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「会社のためじゃなく、お客様のため、業界のため、日本のために」
クラフトバンクでの3職種兼任に加え、スナックでの副業という四足のわらじを履く、愛と献身の人好きマネージャー! 毎週更新するクラフトバンクのメンバー紹介、第3弾の今回は、マーケティング部/カスタマーサクセス部の津吉さんです。
自分の成長より仲間の成長。会社の成長より業界の発展。そう語る津吉さんの次なる目標は、建設業界にも働く仲間にも「選択肢」を増やしていくこと。前職OBCで11年の知見を蓄え、今度は別の形で日本の基幹業務を支えていく、共存共栄マインドを深掘りしました。
OBCで11年。愛した会社を辞めた理由
自己紹介をお願いします!
津吉 沙織里です。専門はマーケティングですが、10月からはCS(カスタマーサクセス)も兼任し、3つのチームをマネジメントしています。
リード獲得を担当する「マーケティングコミュニケーションチーム」、建設業限定のビジネス交流会「職人酒場」を運営するチーム、そして、帳票機能を通じてお客様の業務を支援する「フォームエンジニアチーム」の3つです。
クラフトバンクに来る前は、会計ソフト「勘定奉行」などの基幹業務システムを提供するOBC(オービックビジネスコンサルタント)で、新卒から営業部で4年間、マーケティング部で7年間を過ごしました。
OBCでは、日本の中堅中小企業の心臓部を担うシステムを提供し、あらゆる業務を支援できることに、やりがいと誇りを持って働いていました。新卒でOBCに入社できたことは、本当に幸運だったと思います。そこで出会った「日本の産業をシステムの力で支える」という理念は、今の私の働く上での原点であり、行動の軸になっています。
クラフトバンクとの出会いのきっかけは?
キャリアSNS「YOUTRUST」でスカウトをもらいました。当時、社外のコミュニティが欲しいなと思って気軽に登録したら、人事の秋葉さんからものすごく長文の熱いメッセージが来たんです。
気になってプロフィールを見てみたら、その秋葉さんの前職が奉行シリーズの導入企業だったんです。しかも、私がマーケティング担当として、事例インタビューやイベント登壇で大変お世話になった会社さんで! その瞬間、一気に親近感が湧いてしまって。転職する気なんてまったくなかったのに、思わず返信しちゃったんですよね(笑)。
それで面談に進んだんですが、今の上司である田久保さんが「もっと外の世界を見てもいいんじゃないですか? あなたは社外でも活躍できるよ」って言ってくれて。田久保さん本人は言ったことを覚えてないらしいんですけど、私にとってはすごく印象的でした。
OBCでの仕事はすごく楽しかったし、ちゃんと評価もしてもらえていたんです。でも同じ環境に長くいるからこそ、自分のスキルが社会で通用するのかなって不安に思ってしまうところがあって。社外の方から「活躍できる」と背中を押してもらえたのが、すごく嬉しかったんですよね。
あとは代表の韓さんが、長く同じ会社で働くことに対してリスペクトを払ってくれたことがすごく嬉しかったのを覚えています。ベンチャー経験がないどころか、11年も同じ会社にいてOBC以外知らなかった私ですけど、「ベンチャー出身だからいい」みたいな考え方ではないと知って安心しました。
それだけじゃなく、韓さんが「俺が新卒で入ったリクルートを辞める時、当時の社長に40ページぐらいの提案書を出して卒業したよ」って話してくれて。すごくいいなと思ったので私も真似をして、会社を辞める前に全社に向けてメッセージを書きました。OBCの好きなところ・これまでの感謝・どうして辞めるのか・これから何をするのか……。どうしても、ちゃんと自分の言葉で伝えたかったんです。
そのメッセージには、社長・副社長・上司を含め、いろんな方が反応してくださって。中には「君みたいな人はソルジャーとして、日本のために世に出ていった方がいいよ」と言ってくれた人もいました。
そういう辞め方ができたおかげで、今でもいろんな方と定期的に連絡をとって親しくしていますし、よく「いつ帰ってくるの?」って言われます。本当にありがたいことです。いつかOBCに戻って少しでも恩返しできたら素敵だなあと思うこともあります。
でも結局のところ、どこの企業に所属するかにはあまりこだわっていないんです。日本の産業を元気にするために、自分の力を最大限発揮できる場所にいられればいい。そんな気持ちでいます。
建設DXのファーストペンギンになる覚悟
入社の決め手は?
