私たちトレノケート株式会社は、"世界を変える人を育てる"をビジョンとし、創業より約30年、IT人材の育成に尽力し続けています。1,500を超えるさまざまなラインナップの研修コースや自主学習教材を取り揃え、お客様のニーズに合わせて提供しています。
今回は、ヒューマンスキルなどビジネス分野の研修講師である近藤さんにインタビューを実施。前職も講師職として活躍していた彼女に、トレノケートならではの魅力を語っていただきました。
【プロフィール】
近藤 花苗(こんどう かなえ):大学卒業後、地方銀行に入社し、個人営業に約4年間従事した後、研修のインストラクターとして経済研究所へ出向し、企業や市町村などの自治体向けに役職別のビジネス系トレーニング研修を行う。その後、講師の仕事をさらに極めたいという思いから、2021年にトレノケート株式会社へ入社。現在はヒューマンスキルの研修講師を務める。
“人の成長”を心から応援してくれる組織風土
──入社の決め手は何でしたか?
決め手は2つありました。
まず1つ目は、トレノケートが質の高い研修をはじめとしたさまざまな教育ソリューションを取り扱っていることです。
それらのソリューションを、講師として自らが直接お客様の前に立ち、提供できる立場になれることは、前職までの講師の経験を生かしながら、お客様の人材育成へ貢献できる魅力的なポジションだと思いました。
またトレノケートには、人材育成企業として約30年の歴史やさまざまな受賞実績があり、品質の高さを裏付けられていると感じました。
たとえば、Amazon Web Services (AWS) 認定トレーニングをいち早く提供し、AWS認定インストラクターアワードを4年連続で受賞(2022年時点)しており、数字としても確かな実績を残しています。
(受賞実績:https://www.trainocate.co.jp/info/award/index.html)
そして2つ目は、人の成長を心から応援してくれるカルチャーに惹かれたことです。
私の採用選考の際、模擬講義を10分ほど行いました。内容や資料は自分で準備して臨むものでした。
模擬講義終了後、こちらからフィードバックを求めたとき、良かった点・改善点について、的確にきめ細かくフィードバックを受けました。
まだ選考途中でも、当時の私の成長を願いアドバイスしてくれた皆さんの温かさにとても感動しました。
この出来事から、トレノケートには会社のカルチャーとして、温かさや人の成長を応援する風土が根付いているのだと思い、この雰囲気が、自分のフィーリングに合っていると感じ入社を決めました。
──現在の近藤さんの業務内容を教えてください。
私が担当している業務は「ヒューマンスキルなどビジネス分野の研修」の実施です。
研修の内容としては、コミュニケーションスキルやプレゼンテーションスキル、フォロワーシップなど、仕事を円滑に進め、成果を出すために必要なスキルを学べるものになります。この研修を平均して週に2〜3回ほど実施しています。
また、トレノケートでは「研修」サービスだけでなく、さまざまな教育ソリューションを取り扱っています。たとえば、e-ラーニング講座も開発、提供していますが、私はその動画コンテンツ制作にも、携わっています。
──トレノケートでは、講師としてデビューするまでにどのようなサポートがあるのでしょうか?
トレノケートには「シスター・ブラザー制度」があります。この制度は、新入社員が一人前の講師としてデビューするまで、先輩社員がつきっきりで、講師としての振る舞いやスキル・知識の育成を支援する制度です。もちろん、講師としてだけでなく、会社に慣れるため、活躍するために必要なことも含めてトータルでサポートしてくれます。
私は、過去に講師経験がありましたが、他社で培った経験や考え方は一度リセットして、より質の高い研修をお客様へ提供するための知識とテクニックを習得する必要がありました。
たとえば、講師デビュー前のレビューの際、先輩社員から「研修はエンターテインメントではない」と指摘をいただいたことがありました。
トレノケートでは、「講師が主役ではなく、受講者の学びや成長を支援するもの」という考え方を大切にしています。入社当時の私は、「”研修”というサービスをお客様に教える」というマインドが残っており、これをリセットをすることが一つの壁でもありました。
自分のこれまでの経験をリセットし、トレノケートの講師として登壇するために受講する「トレイン・ザ・トレーナー研修」の中で学ぶ ”成人学習の原理原則”を、自分の中に落とし込む作業に苦しみました。
特に、この原則原理の内容について、論理的な繋がりを捉えながら理解するのに多くの時間を割きました。
そんな時に寄り添ってくれていたのが、シスターや、同じ部署の講師経験が豊富な同僚達でした。
特に私を担当してくれたシスターは、自分がどれだけ忙しい時でも時間を割いて私の相談に乗ってくれ、サポートしてくれた事を今でも覚えています。
あの時めげずに前向きに取り組めたのは、トレノケートの講師としてのスキルやマインドを教えてくれた、シスターや同僚達の支えがあったからでした。
──講師としてデビューするまでに、社内でどんなフォローを受けましたか?
