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「知られてなくて悔しい!」と総勢30人が、オフィスで悲しい表情を浮かべ、全力で嘆いているCMをご存知でしょうか。実は、撮影場所は渋谷にあるワンキャリアのオフィスで、出演者も全員がワンキャリアの本物の社員なのです。そのユニークさから、SNSを中心に反響を呼びました。このCMの制作で大きな役割を果たした中心人物が、ワンキャリアに所属する鈴木 維(すずき たもつ)です。
日本を代表する広告会社で広告営業やクライアントの採用業務に携わった彼が、次の活躍の舞台になぜスタートアップのワンキャリアを選んだのか、その背景に迫ります。
<こんな人に読んでほしい>
・現在大手企業に所属していて、スタートアップでのキャリアに興味をお持ちの方
・「好き」や「想い」を仕事にしたいと考えている方
「想いを乗せることができる」にこだわった仕事選び
ー なぜファーストキャリアに博報堂を選んだのですか?
「自分の想いを乗せられる仕事」を軸に就職活動をしていました。自分の想いを乗せて仕事を世の中に届けることができることから、コミュニケーション全般に携われる広告に魅力を感じていました。
また、博報堂で働く人たちに惚れたのも決め手になっています。博報堂には「粒ぞろいより、粒違い」と言う言葉があるんです。会う人会う人がその言葉を体現していて、異なる個性が際立っていたんです。「ここならば自分らしく働けそうだな」と感じました。
ー なぜ「自分の想いを乗せる」ことにこだわっていたのでしょうか?
親の影響が少なからずある気がします。金融機関に勤めていた父が、「子供に『これが俺の仕事だ』と言えないのは悔しい」と私が小さい頃口にしていたのが印象的だったんです。仕事の特性上、業務のことを公言できないのはやむを得ないことだったと理解していますが、私は将来家族に「これが私の仕事だよ」と伝えられる仕事をしたいと自然に思うようになりました。
もう一つの理由は、「コンテンツが大好き」だからです。表現物が大好きで、特に映画は多いときは1日1本観ています。心を動かされる瞬間を数多く体験する中で、「自分もつくる側になりたい」と強く思うようになりました。
ー 博報堂時代の仕事内容は?
入社後は、同期のなかで唯一、全く縁のなかった九州拠点に配属されました。メインは広告の営業でしたが、売り込みをするというよりもディレクションやプロデュースが主な業務でした。
テレビで流れるCMを手がけるようなザ・広告的な仕事も経験したのですが、印象的だった案件は、九州大学と共催したSDGs促進プロジェクト「SDGs International Awards」です。SDGsの目標達成に向けてデザインアイデアを募って表彰する取り組みで、プロジェクトを多くの方に知ってもらうために、著名なアーティストに依頼をして書き下ろし楽曲を作っていただきました。「こんなことまでできるのか」と広告コミュニケーションの幅広さを身をもって知ることができた案件の一つです。
採用業務にアサインされ、「生業としたい」と思うように。
ー博報堂では採用業務も担当していたんですよね。
入社して2年目、九州支社が九州博報堂として、博報堂の子会社となり、自社採用を始めることになったのがきっかけです。営業と兼務しながら、採用要件の定義、採用ブランディング、学生向けのイベント、採用面接に至るまでの一通りの採用業務を任せてもらいました。
ワンキャリアライブに出演したことも
ー 採用業務に取り組んでみていかがでしたか?
自分が関わった初年度はエントリー、採用ともにうまくいきました。翌年度はその成功事例をパッケージ化してクライアントにも展開しました。この実績が認められて、年に一度、博報堂グループ全社で最も活躍した社員に贈られる社長賞のヤング部門をいただくこともできました。
何よりも、学生のキャリアに向き合い、採用に関わった方が楽しそうに働いていたり活躍していたりする姿を見て、「自分が大事にしたい喜びはこれだ」と思いました。
ー「自分が大事にしたい喜び」とは?