クラフトバンクの事業内容です。建設業界の基幹業務を変えていくパイオニアになりたいと思って、入社を決めました。
「勘定奉行」は、元々紙ベースで行われていた会計をシステム上で仕訳して、元帳とか試算表にしてくれるというイノベーションを起こしました。今は、「freee」とか「マネーフォワードクラウド」といった会計ソフトも浸透して、取引を入力したら仕訳が切れるのは当たり前になってきていますよね。
でも建設業界の基幹業務においては、まだまだ紙が基本なんです。私は前の会社でいろんな業種のお客様に会っていましたけど、大体どこも会計システムは導入済みで、システムからシステムへの入れ替えが当たり前でした。それなのに、建設業界では紙の出面表や工事台帳が現役選手だってことを知って、けっこう衝撃を受けたんです。
OBCが世の中の基幹業務DXを切り拓いていったように、クラフトバンクも建設DXのファーストペンギンになれるのではないか。どんなに難しくてズタボロになってもいいから、この土壌を作って「当たり前」を変えていきたい。そう思って、この会社を選びました。
建設DXにおける「土壌を作る」とはどういうことですか?
建設DXの中でも基幹業務領域は今ブルーオーシャンで、伸び代が大きい状態です。その成長土台を、私たちがパイオニアとして整えて、もっと多くの競合が切磋琢磨し合えるような可能性を拡げることです。
会計DXの分野では、まず紙から仕訳が切れるようになって、それがさらに自動化されて、仕訳を切らなくてもいい画期的なサービスが出てきて……。ユーザーにとって本当の業務効率化が進んでいるなと感じています。
もちろん、新しいプレイヤーが市場に次々と参入してくることにはヒヤヒヤします。でもやっぱり、そうじゃないと市場は正常に回らないんですよね。
お客様が一番幸福なのは、自分に合った選択肢を選べること。もっといろんな企業が参画して選択肢が増えることは、建設業界にとってハッピーなことだと思っています。それがお客様のため、業界のため、日本のためになりますよね。
でも他のプレイヤーが参入したくなるような土壌に変えていくことは、すごく労力がいる仕事です。レガシー業界ですから、あちこち飛び回って価値を伝え続けて、ハイタッチなサポートで支援しなきゃ変わっていかない。それができるのはきっと、その想いと覚悟があるクラフトバンクだけだと思うんです。
今はどんなお仕事を?
マーケティングコミュニケーション・職人酒場・CSフォームエンジニア、3つのチームのマネージャーを兼任しています。
主な業務で言うと、マーケティングコミュニケーションではリード獲得施策の立案・実行を担当しています。職人酒場ではイベントの企画・集客・運営を行い、CSフォームエンジニアでは帳票機能を通じたカスタマイズ体制の整備を進めています。
1時間前に話していることと今話していることが全然違ったりするので、頭の切り替えが難しくて混乱しがちです(笑)。
でも、こうやっていろんなところに駆り出されてる状況はありがたいなと思っています。これまで、わずかながらでも蓄積してきた経験やスキルをどう使ったらみんなに還元できるかなと考えてばかりなので、私で役に立てるところがあるなら使ってください!って感じです。
だから「自分の成長のために会社を使う」って感覚がほとんどないですね。今は自分の成長より、メンバーの成長を見守ることの方にやりがいを感じています。メンバーから「新しいことを知れて嬉しい」「チャレンジして良かったです」って言ってもらえると、本当に嬉しいんです。
でもだからこそ、不安も大きくて。メンバーとの関係性とか、目指している方向性が、私の1人よがりになってないかなって。今10人のメンバーを見ているんですけど、男性も女性もいるし、それぞれがいろんなライフステージにいるわけで。マネージャーとして、本人の意思に沿った指針を示せているかなというのは、すごく気になっています。
前の会社は教育制度とか行動指針とかが整ってたので、その通りに進めればよかったんですけどね。クラフトバンクは良くも悪くもキャリアパスがないので、メンバーとの合意形成がより重要だなと感じてます。
会社づくりは国を作るように
資金調達や会社の成長をどう見ていますか?
