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超・安定思考の彼が「ラーメン屋」から学んだ安定のキャリア戦略

こんにちは。ワンキャリアの松本です。1人目のマーケターとして参画してイチから事業/組織づくりをし、リモートで数十名の長期インターンを採用・マネジメントする経験も積んできました。最近では西日本エリア新卒採用のリード、関西拠点の立ち上げなどもやっています。

トップの写真は7月に17日間の新婚旅行をした際の1枚。イタリア、モルディブ、トルコ、タイなど多くの地域に訪れました。本当に自然やアートが素敵で、未だに余韻に浸れます。

心ゆくまで新婚旅行を堪能することは、家族第一主義で旅好きな僕にとって人生の大きな目標の一つでした。それが叶えられて改めて、今後も仕事・プライベート両方の目標を貪欲に叶えていきたいと思っています。

そんな僕のキャリア選択は、いつも超がつくほど安定志向。20歳の頃から変わらない「人生の絶対条件」となっています。そして幸いにも、その安定の水準は毎年ジリジリと引き上げることができています。

安定を条件に、今までのキャリアをどのように選択してきたのか、そしてワンキャリアに入ってからどうだったかをまとめました。特に、

「自立して安定したキャリアを歩みたい」
「若いうちから個の力を成長させたい」
「マーケティングに興味がある」

のどれかひとつでも当てはまる方は、ぜひご覧いただけると嬉しいです。

1. ワンキャリアでやっていること

まずは自己紹介も兼ねて、ワンキャリアでやっていることから。

非常に多岐に渡りますが、大きくはマーケティングと、西日本エリア新卒採用のリードをしています。またそれらに伴って最近では関西拠点の立ち上げも行い、リモートワークで東京オフィスの社員・インターン生と連携しながら仕事を進めています。

マーケティングについては主に学生を対象に、ワンキャリアのサービスを通じて新しい就職活動のあり方を浸透させることをミッションとしています。その中で1人目のマーケターとして入社したので、今までには組織作りも必要な業務も、全般を手がけてきました。具体的な業務としては中期の戦略・予算の計画や市場調査といった上流のプロセスから、プロモーションの企画と実行、サービス改善、イベント企画、外部メディアとの提携、大学との連携、各施策の効果検証といった実行/検証のフェーズまで、幅広く携わっています。またそれらを行う上で、社員の採用育成や関西拠点立ち上げのほか、リモートでインターン組織を立ち上げてマネジメントするといったこともやってきました。

新卒採用については今年から西日本エリアをリードしているのですが、過去にも採用要件やインターンの設計をしたり、面接官・メンターとして選考に参加したりする形で関わってきました。もちろん今後も面接や採用イベント、インターンなど参加される方は、お会いする機会があるかと思います。

マーケティングも採用も、業務にチャレンジが多いのはもちろんですが、様々なエリアで仕事をする機会が多いことも、心躍らせながら働ける所以になっています。

2. 「ラーメン屋」からキャリア戦略を考えた時、マーケティングの世界に憧れた

実は育った家庭環境もあってか、超・安定志向なのは20歳の時に始まったことではなく、遅くとも高校生の時には「就職実績を凝視しながら志望する専攻を選ぶ」ということをやっていました。そして推薦での就職先が充実していた、電気電子系や情報系を専攻できる学部へ進学することに。(結果的には推薦は使わずに学部卒で就職することになったのですが…。)

大学3年生になった春、当時は大学院への進学を考えていましたが、あまりに「働くこと」そのものを知らな過ぎた危機感から、複数社のインターンに参加しました。もちろん入社したいのは(自分なりに考えた)安定していそうな企業群でしたが、秋以降も外資系を中心とした本選考や就活イベントに参加し、安定企業に受かるための対策をコツコツと進めていました。そして幸いにも、その入社したい企業“ではない”社員の方々とお話しするうちに、不器用な僕もようやく気づいたのです。

「安定について、問いの立て方を間違えていた・・・。」

本来、安定しなければいけないのは自分。当たり前のことです。なのに、ずっと“安定しそうな場所”を探し回っていたのです。それも、こんなに変化が早く、複雑で不確実な時代に。では、この時代の安定とはなにか? 僕はこう思っています。

「安定しそうな場所ではなく、個人として世の中で引く手数多な存在になること」

でも、どうやってそうなれるのか?

