はその最初の窓口として「この場所なら話せるかもしれない」「自分のことを理解してもらえるかもしれない」と感じていただけるよう、対話のひとつひとつに心を込めています。
|動き出せなかった過去と、キズキとの出会い
私がキズキと出会ったのは2012年、30歳の時でした。それまで一度も働いたことがなく、長く引きこもっていた私にとって、そのアルバイト講師としての応募は、自分なりに社会との接点を持とうとした最初の行動でした。
大学を卒業したのも28歳と遅く、学生時代も人との接触が怖くて、アルバイトすらしたことがありませんでした。卒業後も外出すらままならない時期が続き、せめて少しでも外に出ようと、自宅にはあえてインターネットを繋がず、調べ物があるときは近所のネットカフェへ行くようにする。そんな日々を送っていました。
ある日、たまたま「バングラデシュの製造業」について調べていた時のこと。検索結果に、キズキ創業者・安田の書いた文章が偶然ヒットしました。教育や福祉に関心があったわけでもなく、ただの偶然でした。でもその中に、「不登校や引きこもりの方の学び直しを支援している」「誰か力になってくれませんか?」という一文を見つけた時、なぜか私はそのまま応募フォームを開いていたのです。
今思えば、その一歩は、自分でも驚くような行動でした。ですが、それ以上に印象深い出来事があります。それは「面接の前に、この組織の人たちの“素の姿”を見ておきたい」と思い、アポイントも取らずに、キズキのオフィス引越し作業の現場に足を運んだことです。
全くの飛び込みにもかかわらず、皆さんが私を穏やかに受け入れてくださったこと。創業間もない頃で、社員もまだいない中、学生インターンの方々が率先して手を動かし、楽しそうに準備を進めていた姿。さらには、生徒さんの親御さんまでもが手伝いに来ていたという事実。
あの空気にふれたとき、「この場所でなら、自分も少しずつ社会とつながれるかもしれない」と思えたのです。
|失敗と不安を超えて、続けてこられた理由
アルバイトとして授業を担当しはじめた頃、私はある生徒さんが塾を続けられなくなったことで「自分のせいではないか」と思い詰めたことがありました。
特に、不登校や引きこもりからやっと動き出した方にとって、最初に接する大人の言葉や態度は、とても大きな意味を持ちます。自分の発した一言、声のトーン、目線、ちょっとした表情……そのどれかが、もしかしたら生徒さんを傷つけてしまったのではないか。そう思うと、いたたまれない気持ちになりました。
辞職を覚悟して出勤したある朝、当時のスタッフは誰一人として私を責めることなく、むしろ穏やかに、冷静に、事実を整理しながら話をしてくださいました。
「もちろん、半村さんの授業が合わなかった可能性もゼロではない。でも、それとは関係のない要因——たとえば体調が優れなかったとか、別の事情があった可能性だってある。まだ何も分かっていない段階で、そこまで思い詰めなくてもいいのではないか」
その言葉は、私の胸にすっと染み込んできました。正しさだけではなく、相手を落ち着かせようとする配慮に満ちていて、私のこわばった気持ちが少しずつほどけていくのを感じたのを、今でもよく覚えています。
そのとき感じたのは、「ここには、人を人として見てくれる大人たちがいる」という安心感でした。正しさや論理だけでなく、相手の心を落ち着けようとする温度があったのです。
それから数年、私は講師担当として、多くの生徒やご家族と関わりました。社員への打診をいただいたこともありましたが、ずっと断り続けていました。「自分はまだ力不足だ」「責任を背負いきれないかもしれない」と、自信が持てなかったからです。
そんな私の性格を理解したうえで、安田は「社員になっておいたほうが制度面でも安心できる」「まずは無理のない範囲で、できることから少しずつ始めていけば大丈夫」と、ロジック面と感情面の両面からそっと背中を押してくれました。
2017年、私はついに社員になることを決意しました。
|誰かの“不安の声”を受けとめる存在に
現在の業務は、全国からのご相談を受けて、面談予約を設定したり、お話を伺ってお返事をしたりする「インサイドセールス」です。
対応する内容は、不登校、学び直し、資格試験の取得やブランク後の受験、社会人になってからの学習、発達障害特性への対応、そして入試後の生活への不安など、非常に多岐にわたります。
一人ひとり状況も年齢も違い、同じ悩みは一つもありません。だからこそ、画一的な対応ではなく、「この方にとって、今必要な言葉は何か」「本当に伝えたいことは何か」に集中するようにしています。
相手がうまく言葉にできないときも、過去の経験から「もしかしてこういうことですか?」と推測し、提案することもあります。ただ傾聴するだけではなく、「一緒にどうするか」を考える姿勢。それが、私がキズキから学んだ“対応のあり方”です。
|キズキで得たものを、次の誰かへ
振り返ってみると、私がこれほど長くキズキで働き続けてこられたのは、自分の力というよりも、周囲に恵まれていたからだと思っています。
どんなときも、誰かを否定せず、真摯に向き合ってくれる人たち。どのような質問をしても丁寧に答えてくれる人たち。誰かの悪口を言わず、自分なりの考えをしっかり持っている、そんな人たちに囲まれてきました。
そして何より、自分のような過去を持つ人間に「働く」という機会をくれたこの場所に、私はずっと恩返しをしたいという気持ちでいます。
キズキがなければ、私は社会の中でこんなにも多くの経験を重ねることはできなかったでしょう。だから今度は、ここで出会った誰かが「キズキに出会えてよかった」と思えるような機会をつくりたい――そんな思いで、今の仕事に取り組んでいます。
誰かの「うまく言えない不安」や「まだかたちになっていない希望」に、そっと寄り添うこと。
そして、自分がそうしてもらったように、「ここでなら大丈夫かもしれない」と思える一歩を支えること。
それが、いまの私にできる役割だと思っています。