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サビ管インタビュー:福祉ではたらくことが「憧れ」になる世の中にしたい。LITALICOワークスでの就職支援で、僕が大切にしていること。


LITALICOワークス サービス管理責任者 濱本(はまもと)さん
新卒で知的障害者のための福祉作業所を運営する会社に就職し、17年勤めた後に民間企業にて半年ほど新規事業の立ち上げ等に携わる。2022年LITALICO入社。現在は関東エリアでサービス管理責任者を務める。

事業所の「中」ではなく、「外」にもっと視野を広げたい。

ー福祉業界に携わるきっかけは何だったのでしょうか?

高校生の時にボランティア部に入部し、知的障害者向けの余暇活動支援に携わったのが最初のきっかけです。当時勉強はあまり好きな方ではなかったので、そういう部活に入ったら、通知書の評価につながるかも?という非常に軽い気持ちからのスタートでした(笑)。月1でいろんな年齢の大人たちと集まって、公園に遊びに行ったり、夏祭りなどの楽しい企画を当事者のみなさんと一緒に考えたり…といった余暇活動をしながらとても楽しく過ごしていました。そこで出会った40代くらいの先輩ボランティアの人がとてもかっこよかったので、働く大人として憧れていて。高校卒業後に先輩と同じ就労継続支援B型※の事業所に入社したんです。

※就労継続支援B型:障害や年齢、体力などの理由で雇用契約を結んで働くことが困難な人が、就労の機会を得たり、就労に必要な知識や能力の向上のために就労訓練を受けたりすることができる障害福祉サービス


ー就労継続支援B型の事業での支援がファーストキャリアだったのですね。具体的には、どのようなお仕事をされていたのでしょうか。

事業所の従業員には利用者さんの身近な家族も多く、声掛けが強めになってしまったり、業務効率を重視する議論がしづらいような状況にありました。

僕自身は、利用者さんがより他者に認めてもらえるような声掛けをすることにより、「もっと働きたい!」という気持ちが醸成され、もっと業務全体を効率化できるのではないか、と感じていました。そこで、みんなが働くことに対して楽しさを感じられるようなポジティブな声掛けを心がけていきました。もちろん僕一人の力ではないですが、そういった対応の効果もあってか、利用者さんの業務効率が段々と良くなっていきました。当時受注作業とクッキー販売の二本柱で業務を行っていましたが、なんと利用者さんの平均工賃※5万円を達成したこともあったんですよ。(※当時の平均工賃は1万円程度)

また、その当時は芸能人が自分の発達障害についてカミングアウトするようなニュースがいくつか出ていた時期で、「障害」への世の中の理解度がぐんとあがっていて。事業所がメディア取材を受けたりする機会も出始めていたんです。そんな流れの中で、僕自身もっと「外」に向かって仕事をしたい、という思いが強まっていきました。当時の事業所はベクトルが内向きになりがちというか、変化を好まないような雰囲気が否めなくて。働く仲間も、仕事も、利用者さんも大好きだったのですが、情報発信や経営改善に向けた志向を含め、もっと福祉業界全体を「外」に向けて開いていくべきだという課題感は強くなっていき、転職を決めました。

新たに就労移行分野でのチャレンジへ。

ーそこでどのような流れでLITALICOと出会ったのでしょうか?

2社目は、前述のようなより外に目が向いている環境がいいなと思ったので、民間企業×福祉で探していました。当初直感で決めた会社だったのですが、新規事業所の立ち上げをたった一人でやらなければならなかったり、深夜残業が毎日続いたり…組織経営上グレーな部分などもあったので、体調を崩してしまったタイミングで残念ながら半年以内での退職を自ら申告しました。
そのあと、いずれは自分で会社を立ち上げたいという思いも持っており、就労B型だけではなく幅広い福祉の現場で学びを深めたいと思い、就労移行の業界で次の職場を探したんです。

LITALICOのことを最初に見つけたときには、「一人ひとりの”働きたい”に寄り添う」というメッセージが素晴らしいなと思い、「ここだ!」と思いました。

ー初めての就労移行の領域に飛び込むことになったと思うのですが、入社してから振り返ってみるといかがでしょうか?