重要なポイントとして、“どの領域で“、”いつどのレベルに“ が重要なのは分かっていました。しばらく考えた後、意外にも自分の考えが定まったのは、ラーメン屋でその店の経営を考えていた時です。改めて見ると、お店で働く人にも、企業と似たいろんな役割があります。たとえば、パッと思いつくだけでもこれだけあります。

①店長(会社なら社長)
②職人(会社ならプロダクト開発・研究などサービスを作る人)
③客寄せ(会社ならセールス・マーケなど顧客を獲得する人)
④バイト(会社なら定型化されたオペレーションを回す人)
※他にもバックオフィスなど様々ありますが、当時の関心と話の簡略化のため上記4つのみで進めます。

どれが偉いという話ではなく、どれが安定かに着目し、現実的に当時の僕がなれるのは何かを考えました。結果的に、①店長は経営というものがまだ分からず遠く感じ、④バイトは代替されるのでなしだと考え、②職人 or ③客寄せで検討を進めました。

そして、安定を優先するなら③客寄せだと決めました。それは、ビジネスの起点として顧客や雇用を創る側にあり、有能であれば好況の時も不況の時も、別の業種でもニーズが絶えないと考えたからです。一方で、職人はラーメン自体が下火になると、自分の市場価値も下火になってしまう。もちろんラーメンブームなら職人の市場価値は高いのですが、客寄せの“外部環境でブレにくい点”が安定志向の僕には魅力的に映ったのです。

一方で、過去にテレアポのバイトをした経験からも、セールスが天職ではないとは感じていました。したがって消去法的な考えではありますが、こうやって僕は、マーケティングのプロになることを目指すことにしました。

3. “どの領域でプロになるか”を決めたら、次は“いつどのレベルに”を具体化させる

“どの領域でプロになるか”がマーケティングと決まったので、残るは“いつどのレベルに”まで成長すべきかがポイントでした。

ただし、マーケティングは変化の早い領域でもあるので、特に“いつ”を重視して、若いうちから技術資産(専門性と経験)が得られる環境、つまり早く学びやすく、自分の手で物事を進めて成果を出しやすい環境を探していきました。

多くの方からアドバイスもいただいた結果、次の3点を重点的に見るようにしたのですが、今になっても重要な点だと思っています。

①事業や業務の領域:そもそも若手でも活躍できるフィールドか
②機会:伸びていて、社風・仕組みとしてチャンスが回って来やすいか
③仲間:”一緒に仕事をする”メンバーはどの程度優秀か

結果的に、就職活動では様々な選択肢の中から、デジタルマーケティングの支援会社への入社を決めました。職種はコンサルティング・セールスで、天職ではないと思いながらも、魅力的だと考えたのは、多くの業界・企業のマーケティング課題を解決する提案ができる点と、それなりに整った環境で事業も組織も伸びていた点。とにかく、まずは若いうちこそ頑張ろうと考えていました。

入社後に実際に仕事をしてみて、やはりセールスは向いていなかったのか苦労は重ねましたが、偉大な先輩達の支えもあり、新卒1年目の終わりに全社MVPに選出される程にはやっていけていました。顔写真が貼られた額縁が会社の至るところに掲示され、ひとまず明確な成果を出せたことで「(少なくとも営業なら)他の会社でもそれなりの成果は出して飯食っていけそう」と、ほっとした気持ちになりました。

しかし、改めて冷静にキャリアを考えてみて、とても重要な事実にようやく気づいたのです。それはひとえに「専門性」といっても会社の種類によって身につくものが変わる、ということでした。

4.「事業会社と支援会社で、身につくマーケティングの専門性は違う」

「事業会社と支援会社で、身につくマーケティングの専門性は違う」

「気づくの遅すぎww」って感じなので恥ずかしいのですが、本当に全く気づくことなく就職活動も新卒1年目もがむしゃらに駆け抜けていました。

図のとおり、一般的に支援会社ではマーケティングの一部のプロセスについて特化して専門性を持ち、さらにあらゆる企業・業界のケースも把握できます。例えばWebプロモーションの会社では、それに関する深い専門性を持った上で、様々な企業・業界の支援に携わることができます。

一方で事業会社では業務分担の差はあれど、プロセスの全体像を把握しながら仕事を進め、分業により自分の担当領域の専門性を深めます。

つまり、支援会社では特定のマーケティング業務について専門性を深めたい人、その専門性で多くの企業を支援したい人に向いており、事業会社ではマーケティング業務全体を見渡して起案したい人、自らの手で戦略も実行も設計して進めたい人が向いています。

自分に必要なのが後者なのは明らかでした。プロセス全体を見て戦略を決めて実行し、手触り感のある成果を創れるようになりたい。そのためには自分がマーケティングする側でなければと。

一般的には早いと言われますが、得られた経験も成果も濃密だった確信はあったので、社会人2年目の秋には次のキャリアを意識しはじめました。

5.レアで息の長いマーケターになれるかも、と思ったのがワンキャリア

正直なところ、人材業界には全く興味がありませんでした。とはいえ他に関心の強い領域もないことと、ワンキャリアのミッションに確かな納得感、つまり“解決すべき課題が重要で実現しがいのある未来だと感じた”ことが、入社を検討するはじめのきっかけになりました。

