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インターンシップレポート第2弾!「働く」をテーマにしたLITALICO新卒向け3daysにおける学生の学びとは?

「働く」と「学ぶ」の2つの領域に分かれて実施された2023年のLITALICO新卒向けサマーインターン。今回は「働く」をテーマとしたインターンについて詳しくお伝えしていきます。

「学ぶ」テーマのインターンレポートはこちら▼

インターンシップレポート第1弾!「教育(学ぶ)」の社会課題に本気で向き合い、新規事業を代表へ立案する3days! | LITALICOプラットフォーム
2023年8月・9月に実施されたLITALICOの新卒ビジネス総合職向けインターンシップ。3日間×2テーマにわたって開催されたこの企画では、会社や事業情報のインプット、学生側からのアウトプットと...
https://www.wantedly.com/companies/litalico-co/post_articles/865201

「働く」テーマでの3daysインターンのタイムライン

 

▼初日のチームビルディングの様子。事業立案は4チームに分かれて進めました

LITALICOのサマーインターンは、課題を深掘りした事業立案をしてほしいという観点から、社内外の講師を呼んでのセッションを多く実施しております。実際、他社インターンと比較しても圧倒的にインプットの量や社員との相互コミュニケ―ションの頻度が多いという意見も多くいただいています。今回のレポートでは学生たちがインプットセッションで得た情報や学びを軸に紹介していきたいと思います。



LITALICOの事業や障害者雇用制度が将来的になくても良い社会へ

‐ LITALICOワークス セッション


 


最初のインプットセッションとして、障害のある方の働くことに関する課題の概観を知り、行政と連携しておこなう公共事業の一環であるLITALICOワークスの就労移行支援事業のビジネスモデル説明や、支援やアプローチの考え方について詳細説明がありました。
本サービスにとってのエンドユーザー、つまり働くことに何らかの障害があり本事業の利用に至った方々についての支援の具体例もいくつか紹介しました。発達障害の方が二次障害でうつを発症した例、LITALICOワークスで自己理解や企業インターンを進める中で目標が明確になり、結果的にLITALICOワークスに支援員として入社した方の例など、様々な事例紹介がありました。


<学生からの感想(一部抜粋)>

  • 行政、通院先、家族など様々なステークホルダーを意識しながら支援していると感じた
  • 行政からの資金援助があり本人からお金を回収しないビジネスモデルに魅力を感じる
  • 障害のある方々は働くことへの意欲がないから働いていないのではない。利用者さんたちは、納税したい・物を買いたいなどの目標をかかげており、むしろ働くことへの意欲が高い。そのための就労支援自体の意義や可能性が理解できたし、こういった人の自己実現の場として働く場が確保されるべきだと感じた

‐ LITALICO仕事ナビ セッション

この後のLITALICO仕事ナビに関するインプットセッションでは、働くことに障害のある方のための人材紹介、転職サービスのほか施設利用のための情報発信なども積極的にサポートしている LITALICO仕事ナビ  https://snabi.jp/ についての紹介がありました。

 



また、ご本人に出資してもらいづらい層をサービスの対象とする場合の事業立案するにあたってのフレームワークや解決法についても詳しく紹介しました。ペルソナに徹底的に寄り添い、そのサービスによって誰がどのように幸せになるのか、を具体的に描くことの重要性のほか、ユーザ自身が抱える課題や欲求に対して正しくアプローチするために、徹底的に「問い」や「課題設定」の部分にしっかりと時間をかけることが大切だと迫から学生に伝えました。


<学生からの感想>

  • 価値仮説についてフレームワークからしっかり解説していただき、多くの学びがあった
  • 社会を変えていこう・良い方に向かわせよう、というモチベーションだけでは真の課題解決に寄与する事業は成立しないと感じた。それは本当に正しい「課題」なのか、第三者が介入して変えることに必然性があるのか、それが解決されたら誰がどう喜ぶのか、など、常に問いを磨き続ける必要がある


当事者として生きること・はたらくこと

‐ 障害のあるLITALICO社員の登壇セッション

Day2のインプットセッションでは、より障害のある当事者への理解を深めていただく時間としました。LGBTQ、視覚障害、身体障害など様々なバックグラウンドのLITALICOではたらく3名の社員がそれぞれのこれまでの人生や就活について語りました。
学生として普段多様な障害についてある程度は理解しているつもりでも、改めてリアルな体験談を聞き自分自身の偏見や固定概念に気づかされたり、社会の側にある障害について気付かされた学生も多かったようです。


<学生からの感想>

  • 当事者の実体験を聞く貴重な機会が得られてとてもためになりました。障害についてカミングアウトして以降は自分が変わったのではなく、自分を見る周りの目が変わったと感じた、というお言葉が印象に残った
  • 当事者としてのリアルな感情や感覚が深く伝わってきた。過去の自分の経験とも重ねながら涙した。言語化して人になにかを伝える力があることは大きな力になるのだと思った
  • 「合理的配慮は優しさがベースにあって実現しがち」という言葉にはっとさせられた。誰かが障害のある方を助けたい、という気持ちに依存していてシステム的に解決ができていない状態や、本人が自分の障害を理解して配慮を周囲に求めていくパワーが必要となる状態は社会の大きな課題の一つだと感じた

内発的動機から行動を起こせる「小さきリーダー」が社会を変える

‐ 外部講師:ハッシャダイソーシャル 三浦さんセッション

このセッションではLITALICOの社外から講師をお呼びし、多角的な視点で社会課題を解決する事業モデルを学ぶ時間となりました。ハッシャダイソーシャルの三浦さんからは、中卒・高卒の人の中でも特に少年院出所後や引きこもりの方をターゲットにした就労支援事業「ヤンキーインターン」や、高校生向けの教育プログラムについてお話いただきました。就労先となる企業との人材マッチングなどで収益は得ていますが、ターゲットに対して感情的なつながりを求め、とにかく学びや楽しさを得てほしいという目的から完全に無償で行っている事業も一部あるそうです。三浦さん自身の大切にしていること、という項目では、「社会的な制度面を変えたいと願うまえに自分自身が変わること」の大切さや、「社会を変えたければ自分がアクションを起こすべきだ」という考え方について力強く語っていただきました。


