What's new from Repro Inc. - Wantedly
モバイルアプリの課題発見から解決方法までをワンストップで行うことができる世界唯一のグロースハックツール「Repro」を提供している会社です。
https://www.wantedly.com/companies/repro
▲前職の研修時代。課題が多くしんどかった日も。この頃は自分がエンジニアとしての適性があるのかどうか確信が持てなかった
「パソコンが使えたら就職に便利そう」そんな理由で、大学受験では理系の中でも情報系の学部ばかりを狙っていました。そうした一極集中のアプローチが実り、無事、某大学の情報理工学部に入学することができました。
周りにはプログラミングが大好きで、エンジニアとして生きていきたいという学生が多かったんですが、僕は大学4年間を通して、正直そこまでの興味は持てませんでした。「自分はエンジニアには向いていないんじゃないか?」とも思っていました。
人と接することが好きだった僕は就職活動時、理系職種も受けつつ、営業職やサービス業も視野に入れていました。でも、実際に受けてみると、選考が先へ進むのはエンジニア寄りの職種ばかりだったんです。「やっぱりエンジニアのほうが適性があるのかもしれない」と考え直し、システムエンジニアリングサービス(SES)をメイン事業としている会社に就職しました。
入社後3カ月の研修期間を経て派遣された先は、ラッキーなことに、もともと興味を持っていた企業でした。ただ、出勤時間や服装などが自由な社風は自分に合っていたものの、課された開発業務が、当時まだまだプログラミング初心者だった自分にはレベルが高く、精神的にしんどい時期が続きました。
派遣先では業務に関して相談できる上司もおらず、営業を挟んだクライアントとのやり取りにも不自由さを覚えて、次第に窮屈感を強めていきました。
転機は、たまたま参加した転職イベントで訪れました。登壇したのは、学生の就職活動を長年サポートし、多くの人を社会に送り出してきた実績のある方でした。その方のお話が、当時の僕にとって、とても腑に落ちたんです。
「エンジニアとしてのキャリアには、重要なフェーズが2段階ある。それはエンジニア歴3年目と30才になった時である。そのふたつの節目に向けて、エンジニアとしての価値を高めるべきだ」
その時の僕は、ちょうど翌年でSE歴3年目に当たりました。
「ここでひたすら受動的に仕事をしていて大丈夫なのか?いや、もっと自分の市場価値を高めてみたい」
そう感じた僕は、本気で転職活動をはじめようとさっそく転職エージェントに相談。提示する条件として「自分の成長が望めること」を強調しました。そこで紹介してもらった企業の中にあったのが、Reproでした。
▲2018年3月に行なわれた社員総会後の懇親会にて。VPoE三木(写真右)とは公私ともによく話す
面談の相手はVPoE三木明でした。自分の技術力を正直に伝えたところ、「テクニカルサポートはどう?」と提案を受けました。
Reproが誇るマーケティングツール「Repro」を導入しているクライアントからの、技術的な問い合わせに応える仕事です。
業務内容に興味を持ったのでその旨を伝えると、「いいねいいね。じゃ、今の職場の退職日はいつにするの?」といきなり尋ねられました(笑)。
面談中は三木がテキストエディターのvimで絶えずメモをとっており、その画面がモニターに映し出されていたのですが、その操作スピードが半端ではありませんでした。vimを完璧に使いこなしており、僕はただ者ではない雰囲気を感じ取っていました。
他にも選考が進んでいる企業はあったのですが、選考のスピード感と三木のパワーに完全に飲まれ、「この会社は面白そうだ、そして絶対に成長できる」そう確信したんです。
入社前に1日だけ、トライアルとしてReproを訪れました。社内で使用するシステムなどについて説明を受け、今後必要になるスキルや知識について夢中でキャッチアップして……。気づいたら終電がなくなっていました。1日だけのトライアルのはずが、Reproの技術のインプットに「ハマって」しまった結果、なんと1泊することになってしまったんです(笑)。
こんな1日から、僕の新しいエンジニア人生がはじまりました。
▲業務中も笑顔を絶やさない林。人懐っこいキャラクターは仕事にも活きている
