エクセレントカンパニー | メドレー平山の中央突破
メドレーのプロダクト開発チームがエクセレントであるために、何を思考し何を実現していけばよいのか。自分自身の考えが言語化できていなかったので、日々考えていることを整理してみます。
http://toppa.medley.jp/04.html
みなさんこんにちは、エンジニアの平木です。気になる社員の人となりはもちろん、気になる社内のプロジェクトや仕事など、メドレーのあれこれを直接聞いてみる「聞いてみた」シリーズ。
今回は、社内システムの企画・構築や情報セキュリティ(メドレーでは「コーポレートIT」と呼んでいます)を担当している兼松さんに話を聞きました。
(平木)早速ですが兼松さんって、どういうキャリアで現在のコーポレートITという職種にたどり着いたんですか?
(兼松)実は僕、学生のときからコーポレートIT職を希望していたんです。
(平木)えっ!!!?珍しくないですか。正直、コーポレートITって、会社に属して存在を知って、たまたま配属されてから興味を持って専門家になるという人が多いような…
(兼松)珍しいですよねw もともと学生の時に、IT系ベンチャーでインターンというか、丁稚奉公をしていて。そこの会社で、周囲から頼りにされているコーポレートIT担当の仕事を見て、面白そうだなと思って。
(平木)なるほど、そこから既にコーポレートITを意識したんですね。
(兼松)学生は文系専攻だったんですけど、コーポレートITがやりたいなと思って就活をはじめたんです。でも、だいたい新卒での情報システム部門枠って理系出身が必須要件のところが多くて。それであれば情報システム部門の業務に近い経験を積みながら目指そうと思って、親会社のシステム設計構築・運用機能を担っているSIerに入社しました。
(平木)そこでは普通に開発やってたんですか?
(兼松)最初の3-4年は、エンタープライズ向けのITインフラの設計構築・プロジェクトマネージャなんかをやっていました。その後、大手総合商社のコーポレートIT担当として、システム企画やプロジェクト推進、運用統括に3年ほど携わりました。それからもっと色々な会社のコーポレートITの姿をみてみたいなと思って、コンサルティングファームに転職しました。
(平木)一つの社内に入ると、どうしてもそこばかりになるもんね。
(兼松)そうなんですよね。コンサルティングファームではIT構想立案や施策推進支援などのコンサルティングに携わっていました。いずれ、自らコーポレートITを統括していくためには、もっとリスク管理の面も経験しておきたいと思って、サイバーリスクコンサルティングにも従事していました。
(平木)本当に、コーポレートITに必要なスキルを転職してどんどん身につけてきた感じですよね。
(兼松)学生のときに「これだ」と思ったのに加えて、商社でコーポレートITの経験をしたのは大きくて。一から自分で企画して、推進して、運用するという仕事自体とても面白かったし、会社の仕組みの一部を企画して、社員という身近な人達に喜んでもらえるのも嬉しかった。そういう過程で、自分が「コーポレートIT職に向いてるなあ」と思えたんですよね。いろいろ経験を積んだあと、将来的には社会への貢献性が高く、これから伸びていくであろう会社で、イチからデザインしていきたいなあと思っていました。
(平木)その目標に向かう地肉になるキャリアパスをしっかり描いてきたと。
(兼松)もちろん途中で迷うこともありましたけど、結果振り返るとそんな感じですねw コンサルティングファームで経験をつみながら、そろそろ自らコーポレートIT全体を手がけていきたいと考えていた時に、たまたまメドレーの筋肉ブログ(※)を見つけまして。
(平木)筋肉ブログw
(兼松)ちょうどジムに通っていて、筋肉へのアンテナが高まっていたこともあってw 募集自体はコーポレートITではなかったですけど、自分と同い年の人が代表をやっていたり、医師が社内に何人もいたり、元Googleエバンジェリストとかとか、個性豊かなプレイヤーがたくさん揃っているという記事を見て、興味が湧いたのがキッカケですね。コンサルもやっていたし、ビデオカンファレンスの企画推進とかもやったことがあるし、オンライン診療アプリ「CLINICS(クリニクス)」の導入支援にも経験が活かせるのでは?と思って、応募したのが最初でした。
(平木)おお、じゃあ最初はコーポレートITという職種でというより、会社の文化や事業に興味があったんですね。
(兼松)コーポレートITの募集自体は、実はその時オープンになっていなくって。この規模の会社だったら将来的に必要になる機能だろうし、そのための組織を作るだろうという考えで、まずは他職種に応募したという……。それで導入支援のメンバーとして選考が進んでいたんですが、最終面接で「この経歴を活かして、コーポレートITをやってくれないか?」って代表が提案してくれて。いや、実は入ってからやろうと思ってたんですよと答えて、コーポレートITでの採用となりました。
(平木)読み通りになったとw
(平木)メドレーに入ってみてどういう印象ですか?
(兼松)いままで大企業や官公庁のコーポレートITばかりだったので、スタートアップという意味でびっくりすることがたくさんありましたねw 「こういうものだ」という常識を捨てて、本当にあるべき状態は何かと考えるようになったというか。すごく基本的なところで言うと、例えば「保守契約をしているのは当然」だったりするけど、本当に必要なの?なかったら具体的にどうなるの?というところとか。固定観念とか社内政治とかじゃなくて、思考停止せずに本質的な合理性を徹底的に考えて決めようという意識がさらに強くなりましたね。
(平木)ターニングポイントになったと。そんな兼松さんが今後メドレーでやっていきたいことは?