<学生からの感想>

  • ビジネスというより「楽しさ」でどんどん人を巻き込み、結果としてビジネス成立させているのは今までにない視点でした。三浦さん自身も「面白いね、やってみたい!」と進んでいる様子がわかり輝いて見えました
  • 「小さきリーダー」は、今この瞬間から誰でもなれるという言葉がとても心に響いた。内発的な動機に自分自身で気がつき、勇気をもって行動に移すことが大切だと学んだ
  • 一般的に大勢を対象とした就労支援プログラムは成功率を高めていくために選抜を行ったりする考え方もあると思うが、間口を完全に広げて脱落することも許容する姿勢は見習うべきだと感じた


マーケットの大きさではなく誰かの「困り」を起点にする事業づくり

‐ 課題提案に対する事前フィードバックと発表&振り返り

学生たちは、インプットしてきたことをもとに自分達でテーマ設定して事業案を作成していきます。学生のここまでの事業に関する考案内容に対し、発表前日の夜にLITALICO仕事ナビやLITALICOキャリアを管掌し、最年少で執行役員として就任した高寺から、各チームへ個別フィードバックする時間を設けました。ペルソナとして立てた内容に対する甘い部分の指摘や、課題設定をより明確にすべきである旨、ターゲットへのリーチ方法をもっと詰めるべきであるなど、ここまでの立案内容に対して具体的かつ鋭いコメントが学生たちに返されていました。この時間以降で心にさらに火がつき、議論が活発に進んだチームも多かったようです。


<学生からの感想>

  • フィードバックが的確で議論が大きく前に進んだ感じがした
  • 「誰に対して」・「何が本当にしたいのか?」など悩んでいたポイントに対して解決に進むような問いかけをたくさんもらえて議論がより深まりそうだと感じた
  • ターゲットや市場について明確に整理できた。自信につながったと同時にもっともっとやらなきゃいけないところがある!という思いも膨らみ大幅なモチベーション向上に繋がった


そして3日目最終日、それぞれの4チームからは、最終的に以下のような内容が発表されました。

A: 介護休暇制度の導入コンサルティング
B: 二次障害の方の職場定着サポート
C: ヤングケアラーの就労支援
D: 発達障害の方とピアサポーターのマッチング


結果、優勝したのはDチーム。ピアサポーターとは自分も障害や病気の経験があり、その経験を活かして同じ境遇にある仲間をサポートする人のことを指します。この概念自体は既存のものですが、事業構想が深く考え抜かれていたことや収益モデルとしても成り立っており、関係する人々がWinWinの状態であることも納得感が高く他のチームにも評価されていました。当日の審査員でもある代表の山口からは「内容自体がとても勉強になった。サービスグロースを行おうと思った際、潜在的ニーズの強いサービスを顕在化させるためにどうしたらいいのか、というマーケティング戦略を考えることができればより伸びそうだと感じた。」というコメントがあがっていました。



伴走するメンター社員からの熱いフィードバックで成長を実感できる3days

「働く」テーマの3daysインターンにおいても、「教育」テーマと同じくメンターや社員からの客観的視点からのフィードバックや個人へのコメントが活発にやりとりされた今回のインターン。たった3日間ではあれど、少しでも自分自身の成長も感じられるような設計としました。



また、事業立案においては、市場や収益性の大きさを起点とするのではなく、LITALICOが大切にしている「誰がどのようにに困っているか」からスタートする事業づくりを体感してもらうことを特に重視しました。そのため、一見ビジネスに直結しない当事者の声も取り入れて、そもそもどんな社会を目指していくと良いかを困っている人起点で考える機会を作っています。また、社外の登壇者からもインプットセッションを設け、LITALICOの行っている事業が唯一無二なのではなく、それ以外のアプローチもあるとより広い視点を持っていただきたい思いもあります。


学生自身が3日間で少しでも社会課題×ビジネスに対する視野が広がり、サービスを提供する先の顧客に対する理解や解像度が上がることが社会課題解決の重要な一歩となることが伝わったとしたら幸いです。学生の皆さん、3日間お疲れさまでした!


<学生からの感想>

  • インプットの質が高いインターンだったと思う。これまでの新規事業系インターンはとにかくやってみようといった感じで、ほぼ議論のために時間を使うが結局想定の1%も出しきれずに消化不良で終わるということが多かった。LITALICOでは、いろんな方からインスピレーションを受けたり議論の進行を支えてもらう機会が本当に多く、サポート無しではあり得なかった良いアウトプットまで行き着くことができた
  • 思い×ロジック×走り続けることの重要性を感じました。福祉領域は「出来ない言い訳」をすることは簡単だがそれ以上に「やってやる!」という強い思いも大切なことに気づけた
  • メンターの方のサポートが手厚く、進め方で困った際や何も思いつかない際にヒントをたくさんくれた。夜遅くまで付き合っていただき大変助けられた。
  • 案へのフィードバックを審査員の方からいただくことができ、事業の内容、アプローチ方法、有効性など様々な面について教えていただけた。そのあとの交流会で詳しく意見交換もできた。


LITALICOが大切にしている事業の軸やスタンスについても深く理解できた学生さんも多かったようです。ここで社員とともに事業を推進したい!と少しでも感じた方がいれば、ぜひインターンや説明会、選考にご参加ください!

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