こんにちは!アジアクエスト採用広報担当の尾崎です。
今回はアジアクエストの九州エリアの若手メンバーに、プロジェクトマネージャーとしての経験やキャリアについて語ってもらいました。
本記事では、その様子を前編・後編の2回に分けて皆さんにお届けしたいと思います。(今回は前編です)
今回の内容は以下の方にオススメです!
・エンジニアからPMに挑戦したい
・これまでの経験をPMとしてどのように活かすことができて、どのような経験・スキルを身につけることができるのか知りたい
・すでにPMとして活躍しているが、今後のキャリアに悩んでいる。アジアクエストのPMがどのように考えて働いているか参考にしたい
・アジアクエストの選考に応募しようか迷っており、働く上でのキャリアケースを知りたい
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北原 勇作(一番右)
医療従事者として病院に勤務した後、2023年にアジアクエストに入社。バックエンドエンジニアを経験後、PMを行う。現在はマネージャーとしても活躍中。
松本 聖也(右から2番目)
大学卒業後、営業職に2年半従事し、兼ねてより興味のあったIT業界へ転職。アジアクエストではPMに挑戦し、現在はサブマネージャーとして案件・課のマネジメントなどに注力している。
藤山 日菜子(右から3番目)
IT業界に新卒から携わり、6年間の経験を経て2024年にアジアクエストへ入社。これまでの開発経験を活かしつつ、現在はPMとして複数案件のマネジメントを担当。また、グループのリーダーとしてメンバー育成やチーム体制強化にも力を注いでいる。
津曲 航大(一番左)
映像業界、法人営業という多様な経験を経てITエンジニアへ転身。「幅広く技術を学びたい」という思いでアジアクエストに入社し、現在はPGからPM、PMOまで多彩な立場で案件を推進している。
お客様と近い距離で、チームをリードし達成感を味わえるのがPM
──皆さんエンジニアや異業種からのキャリアチェンジなど、バックグラウンドは様々ですが、PMをやろうと思った動機やキャリアチェンジのきっかけについて教えてください。
藤山:
私の場合、前職は営業とエンジニアが完全に分かれていて、開発フェーズ以降でしかエンジニアはお客様先に出ない環境だったんです。そのタイミングでお客様と話すときに要望や課題を直接聞いて、感謝されたり褒めてもらえたりすることが一番嬉しかったんですよね。技術を極めるのも楽しいですけど、その楽しさを追求していったら、自然とPMというポジションになっていました。
津曲:
僕は前の会社が自社開発で、お客様と話す機会が全くなかったんですよ。要件が明確に決まらず、「雰囲気で開発が進んでしまう」状況にずっとモヤモヤしていて。アジアクエストに入社するときに「お客さんと話したい」と希望を伝えたら、「じゃあPMやろうか」とすぐにアサインしてくれたのがきっかけです。あとは、顧客と直接話せるエンジニアは希少価値が高いと感じていたので、市場価値を高めたい思いもありました。
北原:
希少価値は私も同じですね。給料にも反映されますし、会社としても手放しにくいポジションかなと思いますし。
僕は入社時に将来的にはPMをやりたいなと思っていたのですが、最初3ヶ月プログラマーとして現場に入って、案件が変わるタイミングでPMをやる前提でアサインされましたね。
松本:
僕はただ技術を磨き続けるっていうよりは、「みんなでいいものを作り上げたい」「ちゃんと成果を上げたい」という思いが強かったんです。それを実現するには、チームをリードできるPMのポジションにつきたいなと思ったのがきっかけです。
──PMのやりがいについてはどんなときに感じますか?
津曲:
少数精鋭の案件の経験が多いのですが、お客様が「こうしたいんだよね」と言ったことや、トラブルがあったときにすぐに対応できたりなど、お客様の要望をすぐに反映できる点が一番やりがいですかね。
北原:
確かにそれはあるよね。どう会話して、どう正解を導き出すかがPMとして大事になってくるなと思います。お客様が「こうしたい」と言っていることがなかなか実現が難しいことだったり、もっといいやり方があったりとかするときに別のいいやり方を提案してみたりとかもPMとして必要なスキルだし、やりがいに繋がるのかなと思います。
あとリリースを達成した時の達成感にやりがいを感じますね。リリース前にトラブルとか起きがちなんですが、そういったのを仲間と一緒に乗り越えたときは一番嬉しいなと思います。
松本:
僕も北原さんと同じで、リリースを達成した時が一番ですね。プロジェクトを回す上で色々トラブルとかあるけど、やり遂げたときに「自分がPMとしてやり遂げたんだ」とちゃんと売上として数字で見られるのもPMの醍醐味かなと思います。
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北原さん。今回の座談会のファシリテーターをしてくれました。
エンジニアの経験を活かして、見積もりやメンバーの理解ができる
──エンジニアからPMを目指す方にとっては、これまでの経験が通用するか不安だと思います。皆さんのエンジニア経験がPMとして役立ったのはどんな点ですか?