どんなに社内が盛り上がっても、「自分は冷静にいよう」と心がけています。会社が大きくなったって、目の前の課題も自分がやるべきことも、別に変わらないので(笑)。あんまり気を取られず、足元のやるべきことを見失わないようにしようって思ってます。
あとは、どんどんメンバーが増えるからこそ、働く環境を整えていきたいなと思っています。いろんな人が働きやすい会社、長く活躍できる会社にしていきたくて。
会社って、国と一緒だと思っているんですよね。国ができる時って、最初は10人いたら10人全員がソルジャーだと思うんですよ。開拓者精神で自分たちの領土を得ていく、ストロングスタイルを持つ人たちですね。
でも定住して国が大きくなっていったら、家族を作って子どもを育てていくし、食べるために畑を耕す人も必要なわけです。どんなに地味だとしても、日々誰かがやることで未来につながる仕事があって、そういう役割の人たちを守れる組織にならないと、国も会社も大きくなっていかないですよね。
だから「ここはベンチャー企業だぞ」と言ってみんなにストロングスタイルを求めるのではなくて、本当に多様な人がそこに住みつけるような環境を作るという視点を忘れないでおこうと思っています。
今後の目標は?
個人としては、メンバーが安心・納得して働けるように機能し続ける屋台骨みたいなものでいられるといいのかなと思っています。
あとは、正常な競争関係ができるぐらいに建設DXを浸透させて、市場を活性化させるというのが目標になるのかな。現場をもっと効率化して、日本の建設業が健全に残り続けて、そこで働く人たちが安心して腕を振るう環境を作る。それを支援していきたいです。
私のマーケ指針は「共存共栄」なんです。これは前の会社の恩師から受け継いだものなんですけど、やっぱり自分たちの成長を願って動くだけではダメで、お客様や他プレイヤーと一緒に前に進んでいきたい。建設業界がその一歩目を踏み出すきっかけを作れるように、これからも頑張ります!
あとは、副業で週に1度働いているスナックのアルバイトを、これからも続けたいです。スナックに立つ時って、肩書きが何もないんですよ。役職も苗字もない、ただの「さおりさん」。その究極にピュアな自分で向き合ってお客様に喜んでもらえると、なんだかとっても嬉しいんです。
私の働くスナックのママは20年以上前に韓国から来て、17年前に独立してお店を立ち上げた、今で言うベンチャー企業の敏腕社長みたいな方で。その手腕と、長い時間をかけて築き上げてきたお客様との信頼関係を間近で見られる場でもあるので、学びもすごく多いんですよ。
最後に、読者へメッセージをお願いします
クラフトバンクは、ワークライフバランスを実現しやすい、すごく働きやすい環境だと思います。女性もたくさん活躍していて、職人酒場のチームは4人中2人が女性で、CSフォームエンジニアのチームは全員女性なんですよ。クラフトバンクは比較的、女性にもチャレンジの選択肢が提供されている職場だと思います。
一般的な企業において、まだまだ役職者を担うのは男性が多いですし、女性のキャリアパスが1本道ということもよくあると思います。選択肢が少ないと求めるものを選べないし、諦めちゃいがちですよね。
でも私はやっぱり女性である自分が大好きだし、女性だからってキャリアを諦めたくない。他の方にも、諦めないでほしいと思ってます。
とはいえ、必ずしもみんながみんな仕事に全力投球できるわけでもないと思っていて、それはそれでいいんです。男性女性問わず、どんな姿勢であっても、本人の幸せを追求しつつ働くことが大事だと思うんですよ。
クラフトバンクは、自分自身のキャリアの選択肢を見つけながら、市場に新しい選択肢を増やしていくような職場です。一緒に自分らしい社会貢献の方法を探しませんか?
その道のりに、私も並走できたら嬉しいです。
(執筆・撮影:青柳ゆみか https://x.com/aopan_na )