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●へなちょこ社会人がクライアントにWhyを語るまで
初めまして。コンサルティングセールス事業部兼ソリューションサービス事業部、シニアマネージャーの若山と申します。新卒採用メディア「ONE CAREER」を通じて企業の皆さまの新卒採用の支援を導入から納品まで担当しております。
プライベートではただの音楽好きであり、バンド活動歴16年目に突入しました。パンクロック/ガレージロックが大好きです。新しくペダルを買っては、眺めたり数時間弾き続けたり眺めたりしています。
この記事は以下のような方に読んでいただけると、もしかすると気づきが1つくらいはあるかもしれません。
・ワンキャリアは元有名企業出身が多くて気がひける、と感じている方
・やりたいことが明確になく、自分の現状に焦りを持っている方
・ベンチャーへ転職することに恐怖感がある方
●GarageBandで作曲したいだけの人間が急にビジネスの現場に飛び込み得た最初の称号は「ここ数年で一番使えない新人」
僕は2013年に1社目に入社をし、わずか1年で退職をしました。要因は様々あれど、就職活動の時に無目的かつその場しのぎでこなしてしまっていたことに帰結すると思っています。働きたくない、早く帰ってGarageBandで作曲したいだけの人間が急にビジネスの現場に飛び込んでも、なぜここにいるのか?を自分自身に説明できず、パンクスがスーツ着てるなんてダセえよ!としみったれた現実から逃げていました。
そんな僕が得たのは「ここ数年で一番使えない新人」という肩書きだけでした。「こんなやつ見たことない。社会人失格だから。」と言われたことは今も鮮明に覚えています。小学校から友達の輪の中心で不自由なく、大きな挫折もなく人生をコントロールできていると錯覚していた自分には人生で初めて負った治らない傷のようなものでした。
※23歳、社会人1年目のへなちょこ時代。世の中と当時のメンターを恨み尽くしていました。
逃げ延びるように退職、その後に縁あって教育・研修事業の会社に拾っていただきました。1年で転職している人間は周囲におらず、「もう後がない」覚悟だけで働きました。2社目では打って変わって経営陣や上長、同僚から大きな期待と信頼を頂くことができました。整備された社内システムがあったので僕はただカタログを丁寧に読み上げ、顧客の意向を巧みにズラしながらできるだけ難易度の低いサービスに顧客を説得するコンサルタントでした。
非本質的な一方でその環境に居心地の良さを感じていたのも事実で、だんだんと「社会人ってこんなもんだよな」と思うようになっていました。(どこまでも怠惰)
気づけば26歳。社内で影響力も発言権もあるし調子に乗っていたのですが、高校の同級生との再会によって虚像の実力は打ち砕かれます。
●「やばい、同級生はどんどん成長している間に僕はぬるま湯で気持ち良くふやけていっている。このままじゃ取り返しがつかなくなる。猛烈に焦る」。
彼は有名ベンチャーで事業の立ち上げ/クローズ、新サービスの立ち上げ責任者など比べ物にならないほど濃密かつビジネスパーソンとして素晴らしい結果を残していました。高校時代は一緒にバカ話をしていた友達が遠い存在になっている。しかも会話のレベルも合わなくなっている。ショックでした。特に彼が語った、「1つのサービスをクローズするという経験」がより一層遠い存在に感じさせました。営業、エンジニア、デザイナーをチームとして主導し、彼らの働きやすさにも目を配りながらサービスを伸ばそうとして、苦しみ、もがき、泣く泣くクローズする決断を自分自身でやっている。純粋に自分自身が恥ずかしかったです。
「やばい、同級生はどんどん成長している間に僕はぬるま湯で気持ち良くふやけていっている。このままじゃ取り返しがつかなくなる」。
猛烈に焦りました。
そこで僕は3つのルールで会社探しを始めました。
1) 会社規模20名以下
→自分が何もしなければ、事業ごと死ぬ環境
2) 全員自分よりも優秀なメンバーであること
→コテンパンにやられる経験を自らに課したい
3) データアセット型のビジネスをやっている会社
→労働集約型ではなく、テクノロジーを駆使し指数関数的な成長が見込めるところ。(変化の総量が大きい)
次の会社では絶対何者かになってやろう、20代の遅れを絶対に取り戻すんだ、という思いだけは強く持っていました。明確にやりたいことはないけれど、僕はこれからビジネスの世界で生きていくのだ、絶対にビジネスパーソンとして一流になりたい!と思いました。
ありがたいことに5社からオファーをいただき、3つのルールを完全に満たしていたワンキャリアに入社しました。26歳、社会人5年目をワンキャリアでスタートしました。
●苦しい時に代表からもらった一言「若山さん=〇〇を作ってください。何に強みを持っている人なのか、社内向けに伝えていきましょう」は財産
スペックも低く、ITへの造詣も浅く、ビビリな僕がいきなり成果を出せるわけもなく、毎秒壁にぶち当たっていました。「メールが下手」「商談レベル低すぎ」「ちゃんと共有して」。まるで新卒に戻ったかのように、毎日毎日上司に叱責される日々。昔との違いは、自分のキャリアを少しずつ考えられるようになっていたことでした。辛かったですが、当時の上司にはめちゃくちゃ感謝をしています。足手まといなのに、向き合ってくれたことは大きな財産になっています。
苦しい時に代表の宮下から言われた、「若山さん=〇〇を作ってください。何に強みを持っている人なのか、社内向けに伝えていきましょう。」という言葉が大きな救いになりました。何もない僕にとっては、これからワンキャリアで自分を形作れることが嬉しかったです。
