はじめまして。ジョブメドレー事業部CSグループ、介護業界担当の近藤と申します。医療介護求人サイト「ジョブメドレー」で、求職者様のキャリアサポート業務を担当しております。
あまり器用でない私が、やりがいとワークライフバランスの両立を探して、造形屋から保険営業、そしてメドレーに辿り着き、現在に至るお話です。お付き合いいただけたら幸いです。
造形屋として工房を渡り歩いた日々
造型屋、あまり耳なじみがない職種かと思います。主にFRP(繊維強化プラスチック)などを用い、原形を作り型取りをし、成型、研磨、塗装したりするお仕事です。
そういわれてもピンとこない方がほとんどかと思いますが、関わった仕事のうちいくつかは絶対に皆様もご覧になったことがあるかと思います。作り物の岩や、お店の立体看板、遊園地のオブジェやパレードカー、店舗の外装、映画やCMのセットなど様々なものを作るアトリエや現場でスタッフとして働いていました。
※作品のイメージです
高校卒業後、専門学校の特殊メイク科に入学、2年間特殊メイクや立体造形について学びました。卒業後、学校関係のツテでとある工房でアルバイトとして雇って頂き(当時はずっと岩を作っていました)それ以降6年間、あちこちで造型関係のアルバイトをしていました。
というのもスタッフは流動的で、映画など一つの仕事のために集められ、それが終わると解散。仕事先で人手が必要な時は、学校の同期や仕事で知り合った造形スタッフに呼びかけ人を集め、また、仕事が無い時も同様に声をかけ合い。
こうして紹介と、以前お仕事をご一緒したところから声をかけて頂いたりを繰り返し、他にもアルバイトをしながら工房を渡り歩く生活でした。
何もないところから生み出されたものが、目に見えて完成していくこと。そこに自分が携わっていること。また、その造形物がほかの人々の手を経て、例えば映画のスクリーンの中に現れる。
何度経験しても、そこには感動がありました。
しかし、仕事自体はハードで、納期のある仕事のため作業が深夜まで及んだり、家に帰れないことも。私は大きい造形物を作ることも多かったため、現場では自ら足場を組み、電動工具を担いで足場に登り作業するため肉体的にもハードではありましたが、若さと情熱と体力だけで突っ走った日々でした。
「今」から「未来」に視点を変え、決意した転職
ある日、よくお仕事を共にしていたアトリエから常駐で働かないか、というお話を頂きました。
「この先10年を見据えて考えてくれ」
そこは社長一人のアトリエで、これから会社にして大きくしていきたい、それを一緒に支えてほしいという夢を熱意をもって語られました。
その時はじめて、もしこの先結婚して子供を持ったら?という視点が生まれました。これが、この先十年、ということを考えた時にこの仕事を続けるのは難しいのではないか、と意識するきっかけになったのです。恥ずかしながらそれまで自分には「今」という意識しかなかったのだと思います。プライベートでも自分の生活を考える転機があり、ありがたいお話ではあったもののお断りすることを決意しました。
では今まで通り、あちこちで造型の仕事をするのか?
半年後、どこで仕事をしているかわからない。そして、もし病気になったり、失業したり、出産などしたときにも何の保証もない。この生活をいつまで続けられるだろうか?
