【テックチーム編】SESだからこそ多様な技術を知れる環境がある!LT会の立ち上げストーリー【コーボーの熱い想い~私たちが描く未来~】
【コーボーの熱い想い ~私たちが描く未来~】とは
コーボーで働く仲間たちがどんな想いを持って、どんなミッションに取り組んでいるのかをご紹介しているコンテンツです。
コーボーに興味を持ってくださっている方に向けて、今解決したいと思っている課題やこれからのコーボーの動きを赤裸々に語っていきます!
こんにちは! 株式会社コーボーの人事 梁瀬です。
「SES業界ではプロジェクトが異なるので技術勉強会やLT会は難しいのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、コーボーでは、SESだからこそ各自が深めた専門性を社内で共有することで、より広い知見の共有や成長ができると考えています。
またプロジェクトが異なるからこそ、LT会や勉強会の取り組みにより、仲間との繋がりを深められています。
今回は、当社のLT会の立ち上げに携わったエンジニアマネージャーの小島さんとLT会の運営に携わっているエンジニアリーダーの吉岡さんの二人にお話を伺いました。SESという働き方の中で、エンジニアたちがどのように成長し、繋がりを育んでいるのか。そのリアルな声と、エンジニア達の「熱い想い」を、ぜひこの記事で感じ取っていただければと思います!
SES事業の課題を解決したい ~LT会立ち上げの背景と小島さんの葛藤~
ー LT会を立ち上げようと思った背景には、どのような課題意識があったのでしょうか?
小島: 2022年7月にHR部テックチームに入社した際、私はある課題意識を抱いていました。SES事業の特性上、エンジニアはそれぞれ異なる現場で業務にあたっています。だからこそ会社行事以外で交流する機会が非常に少ないなと感じていたのです。私自身、他のエンジニアがどんな技術を経験し、あるいは何に興味を持っているのか、そしてどんな人柄なのか、といった点に強い関心がありました。「もし、そういったことを知れる交流の場があれば…」という思いが、LT会(ライトニングトーク)という取り組みを企画するきっかけとなりました。
ー 小島さんが発端となって始まったLT会は今やコーボーの文化の一つにもなっています。この素晴らしい取り組みをスタートさせる上で、大変だったことはありましたか?
小島: 入社間もない私が主導する初めての試みということもあり、正直なところ不安も大きかったです。「開催案内を出しても誰も参加してくれないのではないか」「発表者が集まらなかったらどうしよう」といった懸念が頭をよぎりました。
そこで、営業の宮内さんや人事の梁瀬さんに事前に相談したところ、他のエンジニアもこういった取り組みに興味があるという情報を得ることができました。そのような情報が自信となり、不安が払しょくされ準備にも推進力が増したことを覚えています。また初めての取り組みだからこそ運営ルールも色々と決めていかなければなりません。例えば「LT会が業務とみなされるのかどうか」という点は関係者も含めて議論をした部分でもありました。この点も人事の梁瀬さんに相談し、資料準備や参加を業務時間として扱ってもらえるようになり、エンジニアにとって前向きに安心して取り組める環境が整いました。
(直近のLT会は6月に開催!研修にて全エンジニアが出社している日に行いました!)
多様なテーマが彩る知識の共有 ~LT会の具体的な取り組み、その魅力と課題~
ー では具体的にLT会ではどのような取り組みが行われているのでしょうか?
小島: LT会では、各エンジニアが多岐にわたるテーマで知識と経験を共有しています。発表者は毎回募集する形で進めています。みんなそれぞれ違う現場で働いているので、業務が終わった後の時間帯にGoogle Meetを使ったオンライン形式で開催をしています。また、開催後はGoogleフォームでアンケートを取り、そのフィードバックを元に改善活動を重ねています。
<LT会のテーマ>
●業務で経験したこと
基盤改善やパフォーマンス改善の話、不具合対応、脆弱性対応、課題解決、失敗談など。
●技術や方法論について
使っている言語やエディタ、拡張機能、ツール、テストの方法、設計思想、
●簡単な自己紹介と今どんなプロジェクトで何をやっているか?
