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【mizuiRoインタビュー番外編Vol.3】大泉工場NISHIAZABU・OMOTESANDO監修 岡清華さん~アーユルヴェーダの知恵を通じて伝える、「本当の健康」とは~<後編>


mizuiRoインタビュー番外編Vol.3は、スーパーバイザーとして、大泉工場NISHIAZABU大泉工場OMOTESANDOの監修をしていただいている岡清華(おか さやか)さんのインタビューです。今回は後編をお届けします。

<<前編はこちら>>

大泉工場とともに目指す場所とは

山崎:今春からスーパーバイザーとして、大泉工場NISHIAZABU、大泉工場OMOTESANDOの監修いただいていますが、大泉工場との出会いはどのようなものでしたか。

岡:
もともとは、以前監修していたカフェでKOMBUCHA_SHIPを仕入れさせていただいている関係性でした。
そのカフェに大泉社長が挨拶に来てくださってお話しした際に、人のことを健康にするだけでなく、人が住む地球や環境も一緒に健康にしていきたい、時間をかけてでもいいから本当に意味のあるようなことをしたいというような姿勢を感じて、共感し、ご一緒にさせていただくことになりました。志が同じ、同志と言うんですかね。そんなイメージです。

山崎:
そう言っていただけて嬉しいです。10月2日にリニューアルとなった大泉工場NISHIAZABUのコンセプトを教えてください。

岡:
スーパーマーケットとカフェの中間の「グローサリー&カフェ」がコンセプトです。今回のコロナ禍を経て、カフェの在り方も変えていかなければいけないなと思っていて。野菜やパスタソース、おやつの原材料など、家で作る中食スタイルも提供していきたいと思っています。
地球環境にも良くて、身体にも良い食べ物や生活用品が揃っている、人が集まる場所というより、立ち寄って帰る。そんな場所にしたいですね。

また、環境や自分自身に対して、いい取り組みをしたいけれどもどうしたらいいか分からないときに、「ここに来たら何か教えてもらえる、何かが見つかる場所」にしたいと思っています。

今後は、食糧難にも対応するために、保存のきく瓶詰や加工品などをオリジナルで作って販売していきたいと思っています。今年の例に習い、今後ウイルスが再び蔓延して緊急事態宣言が出されたとしても、食糧は必ず必要ですよね。そのときに、大泉工場は農家さんとのつながりもあるので、この場所でみんなの食べるものを作って届けることができたらと思っています。

山崎:
店内で提供しているメニューだけでなく、それを加工して家でも食べられるように、というところなのですね。

岡:
そうですね。保存がきいて、身体にも環境にも良い即席料理を作れるものを提供したいと思っています。日々の食事も、時間があるから一生懸命作ろうとか、時間がないからカップラーメンにしようとか、“0か100か” になりがちだと思います。その間を模索したいと考え、「簡単で身体にいいものを保存食として備蓄する」という選択肢を提案したいと思っています。

山崎:
大泉工場NISHIAZABUのドリンクやフード、グローサリーはどんなところを大事にして選んでいるのですか。

岡:
ドリンクやフードは「消化にいいもの」をひとつのキーワードとして選択しています。
消化できるものというのは、一番に、添加物などの不自然なものが含まれてないもの。腸など、身体の内側に優しいものを選ぶことは、心の健康にもつながってくると思うので、「消化にいいもの」というのは一番に意識をしています。

グローサリーは、まずは比較的安価でハードルが高くないもの、日常に馴染みやすいものを選ぶようにしています。本当にいいものでも続けられなかったら意味がないので。あとは、可愛くて、環境にも良いというようなバランスの取れたものを選ぶようにしています。
環境や健康といったテーマは、どうしても堅苦しい感じになりやすいと思うので、あくまで「おしゃれで美味しい」を第一に大事にしたいですね。

山崎:
本当にそうですよね。環境問題で今こんなに大変なことになっているから、やらなければいけないという感じではなく、楽しく取り組んでいきたいですよね。

岡:
私たちは環境を守ることのために生きているわけではないじゃないですか。しかし、この環境の豊かさあっての私たちの心身の豊かさがある。共存意識を持つことが重要です。
私たちがどうやったら一生楽しんで過ごせるのかというベースで考えると、やっぱりポジティブな方向でみんなが楽しみながら、その心地よさが持続可能な形で続いていけるようなムーブメントを起こす必要があると思っています。