講師としてデビューするまでの具体的な流れは、以下の通りです。
- トレイン・ザ・トレーナー※(講師を養成するための4日間の研修)を受講
- 自分が講師としてデビューするコースを社内受講
- 講師デビュー日をゴールに設定し、その日から逆算して自身でレビューに向けて準備
- 所属チーム内でフィードバックをもらうレビューを繰り返す
- 全社員を参加対象にした社内での最終レビュー
- 最終レビューの合格を経て、講師としてデビュー
※トレイン・ザ・トレーナー ~研修講師養成講座~
これは、過去の講師経験の有無にかかわらず、全員が同じプロセスを踏みます。
このデビューまでの過程を見ていただければわかる通り、とにかくデビューまでの育成が手厚いのがトレノケートの特徴です。所属チーム内でのレビューも含めると、フィードバックを受ける時間はおよそ2ヶ月の間で約20〜30時間ほどになります。
準備期間中は、講師としての立ち振る舞いや資料の投影の仕方、次のスライドへの切り替え方まで、「何故このやり方をしたのか?」一つひとつのアクションに対して深堀をし、「そういう意図があるならこうした方が分かりやすいのではないか」など細かくアドバイスを受けます。
私は「効果的コミュニケーション・スキル(※)」という研修でデビュー予定でした。
※【PDU対象】効果的コミュニケーション・スキル
~より良い対人関係を構築するための聴き方、話し方~
”コミュニケーションスキル” というのは、抽象度が高い内容です。
抽象度の高い内容を、受講者に分かりやすく伝えるためには、受講者自身が身近に感じる具体例で説明する必要があります。
この具体例を考えるためには、まず自分自身がコミュニケーションスキルの本質を深く理解する必要がありました。その上で、どのような事例だと受講者にとって分かりやすいかを、同僚と話し、細かくフィードバックをもらいながら考えることは、とても勉強になりました。
社内には、総勢40名を超える社員の講師がいるからこそ、「どのように工夫して、受講者に分かりやすく、また身になる研修を実施するか」を、さまざまな角度からアドバイスしてもらえます。
充実したサポート体制により、できない理由よりも「どうしたらできるか」を考えられるように
──近藤さんが感じるトレノケートならではの魅力とは何でしょうか?
魅力はさまざまありますが、3つに絞ってお話しします。
まず1つ目は、講師自身も、他の講師陣、会社のメンバー、そして受講者のみなさんと共に「学ぶ姿勢」があることです。
トレノケートは“大人の学び”を支援しています。
受講者に「どのように学んでもらうか」を重視するなかで、名前を呼ぶ時は“さん付け”、会話は“敬語”など統一するなど言葉遣いにもこだわり、受講者を尊重する姿勢で、「学び」に集中していただけるよう努めています。
また、先生ではなく“講師”、受講生ではなく“受講者”という立場で、私たち講師も、受講者のみなさんと共に学ぶ姿勢を大切にしています。
次に2つ目は、新しいチャレンジをし続け、時代に沿ったサービスをいち早く提供することです。
たとえば、対面での研修が厳しくなったコロナ禍においても、トレノケートは業界の中でいち早くオンライン研修に切り替えることができました。
これはトレノケートの魅力であり、常に業界の最先端を意識しながら、会社を成長させていける秘訣だと感じています。
3つ目は、講義内容がロジカルであることです。
トレノケートの研修では、受講者の誰にもわかりやすく、ロジカルに説明することを意識的に行なっています。
“感覚”で実施する研修とは違い、「なぜそうなるのか」納得感がある内容につくりあげているのが、当社ならではの大きな魅力だと考えています。
──トレノケートの講師だからこそ、得ることができた成長はありますか?