<タイムテーブル>
19:15 オープニング
10:20 一人目の発表&質疑応答
19:35 二人目の発表&質疑応答
19:50 三人目の発表&質疑応答
20:15 終了
2022年から開始され、最初は自己紹介や参画プロジェクトの概要紹介などが多かったですが、クリーンアーキテクチャやローコード開発、スクラム開発についての発表もありました。
2023年には営業も登壇者となり、SES事業やSES営業について発表をしてもらったり、面白い内容で言うと「エンジニアが彼氏・彼女を作るベストプラクティス」をテーマにした発表もありましたね(笑)。
2024年以降は、各々が興味・関心の高い具体的な技術の発表が増えました。フロントエンド関連技術でSvelteやTailwind。アーキテクチャ関連は、APIオーケストレーションやMVC,ASRパターン。プログラミング言語のライブラリ関連でC#のLinqなどがありました。
また直近は特にAI関連についての発表も多くなってきました。例えばAIを活用した個人開発のアイデア出しや、完全無料で運用するAIチャットボット、AIを使ったアプリ開発の技術的な課題とその解決過程などの発表がされています。
開始当初は私が主催者の中心であったため、私のプロジェクトの状況によって開催頻度が変動してしまうという課題もありました。しかしこの点は他のエンジニアにも協力を呼びかけ、運営を手伝ってもらうことで、今では2、3か月に1回のペースで安定して開催できるようになりました。
ー LT会のテーマから組織と技術の変遷を感じられますね。吉岡さんは今まで3回ほど登壇されていますよね。具体的にどんな発表をしたのか教えてください。
吉岡:はい、おっしゃる通り、今までに3回登壇者として発表しました。先ほど小島さんが話していた通り、LT会のテーマは基本的には自由なので、どんなことでも発表していいんです。そんな中で何を発表するかを考えた際に、「誰にでも役立つ汎用的なテーマ」で発表したいと考えました。メンバーそれぞれ使っている技術や業務内容が違いますが、それでも多くの方にとって学びがある発表ができたらいいな、と思っていたからです。
最初の登壇は2022年。自己紹介と現場の紹介をしました。これまでのキャリアや、今の現場で何をやっているか、どんな技術やシステム構成を使っているかなどを話しました。
2回目は『Team Geek』という、Googleで働くエンジニアが執筆した本について話しました。エンジニアは一人で動くのではなく、チームで働くものだということや、チームの一員として**HRT(謙虚・尊敬・信頼)**を心がけることが大事だ、ということをみんなに伝えました。
3回目は「生産性アップ!効率よく仕事を進める仕事術2選」というテーマで話しました。ポモドーロ・テクニックやGTDというタスク整理術など、私が実際にやってみて良かったことを紹介しました。
ー 吉岡さん仕事術のLT会資料を私も後で拝見しましたが、非エンジニアでも役に立つ内容で私も学ばせてもらいました!LT会が始まって早3年。この取り組みが始まって良かったと感じる部分はどんなところですか?
小島: 当初感じていた「エンジニア同士、何をやっているのか分からない」という状態は、大きく改善されました。今では、各メンバーがどんなことに興味を持っているのか、どんな技術に挑戦しているのかを肌で感じられるようになっています。また、発表者にとっては、アウトプットの場として自身の知識を深める良い機会になっています。参加者としても、最新の技術動向や多様な知見に触れることで、視野が広がり、自分のキャリアを考えるきっかけになっていると感じます。
吉岡:前職ではこのような取り組みがなかったため、人生で初めてLT会で登壇するという経験をコーボーでさせてもらいました。それまでは人前で発表することはとても難しいことだと思っていましたが、仲間内での発表であればハードルも下がり、成長の機会にもなっており、良い取り組みだと感じています。
ー 逆にLT会を運営する中で、課題だと感じていることはどんな点でしょうか?