ビジョンは、120歳まで教え続けること

山崎:
岡さんのビジョンを教えてください。

岡:
私のビジョンは、ある占い師の方から言われたのですが、120歳まで教える続けることです。その方には「生きるだけではだめで、自らが実践し教え続けること。教え続けないとあなたのやっているものが、次世代に続いていかないでしょ?」と言われました。
例えば、アーユルヴェーダをやっていたのに50歳で病気になって死んでしまったら、信頼してくださる皆様が「アーユルヴェーダをやっていても早死にするのなら、やってもやらなくても意味がないな。何をやっても一緒だ」と思ってしまうでしょう。そして、またもとに戻ってしまう。これが課題だ、ということでした。

私が今の使命を達成する為には継続していくことが大切だと思っているので・・・さすがに現代に生きながら、120歳までは難しいと思っているのですが、せめて与えられた命が続くうちは一生涯継続していくと覚悟を決めています。なので、一般的に生きる人生をほとんどあきらめていますね。

山崎:
「あきらめている」とは?

岡:
「諦める」というのは、仏教での語源として「明らかにする」という言葉が語源になっていると言われています。「物事の理をはっきりした上で、その理に合わないことを捨てる」という意味があります。自分の人生にいらないものを捨てるということです。
“世俗的”という風にいつも呼んでいるのですが、一般的な欲とか衝動といったことに流されそうになった時に、それに関してはもう“あきらめ”て自分の進むべき道を進んでいる、という感じですね。

だらけたいなとか甘えたいなとか、自分の中で悪魔のささやきのようなものもたまにあるのですが、何度もそれを繰り返したことにより、その先に自分の幸せはないということを十分に知っているので。流されないように自分を統制しています。

山崎:
すごいですね…。

岡:
でも、それが自分にとっての本当の幸せなのだなと気づいたのです。結局もういいやと思って怠けてしまうと自分の人生が崩れて、結果自分が苦しむ自分がいるのですよ。
人それぞれの幸せがあると思うので、ないものねだりをせず、みんながそれを尊重し合えたら良い世界になるのではないかなと思います。

山崎:
最後に、岡さんが思う、「周りの人にこういう風に生きてほしい」という願いは何でしょうか。

岡:
「一人ひとりの人生を自分で選択する力」を多くの方に持っていただきたいと思っています。人それぞれの幸せがあるのに、これが正解とか、これが人生の成功者とか、そういったレッテルみたいなものが多くの人々の人生を崩していると感じているからです。
そういったレッテルを一回全部外して、とは言っても絶対に何かしら染み付いていると思うのですが、そのシミを抜いていく選択肢を持って欲しい。世の中の常識に反していたとしても、能力と長所を最大化し、自分の足で立つということを認め合い尊重し合える世の中になればいいなと思います。

今の世の中には色々な固定観念があるからこそ、自分の人生を生きたいけれど色々と操作されている部分があると思うのですよね。
私が好きな言葉で「これでいいのだ」という言葉があるのですが、そんな風に自分の人生を満足して生きられる人を増やしていきたいです。私たちがそのサポートができると、ビジョンとしては二重丸だと思っています。

山崎:
ご一緒できたら嬉しいです。本日はありがとうございました。

「人生を自分で切り開くこと」を体現されている岡さん。何より、岡さん自身が楽しんでいるからこそ、周りに人々が集まってくるのだと感じました。

「食」は、選び方次第で自分を幸せにすることもできれば、自分を不幸せにすることもできるものです。大泉工場NISHIAZABU、OMOTESANDOが皆様にとって、自分がよろこぶ選択をお手伝いしていく場所」となるよう、岡さんとともに創っていきます。

環境や自分自身に対していい取り組みをしたいけれども、どうしたらいいか分からない。そんな時は、いつでもスタッフにご相談くださいね。
進化していく大泉工場NISHIAZABUOMOTESANDOを、今後ともよろしくお願いいたします。

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