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料理

プロ仕様の堺包丁をもっと身近な存在にーー。G7大阪・堺貿易大臣会合記念品への軌跡と鍛冶師減少に歯止めをかける4代目社長の志

創業から600年を超える堺打刃物の伝統技術を守りつつも、時代の変化に合わせて進化し続ける高橋楠。「世界中の食文化を、料理の力で前進させる」という大きなビジョンを掲げ、「世界中で、よりよい料理を志向する人の最高のパートナーになる」というミッションのもと、日々ものづくりに邁進しています。ーーまずは、堺打刃物業界の現状について教えてくださいかつては30名以上の鍛冶師が存在した堺の地、現在ではわずか10数名にまで減少しています。このままでは、20年後には鍛冶師がわずか5名ほどになってしまうかもしれない――。そんな危機感を感じる一方で、「本物の堺包丁」を求める声が日本国内のみならず、世界中で急増。...

「見ただけで“本物”だとわかったよ・・」──フランス料理界の巨匠、ティエリー・マルクス氏が惚れた高橋楠の包丁の魅力とは?

2021年、フランス・リヨンで開かれた国際料理展示会「SIRHA」に堺市のブースにて出展した高橋楠。この場所で、思いがけない出会いがありました。フランス料理界の巨匠、ティエリー・マルクス氏が、高橋楠のブースを訪れたのです。そして彼が手に取ったのは、白水牛の柄をあしらったVG10鍛造の包丁でした。彼は値段も聞かずに、「これをください」とその場で購入。マルクス氏が来られた際、現地スタッフからは「高橋さん!ティエリーマルクスさんが高橋さんの包丁欲しいって来ましたよ!あのティエリーさんですよ!」と興奮気味の報告が入りました。「見ただけで“本物”だとわかった。美しかった。それだけです」彼は後のイン...

職人の技、“ものづくりの魅力”を、身近に体験してほしいーー高橋楠が切り拓く「オープンファクトリー」出展秘話

「ものづくりの魅力を、もっと多くの人に知ってほしい──」そんな想いを胸に、創業100年超の老舗包丁メーカーの高橋楠はものづくり祭典「ファクトリズム(オープンファクトリー)」に二年連続で出展。堺包丁づくりの現場を見せることで、高橋楠の技術や職人の魅力をありのまま知っていただける機会に、とその想いを語っていただきました。ーーまずはオープンファクトリーについて詳しく教えてください。オープンファクトリーとは、ものづくり祭典「ファクトリズム」のことで工場や作業現場を地域の方々に開放し、職人の技や製造プロセスを直接見たり体験したりできるイベントです。裏方に回りがちなOEMメーカーや伝統工芸の現場を舞...

堺の職人が生み出す、世界に一つだけの“切れ味”。堺の老舗が語る、包丁づくりの奥深さとその魅力について

日本の刃物文化を支え続けてきた堺の地から、職人たちの手仕事で生み出される一本の包丁には、数百年の技術と知恵が宿ります。今回は、包丁の種類、それぞれに込められた文化と用途、そして素材や構造の違いについて、歴史的背景とともに語っていただきました。ものづくりの世界に惹かれるあなたへ。歴史を紡ぐ「包丁」という奥深い世界を、ぜひ少しだけ覗いてみませんか。ーー「包丁」の種類について詳しく教えてください! 包丁は、大きく分けて2種類あります。日常的に使用される「洋包丁」と、日本料理に特化した「和包丁」です。洋包丁は肉用、野菜用、果物用、骨スライス用、パン用、サーモンナイフなどがありますが、その種類は和...

【代表インタビュー】堺打刃物の守るべき伝統継承と、業界の革新を担う!高橋楠はものづくりに邁進する唯一無二の企業です。

創業100年超。包丁製造の伝統を重んじながらも、新たな技術やイノベーションを積極的に取り入れ、刃物業界に革新をもたらす高橋楠。今回は、高橋楠4代目社長の高橋佑典に当社の魅力や今後の目指すビジョンについて伺いました!…まずは、高橋楠が長年大切にしている“ものづくりの基盤” について教えてください。堺打刃物とは、日本の文化に深く根ざした、非常に精密な技術を要する商品です。その魅力は、何と言っても切れ味の鋭さと、料理を美味しく引き立てる力にあります。ただし、高橋楠は伝統を守るだけでは終わりません。私たちの使命は、堺打刃物の伝統を守りながらも、古くから続く業界に新たな風を吹き込む役割にあります。...