小島: もっと主体的に手を挙げて発表する方が増えたらいいなと思っています。発表準備や資料作成はもちろん大変ですが、現場プロジェクトで多忙な中でも、AIツールなどを活用し、自分の言葉を入れつつ資料作成の手間を省くノウハウを共有していくことで、発表者の心理的・物理的なハードルを下げられたらいいなと思います。
さらに、「発表者が同じ人に偏りがち」という課題もありました。そこで、積極的に他のエンジニアにも「ぜひ○○さんの発表を聞いてみたいです!」というような声掛けを行っておりました。その結果、現在では所属エンジニアの全員が一度は発表を経験するという良い状況になっています。
吉岡:そうですよね。私も同じような課題を感じていました。自身も最初は「自分なんかが…」とハードルを感じていましたが、実際にやってみてその不安は払拭されたので、如何にして心理的安全性を確保していくかは大切だと思っています。登壇によってどんなうれしい効果があるのかみたいなものをアピールして、よりみんなが積極的になってくれるよう空気や文化を作っていきたいと思っています。
小島:最後に、「LT会の運営において私の依存度が高い」ということ課題もあります。これまでも協力的なエンジニアの方々に運営を交代で依頼してきましたが、各エンジニアの現場状況によって私が代行したりと、完全に分散できているわけではありません。ここについては、現状も試行錯誤しながら進めているような状況です。
(研修にて一堂に会した日には飲み会も!この日は代表も参加しました)
LT会の進化と組織への好影響を目指して
ー では最後に、今後の展望について教えてください。
小島: 今後は、LT会で発表されたテーマから派生して、より専門性の高いハンズオン形式の勉強会やもくもく会を開催していきたいと考えています。例えば、AIの発表を聞いて興味を持ったメンバーが集まって、実際に簡単なアプリケーションを作ってみる、といった形です。そうすることで、さらに深い知識と実践的なスキルを習得できる機会を提供できます。
吉岡: エンジニア界隈では大規模なものから小規模なものまでとても多くのカンファレンスであったりイベントが行われていて、技術について紹介する、発表するという文化が根付いている業界だと思います。
そういった場にいきなり飛び込むのは難しいと思うので、社内におけるLT会をステップアップや発表・資料作成の技術を磨く場としてうまく活用して、あわよくば社内外のより大きな場に繋がっていってほしいなと思っています。コーボーのエンジニアが持っている技術やノウハウを社外に発信することで、より多くのエンジニアと交流し、刺激し合えるコミュニティを創り上げていきたいです。
また私は、新しく入社したメンバーがLT会をきっかけに、すぐに会社に馴染めるような仕組みも作りたいです。LT会は、お互いの人柄や興味を深く知る良い機会なので、積極的に参加してもらうことで、入社直後の不安を解消し、すぐにチームの一員として活躍できるような環境を整えていきたいです。
小島:現在も各エンジニアが個人の気づきや興味のある技術についてつぶやくSlackチャンネルが次々と立ち上がり、自発的な情報共有が活発になっています。この流れをさらに加速させ、社内外問わず技術と知識の共有を通じて、常に成長し続ける組織となるよう尽力していきます。
最後に
コーボーでは、**「SESだからこそ、多様な技術に触れられる」**という考え方を大切にしています。LT会や勉強会は、そのための手段の一つにすぎません。エンジニア一人ひとりが「こんなことをやってみたい」「こんなことに興味がある」という熱い想いを持って取り組める環境を、これからもみんなで創り上げていきたいと考えています。コーボーは、エンジニアの「やりたい」という気持ちを応援してくれる会社です。
ぜひ、私たちと一緒に、エンジニアとして、人として成長できる環境を創っていきましょう!少しでもコーボーの取り組みに興味を持っていただけた方は、ぜひ一度お話しできたら嬉しいです。