ただつくるだけにあらず、エンジニアが経営の舵をとる。 | 急成長ベンチャーのCXOストーリー
みなさま、こんにちは。ネクストビート編集部です。本日は、CTO衣笠へのインタビューを紹介させて頂きます。 【経歴】 ...
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皆さん、こんにちは。ネクストビートの堤です。
開発組織とリードエンジニアについて、複数回に分けて記事を配信する企画をスタートいたします。今回は第一弾として、まずは当社の「開発組織の体制」について、VPoE三井にインタビューした内容をご紹介いたします。
ネクストビートの開発組織は、開発力の更なる向上を目指して、3月よりCTOとVPoEの2頭体制に移行しました。CTOが技術戦略と開発推進を、VPoEが組織開発とプロセスマネジメントを、それぞれ担っています。
CTO 衣笠 嘉展
新卒でヤフー株式会社に入社。アメリカと日本を行き来する中で、ベンチャー風土に触発され、上場前のグリー株式会社に転職。複数の事業立ち上げ・開発に従事。インフラ事業部に異動した後、大規模インフラ設計・運用を担当。その後、スタートアップのCTOを経験した後、2015年株式会社ネクストビートの執行役員CTOに就任。
CIO兼VPoE 三井 陽一
東京大学理学部卒。1997年、テニススクールのコーチとして社会人のキャリアをスタート。ITエンジニアに転身後、スタートアップ2社において、テックリード/CTOとして様々なプロダクト開発に従事。その後、株式会社ラックにおいて8年半に渡りサイバーセキュリティのプロダクト開発・研究開発を推進。クラウドマネージドサービスのトップベンチャーである株式会社FIXERを経て、2020年3月、CIO兼VPoEとしてネクストビートに入社。CISSP, CCSP, CISA, CISM, PMP, 知的財産アナリスト。
CTOである衣笠は、技術開発だけでなく、事業開発の経験も豊富であり、技術を軸として0→1を生み出すことに長けています。一方、VPoEである私は、制度設計や人材マネジメントによる持続的な仕組みの構築に強みを持っています。その意味では、切り拓くのがCTO、スケールさせるのがVPoE、という役割分担とも言えるでしょう。
ネクストビートでは、現在8事業を展開しておりますが、事業毎にプロダクトの性質が異なるため、開発の進め方もプロダクトの性質に合わせて調整しています。
各事業施策を開発施策として迅速に反映させていくために、事業ごとにリードエンジニアを筆頭とした開発チームを編成しているのが、現在の開発組織の体制です。
事業やプロダクトの状況に応じた柔軟なマネジメント体制を取ることで、技術やプロセスの横展開を行い、継続的に開発全体の組織力向上を図っています。
まず、当社の基幹事業である「保育士バンク!」は、プロダクトとして一定の成熟を見つつも、継続的な機能改善を行っています。また、「保育士バンク!」の開発で培ったナレッジを、他の人材紹介系事業である「おもてなしHR」や「TOMATES」に活かしていく必要があります。
そのためには、これらの人材紹介系事業においては、単に開発を推進するだけでなく、安定してスプリント(スクラムの開発サイクル)を回すためのナレッジの蓄積が必要となります。具体的には、見積り手法や生産性の測定方法の統一などです。ここで確立したプロセスを、当社の開発のスタンダードにしていく想定です。
このような仕組みの整備は、主にVPoEがリードエンジニアと連携して推進しています。
一方で、KIDSNAブランドのプロダクトは、事業的にも技術的にも新しい取り組みを行っています。
例えば、保育現場の様々な業務を支援する「KIDSNAコネクト」は、労務管理をはじめとした高度なビジネス要件をSaaSとして実装し、継続的に機能拡張しています。今後は弊社独自のデバイスを自社開発することも視野に入れて、IoT技術の採用を推進しています。
また、国家資格保有者のみが登録するシッターサービス「KIDSNAシッター」は、CtoCの事業形態であり、決済機能を具備するなど、他の事業にはない特徴を備えています。
これらの事業はプロダクトドリブンな開発であり、他プロダクトにはない技術要素も多いため、主にCTOの助言を受けつつ、リードエンジニアが技術検証や設計、実装を主導しています。
また、事業の安全性を高めるための取り組みは、全事業共通で推進しています。個人情報の保護や、ユーザの皆様に安心して安全にご利用いただける仕組み作りは、技術・運用・法務等、幅広い観点での考慮が必要となります。
VPoEである私はCIOを兼務しており、全社のセキュリティを統括しています。CTOとVPoE/CIOが連携することにより、技術とプロセスにセキュリティを組み込み、迅速性と安全性を両立させながら開発を推進しています。
人材紹介系プロダクトでブラッシュアップした開発プロセスは、他の事業にも展開していきます。またKIDSNAブランドのプロダクトで確立した技術も、今後のプロダクト強化のために他の事業に展開していきます。このようにして、技術とプロセスの両面から継続的な開発力の強化を行っています。
また、メンバーには幅広くスキルアップしてもらうために、事業間でアサインを調整しています。時にはリードエンジニアの担当事業が変更になることもあります。その時々の事業状況やメンバーのスキルアップ状況を見て、柔軟に体制を変更しています。