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こんにちは、採用広報の西木です。
今回も「freeeで働くママ企画」をお届けします。第一弾は広報チームのallyのインタビュー、第二弾は労務チームのannaのインタビューを掲載しました。
今回はfreeeの人事労務のQA(Quality Assuarance)で活躍する「ZC(ずーしー)」のインタビューです。(*freeeではお互いをニックネームで呼び合っています。)
母親としてのfreeeでの働き方、QAでの取り組みと仕事の工夫など、多岐にわたる質問に答えていただきましたので、ぜひお読みください。
(撮影:一居 武(Takeru Ichii))
プロフィール
春日誌津(かすがしづ)
山形県出身。調剤薬局大手での人事部を経て、労務アドバイザーとしてfreeeにジョイン。現在は「人事労務freee」のQAとして活躍している。
趣味はアイシングクッキーで、産休中に講師資格を取得。夢はfreee9階にあるスペース「asobiba」でアイシングクッキーのレッスンを開くこと。
ー前職は何をしていましたか?
2014年、新卒で調剤薬局を運営する会社に入りました。研修後すぐに人事部(給与・労務)へ配属され、労務を担当していました。毎月入退社50名以上、産休は年に200名以上いるような会社で、社員から労務相談を受けることもあったので、人事部は社内のサポート部署だと思って仕事をしていました。
ーfreeeに入るきっかけは何だったんですか。
実は育休中に家を建てて引越しをしたんです。会社まで片道2時間。覚悟していたので問題ないと思っていたのですが、育児がスタートした後の時間管理面で課題がありました。
復職して、必死の思いで家を出て子どもを保育園に預け、電車に乗ったとしても、途中電車が遅延したら遅刻の一報を入れないといけないのが精神的にしんどくて。1週間連続で遅刻した時に、行きの電車で涙が溢れてきて「あぁ転職しよう」と思いました。
freeeもそこまで近いわけではないのですが、フレックスだから時間の融通が利きやすいし、勤怠の連絡も電話のような1対1のコミュニケーションじゃなくて社内SNSがあるので、前みたいに苦ではないです。私にはfreeeが合ってます(笑)
ーfreeeでの働き方はどんな感じですか?
前職だと社内やりとりは、メール・電話・対面・FAXでした。どのツールも「お疲れ様でございます。人事部の春日と申します。」みたいな、厳格な挨拶から始めていました。
freeeでは質問を社内SNSのグループに投げればわかる人がすぐに回答してくれますし、資料を作ればチームからコメントをもらえるし、社内SNSで日報を書けばチーム外からも反応をもらえるし、カジュアルなコミュニケーションとフィードバックの文化が根付いているのはとても仕事しやすいです。
また夜の社内交流イベントが多いので、育児で出られない分アウトプットは多めにしないといけないな、と意識しています。だから社内SNS使ってアウトプットして反応があるというのが、自分にとって居場所となっていますね。育児しているからといって不利に感じる点は特に見当たらないです。
ー出産前後で仕事の仕方や、仕事に対する価値観は変わりましたか?
仕事に対する価値観はfreeeに入ってから変わりました。前職は座っていれば仕事が来る環境で、その仕事をこなすことが評価に繋がっていました。freeeの場合は普段の業務をこなすことに+αしたいと思えるようになりましたね。評価に繋がるというより、考えて実行することが面白くて。
例えば何かの改善策を考えると「やってみなよ」と言ってくれて、アドバイスをもらえる環境があるのでモチベーション上がります。実行後にはフィードバックがもらえて、実際にユーザーからの反応が分かるので、もっと頑張ろう、みたいな。みんながその姿勢なので、環境順応で私もそうなりました(笑)
「理想ドリブン」「アウトプット→思考」「マジ価値」などの価値基準が全体に深く浸透しているのがすごいです。
ー家庭との両立は、どうですか?
それを自分で考えてみたことがあるんですが、答えが出なかったんで、夫に聞いてみたんです。すると「両立できてる」との回答を得ました。だから、できてるはずです!(笑)
復職してすぐの時は、子どもは離乳食を食べず、ミルクも嫌いで、極端ですけど「生きてればいっか」と思ってました。なので、育児については閾値がすごく低いんだと思います。朝会社に行って、夕方退社して、子ども迎えに行って、帰ってからおかずを3品くらい作った日には、自分に800万点あげますね。超えらいと思います。自分で自分を褒めないと、仕事も家庭もやんなっちゃいますよ(笑)
おかずが多いと、夫も小躍りして喜んでくれます。この前なんて、家に帰って8分でカレーを煮込むところまで行ったんですよ!すごくないですか?
