創業100年を超える包丁製造を手掛ける、株式会社高橋楠。
今回は、当社で働くYSさんに、入社1年間の仕事や職場の雰囲気についてお話を伺いました。
…まずはご経歴と高橋楠への入社を決めた理由について教えてください。
小売業界で4年ほど販売職の経験を積んだ後、個人経営の雑貨店でバイヤーを5年間勤めました。その後、派遣社員として事務職に携わりました。次の職場を探していた際に、ふと「伝統産業に携わってみたい」という想いが湧いてきたんです。堺市民の一人として、包丁産業が地元にあることは知っていましたが、実は詳しいことは知りませんでした。
そんなときに出会ったのが高橋楠です。完全週休2日制で残業がほとんどないという働き方が叶う点も、子育て中の私にとっては魅力的でした。実際にほとんど残業はなく、仕事と子育ての両立ができています。
採用面接では、私自身の職務経験や性格について問われた他に「どんな上司が嫌か」という質問が印象に残っています。働きやすい職場環境をつくるため、社員一人ひとりの声を尊重してくれるのだと実感した瞬間でした。
…YSさんの現在の仕事内容や職場について教えてください。
今は事務作業と製品の最終チェック、出荷作業を担当しています。事務作業では、入荷商品の管理や経理の業務などを行い、作業補助では、出荷前の製品の点検や梱包作業などを行っています。
職人が柄付けをした包丁に傷がないか細部まで丁寧に確認し、お客様のもとへ安全に届くよう専用箱に梱包するのですが、包丁の種類やサイズ、海外向けか国内向けかなど、梱包方法も多岐に渡ります。
そのため最初は覚えることも多かったのですが、わからないことは何でも聞ける雰囲気なので、入社当初から安心して働けています。女性職人の育成にも注力するなど、社員の働きやすさに配慮しながら新しい価値観を大切にし続けている高橋楠。少人数で、それぞれが自分の仕事に責任を持ちながら助け合う職場環境には、年齢や経験のさまざまなメンバーが集い、コミュニケーションも活発な風通しの良い環境です!
…仕事で印象に残っている出来事を教えてください。
以前の仕事では「来週には出荷します!」という感覚だったので、お客様からの注文に対して「2年待ち」というケースがあることに入社当初は驚きました。職人不足や高齢化、材料の調達など、伝統産業ならではの課題を目の当たりにしたと同時に、高橋楠の包丁を心待ちにしてくだるお客様がいることに喜びと大きな責任を感じましたね。
また、地域で開催される工場見学イベント「ファクトリズム」への参加も貴重な体験でした。普段は会社以外の人と接することがないので、お客様と直接お話できたことで、改めて伝統産業の魅力を再認識することができました!
…最後に、この会社に飛び込みたい方へのメッセージをお願いします!
「なんでもやります」というマインドを持った方にはピッタリだと思います。少人数企業なので、担当業務以外にもさまざまな仕事に関わる機会が豊富です。臨機応変に対応できる柔軟性や周りの人と協力し合える協調性のある方は特に活躍できる職場だと思います!
伝統産業と聞くと敷居が高く感じるかもしれませんが、新しいことにチャレンジできる職場です。伝統を守りながらも新しいことに積極的に取り組む会社だからこそ、地域貢献ややりがいを感じられるので、日本の伝統産業を世界に広めたい方、次世代に伝統を伝えていきたい方、新しいことに挑戦してみたい方は、ぜひ一緒に伝統産業である包丁づくりを支えていきましょう。
YSさん、ありがとうございました!