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【広告業界から社会課題へ】難聴になった僕が、マーケティングで人に貢献する理由/真田宗範

株式会社キズキ 執行役員 CMO / マーケティング本部・真田宗範

キズキのCMO(最高マーケティング責任者)として、より多くの方々にキズキの存在を届けるための戦略を考え、実行しています。

私が現在に至るまでの道のりをお話しします。

外資系広告代理店でのキャリア、マーケティングの世界での挑戦、そして突然の病気——。さまざまな経験を経て、私は「マーケティングの力で社会課題を解決できるのではないか」と考えるようになりました。

目次

  • 外資系広告代理店でのキャリア

  • 突然仕事ができなくなる恐怖

  • マーケティングの力を社会のために使う

  • マーケティングで社会を変える

  • キズキでの挑戦

外資系広告代理店でのキャリア

もともと私は、外資系広告代理店でプロモーションの仕事を手がけ、さまざまなブランドのマーケティング戦略に携わってきました。

クライアントの課題を分析し、どうすれば消費者にブランドの価値を伝えられるかを考え、実行する。

市場調査、データ分析、クリエイティブ戦略、デジタルマーケティングの最適化——マーケティングの世界で求められるあらゆる手法を駆使しながら、結果を出し続けることに注力していました。

マーケティングの仕事は、表面的にはビジネスの利益を追求するものに見えますが、本質的には「人の行動を変える力」を持っています。

商品を売るだけでなく、価値観を伝えたり、社会に新しい選択肢を示したりすることもできる。
その可能性に魅力を感じながら、日々の仕事に取り組んでいました。

突然仕事ができなくなる恐怖

しかし、そんな中で、私はメニエール病と突発性難聴を発症しました。

ある日突然、片耳の聴力が失われ、強烈なめまいに襲われるようになりました。
日常生活を送ることさえ困難になり、仕事どころではなくなりました。

「このまま回復しなかったらどうなるのか」「仕事を続けられなくなるのではないか」——そうした不安が常につきまといました。

それまで私は、社会課題を「誰かの問題」として考えていた部分があったのかもしれません。
しかし、この経験を通じて、支援が必要な状況は誰にでも突然訪れるということを痛感しました。

病気や障害、予期せぬ出来事によって、これまで当たり前にできていたことが一瞬で奪われることがある。そのときに「もう一度やり直せる場所があるかどうか」は、その人の人生を大きく左右します。

マーケティングの力を社会のために使う

療養中、私は改めて「自分の仕事とは何なのか」を考えました。

マーケティングは企業の成長を支える仕事ではあるけれど、もっと違う形で活かすこともできるのではないか?
自分のように困難を経験した人たちの役に立つマーケティングのあり方があるのではないか?

そう考えていたとき、キズキの存在を知りました。

キズキは、「何度でもやり直せる社会をつくる」ことを掲げ、不登校や中退、うつや発達障害など、さまざまな困難に直面した方々を支援しています。

しかも、それを持続可能な事業として展開している。

マーケティングの力を使えば、キズキの支援をもっと多くの人に届けられるのではないか——そう考え、私はキズキに参加したいという気持ちが強くなりました。

実際、キズキでポジションが募集されるまで1年近く待ちました。

マーケティングで社会を変える

現在、私はCMOとして、キズキの支援を必要としている方々に適切なサービスを届けるためのマーケティング戦略を担当しています。

特に、学校に行き渋るお子さん、不登校のお子さんがいる保護者の方々へ向けた学校休んだほうがいいよチェックリスト(※)」の発信など、多くの人に寄り添う施策を展開してきました。
このチェックリストは、9万人以上の方々に活用され、大きな反響をいただいています。

https://branchkids.jp/lp/oyasumi-checklist

マーケティングというと「ビジネスの売上を上げる手段」というイメージを持たれがちです。
しかし、私にとっては「必要な人に、必要な情報やサービスを届ける」ための手段です。

適切な情報やサービスが届けば、人生の選択肢が広がり、希望を持てる人が増える。
だからこそ、マーケティングを通じて社会課題の解決に貢献できることに、大きな意味を感じています。

キズキでの挑戦

キズキは、「温かい思い」と「ロジカルな視点」を両立させながら、社会課題に取り組む会社です。

思いだけではなく、事業として持続可能な形で支援を続ける。
そのために議論を重ね、戦略を立て、実行し続ける文化があります。

もし、「社会課題の解決に貢献したい」「現実的なアプローチで社会を変えたい」と考えているのなら、ぜひキズキにお声がけください。

一緒に、「何度でもやり直せる社会をつくる」仲間になりましょう。


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