ーええ!ジャガイモも剥いたんですか?
入れてないです(笑)
ー入社後、労務アドバイザーからQAへ異動をしたと聞きました。経緯を教えてください。
異動前は人事労務freeeのヘルプページを作成していました。
ヘルプページって、新機能のリリースと同時にオープンするのが理想なんです。でも私は「わかりやすいプロダクトであればヘルプページはいらない」と考えていたので、開発側へのフィードバックに重きを置くようになりました。
そしてプロダクトが変わっていくのを目にするようになって、「リリース前にこのフィードバックをできるようになればいいのに」と思うようになったんです。そんな時にちょうど異動の話をもらったので、後先考えず、前のめりに「行きます」と返事をしました。
ーQA(Quality Assuarance)の仕事について詳しく聞かせてください。そもそも何をやっている部署ですか?
簡単に言うと、テスト部署です。今言ったように、リリース前の機能を触って操作方法などを確認し、バグや改善案が見つかったら開発側にフィードバックしています。だから「新機能の一番最初のユーザー」ですね。特に私は労務の業務視点で、「人事労務freee」上の新たな機能を使う上で不便がないかどうかをチェックしています。
(仕事風景)
「会計freee」と「人事労務freee」に2週間で1つ、まとまった新しい機能をリリースしているんですけど、QAではそれに間に合うようにテストをしています。1つの機能が変わると付随して変更点が出るので、テストケースは1リリースにつき、多いもので人事労務freeeでは6,000、会計freeeだと10,000くらいに上ります。
ーそ、そんな多くのテストを?
プロダクトを細かく作っているってのもあるんですけど、新しい機能の追加なので、画面の文言が一致しているか、というテストから始まり、本当に給与計算ができるかなど隅々まで全部見ています。計算項目1つがずれてると全部が崩れるので、間違いがないよう慎重に。
ー異動してめちゃくちゃ仕事内容変わってるじゃないですか!!!
労務の専門知識と「人事労務freee」の使い方の知識、両方がないとできない仕事です。他はみんなエンジニアさんなので、労務の深い知識を尋ねられることも多くて。そこに必要とされたのは嬉しかったですね。
ーQAチームならではの工夫はありますか?
1つはリスクの洗い出しを徹底して行うことですね。テスト前に勝負は決まっているというか、開発に入る前から予め気をつけるポイントがわかっていると、生産性が上がるじゃないですか。また開発的に過去に作った機能と似たものを作る時には「ここ考慮しましょう」と先に言うのも大切だと思ってます。中には、もう言わなくても考慮に入れてくれてる事とかもあるので、全体としてブラッシュアップされまくってますね。
正直、社内から「QAのおかげでめっちゃ良くなった」と声が上がるのは本当に嬉しいです。それがユーザーに高品質なものを届ける事に繋がっていると思います。
もう1つあげるなら、今の「リスク洗い出し」をマストでやる事になったのにも繋がるんですけど、生産性KPIを持っているって事ですね。QAとして、何をしたら会社全体の生産性が上がるのか、働き方の部分から考えて業務に落とし込んでいるのはチームのとしての工夫であり、強みだと思います。
ー最後に、今後についての自分のビジョンを聞かせてください。
人事労務の業務は手を動かしてやるものではないと思っていて、そういう世界に近づけていってるのが「人事労務freee」なのでこれからも関わり続けたいですね。でも実際に手を動かしてる部分がまだ多々あるので、自動化したいです。
さらに労務の知識もつけたいし、実はテスト知識もつけたいんです。まだQAに来て5ヶ月なので、知見が少ないんですよ。早く「何をテストすべきか」もっと見極められるようになりたい。さらに言うと、プログラミングを勉強して自動テストを作りたいです。精度が高いテストを作るには、労務知識も必要になるので社労士もいずれは取りたいと思っています……
というのは真面目バージョンで、ぶっちゃけると出不精なので、家で仕事したいんですよ。
今も1日3時間は通勤に費やしてるし、単純に考えたら時間が勿体無い。freeeの仕事を家でやりつつ、趣味のアイシングクッキーのレベルを高めて、家の近くにアトリエを作ってレッスンして、っていう生活が究極の理想です(笑)
(左・人事労務freeeロゴのアイシングクッキー。社内で大好評!)
(右・freeeでは全社で「海」モチーフで各チームを例えており、QAは「Gull=カモメ」で表されているチームに所属しています。そのチームビルディングでみんなで作ったアイシングクッキー。ZCの最高傑作!)