どんなチャレンジも無理だと諦めず、常に「どうしたら良くなるか」「どうしたら達成できるか」を考えられるようになりました。
一定レベルの研修を提供することは、講師として最低限の役割だと思いますが、時には自分の力だけでは上手くいかず、悩むこともあります。
そんなときに、トレノケートには助けを求めたら必ず親身になってサポートしてくれる体制があり、一人で悩んで挫折してしまうことはありません。
私が行き詰まった時は、周りにいるメンバーがいつもフォローしてくれました。
そのお陰で、たとえばお客様からの要望で難しいことがあっても、最初から断るのではなく、まず「どうしたら実現できそうか」を考えられるようになったと思います。
──トレノケートに入社後、これまでどんなことにチャレンジしましたか?
まず前提として、私のメイン業務は講師ですが、他にも社内のプロジェクトに携わったり、研修の登壇以外にもさまざまな取り組みにチャレンジしたりするチャンスがあります。
その中で、私の印象に残っているチャレンジは、営業部・マーケティング部など、さまざまな部署の若手の有志で立ち上げた「メタバースを利用したプロジェクト」です。
これは「研修という枠にとどまらず、メタバースで人材育成を変えるような何かができないか」という考えのもと発足したプロジェクトでした。(プロジェクト活動としては2023年1月末をもって終了)
「先行投資だと思ってやってみたら良いよ」と会社としての応援もあり、このような壮大なチャレンジをスタートさせることができました。
メタバースは、発展途上の媒体です。前例がない中で一からの企画は大変なこともありましたが、自分たちのアイデアを“かたち”にすべく、試行錯誤しました。
活動時は、プロジェクトメンバー全員が部署の垣根を超えて意見を出し合うことで、柔軟な発想が生まれ、過程も楽しみながら取り組めました。こういった姿勢は、まさにトレノケートのバリューである「チャレンジを楽しむ」を実践できたと感じています。
取り組みの成果としては、2022年8月に、社内の全社員が集まる会議および懇親会をタバース上で実施しました!
実施後のアンケートでは、約8割の社員がメタバース空間上の会議や懇親会を「良かった」と言ってもらえました。コロナ禍で直接会う機会が減った中、メタバース空間での臨場感が良かったという声や、取り組み自体を楽しんでくれた方が多かったです。
プロジェクトメンバーの、懇親会終了時の達成感に満ちた顔は今でも忘れられません。
将来は、“ビジネス×IT”を体現できる人に
──近藤さんの今後の目標を聞かせてください。
短期・中期・長期にわけてお話しします。
まず、短期目標としては、講師として研修を実施できるコース数を増やすことです。
「近藤さんといえば、◯◯のスペシャリストだよね」と言ってもらえるように、自分の強みも確立させていきたいです。
次に、中期目標としては、トレイン・ザ・トレーナーの研修ができるほどの講師スキルを身につけることです。
トレイン・ザ・トレーナーは講師を目指す人へ向けた研修ですので、その講師を務めるとなると、より熟練した知識や経験が必要になります。
私の所属チームでは、入社後7年間の育成計画表を作成しており、今後の明確なビジョンを持っています。いつまでに何を達成するかまで、細かく計画を立てているので、それに沿って着実に自身のキャリアを積み上げていきたいです。
最後に、長期目標としては、“ビジネス×IT”を体現できる人になることです。
今はビジネス系のスキルが中心ですが、IT全体の内容を理解し、将来は“ビジネス×IT”が体現できる研修コースの開発・実践ができるようになりたいです。
──最後に、求職者に向けてメッセージをお願いします。
トレノケートはとにかく「人」が良いです。
本当にこの一言に尽きるので、周りと一緒に学んでいく謙虚さがある人にマッチする環境だと思います。
また、トレノケートにはメンバーが「やりたい」と言ったことは、「どうやったらできるか」を共に考え、応援してくれる体制があります。探究心を絶やさず、自ら学び続けられる人は楽しく働けるのではないでしょうか。
前向きに、「チャレンジしてみたい」「やってみたい」という意欲ある方と一緒に働けることを楽しみにしています。
お知らせ
トレノケートでは2022年7月より、Voicy(音声プラットフォーム)のチャンネルを開設し、「人材育成」応援ラジオとして、人材育成、大人の学び、キャリアにまつわるあれこれを毎朝お届けしています!
近藤さんが登場した回はこちら!是非お聞きください。