入社してからも、エンジニアとして求められるスキルや知識のインプット量は、これまでとは比にならないほどのものでした。
クライアントがどういうところでつまずくかを知るには、まずクライアントがしている作業を自分ができるようにならなければいけません。入社後1カ月で、これまで触ったこともなかったAndroidアプリをつくれるようになり、その後iOSでのアプリづくりに挑戦するまでに成長できました。
また、さまざまな問い合わせについて調査をしていくうちに、マーケティングツール「Repro」についての知識もどんどん身についていきました。
「Repro」で使用されている他のサービスやツールの特性、サーバー周りの知識、大規模データを扱うための構造……。開発者でなくても技術的な仕組みが把握でき、かつ全体像が見られるのは、テクニカルサポート業務の特徴であり、一番のやりがいだと感じました。
一方で、つらい時期もありました。問い合わせひとつの対応に時間がかかり過ぎて、目標回答数に到達しなかった頃です。
「どうすればもっとスピードアップできるようになるのか?」
悩んでたどり着いた解決策は、まずはシンプルに自分の知識不足を解消すること。問い合わせの対応に時間がかかった裏には、ひとつの調査に時間を使い過ぎてしまったことがありました。そこで、アプリの構造をあらためて勉強し、自分で解決できる範囲を広げる努力をしました。
そして、他のメンバーとのコミュニケーションをこまめに取ることを心掛けました。わからないことを溜め込むのではなく、まずはチームメンバーに聞いてみる。聞いたところで嫌がるようなメンバーはいません。むしろお互いに知見が広がるチャンスにもなります。
開発チームとも、日頃からコミュニケーションを取っておくことで、より気軽に技術的な質問ができるようになりました。
毎日が勉強。わからなくてもとりあえずやる。やってみて学ぶ。すると新しい知識が身につく。できなかったことができるようになるのが楽しい。知的好奇心が強い僕にとっては、またとない環境でした。
「ずっと、働ける気がする」
そんな感覚は初めてでした。
▲CREチームのデイリーミーティング風景。各自の業務の進捗確認や相談などをする場だが、毎日のことだからこそ「楽しく」を意識している
チームの体制が変更となり、名称も「テクニカルサポート」から「CRE(Customer Reliability Engineer)」になるという話が出たとき、ごく自然に「チームリーダーをやりたい」と思ったんです。
CREという、まだはっきりと定義されていない新しい分野で、ReproにおけるCREはどこを目指すのか。そう考えるとワクワクしました。
前職にとてもいいチームマネジメントをする先輩がいて、いつか自分もマネジメントする立場になってみたいと思っていました。
正しい目標設定をしてちゃんと到達させる。人が成長するチームをつくる。エンジニアリングだけをしていては、なかなか経験できないことです。
そして、2018年7月からCREチームのリーダーに。変わらずクライアントからの問い合わせへの対応がメインではありますが、今後、さらに能動的に行動できるチームになるべく、新たに動き出しています。
これまでのテクニカルサポートは、問い合わせに応えることでクライアントの疑問や不安を解消させる仕事がメインでした。これからのCREチームには、よりproactiveに、問い合わせの発生を未然に防ぐようなアクションを起こすことが必要だと僕は考えています。
たとえば、クライアントの課題解決のためにお客様のプロダクトの設計を理解し、時には対面で最適な解決策を提示する。Reproの仕組みを理解したうえで、クライアントの支援となるような記事を執筆し、講演に登壇する。BIツールを導入して顧客情報を可視化し、それを元にしたビジネスチーム、開発チームへのフィードバックを行なう。
CREという職種がまだまだ普及してない今、少しずつではありますが、地に足をつけ、「俺たちがCREだ」と胸を張って言えるくらいの体制をつくり上げたい。そして、CREの価値を世に広めていくのが僕の使命だと思っています。
近い未来、エンジニアの職種として「CRE」がひとつの選択肢になる。そう確信しています。
Story from : https://www.pr-table.com/repro