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【note投稿しました】監視社会が生むエシカル消費:誰も語らなかった「恐怖」の正体 by 代表 杉岡 侑也
未来への願いとしてのエシカル消費あなたが買ったあの服は、本当にあなたが欲しかったものですか。それとも、誰かの視線を意識した選択だったのでしょうか?2030年には、働く世代のほとんどをミレニアル世代以下が占めるようになります。この世代の消費者、そして働き手は、企業を見る目が大きく変化しました。「サステナブルであること」「誰も傷つけないこと」そんな価値観を大事にする選択が、当たり前になりつつあります。これは、素晴らしい潮流だと思います。私たち一人ひとりが、日々の買い物や働き方を通して、少しでも世界を良くしたいと願っている。その願いが結集し、未来を動かす力になっている。しかし私は、エシカル消費...
【note投稿しました】農業という職業は終わった方がいい by 代表 杉岡 侑也
先日、収穫を終えて一息ついた友人のいちご農家を訪ねました。彼は、JALのファーストクラスで提供され、ニューヨークのトップシェフも使うという、まさにスペシャリティないちごを育てる、いちごのプロフェッショナルです。そんな彼が、収穫がひと段落し、ようやく落ち着いたタイミングで、現場を見せてもらう機会をいただきました。今回は、そこで学んだこと、感じたことを綴りたいと思います。そして、最終的には「農業という業種はなくなった方がいい」という、一見すると過激な結論について、書いてみます。この辺りで飽きてきてお兄ちゃんと道草くって頑張ってついて行ってると思ったら、虫捕まえてた笑日本のいちごが「奇跡」と呼...
【note投稿しました】「名産シャッフル」が始まっている──名産ブランドの椅子取りデスゲーム by 代表 杉岡 侑也
「日本の食卓から、あの名産が消えるかもしれない。」以前のnoteで、農業と地域、そしてブランディングの三位一体の関係性について書きました。https://note.com/milyuya/n/n509af9138430これでは、地域の価値が”溶けていく”未来とまで苛烈な表現をしたのにも関わらず、❤️が25という恥ずかしい結果になるのですが、日本の温泉街の現状、シャンパーニュのチャレンジなど、いくつかの事例を用いながらthe kindestの役割に繋げたものでした。今回はその続編として、「気候変動」という避けられない現実が、地域の“名産”をどう変えていくのか。そして、その変化に対して地域が...
【note投稿しました】計画しすぎると、文化は生まれない。ジュガードと食の哲学からみるキムチとリゾットの話 by 代表 杉岡 侑也
ジュガードという思想と、食の未来「未来から逆算して今日を生きる」そんな考え方が、“合理的な生き方”として定着している。目標を立て、プランを描き、効率よく時間を配分し、無駄を省く。企業も、教育も、人生設計すらも「未来を実現するためのプロジェクト」として捉えられる時代。その考え方は確かに正しく、僕自身も多分にその価値観に支えられてきたひとりです。でも最近、そんな「合理と戦略」の世界とは真逆とも言える、ある思想に深く惹かれています。それが、「ジュガード(Jugaad)」という考え方でした。ジュガードとは何か?ジュガードとは、インドの庶民文化に根ざした、即興的・創造的な問題解決の哲学です。簡単に...
【note投稿しました】僕が「綺麗事」から抜け出した瞬間 by 代表 杉岡 侑也
「僕はずっと、“上手く聞こえる言葉”を武器にしてきました。だからこそ、心のどこかで、ずっと自分に嘘をついてる感覚と共に大人になりました。」批判を恐れず発信する勇気を持つこと。でも、批判と向き合うって難しい。でも、新たな気づきがないと、成長はない。気づきが、自分を成長させる。そんなのは頭では理解してんのよ!だからこそ、葛藤があるんですよーー!今日は、成長したい。でも指摘を受けるって怖い。難しい。そんな等身大な話をしたいと思います。妻、ちぐさ初めてのスノボの日もう7年も前ですが変わらないね!綺麗だ!「うまくやろう」とするほど、言葉は遠ざかっていった僕は営業マンからキャリアをスタートさせました...
【note投稿しました】未来はぼんやりしてるから、面白い。——起業して10年の記録と子どもたちへ by 代表 杉岡 侑也
2015年6月1日。ちょうど10年前、「起業家」になりました。社会人経験もほぼない状態で、それまでの人生とまるで違う景色に、飛び込みました。失敗したらどうしよう、食っていけるのか、本当に社会の役に立てるのか。そんな不安のまんま、未来がぼやっとしたまんまだったこと、今でも覚えています。10年。正直一瞬だった。「やめたい・・・」と毎日感じて後悔してた日もありました。でも、その何倍も、素晴らしい人たちとの出会いがあり、かけがえのない経験をさせてもらいました。そして何よりも、未来にワクワクしている自分を手に入れることができました。24歳で、1万円で起業を決意したあの時の私に、心から「ナイス!」と...
【note投稿しました】「マッチャ(Matcha)」大ブームをどう捉えるべきか──“消費される日本”への危機感 by 代表 杉岡 侑也
表層の人気と、本質的な評価は違う最近、海外のスーパーやカフェに行くと、至るところで“MATCHA”という文字を目にするようになった。Matcha LatteMatcha CookieMatcha DonutMatcha Protein Shake…数年前なら考えられなかったような場面で、**“抹茶風味”**の商品が大量に並ぶ。「日本の抹茶が世界中で愛されてるなんて、誇らしいよね」と、思う人も多いかもしれない。でも、私は少し違和感を覚えてしまう。それは本当に「日本の抹茶」が評価されているのだろうか?むしろ、危機が潜んでいるようにも感じている。今日は、“Matchaブーム”を通じて、「本当に...
