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こんにちは、freee採用チームの西木です。
今回は、freeeで働く個性豊かなエンジニアを紹介する企画の第三弾です。ということで、ヤフー時代ではテスト自動化領域で黒帯となり、freeeでもテスト自動化に取り組むエンジニア・山口さんに話を聞いてみました。
*第一弾(AWS Container Heroに就任したSREエンジニア・九岡)
*第二弾(決算申告チームに所属する新進気鋭のエンジニア、ハミルトン)
プロフィール
山口 鉄平(Yamaguchi Teppei)
大学院卒業後、日立製作所の研究者となりアジャイル開発と出会う。コミュニティ経由でヤフーへ。そこでアジャイルコーチ、テストコーチおよびそのマネージャ、テスト自動化黒帯などを経てfreeeにジョイン。趣味はスキー。
ー経歴をもう少し聞かせてください。
新卒で日立製作所に入社し、研究部門でソフトウェア開発の研究をしていました。その中でアジャイル開発に出会ったんです。僕自身、もともとプロトタイプのプログラマとして入ったので、自分が上手くなるためにアジャイル開発を研究しはじめました。
でも所属が主に組み込み機器の研究開発部門で、組織の大きさやプロダクトのサイクルなどもあって本格的にアジャイル開発を行うにはハードルが高かった。ちょうどその時、アジャイルのコミュニティ経由でお誘いが来て、ヤフーに移りました。
ー職種は何になるんですか?
最近使われている言葉ですと、SET( Software Engineer in Test )ですね。簡単に言うと、テスト自動化エンジニア。プロダクトやサービスを作ったとき動作確認や不具合探索のためのテストを行いますが、なるべく自動でできるようにプログラムを作っています。実はせっかく何かを作っても、テストがボトルネックになりスムーズにリリースできないことが多いんです。なるべくそれをなくせるように。
ただ、個人的にはテストを自動化するだけではボトルネックが移動して改善の限界を迎えてしまうので、開発全体のバランスを見ながらプロダクトの品質向上させるための活動をしています。なので、名刺などでは Software Engineer in Quality と名乗ったりしています。
ー具体的にはどんなことを?
直近は、サービス開発のチーム全体がソフトウェアのテストを自動的にできるようにするのが仕事です。それに向けて、チームが効果的なテストを考えられるようにしたり、チームが自動テストスクリプトを作れるようにトレーニングしたり、自動テストスクリプトを作りやすくする技術やツール開発に取り組んでいます。
ーfreeeはどこで知りましたか?
個人事業としてベンチャー企業や財団法人などでのコンサルティングや開発業、教育業などをしているんですけど、開業の時に知りました。開業届に関してはわからないことが多かったのですが、開業freeeを使うことで簡単に開業届や青色申告承認申請書を作ることができましたね。そのまま確定申告のために、会計freeeユーザーになりました。
ーそれからfreee入社までの経緯は?
もともと他社の開発環境について興味がありました。ちょうどその時に以前からの友人がfreeeに入社し、仕事を楽しそうにしていたので気になってたんです。そこで僕の方から個人事業の一つとして仕事をさせて貰えないか聞いてみようと、面接に来ました。中長期を希望していたんですけど、なんか喋ってるうちに体験入社で1ヶ月になりました。短い!と思いました(笑)
ー体験入社期間にはどんなことを?
自動テストに期待されているのはわかっていたので、freee内での自動テストの仕組みを直したり拡張したりしました。
ー体験入社して良かったことは?
知りたかったことを知れたことですね。freeeで良いとされる基本的な考え方や日々の仕事へのブレイクダウン、目標の決まり方や評価のされ方、周囲とのコミュニケーションなどなど、自分視点でfreeeを理解できたのがよかったと思います。
思ってた通りの部分でいうと、積極的にみんなが動くのはその通りだと思いましたね。
思ってたのとはちょっと違う部分では、物事の決まり方はふわっとしてると思いました。リソースが色々ないので、これはやる、これはやらないというのが明確に決まりすぎてなかった。そこをどうにかするために価値基準があるんだな〜と。
あと、体験入社をすることでお互いのミスマッチが避けられるのはいいですね。僕自身も無理に採用して欲しいとは思ってなくて。リファラルで入った以上、入ったけどパフォーマンス良くないってなると気まずいじゃないですか(笑)そういうのがなくなるのはすごくいいと思いました。
ーfreeeでやっていきたいことを教えてください。
freeeの開発について、あえて厳しい言い方をすると、頑張ってるなって感じなんです。すごい速度でやってるのは良いんですけど、まだまだ先は長い。現状ではサービスの機能拡大に関する、自動テストの増加量が追いついてないんですよ。
そこで課題に思っているのは、テストの開発がQA側にあること。これが問題で、やっぱりコードを書くプログラマによる自動テストを基本線として、ビジネスを作ってるPMもテストコードを書けるのが理想ですね。作ってるプロダクトに対して書くので、作ってるプロダクトを一番知っている人が、一番いいテストを書けると思います。そのための基盤を作っていくのが、これからの僕の仕事ですね。
ーテスト分野はこれからどうなっていくと思いますか?
ソフトウェア化の拡大やリリース回数の増大によって、ソフトウェアテストの量や種類のニーズはこれからも増えていきます。手動でのカバーは限界がくるので自動テストが増えると思うんですけど、そのための技術開発は企業の競争力の源泉の一つになり得ると思います。
開発者の立場からすると、テストをしないと早くプロダクトが作れないのが今の世の中になってきているので、それにマッチしたテストの形が今後生まれると思います。いい道具、特に最近はモバイルアプリの自動テストが進化して開発者が使いやすくなってきていますね。使いこなせるようになると、より良いものづくりができるようになると思います。
QAの立場からすると、より早い開発を目指すため、チーム全体でのテストやQAやそのためにチームに溶け込んでいくことが増えると思います。また、テスト対象としてプロダクトがあってとにかくテストをするという今の形はおそらく変わってくると思います。こうなると、今のスキルだけじゃ足りなくて、開発者とコミュニケーションを取りながら必要な部分だけをピンポイントで狙い撃ちするようなスキルが生まれるはず。そういう人が生まれてくる必要があるし、そう考えると面白いですね。