私の場合、仕事の喜びって「世の中に大きなインパクトを与えられた」、もしくは「自分らしい仕事ができた」の主に大きく2つがあると思っています。私は後者に大きな喜びを感じるタイプということが、数々の仕事を通じてわかってきました。採用業務は、自分の好きなことと強みが重なっている“自分らしい仕事”と感じられ、「これを生業にしたい」と次第に思うようになりました。
一方、元々従事していた広告営業の仕事は、マス向けになればなるほど「世の中へのインパクト」が語られることが多く、規模が大きくなればなるほど「仕事の手触り感」が薄れていく傾向にあると思いました。。営業として携わった案件のCMが世の中に出て、自分の名前がクレジットに載っていても、手触り感や手応えという点ではある種の物足りなさを覚えていました。
「手触り感」のある仕事を求めて、ワンキャリアへ
ー 博報堂で成功体験も積んでいた中で、あえて転職に踏み切ったのはなぜですか?
採用業務に従事するうちに、人のキャリアにもっと向き合いたいと思うようになりました。そんな中、ワンキャリアなら、企業の採用成功、ひいてはその先にあるキャリアをつくる仕事に携われると考えました。ワンキャリアはこれから大きく伸びるステータスにあり、自分で切り開いていける余地も十分ある上に、自分の強みを尖らせることができると思ったんです。
また、転職活動にあたっていろいろな方々とお話してきましたが、その中でも小川勇輔さん(ワンキャリア コンサルティングセールス事業部長)のもとで一緒に働きたいなと思いました。
名の知れた企業からの転職。周囲の反応は意外とあっさり
ー 大企業からスタートアップへの転職という決断後、家族や周囲からの反応は?
「せっかく有名企業で働いていたのにもったいない!」という意見は多数もらいましたが、強い反対はありませんでした。
実は転職と同時期に結婚したのですが、パートナーは私が当時の仕事について悩んでいる姿を見ていたこともあり、理解してくれました。
ー 大きくステージが変わる企業への転職にあたって、何か不安はありましたか?
単純に「ワンキャリアで活躍できるのか?」という不安は大きかったです。大きな組織で働いたことしかなかったため、自らの手で事業を0からつくれるのか非常に不安でした。それでも、「未知の経験をできた方が、自分を引き上げられるのでは?」と思い、飛び込むことにしました。
採用成功を通じて、一人でも多くのキャリアをつくる
ー現在のミッションを教えてください。
「企業における採用成功をつくること」と「自社の認知拡大」です。
現在、採用側面で伸び代がありそうな企業様に対し、採用ブランディングの企画・提案をしています。ワンキャリアのプロダクトの機能は優れていますが、クライアントと並走しながら採用成功を担うという面ではやりきれていないことがまだまだたくさんあります。プロダクトを使っていただくと共に、クライアントの採用ブランディングを根幹から一緒につくっていくことで、採用成功の事例を一つでも多く生み出したいと思っています。
また、ワンキャリアを幅広い企業様に知ってもらうための認知施策を考え、実行しています。
ー 最近だと「知られてなくて悔しい!」CMが話題でしたね。
大変でしたが、求めていた「手触り感」のある仕事でした。企画・制作の過程では自分で二者択一することの連続で苦労しましたが、「自分の想いをを乗せる」ことが早速叶ったなと感じています。
「個の強み」を活かしたチームで、柔軟に働く
ー 先ほど「活躍できるか不安」と仰っていました。入社してみて、いかがでしたか?
CMをはじめ、自分の強みが活かせる業務にアサインいただき、チームで弱みを補完し合いながらうまくやれているなと感じます。
ー 前職からワンキャリアへ転職したことで、働き方に変化はありましたか?
リモートワークと出社を組み合わせて、柔軟に働くことができています。成果を最大化するために企画書をじっくり推敲したいときは自宅、アイデアを発散させたいときは出社するなど使い分けています。オフラインミーティングや同僚との飲み会などに合わせて出社しているので、人の顔を見て仕事ができているなと感じています。
リモートワークの日には、企画系の業務中に考えが煮詰まってきたら、自宅近くの海岸を訪れて海を眺めてリフレッシュしています。
一緒に働きたいのは、「仕事に対して想いを大事にしている人」
ー最後に、どんな人と一緒に働きたいですか?
大きな組織だと、想いがなくても仕事ができる環境やフローが整っていますが、ワンキャリアには何も素地のない0の状態から始まるプロジェクトも少なくありません。そのような仕事に大事なのは「想い」だと考えています。仲間と共に仕事へ自分の想いを乗せたい方にはぴったりな会社です。
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