きっと僕は運が非常に良い方です。「まさに今」というタイミングでワンキャリアに出会い、一から営業組織を作ることも最前線で経験できました。
●真面目な話。ワンキャリアのコンサルティングで大事にしていること
セールスとしては、外資系コンサルティングファーム/外資系投資銀行/総合商社/大手メーカー/インフラ/メガベンチャーなど、誰もが知る企業の方々とお仕事をしました。当初、商談ではワンキャリアの会員やデータがいかに優れているかということばかり話していました。ワンキャリアを使わないなんてもったいない!だって効率的だし他にないデータがあるんだから!と思い込んでいました。
でもよく考えれば僕が好きなワンキャリアの要素はそこじゃないということに気づきました。僕が好きな部分、それはマーケットを変えるために事業を行っていること、そのために全社がアクションをしていることです。
学生がデータをもとに妥当な選択肢を持てる世界、企業と学生のパワーバランスがイーブンな状態。そのために企業の皆さんと対峙する僕ができることは、サービスを紹介することではありません。「なぜそうした世界、状態を目指しているのか」、「その先にどんな未来が待っているか」を伝え続けることでした。
僕がワンキャリアで仕事をしている理由は、ワンキャリアの存在理由や使命を強烈に愛していて、本質的な議論をマーケットに投げかけるスタンスを愛しているからです。それをまずは自分が体現できなければいけない。アクションし続けていると不思議なもので、賛同や共感をいただくことが本当に多くなりました。ありがたいことに個人的に応援のメッセージもいただいたりします。期待値の高いサービスに携わっていること、まさに今それを作っていることに誇りを感じます。
小さなベンチャー企業である僕達が大企業を動かし、マーケットも変えようとしている。滋賀県の田舎町でこっそり曲を作り、世界に自分の音楽を届けようとしていた頃と同じ感覚です。毎日最高にワクワクしています。
※僕は圧倒的に音楽に時間も熱も投下していると思います。プレイするのも聴くのも最高。
もちろんサービスを利用するかどうかはクライアントの採用方針や課題によります。ワンキャリアでは解決したいポイントがずれるな、と思えば他社サービスでも必ず紹介するようにしています。ようやくHR、特に採用領域に人とお金が集まっているのに、小さいパイを取り合っても意味がないと思いませんか?まずはマーケットのサイズを大きくするアクションをすること。その仲間を蹴落とすのは不毛ですし、健全性を損なうと考えています。
競合他社とか言わずに、共にマーケットをより良くしていく仲間だと思っていますし、メンバー全員がそう思っているチームで働いていることも最高の経験です。
●ごめんなさい。まだまだ居心地の良さを提供する気はないかもしれません。まだ発展途上だし亜流であり壁も多い
社会の期待値が高いとはいえ、ワンキャリアはまだまだ発展途上であり、亜流であり、越えるべき壁が数え切れないほどあります。
大海原の中、押し寄せる津波を軽い木の小船を漕ぎ続けるような毎日です。船酔い上等、必要なのは「なぜ、自分はこの事業を楽しんでいるのか?」など、whyの部分と極めて冷静な事業感覚です。マーケットを変えるという言葉はカッコいいですが、そのためには研ぎ澄まされた事業視点と、ドライな判断も持ち合わせていないと沈没します。
やや怖いことを書きましたが笑、要は「ワンキャリアを使って何をしたいか?」が明確な人と働きたいと思っています。その思いに覚悟が乗っていると、さらに嬉しくなります。ありきたりですが、おおよそ以下のようなことを質問いたします。
・これまでの人生で最も時間を投資してきたこと
・自分の好きなこと/もの(1日話していられるくらいの好きレベル)
・将来像から逆算して、今後3年でどんな経験をしたいか
●絶対にがっかりさせたくない。でも、僕も一緒に成長したい
僕にとって新しいメンバーは、絶対にがっかりさせたくない/させられない存在です。叶えたい思いやありたい姿に近づけるサポートがしたいと常に思っています。正直、これまでは修羅場や厳しい環境で掴み取ってもらうというベンチャーあるあるな育成スタイルになっていました。
しかしこれは極めて効率が悪いので、トレーニング体制の整備も進めています。
コンサルティングセールス事業部、ソリューションサービス事業部では全社に先駆けてオンボーディングプログラムを用意しています。
入社後3ヶ月までの達成目標を設定し、身につけるべき考え方や必要なスキルをワーク/研修/座学などで習得いただきます。現状2ヶ月半程度でプログラムを卒業しているメンバーが多いです。少しずつ事業フェーズも変わっているので、さらにブラッシュアップすべくプロジェクトチームを組織し、事業部に最適な形を目指しています。この点については、ぜひ入社後にもフィードバックください!全員が自分のキャリアへの道筋を作り、日々楽しく、高い基準で働ければ最高だなと思っています。
※休暇も大事だと思っています。毎年7月の3連休は高校の同級生たちと旅行しています(揃いのTシャツを買うのがマスト)。
●終わりに
僕はワンキャリアに来て、初めて仕事が楽しいと思いました。パンクスが会社で仕事してくたびれてるなんてくだらねー!と本気で考えていましたが、ワンキャリアというパンクバンドで体制(既存の価値観)に中指を立てるのも1つの表現型やな、と思うことができました。
仕事の楽しさ、本質、醍醐味を味わえているのは、今の経営陣やメンバー、アシスタント、インターン生のおかげです。こうした人たちと出会えたことに心の底から感謝しています(ちなみに両親も感謝しています)。
これからもマーケットを変えるために、死に物狂いでアクションします。パンク精神をビジネスでも体現し続けたいと思っています。