研修がとにかくしっかりしていたので、安心感がありました。内容も非常にわかりやすくて、ここまでしっかりした研修システムはほかにないんじゃないかなと思います。配布されるマニュアルが充実していた中、対話型で研修を進めていくので理解度も高く学びを深められました。

また、入社直後にオンラインで聴講したあつみさん(当時の代表)の社長講話もすごく印象に残っています。自分は「視力の悪い人がめがねをかけるのと同じように、より自然な形で当事者のサポートができる支援者になりたい」と常日頃から思っていたので、支援に対して同じ感覚を持ってくれている人がトップなら安心だなと思いました。

スタッフ同士で、生産的な議論ができる環境

ーLITALICOワークスでは入社した後、半年から1年でサビ管に着任するケースが多いと思います。着任時周辺のフォローやサポートはどうでしたか?

支援スタッフとして、サビ管就任前に就職準備・実習のステージの利用者さんの対応は事前に経験できたのですが、就活ステージの方に関してはまだ経験がない状態でした。大丈夫かな?と不安な気持ちもあったのですが、周りのスタッフさんがとてもあたたかく迎え入れてくれて。前任のサビ管の方も丁寧に引き継ぎ書類を作ってサポートしてくれましたし、緊張もすぐにほぐれました。

皆さんと日ごろ一緒に働いていて、スタッフの会話や支援の質がとても高いなと感じています。業務上の改善点を伝えても、アサーティブに応えてくれるため相談がしやすく、偏見や固定概念にとらわれない人が多いのかなと。
例えば利用者さんとスタッフの相性が合わない、といった一見センシティブな課題に対しても、本当の意味で「利用者さんのためになること」が何かを軸に、どういう対応をしたらいいか?担当変更以外の選択肢はあるか?などをチームで分析し、次のアクションを共に考えることができます。「まさに、支援の現場でこういう会話をしたかったんだよ!」と思いますね。この環境はサビ管というマネジメントの立場からも、とてもありがたいと感じています。

せっかくなら、就職活動も「楽しい」ものにしたい

ー仕事をするうえで大切にされていることはありますか。

B型の事業所にいたころは、人生のうちの長い時間を過ごす事業所での時間をいかに幸せに、楽しく過ごしていただくかにフォーカスしていました。就労移行では、基本的に2年間で利用者さんが卒業されていくので、最初は少しさみしいな、と思うこともあったんですが、自分も転職活動での失敗経験があるからこそ、人生の大切な節目で支援させていただける充実感が大きいと感じています。

また、転職=しんどくて大変なもの、ではなく、「楽しいもの」に転換できるようなアプローチを心がけています。人生は一定のストレスに晒されるものである、とも思う一方、少しでも利用者さんの就活の中に楽しい要素を一緒に見つけられたらなと思って接しています。

ー今後チャレンジしてみたいことを教えてください!

僕は「クリーンファイト」という会社の行動指針がとても好きなんです。福祉事業所をやる会社として、不正が無いようにホワイトな経営を目指そうという姿勢なんですが、その方針が全体に浸透していると思いますね。残業時間の管理が徹底されていることで自己研鑽の学びの時間を確保することもできるし、必要なお休みがしっかりとれることで働きやすさにも繋がっていると感じます。

LITALICOに来てから、月曜の朝目が覚めたときに「あっ今日仕事の日だ!」とわくわくして目が覚めたことがあって(笑)。今日のタスクが頭にあふれて、やりたいことだらけの毎日なんです。労働環境として働きやすい会社が福祉業界全体に増えたらいいなと思っていますし、この業界で働くこと自体が「憧れ」であったり、より明るくポップな存在になったらいいなと僕は思っています。僕自身も、LITALICOの一員として、福祉業界をよりよくしていける存在として、貢献していきたいと思います。


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