プロ仕様の堺包丁をもっと身近な存在にーー。G7大阪・堺貿易大臣会合記念品への軌跡と鍛冶師減少に歯止めをかける4代目社長の志
創業から600年を超える堺打刃物の伝統技術を守りつつも、時代の変化に合わせて進化し続ける高橋楠。「世界中の食文化を、料理の力で前進させる」という大きなビジョンを掲げ、「世界中で、よりよい料理を志向する人の最高のパートナーになる」というミッションのもと、日々ものづくりに邁進しています。ーーまずは、堺打刃物業界の現状について教えてくださいかつては30名以上の鍛冶師が存在した堺の地、現在ではわずか10数名にまで減少しています。このままでは、20年後には鍛冶師がわずか5名ほどになってしまうかもしれない――。そんな危機感を感じる一方で、「本物の堺包丁」を求める声が日本国内のみならず、世界中で急増。...