1
/
5

ムーブメントが起きるイベントデザインのポイントとは!? freeeの真夏のお祭り「HackEverything★デー」で実験してみた!

こんにちは、freeeのムーブメント研究所の野本(ニックネーム:のもっち)です。
freeeの人・組織・カルチャーに関する、あらゆることやっています。

freeeでは、大切にしている価値基準に準えた「価値基準記念日」が、1年の中で8回あります。

勤労感謝の日や母の日のように、年に1度その日が来ると、価値基準に自然に想いが馳せられる日になって欲しいと願いを込めて立ち上げました。

freeeのカルチャー醸成を支える大切なイベントです。

その中で、毎年8月はfreeeで大切にしている価値基準の一つである「Hack Everything★」の記念日!(8/9、ハックの日という語呂)

今回、ムーブメント研究所が『HackEverything★』の記念日を企画するにあたって、「イベントをきっかけとした、ムーブメントを起こすためのデザイン」を実験してみたので、裏側で考えていた様子と結果をお伝えしていきたいと思います!

ムーブメントが起きるポイントの仮説

まず始めに、freeeは「ムーブメント型チーム」という組織のあり方を掲げ『メンバーが自律的にアクションを起こし、その熱狂が伝播することで大きなインパクトを生み出すこと』を何より大事にしています。

私たちムーブメント研究所では、2021年4月から、過去の社内のムーブメント事例を振り返りながら『ムーブメントが起きていくフェーズと、増幅させるレバレッジポイント』を研究し、以下の仮説を立てました。

今回のHackEverything★のイベントへ適用していくにあたって、

1、イベント当日に至るまでの「興味関心」をデザイン
(ムーブメントの火種を起こす)

2、イベント当日が「使命感」「周囲の乗っかり」のきっかけとなる体験デザイン
(ムーブメントの火種が燃え上がる)

と設定し、このイベントで新たなムーブメントを醸成すべく、企画を具体化していきました!

1、イベント当日に至るまでの 「興味関心」のデザイン (ムーブメントの火種を起こす)

freeeメンバーの「興味・関心」をデザインするにあたって、以下の2STEPで、前述したレバレッジポイントに沿って、具体化を進めました。

① イベントのテーマをどうするか(何をHackする)?
② どうしたらイベントへの参加意欲が湧くか?

① イベントのテーマをどうする(何をHackする)か?

これを検討する上で活用したレバレッジポイントは以下の4つです。

「タイムリー/話題性」「オープンフラット」「メリット」「アソビゴコロ」

  • 「タイムリー/話題性」

みんなの興味関心が湧くタイムリーな題材はなんだろうか?

そこで頭に浮かんだのが、記憶に新しい7月の全社キックオフ「フリスピ2022」。ちょうどfreeeブランドが新たに刷新され、その内容と、刷新に至った経緯や想いが共有されたばかりでした。


そこで、今回のテーマの骨子を「freeeの新ブランドをHackする!」というアイデアに至りました。freeeのブランドコアは"自由"。

ユーザーの皆様にとっての「マジで自由」な体験を考えるイベントにしたい!このアイデアをもとに、ブランドチームへも声かけ・協力をしてもらいながら、更なる企画の具体化へ着手していきました。

  • 「オープン・フラット(誰でも行動を起こせる)」

では、具体的にどんな題材を用いるか。

そこで上がってきたのが「freeeのオリジナルノベルティ」でした。
freeeには、Tシャツやパーカーを始めとした、沢山のユニークなノベルティがあります。
ブランドコアの刷新に至り、オリジナルのノベルティも刷新していきたいという想いはありつつ、これから着手する段階でした。

ノベルティアイテムであれば、個々の知識や環境によらず、誰でもアイデアを出すことができそうだ!
ということで、『新ブランド"自由"に準えた、ノベルティアイデアをfreeersから募集しよう!』という企画へ具体化されました。