北原:
インフラ回りの構成など技術的なことをわかっていることで、「こういうことだと思うんですけど、どうですかね」とエンジニアに的確な依頼の振り方ができることかなのかなと思いますが、皆さんどうですか?
松本:
見積もりが作りやすいことですかね。やったことのある機能などは作りやすいですよね。
あとは「こういうことやりたいんだよね」とお客様から言われたときにざっくりとイメージが湧くところはありますね。
津曲:
仕様変更とかAPIのリクエストボディがどう変わったとかわかるから、それを踏まえて具体的な指示を出せるよね。それが見積もりにも反映されると。
藤山:
私も技術的な知見はもちろんですが、コミュニケーションの部分で活かせているかなと思います。このタイミングで仕様変更が来たらメンバーは嫌だろうな、このバグはきついだろうな、といった予測ができるんです。エンジニア目線を持っているからこそ、メンバーのモチベーションが落ちないような伝え方に気を配れているのかなと思います。
北原:
僕はエンジニアとして働いた期間は短いですが、チームメンバーの能力を客観的に見られる点はあるかなと思います。例えば「このタスク、想定では2日ぐらいかかるかなと思ったけど、半日で終わらせてきたぞ」といった、感覚的なことが数値化できるのは、現場を経験しているから分かる部分ですね。
松本:
僕は逆にエンジニア経験が短かったから、最初はメンバーの負荷を想像するのが難しかったという苦労もありました。
なので、工数見積もりのときはできるだけエンジニアの意見を聞くようにしたりしています。特に“平均的なスキルのエンジニアがやるとしたら”という前提で考えることで見積もりに現実味を持たせるようにしています。
また、見積もりにバッファを持たせることの大切さは身に染みて実感しました。バッファがあることで、突発的な変更や仕様追加があったときに落ち着いて対応できるし、無理に詰め込んでチームが疲弊したり、品質を落とすことも防げると思います。
PMになってからはエンジニアとは違ったマネジメントスキルが身につくので、それは良かったと思います。
北原:
PMのスキルは組織のマネジメントでも通用できますもんね。一つの目標に対して組織を円滑に進めるのはPMも組織のマネージャーも同じことかなと思います。
例えば、私が担当していた一つの案件の中で複数案件があるような場合に、その中で誰がどこにどれくらい配置するかなどを考えることは今やっているマネージャー業務も同じですね。組織の中でどのポジションにどれくらい配置するのかとか考えるので。
あとは立場の違う様々な関係者とのコミュニケーション力や調整力なども通ずるものがありますね。
若く経験が浅いが故に苦労したことも…でもその分成長ができた
──若くしてPMという責任ある立場に就く中で、特に苦労したことや、それを乗り越えるためにしたことなどありますか?
藤山:
私は高卒でIT企業に入ったので、18歳、19歳の頃にお客様先へ行っていました。なのでお客様から「こんな若い子で大丈夫なのかしら」と思われているだろうという不安がありました。その不安を克服するために、打ち合わせ前には議題や質問事項を徹底的に準備してました。
松本:
僕は年上のメンバーに対しての「もうちょっとこうしてくれませんか」とネガティブなことを伝えなければならない時のコミュニケーションには苦労しました。やっぱり年上なので言いづらいですし、相手もちょっと気まずいみたいな。
北原:
わかるなー。特にネガティブなことを伝えなきゃいけないことに緊張するよね。アジアクエストの中では事例は少ないとは思うけど、伝え方をミスしたらチーム崩壊する可能性もあるし…。そういうときどうしてる?
松本:
話すタイミングをちゃんと取って、ネガティブな話をするということを事前に共有した上で伝えてますね。その時に「日頃の貢献はもちろんわかっていますし、他の後輩メンバーの模範となれるようにしたいので、ここだけお願いします」と、ちゃんとフォローすることを意識しています。
北原:
松本くんはフィードバックが上手いよね(笑)。「こういうネガティブなフィードバックを伝えて今はそこに目がいってしまうと思うけど、「もっといいところあるから」とか相手の目線を変えるようなポジティブな伝え方ができてるよね。
──年上の方とのコミュニケーションへの苦労があるのですね。一番きつかったことはどんなことでしょうか?
北原:
僕が一番きつかったのは、見積もりを間違えた時ですね。まだ経験も浅かったので、当時の上長に迷惑かけながら開発して、また間違えて迷惑かけて、そのせいで残業も増えて……という負のループに入っていました。精神的にもきつかったですね。
でもその時マネージャーから「今間違えても半年後成功していればいいから」という感じで失敗を責めるのではなく、先を見せてくれたんです。失敗しても学びと経験として受け止め、立ち直りを後押ししてくれることに救われました。藤山さんはどう?
