「完璧な仕様書なんて存在しない」からこそ、仕様の会話が大事
── ドキュメントよりも対話を重視する理由
「これ、仕様書に書いてなかったんですけど…」
「どういう意図でこの処理なんですか?」
「この仕様、もう少し柔軟に考えられませんか?」
――開発現場で、こうしたやりとりはよくあります。
なぜか?
”完璧な仕様書なんて、存在しない”からです。
いくら綿密に書いても、すべての要件や例外、想定される利用シーンを網羅することはできません。
逆に言えば、仕様書を「完全な正解」として扱いすぎると、現場では手が止まってしまうのです。
たとえば
- 「ユーザー」と一言で言っても、立場や状況によって目的は変わります。
- 「こうすべき」と書かれているけど、現実の業務ではうまくフィットしない。
- 「なんとなく違和感がある」が仕様書には表れていない。
こういった“現場の違和感”を拾えるのは、実装者との対話や関係者との意見交換があってこそ。
だからこそ大事なのが、
「仕様を共有すること」ではなく、「仕様について会話すること」です。
仕様書の存在は大切です。認識を揃えるためにも、意思決定を記録するためにも欠かせない。
でもそれは、会話を減らすためのものではなく、会話を深めるための土台であるべきです。
仕様の背景にある「なぜそうなっているのか」
ドキュメントに書かれていない「想定している使われ方」
レビューの場で浮かぶ「この仕様、本当に必要?」という問い。
それらはすべて、人と人との会話の中からしか生まれません。
もし今、「仕様書通りに実装したのに、何か違った」という場面に出くわしたなら、
一度立ち止まって、「仕様そのもの」ではなく「仕様がどう生まれたか」を聞いてみてください。
そこで見えるのは、ドキュメントの文字数ではなく、チームでつくるプロダクトの文脈です。
完璧な仕様書に頼るのではなく、
“対話によって仕様をよりよくしていけるチーム”のほうが、
よっぽど強い😊
そう、私たちは思っています✨
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