その時私は26歳。初めて転職を意識した瞬間でした。
ちょうどその時引っ越しが決まり、これも一つの転機だと造型の仕事を辞めることに決めました。
しかし、それまで専門学校を卒業してから就活をすることなく「ここのアトリエで今人足りないから来る?」という誘いを頼って仕事をしてきた私。何をどうしたらいいのかわからないまま手探りで就職活動を始めたのですが、その初日にたまたま保険会社の方と話す機会がありました。そこからとんとん拍子に話が進み、なんとそのまま入社が決まってしまったのです。(笑)
運転免許もなく、営業経験どころか会社勤めの経験もないことが不安でしたが、研修があって保険や社会制度について勉強できる、と言われたことが入社の決め手でした。
安定を求めたい、という意識や、自分が社会のことを知らない、という意識が強かった私にとって、誰でも知っているような大手企業であること、今からでも勉強できることは魅力でした。
「お客様第一」の目まぐるしい日々
営業の仕事は思いのほか楽しく、「名刺一枚あればどこへでも行ける」と入社時の研修で言われたことを今でもよく覚えています。
実際、オフィスや店舗や工場など、目についた建物に片っ端から飛び込み、色々な出会いや知らなかった世界に触れることができました。
そして開拓して通いつめ、お客様に少しずつ認めてもらい信頼を得て契約に繋がる。
最初は一方通行に思えた営業活動も、徐々にお客様から相談を受けたり、紹介を頂けたりと少しずつやりがいと自信を持って仕事をしていました。
保険会社の営業は(会社によるかもしれませんが…)新規契約の獲得だけでなく、給付金の手続きなども行います。書類を持って病院にお見舞いに伺ったり、お客様のお宅で病院からもらった書類の中で申請に必要なものを一緒に探したりなんてことも。保険の仕事をして初めて、こんなにも病気と闘っている方が実際にいるということ目の当たりにしました。自ずとお客様との話題は病気のことになりやすく、この治療は保険使えるの?からはじまり、どこの病院がいいの?どういう治療がいいの?という質問を受けることが多々ありました。
保険のプロであっても医療のプロではないので保険からのサポートという側面でしかお答えできない質問も中にはもちろんありますが、思いもよらぬ病気と闘いながら不安に苛まれ、「何が適切な治療なのか?」正しい情報を求めている方が多く存在するということを強く感じる日々でした。
保険の営業はお客様からの相談の中から不安やニーズを聞き取り、それを解消する手段としてその人に合わせた保険を設計し、提案する仕事です。そのため1回のアポイントも長ければ2.3時間に及ぶこともあります。会社自体は土日休みでしたが、実際には仕事をしていることが多く、また帰宅後に電話がかかってきたり。契約だけでなく、給付金のお手続きなどは不安だったり辛い思いをされる中、早くお手続きをと思えば待ったなしの状況。充実しつつも業務と数字に終われる慌ただしい日々を過ごしていました。
そんな中、私の母が61歳の若さで亡くなりました。
持病はあったのですが、本当に突然のことで私たち家族は哀しみ、動揺しました。中でも父の落胆は酷く、直後は何も手につかない状態でした。
私は家事をしながら実家から仕事に通うことに。当時いた職場は実家から片道2時間掛かり、家のことをしながら通うのは容易ではありませんでした。退職を心に決めるも、転職するにも踏み出すためにはエネルギーと勇気がいる。それすら枯渇した状態でした。それから2年間もの間、何度も退職を試みるも断念することを繰り返していました。
徐々に家の中も落ち着きを取り戻し、そんな中、私はお付き合いしていた人との結婚を決め実家を出ることに。しかし父が一人で暮らす実家から離れるのは心配で、家を出ても同じ市内に住みたいと強く思いました。
「よし、転職しよう。」
その時やっと前向きに決断できました。自分の生活を大事にできる仕事をしよう、と。
メドレーとの出会い
求人サイトに登録した際、営業のオファーは沢山頂きました。営業職は嫌いではなく、やりがいも感じていましたが転職の第一目的はワークライフバランスでした。営業職でもメリハリをつけて働ける職場は、もちろんあると思います。前職も、そもそも会社自体は土日休みで定時は5時でした。
しかしそれ以外の時間も対応せざるを得ない、というよりはお客様のことを第一に考えると対応してしまう自分がいる。そういった仕事をしている方は意外と多いのではないかな、と思います。
営業じゃない仕事、だとしたら自分には何ができるのか、そしてその需要はあるのか?最初、転職の目的を家の近くで早く帰れる仕事に設定し、内容を問わないつもりでした。
やりがいや誰かのために、と思うと自分が擦り切れてしまう。
なのでむしろ興味のないことを粛々とやった方がいいのでは?とさえ考えていました。
しかし、転職のエージェントさんと話す中、ふと「医療に関心はある。もし携われたら嬉しいが、自分には医療関係の資格はなくて…」と話をした途端、メドレーを強く勧められました。
六本木は遠いな…と思ったものの、エージェントさんがそこまで強くお勧めするなら、とHPを見たりニュース記事など調べていたのですが、色々見ているうちに「求めていたのはこれだ!」と思い正式にエントリーすることにしました。
その一番のきっかけは社長の瀧口のインタビューでした。
患者やその家族が「治療の選択に必要な情報」を見つけ出せるプロセスがないという問題。
有資格者にもかかわらず、その資格や経験を活かせていない人材が沢山いること。
保険も事故や病気などが起こったのちに誰かの経済的な支えになることができる、しかしメドレーのこの事業だったらもっと根本的な解決に近づけるのでは?