その上で、いかにハイレベルなマーケターになり安定の水準を引き上げるかを考え、次の3点が決め手になりました。

① 成長しやすい組織とレアな経験

マーケティングのプロセス全体を俯瞰した戦略・実行両方の経験が必要だったため、少数精鋭な組織はかなり好条件だと考えました。一方でただ丸投げだと困るので、組織がマーケティングに強いカルチャーであり、リテラシーも高いことが重要でした。この点については前職で多くのマーケターと対峙してきたからこそ、リテラシーの高さについては自信を持って確かめられたのが大きく影響しています。

そうしてリスクへの対処を確認した上で、若いうちに1人目のマーケターとしてユーザーから高い支持とシェアを獲得する経験ができれば、レアなマーケターになれると考えました。

② 身につく専門性の組み合わせ

特に学生は気づきにくいのですが、前提として一般的には1つの仕事で2つ以上の専門性が身につきます。例えば化粧品メーカーの営業職で仕事をしたら、化粧品の製造販売に関する業界専門性と、営業の職種専門性が身につくように。職位が上がればさらに別の経験も積むことになります。

そしてワンキャリアは採用領域の事業を展開している会社なので、ここでマーケターになれば身につく専門性は“普遍的でおいしい”と考えました。つまり

「経営におけるキーポイントとして長らく君臨している、“顧客の獲得”と“人材の獲得”の両方を専門性として身につけることができる。」

すでにやりたいことが明確にあればそれをやる方が良いのですが、特段決まっていなかった僕にとっては、身につく専門性のおいしさも重要な決め手になったのです。

③ 人生の一部を削るほど有意義な仕事か

当然ですが、自分の時間、人生の一部を削るなら「意義のある課題解決がしたい」「新しい価値創造をしたい」と考えています。シンプルな方法ですが僕はやりがいを確認する時に

「このサービスが今より拡大したら、世の中はどう変わるだろうか?」

と問います。この答えが意義を感じないものであれば、そもそも解決しようとしている課題がそこまで重要だと思えないか、あるいはシェアを奪い合っている他サービスと差別化できていないことになります。

これらへの納得感を確認した上で、一緒に働く人も魅力的に感じるなら意義のある時間の使い方ができそうだと判断しています。

6.入ってみたら、チャレンジの幅と機会は予想を超えた

「1.ワンキャリアでやっていること」でも書いた通りですが、得られた技術資産はマーケティングの専門性だけでなく、例えば下記のような経験を含め、予想を超える収穫がありました。

・実際に採用をして組織を立ち上げる経験
・事業計画や予算、人員計画を自ら立てて実行する経験
・有能な外部パートナーの力を借りて最先端のノウハウを血肉とする経験

ただこれらのベースになっているのは、次の2点が大きく影響しています。

・事業が伸びておりチャレンジの機会が多いこと
・経営陣を含め、優秀な仲間が学ぶことに貪欲で成長スピードが早いこと

特に後者については、自分を律することにもなるしお互いの学びを吸収し合う効率性も生まれるので本当に助かっています。

「どんな人がワンキャリアで働いていますか?」という質問に対しては、「よく学ぶ人」というのは欠かせない要素だと思っています。また、それを一番感じるのが社長で、敵にいたら本当に嫌だなとつくづく思います。

7. 最後に:こんな方々と一緒に仕事がしたい

これから入る方も「よく学ぶ人」や「学ぶこと自体が好きな人」だと親和性が高いと思いますが、それ以外に「お互いが気持ち良く、刺激的に過ごせそうか」という観点でも2つの要素を考えてみました。


①他人の時間に愛を注げられる人

人生は時間の集積。だからこそ、その時々を大切にする必要がある。どこの会社でも時間は大切な資源なのですが、特にワンキャリアは僕も含め、自分の時間の使い方に意義を持っている人が多いので、それを尊重できる人の方がお互いに気持ちが良いと思っています。その時々への尊重と、これまでの積み重ねへの尊重の両方ができるよう、僕も気をつけたいと思っています。

②良い意味で利己的な人

①のとおり他人の時間への愛があるのが前提ですが、虎視眈々と環境を味方にして自己実現を目指す方は、我々も一緒に働いていて刺激的で面白いと感じやすいと思います。実際に僕が社員やインターン生をリードする際には、「一緒に働いた優秀な仲間が、いろんな業界やチームに羽ばたいて一層活躍する未来」を目標にして背中を押すようにしています。

もちろん僕自身も「自分と関わった人たちがみんな優秀で活躍してくれていたら、自然と僕の仕事人生もより豊かになるはずだ」と利己的なことを考えています。

最後に。

前述のとおり、僕自身も人材業界や採用マーケットへの興味などはありませんでした。もちろんすでに興味のある方は一緒に働きたいのですが、興味のない方も上記の2つを持ち合わせているのなら、ぜひお力をお借りしたいです。共に成長しながら働けたら最高ですし、まずは会ってお話できるだけでも嬉しいです。

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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