(兼松)社内の情報の流れをコントロールしていきたいですね。CIO(Chief Information Officer)ってそういうことだろうと。社内からムダを無くし、ムダが生まれないサスティナブルな仕組みを作るべきだと思ってます。ムダっていっても、例えば、不要なコスト、思考の邪魔、情報探す時間、共有の手間、手戻り、人的リソース等々、色々ありますがそれ全部です。すべての出来事が起こる基盤として、そこに記録して、資産にしていければなと。いろんなところに点在させずに一元化することで、情報の透明性も確保できますし、情報統制も容易になると思っています。
(平木)一カ所を見れば済むという状態になれば、新しく入った人が情報をキャッチアップするのも楽だもんね。こうして話してると、俺らみたいなエンジニアよりもコーポレートITの方が、社内とのコミュニケーションが密な感じがしますよね。
(兼松)エンジニアの視点も持ったコーポレート機能、という感覚ですね。その領域の知見を持ちながらも、コーポレート部門の視点で、社員の働く基盤や事業の発展を支える仕事。毎日周辺環境が変化していて、新しく仕事が生まれ、生み出すことも必要なんですがとても楽しいです。
(平木) 次のステップとして、コーポレートITを拡大するために採用活動も始めてますよね。どういう人がコーポレートIT職に向いてると思いますか?
(兼松)コーポレートITの役割は、社員へのユーザーサポートやキッティング、資産管理という運用機能に加え、未来の体制にふさわしい組織環境を作って行くという企画機能を担っています。周囲を巻き込み組織の生産性を最大化させることに楽しみを見いだす人、組織開発への関心やテクノロジーで組織をどう変化させられるかに興味がある人が向いていると思います。テクノロジーそのものというよりも、それを使って業務や組織がどう変えていけるのかということを考えるのが好きな方ですね。
(平木)エンジニアだと、技術そのものに興味がある人も多いですが、技術をいかに使うかということか。
(兼松)そうですね。コーポレートITの場合は、コモディティ化されていて自社開発メリットの少ないものもあるので、優れた外部サービスを買うべきものも多いですし。あとは日々の運用を粛々とやりつつも、組織の拡大を喜んで、その拡大に必要なサポート体制って何だろうと考える未来志向な人が向いていると思いますね。そういう方、お待ちしています!
(平木)深くていい話だなあ…って、むっちゃ宣伝ww
(平木)ちなみに休日って兼松さん何してるんですか?
(兼松)もっぱら今は育児ですねえ。あとは家事とか…子供が小さいと、自分の時間はなかなか取れないですよね。寝かしつけながら本を読んだりとかしてます。
(平木)一番可愛い時だろうけど、大変ですよねえ。仕事に必要な情報収集とかってどいういう風にやってますか?
(兼松)セキュリティに関しては、Twitterでセキュリティ関連の著名人やニュースサイトのアカウントフォローして、毎日見るっていう。セキュリティで大きな事件があるとそれをみて、うちはこれをやらないとまずいなということをピックアップする。脆弱性情報とかも通勤の時にチェックしたり。最新のソリューションとかはキュレーションアプリ使って情報収集したり、ニュースサイトをみたりしてますね。
(平木)セキュリティは本当に日進月歩だったりしますしねえ。
(兼松)あとは昔の同僚に聞いたりとかもするけど、ベンチャー向きと大企業向きってまた違うと思っているので、ベンチャーのコーポレートITや情報セキュリティ担当の方とかにもネットワークを広げていて、情報交換しているところです。
(平木)確かにニュースサイトに出ている商品なんかも、中小規模向けのサービスってなかなかないよね。
(兼松)そうなんです。ゼロベースで考えないといけないことも多いですが、これから成長フェーズの会社で、日本の医療介護業界になくてはならない存在になろうと挑戦している会社の成長の一翼を担い、創り上げていけるのって魅力的ですよね。メドレーだと徹底的に考えてムダがないことを好む企業文化があるから、ITの本来の価値に真っ正面から向き合えるのも良さです。大企業のいわゆる情シスに関わっていたときって、社内政治的な調整や他の本質的ではない理由から、あれこれロジックを組み立てたり、結果的に妥協案に落ち着くことって結構多かったなぁと。
(平木)おお、そうなんだ。
(兼松)大きい組織にはそれぞれの事情や背景があり、そう落ち着くのはそれはそれで現実解ではあるんですが、でも、”IT”の本来の目的って、生産性を高めるためのものであって、その視点で素直に向き合って捉えると、変なことが起こっているなって思ってたんですよ。いわゆる情シスって、保守的だったり、ステークホルダーの要求に応える受け身であることが多いという一般的なイメージがあるのは正直なところです。そういうマーケットのイメージを変えていきたいと思ってます。
事業の多くがIT化されているインターネットベンチャーだからこそ、その社内の情報を統べるCIO機能がとても重要だと思っていて、パラダイムシフトっていったら大げさかもしれませんけど、これまでの考え方に代えて、新たに主流となる考え方をつくっていきたいなと。CTOの平山とも、未来の「エクセレントカンパニー」を創る、新たなCIO像の話をしたりしています。
参考:CTO平山が考える「エクセレントカンパニー」
(平木)例えば「Rubyエンジニア」みたいな感じの概念として、コーポレートITに携わる人のカテゴリがあればいいのかもしれないよね。
(兼松)そうですね。サービスを作るのや、コンサルティングも面白いけど、コーポレートITを通じて組織発展の基盤づくりや組織開発をするのもクールだな、と感じる人が増えてほしい。能動的に考えて社内からあらゆるムダをなくすことを醍醐味として楽しめる人に、ぜひジョインしてほしいなと思います。
メドレーでは、こんな兼松とともに会社のコーポレートITを創り上げていくメンバーを募集しています。まずは兼松と一度話してみたいという方も大歓迎です。ご興味ある方、ご応募お待ちしてます!