藤山:
きついこといっぱいあるなあ(笑)。やっぱりリリース前が一番しんどかったですね。本当に終わるのかというほどたくさんバグが発生して、損害賠償とかになったらどうしようとか不安なことも考えてしまって。その時はどう乗り越えたかというと、やるしかないのでなんとか時間をかけて対応したという感じですね。
ただこの経験から同じ過ちを繰り返さないように、きちんと振り返りをするようになりました。「受け入れテストの工数をもう少しかければよかったな」とか「利益がよくなかった要因はどこなのか」などを考えて見積もりを見直すようにしています。
松本:
僕はお客様のふわっとした要望を具体的に落とし込むときがしんどいかなあ。「こういうことやりたいんだけどなんとかできないですか?」といったクリエイティブさを求められたときにもどかしさを感じます…。
北原:
確かになあ。論理的に考えるのはできるけど、発想力が求められるのは難しいよね。でもそういった0→1の提案ができるのはやりがいにもつながるし、提案ができるPMってより希少価値が高いよね。
津曲:
僕はPM兼PGをやってたときがしんどかったかなあ。調査から実装、デプロイまで全部1人でやってたのでわからないことはすでにプロジェクトから抜けているメンバーやその技術の有識者を巻き込んでやっていかなければいけなかったんですよね。
藤山:
それは大変ですね…。でも津曲さんはそうやって必要な人を巻き込めるからできるんですよね!
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藤山さん。きついこといっぱいあると笑っておっしゃってましたが壁をたくさん乗り越えてきたんでしょうね…。
技術知識、資料作成、提案力...PMになる前にもっとやっておけばよかった
──PMになる前に「こうしておけばよかった」と思う、後悔していることはありますか?
北原:
インフラ周りの知識の習得ですね。基本的な構成は分かるんですが、それが「なぜそうなっているのか」という根本的な理解が不足しているなと感じることがあります。この前上長にインフラについて教えてもらった時にめっちゃ面白いなと思って、「もっと勉強しておけばよかった」と思いました。PMとしてお客様に提案をしていく上でインフラが分かっていないと、頭の中でパズルが組めない感覚があります。
藤山:
私は技術を深めることも大事だと思うんですが、提案力や顧客貢献のほうが今は必要なのかなと思っています。ただ、技術知見の向上、特にインフラとAIの知識を深めたいという思いもありますね。上長とかは人に技術を教えるほど知見があって、私は人に教えることができないので与えられない悔しさがあります。
北原:
教えるのはテックリードの役割なのでPMにはそこまで必要ないと思うけど、できるに越したことはないよね。シンプルにできる人がかっこいいもんね(笑)。
あと技術面がわからないと、お客様とのレスポンスの遅延が起きてしまうんですよね。お客様に聞かれても「一旦持ち帰ります」となってしまい、即座に回答できないことがあって。もちろん、テックリードがいて、技術的に分からないことは同席してもらったり、助けを求めたりはできます。ただ、自分自身が技術の全体像を把握していれば、その場で「イエス/ノー」の判断や大枠の方向性を示すことができ、プロジェクトの推進力が圧倒的に変わると思いますね。
津曲:
僕はDBの設計書など、もう少し資料作成をやっておけばよかったなと思います。プロジェクトの途中からPMとして入ることが多かったためすでに資料が出来上がっていることばかりなので、自分で一から作成したことがない分、なぜその資料が必要かわからず、扱い方がわからないことがありました。
松本:
僕はフロントエンドの技術をもう少し深くやっておきたかったと思います。バックエンドの仕組みは顧客には見えづらいのであまり言われないですが、フロントエンドは見える部分なので、お客様から「これくらい簡単にできるんじゃないの?」と言われることがあるんです。その時、本当にできるかどうかの判断や、どれぐらい大変かを説明するスキルが足りないと、テックリードやエンジニアに確認が必要になるんですよね。
北原:
確かにね。簡単にできるでしょと思っていたことでもエンジニアに聞いてみると結構大変なんだとわかることもあるよね。それが結果的に見積もりにもつながる話だしね。
松本:
あとは前職での営業をちゃんとやっておけばよかったなと思います。今もPMとしてお客様に提案するときがありますが、提案、ヒアリング、プレゼンのスキルはもっと深めておけば良かったなと思いますね。
北原:
僕も前は全く違う業界の病院で働いてたんだけど、医者とか立場の違う人へのコミュニケーションとかに気を付けていたことが、今PMとして色々な立場の人とのコミュニケーションに活かせてることがあるなあ。そう思うと全ての経験がなにかしら活かせることがあるんだよね。
今回はここまでです。
後半は今後PMとして求められることや、キャリアについて深ぼっていきます!
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