【登壇レポート】「TECHNIUM Global Conference 2025」
2025年5月7日(水)、帝国ホテルにて開催された日本最大級のディープテックカンファレンス「TECHNIUM Global Conference 2025」のパネルディスカッションに、登壇させていただきました。「100歳まで“おいしく生きる”──食のユニバーサルデザイン最前線」をテーマに、the kindestが掲げるビジョンを起点に、人生100年時代における“人生最初の食”の意義や、変化するライフスタイルに対応した食産業の未来像について語りました。「100歳まで“おいしく生きる”──食のユニバーサルデザイン最前線」モデレーターUnlocX 代表 田中氏登壇者株式会社YUMRICH 代表...
【note投稿しました】守るべき「天然」と「手仕事」──資源競争時代における本当のサステナビリティから考えてみる by 代表 杉岡 侑也
「自然や手作りを未来に残したい」「天然魚や自然農法を残したい」そんな言葉を聞くと、多くの人は“綺麗事”だと思うかもしれません。実際、私自身も以前、尊敬する経営者からこう言われたことがありました。「杉ちゃんがいうことは綺麗だが、具体性に欠ける。本当にそれをやるべき理由が見えてこず刺さらない。」その言葉をきっかけに、私はこの問いと真正面から向き合うようになりました。なぜ私は、the kindestを通して“自然”や“手仕事”を支えようとしているのか?正直時間がかかりましたが、整理できました。結論から言えば、それは「善いことをしたいから」ではありません。それが、日本の“文化的BS”をより良い形...
【note投稿しました】「オーガニックは本当に広めるべきなのか?」by 代表 杉岡 侑也
"オーガニック"は本当に広めるべきなのか。それが救う未来は、本当に意味があるのか?考えてみたたとえば、こんな未来を想像してみてほしい。すべての農業がオーガニックに切り替わる。すべての電力が自然エネルギーでまかなわれる。すべての食糧生産がサステナブルに設計されている世界。素晴らしい。まさに理想郷。だが、同じ未来のなかで、別の場所では別の“暴走”が始まっている。AIは100億人分の脳みそを超える速度で稼働し、 その裏では、かつてないエネルギーが消費されているとしたら…?果たして、私たちは一体何を守っているのか。本当に、意味があるのか。虫の目ではなく、鳥の目を持って考えてみた。自然農法で作られ...
【note投稿しました】会社の“あたりまえ”は、自分たちでつくる。
その日、出社すると、焼きたてのキッシュがデスクの上に並んでいました。すぐ横のスペースでは、ごろごろと転がりながらお絵描きをしたり、楽しそうに談笑する子どもたちの姿が。オフィスの奥からは、シェフの笑い声と、オーブンで焼き上げられつつあるお肉の香り。常設キッチンでは、パティシエがタルトに一つひとついちごを盛り付けていて——〈フランス アルザス・ロレーヌ地方の郷土料理「キッシュ」〉〈季節のフルーツをふんだんに使ったタルト・オ・フリュイ〉こんにちは。MiLです。わたしたちは、赤ちゃんからの食育をサポートするブランド「the kindest(カインデスト)」を展開するウェルネスカンパニーです。20...
【note投稿しました】夢中になるのに、若さは必要か? by 代表 杉岡 侑也
「この人は、なんでこんな素晴らしい成果を上げてるんだろうか。」心から尊敬できる人に出会うと、必ず気になって聞いてしまう。そして、どんなに大きな成果を出している人でも、その“最初の熱”を辿ると、驚くほど多くが、20代のどこかで火がつき夢中になっていることに気づく。今日は、自分らしい成果を上げるには何が必要か。 その正体とも言える、“夢中”になるとはどういうことかを考えてみたい。夢中は「感性」と「時間」でできているなぜ今、「感性」が格差を生むのか?人生が長くなりすぎた時代の、残酷な現実感性を磨き、保ち続けるために夢中がないでは、人生を幸せに終えさせてもらえない日が来た夢中は「感性」と「時間」...
【note投稿しました】食品スタートアップが勝つために、持つべき構造とは? by 代表 杉岡 侑也
はじめに食品スタートアップが勝つための「3つの考え方」1. ライフスタイルごと提案する2. 未成熟な市場に、IT時代のブランド構築手法で参入する3. 突然のチャンスに、“全張り”できる準備をしておく大企業とスタートアップの“構造の差”と、そのリアル一方、商品企画こそが、価値創出の始まりである機能の価値を測る4つの変数最後に:構造を持つ者が、生き残るはじめに日本の食品業界は、世界でも屈指の“成熟産業”だと思います。まず、市場規模でいえば、2022年の国内食品市場は約70兆円。これは製造業としての日本の自動車産業(約60兆円)をも上回る規模感であり、国民生活の基盤を支える産業として、極めて巨...
【note投稿しました】街作りと野菜とブランディング by 代表 杉岡 侑也
農業の現在地と、迫る転換点地域の価値が"溶けていく"未来温泉街という過去の幻想the kindestの立ち位置と可能性ブランドを"請け負う"という視点ラベルではなく"共創"へ最近、街づくりと農業との関係性にとても興味があります。食糧需給などではなく、「その土地ならではの価値」という視点で農業を見たとき、街がそれらをどう育て、どう広げていくかという視点。私自身は、この文脈の中で"野菜や果物のブランド化"がもつ可能性に強い関心を持っている。なぜなら、それは単なる農産物の価値向上だけに留まらず、街の文化や誇り、街の持続可能性そのものに深く関わるテーマだと思うからです。この仕事を始めて、私は子供...