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その日、出社すると、焼きたてのキッシュがデスクの上に並んでいました。
すぐ横のスペースでは、ごろごろと転がりながらお絵描きをしたり、楽しそうに談笑する子どもたちの姿が。
オフィスの奥からは、シェフの笑い声と、オーブンで焼き上げられつつあるお肉の香り。常設キッチンでは、パティシエがタルトに一つひとついちごを盛り付けていて——
〈フランス アルザス・ロレーヌ地方の郷土料理「キッシュ」〉
〈季節のフルーツをふんだんに使ったタルト・オ・フリュイ〉
こんにちは。MiLです。
わたしたちは、赤ちゃんからの食育をサポートするブランド「the kindest(カインデスト)」を展開するウェルネスカンパニーです。
2025年3月、MiLでは半期に一度の締め会が開かれました。締め会の日の朝の景色が、冒頭の料理であり、子どもたちの姿です。
締め会は、メンバー全員で会社の現状を正しく理解し、これからの未来に向かって足並みをそろえる大切な日。
そんな特別な日に、いつからか自然と、社員の子どもたちも参加するようになりました。ちょうど保育施設や学校が春休みだったこともあり、今回は8名のベビーキッズが大集合。
〈3月に新フレーバーが加わった【子どものためのまんてんバランス】で乾杯!〉
普段は商品開発を担っているシェフとパティシエも腕を振るい、同じ釜の飯を食べながらみんなで当日を盛り上げるのが、MiLの締め会の文化になりつつあります。
MiLの料理や子連れ出社は、新しく入社したメンバーに驚かれることが多いのですが、最初からあったわけではありません。誰かの「こうありたい」が少しずつ重なって、いつの間にかMiLの「あたりまえ」になっていったのです。
今回は、そんなMiLの文化が少しだけ垣間見える「2025年春の締め会」をご紹介します。
「らしさ」の体現をどうするか?
この日の締め会を任されたのは、ブランド推進企画部の山田さん。
未経験でデザイナーとして入社し、今では会社のミッション、ビジョン、バリュー(以下MVV)を体現すべく、さまざまな企画を手がける、カルチャーづくりのキーパーソンです。
山田さんの頭を悩ませたのは、締め会のテーマでした。
MiLは創業7年目。
社員も増え、少しずつ組織体制が整いつつあり、たくさんの応援をいただきながら成長中です。D2Cで小さくはじまったプロダクトも、今や全国のベビー専門店に並ぶようになり、東京都の出産・子育て応援事業に選ばれるまでになりました。
▶︎株式会社MiLがキユーピー株式会社より5億円、累計総額20億円の資金調達を実施
2024年10月には、MVVも刷新。
会社のフェーズとこれからの未来を踏まえ、どんな時間が今のMiLにふさわしいのか。 参加する人にとって、どんな意味を持つ時間になるのか。
あれこれと試行錯誤し、山田さんが決めた締め会のテーマは、
"BLOOM=咲く"
芽吹いた価値観や取り組みが、春とともに花を咲かせるように。社員一人ひとりの想いや行動が、やがて会社という大きな木を育て、社会に笑顔が咲くように。
そんな願いを込めたテーマでした。
毎日「あたりまえ」に支えられている
締め会の開催が迫るなか、社内では新商品リリースの準備が立て込んでおり、全員が多忙を極めていました。限られた時間で、部署横断でさまざまな準備が進んでいきます。
料理を手がけたシェフやパティシエも、社員たちのリクエストを聞きながら、旬の食材を使ってイベント仕様にアレンジ。 クリエイティブチームも、ユーモアを織り交ぜながら、発表スライドの冒頭を明るく彩ります。
誰もが快く前向きに協力し合うのが「あたりまえ」になっていることを体感しながら迎えた、締め会当日。おいしい匂いが充満するオフィスで、子どもたちの声をBGMにしながら業務に取り組むメンバーたち。
会場には、着々と料理が並べられていきます。
〈当日の料理の一部。the kindestベビーフードでも使用している五島列島の天然魚や、季節の食材をふんだんに使用。社員のリクエスト「まかない肉じゃが」は無水調理仕上げで。〉
〈待ちきれない子どもたちは、ひと足さきにモグモグ〉
開始時間のお知らせとともに、クリエイティブチームの遊び心あるスライドで、締め会がスタートしました。
チーム外のメンバーにもわかりやすいよう、クイズやワークショップも取り入れながら、各部署の個性あふれる発表が続きます。
〈各部署の発表を、感慨深く見守る社長ファミリー〉
山田さん率いるブランドチーム主導で、行動指針でもある8つのバリューにテーマカラーを設け、真っ白なキャンバスに全員で花も咲かせました。
たくさんの協力のもと、数えきれない「ありがとう」が交わされて、大盛況で幕を閉じた締め会。次の期に向かって、メンバーが想いを共有できた時間となりました。
「あたりまえ」は、そっと根付いていくもの
MiLはスタートアップです。
日々、柔軟な変化が求められるなかで、揺るがず守り続けたいことがあるとしたら—— それは、働くメンバー自身の想いと、会社に自然と根付いた「あたりまえ」を大切にする気持ちかもしれません。
「こうだったらいいな」 「こうしてみたい」
誰かのそんな願いが共感され、肯定され、フィットする形に発展したりしながら積み重なって、文化になっていく。
この日の締め会もまた、そうして育ってきた「MiLのあたりまえ」のひとつでした。
MiLには、今どんどん新しいメンバーが入社しています。
チームとしても進化するなかで、これからどんな「あたりまえ」が根づいていくのか。きっと、「らしさ」や「あたりまえ」を大切にする想いはそのままに、形自体はどんどん変化していくのでしょう。
いつか、この日描いた色とりどりの未来が花開いていくように。未来の「あたりまえ」にもワクワクしながら、MiLは次の期に向かって走り出します。
〈どこかにコーン王子とthe kindestのロゴが隠れてます!〉
〈探してみてね〉
【noteはこちら】https://note.com/mil_inc