志望動機を一番すらすら書けたのはメドレーでした。また書いているうちに気持ちが盛り上がり、ここで働きたい!と強く思うようになりました。
そうして、約7年働いた保険会社を退職し、2017年4月にメドレーに入社しました。
求職者様の「ありがとう」につながる仕事
現在私は、ジョブメドレー事業部の介護分野でキャリアサポート、求職者様のサポートをする業務を担当しております。
新卒ではなく転職だし、最初からいろいろできないといけないのだろうか…と緊張しつつ出社しましたが、実際は分からないことだらけでそんなことを言ってる場合でもなく、丁寧に教えて頂き、本当になんでも聞ける環境でした。
日々の業務でも都度質問ばかりしていましたが、その他にも上長との面談があり、仕事で困っていることはないか?仕事量の過不足や進め方で悩んでいることなどないか?など定期的に相談できる場を持っていただけたのはありがたかったです。すぐに相談でき、また、その対応のスピード感に驚きました。
もちろん、事業部としての数字目標はあります。自分個人としての目標や、チームとしての目標も。
しかし、数字だけを詰めるという文化は全くなく、サポートさせて頂いた求職者様の「ありがとう」に繋がることを大切にし、その結果としての数字をチームみんなで目指すことができるような環境です。
先月、入社してから今までの中で自己ベストを達成できました。それを達成できたのは周りで頑張っている仲間に触発されて、この勢いに自分も乗ってしまおう!と思ったことが大きかったです。達成感もひとしおでした。ジョブメドレー事業部としても、会社全体としても、目標をどんどん達成し、日々急成長していく様を肌で感じています。
「やりがい」も、「ワークライフバランス」も。
現在、入社から8か月が過ぎました。
結婚の予定があります、と面接で伝えた通り(結構勇気が要りました…)入社3か月で入籍をし、入社半年で式を挙げました。
入社前、キャリアサポートという仕事は夜遅くまで電話対応したりするのではないか、という不安がありました。しかし私は今、毎日ほとんど定時で退社し、夫と自分のお弁当を作り、休みの日は家事をしたり出かけたりして過ごしています。というのもジョブメドレーのサポートは対面での面談を行っておらず、主に電話やメール、LINEで行っています。
最近ではLINEでのサポートを希望される方が特に増加傾向にあり、気軽に時間を気にせず相談できるためお仕事をしながら転職活動をする方にも好評いただいています。
自分が転職するときに不安だった気持ちや、また、一歩を踏み出すのにエネルギーが必要なことも実感として感じています。
でも、転職してよかった!と思う気持ちがあるため、一人でも多くの方が自分の可能性を広げるお手伝いができたら、また、それが医療介護業界の人材不足の解消の一助になれば、と思っています。
求職者様からのありがとうの声が日々の糧になっています。ジョブメドレー事業部でもどんどん新しい人が入り、活気を見せています。その活躍に刺激されつつ、自分の入社時、わからないことを周りの誰もが丁寧に教えてくれたので私にも何かできることはないかな?と思う日々です。
そんな私は、こんな方と働きたい
営業のスキルを活かす仕事は、営業だけではないと思っています。それを、「早く帰れるならなんでもいいや」、と妥協しないでよかったと痛感しています。
目標の設定や、仕事をスケジューリングすること。求職者様の希望をヒアリングし、寄り添った提案をすること。
そういったことが今の仕事に生かされています。やりがいや熱意をもって仕事することと、ワークライフバランスが並び立たないもののように感じてた部分がどこかにあったのかと思います。