  • 「メリット・個人としての意義」

freeeは「スモールビジネスを、世界の主役に。」というミッションに熱狂した仲間が集まっている会社です。
今回の募集アイデアは、社内向けに閉じたノベルティではなく、「スモールビジネスに関わる方」へ贈るための社外向けノベルティとするほうが、ミッションドリブンなfreeeメンバーの熱量や、考える意義につながるのではないか?と考えました。

  • 「アソビゴコロ」

最後にアソビゴコロです。
「スモールビジネスに関わる人へ、自由な体験を届ける、新ノベルティを考えよう!」と言っても、なんか普通でモノ足りないなあ。。

ちょっとスパイス、アソビゴコロを足し、よりみんなの興味関心を惹きたい。

ノベルティ…
アイテム…
ひみつ道具…
あんなことできたらいいな…
願いを叶える魔法…

…はっ!!!!!!そうだ!!!!

freeeには、2020忘年会でみんなで考えた魔神・魔法使い「マジカチンブウ」がいるじゃないか!
こいつが、「マジで自由」な魔法のアイテム(ノベルティ)を求めているっていう企画にすると、めちゃパンチありそう(笑)!!!

(※注意:社内向けの非公式キャラです)

ということで、イベントのテーマが以下のように固まりました!

〜マジカチンブウからの挑戦状!〜
新ブランドをHack★せよ!新しいノベルティアイテムを考えて、ユーザーにマジで自由な体験を!

② どうしたらイベントへの参加意欲が湧くか?

次に、このイベントに対して、どうすれば、みんなが参加しようと思えるか?を考え始めました。
活用したレバレッジポイントは2つです。

「ボトムアップ性」と「余裕/カジュアルさ」

  • 「ボトムアップ性」

イベントがアイデア発表会にとどまったら、興醒め。

自分たちがやりたいことを、自分たちで実現するんだ!という意思を込めて「貰った中から、実現アイデアを決める!そのための予算もちゃんと確保する!」というコミットメントをfreeeメンバーに伝えました。

それに加えて、ボトムアップでみんなで作っていくイベントにしたい!という想いのもと、みんながアイデアを発信していく過程もあえて全社へ共有し、みんなでリアクションやフィードバックをしあいながら、イベント当日を迎える設計にしました!

  • 「余裕/カジュアルさ」

とはいえ皆、日々の業務で忙しい…。
そんな中、気軽にアイデアを出せるような仕掛けや拠り所は必要だよなあ。

忙しい中でも、気軽にアイデアを出せるように以下の工夫をしました

・投稿事例を用意し、気軽さのトーンを伝える
・発案の簡易フォーマットを用意する
・発案は匿名性にする(全社向け共有ハードル下げる)

ということで・・・

いよいよアイデア募集開始!!
全社ミーティングで、マジカチンブウさんが登壇し、アイデア募集の告知を開始しました!
(※画面だけマジカチンブウにして、声優は社内の有志が魔人風(カタコト)で実施(笑) 司会の二人も笑い堪えきれず、コメントも盛況!)

告知以降、イベント当日に向けて、「名無しさん」からのアイデアが、社内コミュニケーションSNS上に続々と投稿されていきました!

(実際のアイデア投稿の様子を一部ご紹介)



<結果>

・募集からイベント当日に至るまで2week弱で、30以上のアイデア投稿が集まった!!

・アンケートの結果
「面白そうだったから、アイデアを出してみよう」という気持ちになった
が60%以上!!

イベント当日に至るまでの「興味関心」のデザインを意識した企画によって、一定の結果につながっていると見えると思います!

2、イベント当日
「使命感」「周囲の乗っかり」のきっかけとなる体験デザイン(ムーブメントの火種が燃え上がる)


freeeメンバーからのアイデアはたくさん集まった!
この勢いを受けて、イベント当日はアイデアを実現するためのムーブメントのきっかけ場所にしたい!