自分の道は、自分で決めるものですが、結婚や出産、家族のことなど、男女問わず様々なバランスを取ることが求められる瞬間もあるかと思います。
「人と関わることが好き、誰かの力になりたい」という思いも目標を達成する情熱も私生活とのバランスも叶えられる職場であると思っています。
そんな思いのある方、何かを諦めることことはありません!ぜひ、お待ちしております。
過去のメドレー社員の記事
第1回:ぼくがクックパッドを辞めてメドレーに入った7つの理由
第2回:現役ダーツプロの僕がメドレーに入社した7つの理由
第3回:デザイナーの僕がメドレーに入った7つの理由
第4回:私がドクターヘリを降りて、メドレーに入った7つの理由
第5回:ライフセーバーの私がメドレーで働く理由
第6回:私がヤフーを辞めてメドレーに入社した2つの理由
第7回:外資系投資銀行出身の私がメドレーに入った理由
第8回:Googleのエバンジェリストをやめてメドレーに入社した僕が6つに割れたバキバキの腹筋を手に入れるまでに実行した7つのステップ
第9回:今年不惑を迎えたエンジニアがメドレーを選んだ理由
第10回:年収36,000円のお笑い芸人が、メドレーに入社するまでの7つのステップ
第11回:医者にならずに7年過ごした僕がMEDLEYニュースを書く7つの理由
第12回:何がしたいのかわからなかった私がメドレーの仕事にやりがいを感じる7つの理由
第13回:厚生労働省の医系技官だった私がメドレーに入社した3つの理由
第14回:7年いたリブセンスをやめ、マエダがメドレーでデザインしたいこと
第15回:IPOを経験した私が、次のステージにメドレーを選んだ理由
第16回:アイスランドで生きる理由を考えて瞑想していた私がメドレーに入社した3つの理由
第17回:整体師を11年やっていた私が、34歳でメドレーに転職して「介護のほんね」に取り組む理由
第18回:マザーハウスでバッグを販売していた私が、メドレーで見つけたひとつの目標
第19回:SIerとWEB業界を経験したエンジニアがメドレーに入社した理由
第20回:青春を捧げたチアリーダーを引退した私がメドレーという舞台でクリニックを応援することに決めた理由
第21回:インターンを経て新卒で入社した私が、メドレーを選んだ3つの理由
第22回:なんでもできるようになりたかったエンジニアがメドレーへ入社した理由
第23回:新卒から9年働いた会社を飛び出した私がメドレーに入社した理由
第24回:結婚2年目で転職を考えた私が、メドレーに入社した理由
第25回:「命に関わる仕事がしたかった」私が、MRを経てオンライン診療の未来に賭ける理由
第26回:「何でも屋」街道をワイルドスピードしている私が、「介護のほんね」と共にメドレーに入社した理由
第27回:元タカラジェンヌの私が、第二のステージにメドレーを選んだ理由
第28回:「漠然と医療に携わりたかった」私が、勇気をふりしぼってメドレーに飛び込んだ理由
第29回:29歳で社会人経験がないまま上京した元バンドマンの私がメドレーで働く理由
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第32回:作業着にヘルメット姿で働いていたわたしがメドレーに入社した理由
第33回:ウォーターボーイズだった僕が、エンジニアになってメドレーに入社した理由
メドレーが提供しているサービス
・医師たちがつくるオンライン医療事典「MEDLEY」
・オンライン診療アプリ「CLINICS」
・医療介護業界の求人サイト「ジョブメドレー」
・介護施設を選ぶための口コミサイト「介護のほんね」