そのために、ムーブメントのフェーズに沿った以下の視点で、イベント当日の企画を具体化していきました。

① アイデア発案者の「使命感」のデザイン
② アイデアを聞いた人たちの「周囲の乗っかり」のデザイン

①アイデア発案者の「使命感」のデザイン

アイデア発案者の、使命感を醸成する体験を生むポイントとしてあげたのは、「当事者意識」と「自己効力感」です。

「当事者意識」「自己効力感(承認/賞賛/需要)」

初めは「事前アンケートで、アイデア候補を絞った上で、一部のfreeeメンバーにプレゼンをしてもらおうか?」という意見もありました。

ただ、このポイントを考慮したときに、

「話したいという意思を持つ人が、自分の言葉でちゃんとアイデア伝える」(当事者意識)
「アイデアを聞いたみんなからのリアクションをリアルタイムでもらえる」(自己効力感)

の方が、理想ドリブンな状態なのではないか!?という議論になりました。

結果として、「プレゼンしたい人は全員発信し、それに対して周りからリアルタイムに反応を貰えるイベント」という方向性で、イベント当日の運営内容を詳細化していきました。

② アイデアを聞いた「周囲の乗っかり」のデザイン

イベントの当日に、アイデアに触れた人たちがそれに共感し、フォロワーとしてムーブメントを加速する「周囲の乗っかり」実現のポイントは、「オープン・フラット」「ボトムアップ」「当事者意識」になります。

  • 「オープン・フラット」

ムーブメントの火種を大きくするためには、アイデアへの共感を発案者へ伝えることができる、オープンなイベントである必要があります。また、なるべく誰でも参加できる状況も整える必要がありました。

そこで、イベント当日は「平日のランチタイム12:00~13:00、みんなが気軽に参加できるライブ視聴型イベント形式(コメント投稿可)」にしました。

  • 「ボトムアップ」「当事者意識」

オープンな場所でリアクションできる環境を整えた上で、アイデア実現の意思決定権を「視聴者」に持ってもらうという設定にしました。

当日のライブ配信中に、視聴者コメントをリアルタイム集計し、最も反響が大きかったアイデアを、実現するということです。

これによって、「自分たちの意見で、実現するアイデアを決めた」という意識の醸成を狙いました!


(※イベント当日のイントロダクションで説明した資料)

ということで、全員寄ってたかって参加する、お祭り型のライブイベント開催となりました!
アイデア発案者が次々とプレゼン・PRしていき、それに対して視聴者がどんどんコメントをしていきます。

(実際のイベントの様子)
イベント当日、司会はもちろんマジカチンブウwww
ブランドチームにも協力してもらいながら進行していきました!

アイデアのプレゼンテーションに合わせて、コメントも続々!
たくさんの視聴者とコメントがつき、みんなでワイワイ大盛り上がり!


ネタバレになってしまうので、ここで公開できないのが残念ですが、
当日のプレゼンの結果、3つのノベルティアイデアが具体化に向けて動き出しました!!!

<結果>
・当日の視聴者数は300名超え、コメントは200相当!
・参加してみた感想の60%が「お祭り感があって楽しかった」
・アイデア実現の協力者として、16名が意思表明(30アイデアのいずれか)

終わりに

こうして、個々の想いから始まった小さなムーブメントの火種が、少しずつ周りにも伝搬しながら、ムーブメントの炎になっていきました。

そして、現在進行形で、3つのノベルティアイデアが実現に向けて進行し始めています!
このイベントからのムーブメントで、実現に至ったノベルティアイテムが、世に出てくる日も近いかもしれません!?

乞うご期待!

Invitation from フリー株式会社
If this story triggered your interest, have a chat with the team?
フリー株式会社's job postings
4 Likes
4 Likes

Weekly ranking

Show other rankings
Like Yukan Nishiki's Story
Let Yukan Nishiki's company know you're interested in their content